館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

非暴力と文化で戦う・・・笠木さんの言葉。

2015-02-22 08:19:53 | 笠木透さんのこと。



彼はおちゃめでもあった・・・・


頑固で、自説を曲げることはめったに無かったが、それだけ「ゆるぎない確信」があったのだろう。

ただ、聞く耳は確かに持っていた。

フォークというジャンルで、プロの高みから見下すことは無く、アマチュアに敬意さえひょうしたかたであった。




1993年に出版されたソング集・・・楽譜のみならず、曲にゆかりの人々のコメントやら、岡田さん安達さんの、音楽論などもあり、充実。
鈴木たか子さんが、編集・発行人だ。絶版らしく、もはや貴重(僕は1冊ざいこがあるような・・・)



85年作品・・笠木さん詞・・岡田さん作曲の名曲がある。




当時左翼の間で物議をかもしたその歌詞に、笠木さんの「非暴力」が体現されている。

♪でもたとえ自由のためだろうと 私は銃はとらないだろう 自由は闘いとるものではなく 求めつづけるものだから♪

軟弱者・・・そんなセンチで歴史は動かない・・・?

大学紛争・砂川基地闘争・・・彼の思想や哲学が作られた(と、拝察する)青春時代、そこらから、非暴力の考えを立て

ガンジーやマーチンルーサー・キングの公民権運動など学びながら、確固たる思想にしたように思う。

僕が彼の音楽に触れたときには、すでに非暴力だった。

近現代史を見るとき、その戦争の足跡を見るとき、武器を持って戦い、平和を作り上げた侵略者とその国家はあったか?

開放をうたい、作り上げた軍事国家が、たとえ共産主義を標榜して「人民のため」と装っても、国民の暮らしを守ったか?

まだ、記憶に新しい、アメリカが仕掛け、西洋が乗り、乗り遅れまいと日本が加わったイラク戦争・・・これで、彼の国は平和になったか?
かえって混乱の極みで、そこで生んだ憎しみがアルカイダを生み、ISILを生み、果てしない惨状を見せているではないか。
(無かった大量破壊兵器・・イギリスやアメリカの議会では、自国の誤りを検証する論議があるが、民度と議会のレベルの低いこの国では、そんな論議さえ野党は起こさないねぇ・・)

長く、螺旋階段を上るがごときことでも、非暴力以外に、人間の争いを解決する手段は無いのではないだろうか?

生ぬるい空想・・と、言われようと、僕は彼の非暴力は、今人間に残された最後の切り札だと思っている。


さて、「文化で闘う」

かっこいい文句だが、実は、僕は実態をつかめないでいる。

いや、深い確信・・というべきか・・・・・僕の中で、発酵しきれていないのだ。

よるすべなく、文化運動に関わってきたから、せめて文化で闘うのか?

歌しか歌えないから、歌で戦うか?

そんなうすっぺらで、何の力になるのか?

「文化で闘う」・・・・・・次回に続く(のかぁ?)



コメント (2)
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