先日の4月5日は、同級生ユリちゃんの実家のお寺で久しぶりに料理をした。
この日は月初めのお勤め。
お寺の桜も満開なので、お花見を兼ねようということになったのだ。
コロナのため、お寺料理は去年のクリスマス以降3ヶ月間休眠したので
ちゃんと作るのは3ヶ月ぶり。
今回の作り手は、私一人よ。
いつものメンバー、マミちゃんは用事があるそうで
定年退職後も嘱託で週に3回勤務していたモンちゃんは
4月から勤務日数が増えたということで欠席だ。
3人でワイワイ言いながら料理をするのは楽しいけど
一人でやるのも、やぶさかでない。
献立を自由に決められ、火を自由に使える。
一緒に料理をするマミちゃんに気を使わなくていい…この自由が嬉しい。
いわば、解き放たれた気分。
ユリちゃんは、マミちゃんの作るアジア系カタカナ料理がお気に入りだが
私は田舎料理や男子ご飯しか作れない。
しかし今や、私のターゲットはユリちゃんではなくなった。
ユリちゃんどころか、他の人のことも考えなくなっている。
ホンマに美味しいモンや変わったモン食べたきゃ、専門店へ行きゃあええんじゃ。
その手間とゼニを惜しんで、人に作らせようなんざ甘いんじゃ。
だから、自分の作りたい料理を思いっきり作っちゃるもんね。
当日の参加者は、私を含め8人。
いつもの兄貴と、彼の仕事を手伝うためにはるばる山口から来た男性
いつもお寺の雑用をするお爺ちゃん
それからこの日は久々に、元公務員OGの梶田さんが来た。
あとはユリちゃん夫婦と兄嫁さんだ。
では、解き放たれた私の料理をご紹介させていただこう。
《ちらし寿司》
米を1升と4合炊いて、ぜ〜んぶ寿司にしたったわい。
ちらし寿司は持ち帰りたい人や配りたい所が出てくるものなので
多めに作る方がいい。
盛り付けをユリちゃんに任せたのが悔やまれるのはともかく
このちらし寿司は、義母ヨシコ直伝。
甘辛く煮詰めた小海老、干し椎茸、ゴボウ、人参、高野豆腐が
すし飯の中にしこたま入っている。
具材は前日に家で煮て、トッピングの錦糸卵、さやえんどうも切った物を持って行く。
現地でごはんを炊き、寿司酢を混ぜたすし飯を作って
持ち込んだ具材を混ぜ、錦糸卵、さやえんどう、海苔、紅しょうがを飾る。
こうすれば、ちらし寿司は大袈裟なご馳走ではない。
すぐにできるインスタント料理だ。
具材とすし飯を混ぜる時、具材の煮汁を少し混ぜるのが味の決め手。
海老は本来、瀬戸内産の小海老を使うが、今は無い時期だ。
売っていたとしても、これだけの量となると値段が万単位になるため
激安スーパーで1キロ800円の冷凍小海老を3袋買い、2,400円で済ませた。
生海老と違ってコクは出ないものの、似たような味になった気がする。
寿司酢の酸味が苦手な人や、分量がよくわからない人
具材の準備が億劫な人は、市販されているちらし寿司の素…
“すし太郎”を使うといい。
ますますインスタントに、おいしく作れる。
《海鮮チヂミ》
たまたま生イカをカットした物が安く売られていたので
ちらし寿司に使う小海老を少し取り置いてニラを足し
チヂミの具にした。
イカはもちろん、冷凍でもいい。
粉は、“オタフク・チヂミの素”。
私は生協の宅配で1キロ入りを買うが、こちらでは小さい物がスーパーにも並んでいる。
水と卵でテキトーに溶いたら、解凍した海老、イカ、ニラを混ぜ込み
胡麻油を流し入れたフライパンで両面を焼くだけ。
この粉、どう焼いても、外はカリッと中はもっちり仕上がる。
薄味もついていて、おいしい。
タレは、“オタフク・チヂミのタレ”。
どこまでも手抜きよ。
このタレ、まずいわけではないんだけど
チヂミの素の優秀性と比較したら、ちょっとザンネン。
赤っぽい焼肉のタレみたいな色だが、旨味が薄くて塩辛い。
今回、素と一緒に1リットル入りを買ってしまったけど
無くなる日は遠そう。
とはいえ、チヂミは大人気だった。
《手羽先煮》
二日前から、圧力鍋で何度も煮ては冷ましを繰り返した。
