殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

折り紙から八つ墓村

2023年05月26日 08時16分24秒 | みりこんぐらし
『こんな折り紙、作れる人がいるなんて信じられないわ』


これは先日、ある人から頂いたもの。

手前の薔薇なんて直径4センチぐらいで、花は1センチ弱なのよ。

可愛いったらありゃしない。

私は折り紙が苦手だから、尊敬しちゃう。


苦手といっても、一応は折れますぞ。

先日は2年飼ったクワガタが他界したから

チラシで小さい舟を折って、花をいっぱい飾って埋葬したもんね。

そりゃ美しい小舟になったわ。

写真を撮ってお目にかけたかったぐらいよ。


編物や刺繍、ソーイングなんかの手芸も一通りはできるけど

すぐ忘れちゃうし、もっとやりたいとも思わない。

向いてないのね。


年取って老人ホームに入ったら、こんな手仕事をさせられるんじゃないの?

病院の厨房時代にデイケア(病院直営のデイサービスのこと)があったから

そこでやってるのを見てたけど

折り紙、簡単な手芸や工作、輪投げ、お座敷ボーリング、カラオケ…

あとはクッキーとか蒸しパンなんかの軽いお菓子作り。

ギャ〜!私の苦手なことばっかり!


あとは行事で、施設職員の幼稚な寸劇や歌を鑑賞させられる。

前奏の間、いい大人がカカトを上げ下げしてリズムを取ったあげく

身振り手振りで“チューリップ”なんて歌われた日にゃ、暴れたくなるわよ。


みんなの迷惑になるくらいなら

デイサービスや老人ホームへ行くのもやぶさかではないけど

こういうことをやらされるのはマジで恐怖なのよ。

何もしなくていい施設、希望。


デイサービスといえば、この間、たまたまテレビでやっていたのを見た。

何げにおしゃれをした老人たちが集まって、やるのはマージャンやカジノ。

もちろん、お金は賭けないんだけど、部屋がゴージャスなサロンみたいで楽しそう。

介護職員も、ゲーム中はジャージじゃないの。

蝶ネクタイに黒のベストとパンツで、本物のディーラーみたい。

遊んでる老人も、世話する職員もカッコ良かった。


そのデイサービスで、一番素晴らしかったのは送迎車。

黒塗りのTOYOTAアルファード、つまり高級バンがズラリと並んでる。

車に施設の名前は書いてない。

あえて書かない。


デイサービスの送迎車といったら、たいてい白の安い車で

車体にデカデカと施設の名前が書いてあるじゃん。

老人って、あれで迎えに来られるのが嫌なんだってね。

介護を受ける身の上になったことが近所に知られるし

あれに乗せられること自体が恥ずかしくてつらいんですって。

黒塗りの高級車だったら、どこの車かわからなくて

しかもいい気分らしいわ。

行く時には、おしゃれだってしたくなるというものよ。

その気持ちが大事じゃないかしらね。


今までの介護は、授ける側の立場で進められていたけど

介護を受ける側の気持ちも考える時代になったのね。

こんなデイサービスなら行きたいと思った。

ただしマージャンも賭け事も苦手だから、やっぱり何もしないで放置希望。


こうして改めて数え上げると、私って苦手なものが多い。

好きなものや得意なものって、あんまり無いかも。

これだけは自信あるとか、これに夢中とか、無いわ〜。

唯一、好きと言えて、続いていて、これからも続けていきたいと思ってるのが

このブログかしらん。

地味で申し訳ないんだけど、いつもお付き合いくださって

本当にありがとうございます。


介護で思い出したけど、猿之助さんの事件は衝撃だった。

両親の介護とか、セクハラ記事が出るとか

引き金はあったんでしょうけど、複雑な事件ね。


後出しジャンケンになるけど、彼が若い時分から危うい印象は持ってた。

歌舞伎見たこと無いから、偉そうなこと言えないけど

ダイヤモンドのごとき揺るぎない実力と、ガラス細工のようなはかなさ…

大人と子供の両面を持った、そういう危うさ。

勝新太郎さん、萬屋錦之介さん、松田優作さんたちと同じ香り。

その危うさが、芸に色気と重厚感を醸し出して、目の離せないタイプね。


猿之助さんほどじゃないけど、香川照之さんにも

同じ雰囲気を感じてたわ。

朝の番組、安住紳一郎のTHA・TlMEで金曜日の司会してて

番組が始まるとしばらくの間、世相やご自分の思いを語るんだけど

言葉を短くプツプツ区切るから聞き苦しかった。


東大出で頭いいから、何でもできる人だと思い込んでいた私の勝手なんだけど

政治家になりゃいいのに…とまで思っていたのを撤回。

あれじゃ、岸田総理といい勝負。

演説は下手だわ。


そうこうしていたら、酒場のセクハラ問題が起きて出なくなっちゃった。

TOYOTAにもCMで大きな仕事もらって

いずれ日本を席巻するかのような飛躍ぶりだったのに、もったいなかったわ。


その香川さんが、猿之助さんと従兄弟同士だったとはね。

週刊誌の誇張もあるだろうけど、双方ともご自身の性癖を利用されたのは確か。

香川さんのお父様も、私が子供の頃には不倫で何年も大騒ぎだった。

輝かしい才能を性癖で傷つける人は、いつの時代もいるものよ。


「◯んで生まれ変わって、新しく生き直そう」

家族でそう話してコトに及んだそうだけど、これが本当だとしたら

あまりにも幼な過ぎる。

閉塞的な世界だし、忙しくてあの世のことなんて考える暇も無いだろうけど

選民意識満載の残念なお答え。

自分たちには、それが許されると思っていらしたということね。

知らず知らずとはいえ、その気持ちをうっかり表に出している限り

鼻をへし折ってやりたいマスコミは、騒ぎ立てると思うわ。


わたしゃ警察じゃないから詳しくないけど

一般人であれば、あの状況じゃあ、どう軽く見積もっても

何らかの刑事罰は免れないと思う。

この事件がもしも単なる不幸な出来事として片付けられ

不起訴になって早めに復帰なさったら

伝統芸能を守る影の力に感嘆するしかないわ。

どっちに転ぶか、見させていただきましょ。


長野県の方では猟銃事件が起きたし、物騒な世の中になったわね。

何だか、八つ墓村を連想しちゃった。


犯人は市会議長の息子さんですって?

『凡ソ榮誉ノアルトコロ  必ズ苦禍ノ因アリト知レ』

宮沢賢治が残した言葉を痛感する事件。

芸能界やスポーツ界もそうだけど、自分の立ち位置に驕って

何でも人が悪い、人が悪いと思って暮らしていたら

やがてそこまで行き着くのかも。

気をつけて生活しましょうね。
コメント (2)
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