館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

名大統領死去。

2015-02-20 06:39:20 | 時事言いたい放題


統一ドイツの初代大統領・・・・・

あまりに有名な話だが、ユダヤ民族の絶滅という大罪を犯したドイツに反省を促す演説の大統領だ。

戦後、自国の誤りを、謝り続けたドイツの象徴のような方だ。

このドイツの姿勢こそ、現在の繁栄やら、国際社会での信頼に基づく地位の源だろう・・・・・


鮮やかに、隣国への侵略を謝らない、歴史への真摯で、科学的な立場にたたないこの国との違いが見える。

70年談話ってのを出すと、意気込んでいるらしいが、全く期待できないばかりか、ますます強権の危うさを世界に示し、いやがられるだろう・・・



岩波のブックレットにコンパクトに収まり、全演説を読むことができる。

安いし・・・購入・一読をお勧めする。


<大抵のドイツ人は国の大義のために戦い、耐え忍んでいるものと信じておりました。ところが、一切が無駄であり無意味であったのみならず、犯罪的な指導者たちの非人道的な目的のためであった、ということが明らかになったのであります>

<振り返れば暗い奈落の過去であり、前には不確実な未来があるだけでした。
しかし日一日と過ぎていくにつれ、5月8日が解放の日であることがはっきりしてまいりました。......ナチズムの暴力支配という人間蔑視の体制からわれわれ全員が解放されたのであります>

<一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります>

<今日の人口の大部分はあの当時子どもだったか、まだ生まれていませんでした。この人たちは自ら手を下していない行為について自らの罪を告白することはできません。
ドイツ人であるというだけの理由で、粗布(あらぬの)の質素な服をまとって悔い改めるのを期待することは、感情を持った人間にできることではありません。しかしながら先人は彼らに容易ならざる遺産を残したのであります。
罪の有無、老幼いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。だれもが過去からの帰結に関わり合っており、過去に対する責任を負わされております>

<問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです>
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする