館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

よしだよしこ・2008館林は今回も感動のステージだった。

2008-07-21 06:25:49 | ロスト シングアウト


もう5年は経つか?
栃木県佐野市の、僕らの音楽仲間が、コンサートを開いた。
幾つかのアマチュアグループが共演、僕らロストも出演だった。

そこに、よしだよしこさんはやって来た。

東京の僕らの友人に「よしこさん、佐野にラーメンを食べに行きましょう!」と誘われたのだ。
さて、無事ラーメンを食べたかは定かでないが、騙されて会場に連れてこられたのである。



僕らはステージで「生活の柄」(高田渉ちゃんの名曲ね)を唄い始めた。
そこに、よしだよしこさんは乱入し、一緒にコーラスに加わったではないか!
なんとも、忘れるに忘れられない、出会いであった。

アマチュアのステージはほぼ終了して、友人の主催者は、よしだよしこさんに、ステージに立つように、アナウンスした。

そこらの適当なギターを(実際はマーチンD-45だったが)借りて、よしだよしこ登場!だった。

ラグタイムの軽快なインスト・フォスターを朗々と唄い、やがてまだファーストアルバムが出たばかりで、その中の入魂の1曲「砂の歌」を歌い始めた。

その曲を聴いて、僕は驚愕!
こみ上げる熱い熱いもので、体中が包まれた。



それから、ちょっとずつ近づいて、2005年7月、僕らは館林で、彼女のコンサートを開いた。暑い暑い、夏の出来事だ。

それから3年・・・満を持して、2008年7月13日・2回目の館林のよしだよしこだ。

2ヶ月前から準備・チケットを作り、ビラを作り、皆に届けた。
新調されたマイクをセットし、客席を作り・・いつものことだが、ワクワクしながら準備した。



予定より少し前に、よしださん・さくまさん到着。

儀式のように、通過儀礼のように、館林ではこの弁当を食べる。

食べるという日常と、初めて或いは再会でも、この日は1度きりの非日常をかみ締めて、皆で弁当を食べる。




皆で食べる食事は、どうしてこんなに美味いんだろう?

そして、一緒に食べると、和やかで、仲間になる。

弁当の本当のおかずは、再会の喜びと、これから始まるワクワクの思いだ。


「マウンテンダルシマーを弾く・リハーサル」

ロストで昔の彼女を知っているのは、僕だけだ。
そう、70年代・まだ二十歳そこそこの彼女は、エレックレコードでデビュー。
タクロウや泉谷・生田やケメ・古井戸や海援隊と、混沌とした音楽をやっていた。

数年・・・やがて彼女は音楽をやめ、消息を聞かなくなった。

そして20数年・体中から音楽が溢れ、唄いたい衝動に、またギターを抱きしめたに違いない。

佐野・そうあの時僕は、「なんて歌いたい姿で彼女は立っているのだろう!」と深く思ったのだ。


「ちょっとステージがさびしいので、休憩時会場の保育園の周りで採ったエノコログサ」


ダルシマーをつま弾き、ギターを抱える彼女の姿はまた、「自分の歌を抱きしめ・唄いたい!」そんな姿のままだった。



受付がセットされ、CDが並ぶ。
会場には、館林の暑さ対策に、麦茶が並ぶ。

僕らは、スタンバイOKだ。
徐々に、緊張が高まる。

2:30開場・徐々にお客さんが集まってくる。
電話予約も、遠方から入っていた。
相模原・東京・千葉・・・彼女の5年間が、人を暑いあつい館林に、誘う。




本番開始!
主催者の特権?我がロストは、前座で2曲。選りすぐりを演奏だ!

2曲・・・お客さんにそろそろやめろ・・と言われないだんべ。

いつになく、緊張のステージだった。やはり僕は、リードを見事外したのだ!



喧騒なロストが終わって、よしだよしこ。
ギターを持って、ステージに上がった瞬間から、よしだよしこワールドになる。
さすがだ・・・・・・・・



旅の歌・恋の歌・亡くなった友人やお父さんを歌った歌、彼女のくらしの中から溢れる思いが歌になる。

非戦を願い・地球、その環境に思いをめぐらす歌・レッテル好きの日本人が「反戦歌?」と付けそうな陳腐さを、押しのける凄みで、彼女の歌が響いた。

フォークは言葉の音楽だ。その言葉の力が、よしだよしこからは、あふれ出る。



ほぼ毎年、彼女のライブは聴いている。もちCDも聴くが、ライブの凄みは、比ではない。
CDで聴きなれた彼女の曲が、ライブでは「同じ曲?」と思えるほど姿と表情を変え、居場所を見つけ、客席のどこかに鎮座する。

ちょっと不遜な物言いだが、よしだよしこはライブのミュージシャンだと思う。

彼女のライブを体験すると、間違いなく、ハマル!

2008IN館林も、凄みさえあるステージだった。

主催者は幸せ者だった。



詩人・石川逸子さんの詩を得て、3作目のCDは光っている。
2部の最後は、その曲『地球に似た惑星にいるあなたに』 だった。
声も出ない迫力だったな。

アマチュアと違ってプロのミュージシャンは、新しい曲もせかされることもあるだろう。

解るし、新曲も聴いてみたい。が、5年前、あの「砂の歌」を聴いて以来、彼女に遭遇して以来、僕は、「この歌を一生唄うために」彼女は生まれてきた?そんな想いが僕を支配し、今も、その気持ちは変わっていない。
また、よしだよしこさんに、館林で会えた!
2010年・・・・また暑い館林・・よしださん、おいでくださいませ。

さて、長々とまた書いちまった!

本来なら、この後、怒涛の「打ち上げ記事」のはずだ!

ところがなぁ?写真を1枚も撮らなかった?

メンバーは?やつら、そんなマメな奴らじゃない!

どうしてた?7時に始まって、果てたのは12時?

美味い酒だったね~~~


コンサート記事終了!!!!!!!!みなさん、ありがとう!

「砂の歌」を掲載して終わる。

コンサートに記事も、あちらこちらに出ていました。
そちらのアドは以下です。

よしだよしこさんのBBSへGO!

taishihoさんのブログへGO!

なんと打ち上げ写真もありました。



砂の唄  作詞・作曲 よしだよしこ


遠い昔 男達は 砂の上に 神様を 創った
そして ある日 男達は 砂の中に 燃える水を みつけた

燃える水は どうしてか 何度も 何度も
男達を 戦いに 駆りたてる

遠い昔 女達は 砂の上に 暮らしを 創った
そして ある日 女達は 砂の中に 笑い声を 埋ずめた

燃える水は どうしてか 何度も 何度も
女達を 悲しみに 駆りたてる

それからそれから 女達は 砂の上に 子供達を 産んだ
今日も 明日も 女達は 戦の中で 子供達を 産んだ

昔も今も 女達は 砂の上に たきぎの 火をおこす
くる日も くる日も 女達は 戦の中で おかゆを 炊きつづける

燃える水のために死ぬ 男達のうしろには 女達の かまどの 煙がのぼる

燃える水も 神様も 幾万の 男達も 女達の くりかえしを 止められぬ

そして 風だけがすべる砂の彼方から いのちの唄が 聞こえる
文字も知らない子供達が 砂の上で くりかえす その唄

風よ運べ 文字も知らぬ子供の唄を 母の祈りをのせて
風よ運べ 戦を知らぬ私の胸に 砂の数ほどの 祈りを捧げる胸に



しかし、便利な世の中になった。この「砂の唄」・よしださんの唄で試聴できるようである。

以下のアドに飛ぶべし。

試聴のアドへGO!
コメント (10)
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