岡山「禁酒会館」の館林ロスト。

館林から出たがらないロストである。それがまぁ・・・岡山！西は東京が限界だったが・・岡山。



人口７０万余の大きな都市は、キレイな都市だった。



戦争で大変な被害を受けた岡山市・・・そこに良くまぁ焼け残って、もはや文化財たる「禁酒会館」（毎日酒は切れたことが無い俺が禁酒会館って、ブラックジョークだ）が今回のライブの会場だ。
何故、岡山まで・・・背中を押したものは何か？
きっと、読者の頭の中に？？？？が沸いているに違いない。





主催者であり、前座という位置づけらしい「尾崎ユニット」から始まった。何度かこのユニットは聞いているが、実力を十分に発揮していないと、感じていた。
それがまぁ、見事で会場をわしづかみにする快演だった。尾崎氏・大谷さん・黒瀬さん・渡部さんの4人がそろった凄みか？
リードギターの黒瀬さん・・・巧みに果てしないクロマチックなスケールが続く・・・あんなに細かいパッセージで弾いたら、指が捻挫しますよ？



西の粋を集めたアマチュアシンガーたちが続いた。福岡の山田さん・鳥取の武部さん・ぺんぺん草・・見事なオリジナルだった。聴き入って写真を忘れたが、沢山他の方が写真などアップしているので、そちらの記事をご覧ください。
前座という位置づけの最後は、山口のレジェンド上田達生氏の「光の海」の会場皆での合唱で終わった。

普通、前座と言えば、後に続くメインゲスト（ロストらしい・・・）を盛りたてるために、粛粛と歌うものだが、西の方々は、ゲストを食ってしまうスタイルらしい・・・



すっかり前座で盛り上がって、これでもう終わってもいいんじゃないか・の雰囲気のまま、休憩挟んでロスト！
休憩時に帰ってしまおうかと思ったが、勢いで突っ込む以外にないと腹を決め、スタートしたぜ！





お客さんの「ノリ」に救われた岡山だった。
音楽の師匠、岡田京子さんに「統一劇場（彼女は座付き作曲家であった）」って「なんの統一」と聞いたら「客席と舞台の統一」なのよと教わった。
まさに、ロストの今回のステージで、「客席とステージの統一」が叶った瞬間を感じた。
まったく禁酒会館のお客さんに感謝だった。
歌・歌の合間・そこにお客さんとの、意識のキャッチボールが成立するコンサートは、目指すが、叶うシーンはそれほど多くは無い。
充実とこうして歌っていていいんだと、力を貰ったステージは高揚のまま終わった。



多くに方々が残って、会場で打ち上げ・・・・フィクサーの尾崎さんの乾杯の音頭だ。



尾崎さんの奥さんや、鳥取の方の、心づくしの「美味いもん」がならんで、酒もふんだんにある。
上田さんが祝島から持ってきた、ビワが美味い！種はしっかり持ってきた。育てるに違いない。



ところで、ロストのミホやアツコには驚きのサプライズが待っていた。
彼女たちの幼馴染が岡山に住んでいる。幼馴染は小学校５年生で館林に転校してきた。そして中学校２年でまた転校していってしまった。
アツコはその幼馴染との交流は続いていたようで、その幼馴染がコンサートを聴きに来てくれたのだ。４０年ぶりの邂逅か？
まぁ、楽屋でも話は尽きず、打ち上げも一緒に・・・うれしかったみたいだなぁ・・・・こんな再会も岡山がおぜん立て？出来すぎだぜ！

幼きものが、青年になってゆく時代に出あう。その出会いと交流が４０年余を越えて、また会いたいと、わずかな時間を共有したか？
そこには、きっともうすぐ初老にならんとする時期でも、大事にしたい宝が、互いの体に宿ているのだろう。
人生で、終わりまでに大切にしなければならないものは思いのほか少ないかも？それは、抱けばその後を支える宝物かもしれないな。

なんだか、傍観の人々まで、温かくなったな。



首謀者・・・・・尾崎さん。

主催者で、打ち上げを引き回さなければならないので、隣に座りながら、・・・・・も少し、立ち入った話もしたかったが、また機会もあろう・・・

岡山に！尾崎さんに！禁酒会館に集った皆さんに感謝だ！！

記録として演目を記載。

①春なんだなぁ②クローバーの花をつんで③小さな村④あなたを恋しています⑤生活の柄⑥花の香りに⑦あてない旅路⑧特攻花⑨風よやさしく⑩までいな村・⑪君よ5月の風になれ・アンコール・５００マイル。

今回も笠木透に、力を貰っている、ロストだった・・・・・・



巨匠？うれしいワンショット。
上田さんと少し話が出来た。「ロストのようなグループがおって安心した」などと嬉しい言葉を貰った。

PS・写真を見た女房殿・「みんなおじいさんだな・・この中では尾崎さんが一番若そうだな・・」だと。