こうすると、形は崩れないのに骨まで軟らかく食べられる。
味付けは酒、醤油、ミリン、少々の砂糖、ショウガ、ニンニク、白ネギの葉っぱ。
これらを手羽先と一緒に圧力鍋に入れたら、あとは煮るだけ。
見た目より、かなり薄味だ。
家事の合間に作れるのと、ハシで簡単に食べられるのとで採用に踏み切った。
男性には人気だったが、それは珍しいからで
手羽先はやっぱり唐揚げか塩焼きの方がおいしいと思う。
《ゴボウと人参のマヨネーズサラダ》
これは以前、ご紹介したことがある。
今回はちらし寿司でゴボウと人参を山ほどささがきにしたので
その一部を取り置いて作った。
同じ材料で違う料理を作って品数を増やすのは
手間と材料費の節約に有効な手段である。
味付けは薄めの麺つゆ味で、まずゴボウが柔らかく煮えたら
人参を加えてさらに煮詰める。
火を止めたら冷凍アスパラを切って緑色を加え
仕上げにスリ胡麻を大量投入し、マヨネーズで仕上げる。
《ちゃんこ汁》
以前、お寺料理で作ったことがある。
汁物を考えるのが面倒くさくなり、家でもよく作る物にした。
豚と鶏のミンチを同量と、白ネギのみじん切り(葉っぱは手羽先煮で使った)
酒、醤油、塩、ショウガ、卵、片栗粉をテキトーに混ぜた団子を丸めて持って行き
現地で沸かした湯に投入。
顆粒の昆布ダシ、顆粒の鶏ガラスープの素、薄口醤油、塩でテキトーに味付けし
白菜、油揚げ、マロニーを入れてひと煮立ちさせたらできあがり。
《モッツァレラチーズその他》
どれかの料理に飾って見栄を張ろうと考え
湯むきしたプチトマト、三つ葉、レモンと共に持って行ったが
時間が無くて無理だったので、代わりに梶田さんが飾り立ててくれた。
やっぱ、この人がやると綺麗だわ。
私じゃ、こうはいかない。
《チヌ(黒鯛)の刺身》
次男が釣ってきていたので、5パック作って持ち込む。
会食のテーブルには3パック出して、残りは兄貴と梶田さんのお土産に。
《ブリの照り焼き》
冷凍庫から、いつ釣ったのか忘れたブリが出てきたので
朝焼いて、持って行った。
《フキの煮物》
春らしいので採用。
去年もお寺料理で作ったが、誰も覚えてないみたいで
去年同様、作り方を聞かれた。
人の料理なんて、そんなもんよ。
フキは、歯ざわりと色を保つため、煮るのは下ゆでの時だけというのがコツ。
下ゆでしてスジを取ったら、適当な長さにカットして
麺つゆ味を付けて冷ましたダシに浸け、かつお節をかけて一晩。
翌日、フキから水分が出て薄いと思ったら、麺つゆの原液を足せばいい。
《デザート》
梶田さんが作ってきた、ピスタチオ味のクリームが入った一口ケーキ。
ユリちゃんの兄嫁さんが作ったバナナ風味のシフォンケーキと、ティラミス。
お菓子の作れる人って、ほんと尊敬するよ。
わたしゃ全然ダメで、お菓子を作る情熱があったら、おかずに注ぐタイプ。
これらを食べるために、自作の料理はほとんど食べなかった私でした。
ごちそうさまでした。
この日は月初めのお勤め。
お寺の桜も満開なので、お花見を兼ねようということになったのだ。
コロナのため、お寺料理は去年のクリスマス以降3ヶ月間休眠したので
ちゃんと作るのは3ヶ月ぶり。
今回の作り手は、私一人よ。
いつものメンバー、マミちゃんは用事があるそうで
定年退職後も嘱託で週に3回勤務していたモンちゃんは
4月から勤務日数が増えたということで欠席だ。
3人でワイワイ言いながら料理をするのは楽しいけど
一人でやるのも、やぶさかでない。
献立を自由に決められ、火を自由に使える。
一緒に料理をするマミちゃんに気を使わなくていい…この自由が嬉しい。
いわば、解き放たれた気分。
ユリちゃんは、マミちゃんの作るアジア系カタカナ料理がお気に入りだが
私は田舎料理や男子ご飯しか作れない。
しかし今や、私のターゲットはユリちゃんではなくなった。
ユリちゃんどころか、他の人のことも考えなくなっている。
ホンマに美味しいモンや変わったモン食べたきゃ、専門店へ行きゃあええんじゃ。
その手間とゼニを惜しんで、人に作らせようなんざ甘いんじゃ。
だから、自分の作りたい料理を思いっきり作っちゃるもんね。
当日の参加者は、私を含め8人。
いつもの兄貴と、彼の仕事を手伝うためにはるばる山口から来た男性
いつもお寺の雑用をするお爺ちゃん
それからこの日は久々に、元公務員OGの梶田さんが来た。
あとはユリちゃん夫婦と兄嫁さんだ。
では、解き放たれた私の料理をご紹介させていただこう。
《ちらし寿司》
米を1升と4合炊いて、ぜ〜んぶ寿司にしたったわい。
ちらし寿司は持ち帰りたい人や配りたい所が出てくるものなので
多めに作る方がいい。
盛り付けをユリちゃんに任せたのが悔やまれるのはともかく
このちらし寿司は、義母ヨシコ直伝。
甘辛く煮詰めた小海老、干し椎茸、ゴボウ、人参、高野豆腐が
すし飯の中にしこたま入っている。
具材は前日に家で煮て、トッピングの錦糸卵、さやえんどうも切った物を持って行く。
現地でごはんを炊き、寿司酢を混ぜたすし飯を作って
持ち込んだ具材を混ぜ、錦糸卵、さやえんどう、海苔、紅しょうがを飾る。
こうすれば、ちらし寿司は大袈裟なご馳走ではない。
すぐにできるインスタント料理だ。
具材とすし飯を混ぜる時、具材の煮汁を少し混ぜるのが味の決め手。
海老は本来、瀬戸内産の小海老を使うが、今は無い時期だ。
売っていたとしても、これだけの量となると値段が万単位になるため
激安スーパーで1キロ800円の冷凍小海老を3袋買い、2,400円で済ませた。
生海老と違ってコクは出ないものの、似たような味になった気がする。
寿司酢の酸味が苦手な人や、分量がよくわからない人
具材の準備が億劫な人は、市販されているちらし寿司の素…
“すし太郎”を使うといい。
ますますインスタントに、おいしく作れる。
《海鮮チヂミ》
たまたま生イカをカットした物が安く売られていたので
ちらし寿司に使う小海老を少し取り置いてニラを足し
チヂミの具にした。
イカはもちろん、冷凍でもいい。
粉は、“オタフク・チヂミの素”。
私は生協の宅配で1キロ入りを買うが、こちらでは小さい物がスーパーにも並んでいる。
水と卵でテキトーに溶いたら、解凍した海老、イカ、ニラを混ぜ込み
胡麻油を流し入れたフライパンで両面を焼くだけ。
この粉、どう焼いても、外はカリッと中はもっちり仕上がる。
薄味もついていて、おいしい。
タレは、“オタフク・チヂミのタレ”。
どこまでも手抜きよ。
このタレ、まずいわけではないんだけど
チヂミの素の優秀性と比較したら、ちょっとザンネン。
赤っぽい焼肉のタレみたいな色だが、旨味が薄くて塩辛い。
今回、素と一緒に1リットル入りを買ってしまったけど
無くなる日は遠そう。
とはいえ、チヂミは大人気だった。
《手羽先煮》
二日前から、圧力鍋で何度も煮ては冷ましを繰り返した。
こうすると、形は崩れないのに骨まで軟らかく食べられる。
味付けは酒、醤油、ミリン、少々の砂糖、ショウガ、ニンニク、白ネギの葉っぱ。
これらを手羽先と一緒に圧力鍋に入れたら、あとは煮るだけ。
見た目より、かなり薄味だ。
家事の合間に作れるのと、ハシで簡単に食べられるのとで採用に踏み切った。
男性には人気だったが、それは珍しいからで
手羽先はやっぱり唐揚げか塩焼きの方がおいしいと思う。
《ゴボウと人参のマヨネーズサラダ》
これは以前、ご紹介したことがある。
今回はちらし寿司でゴボウと人参を山ほどささがきにしたので
その一部を取り置いて作った。
同じ材料で違う料理を作って品数を増やすのは
手間と材料費の節約に有効な手段である。
味付けは薄めの麺つゆ味で、まずゴボウが柔らかく煮えたら
人参を加えてさらに煮詰める。
火を止めたら冷凍アスパラを切って緑色を加え
仕上げにスリ胡麻を大量投入し、マヨネーズで仕上げる。
《ちゃんこ汁》
以前、お寺料理で作ったことがある。
汁物を考えるのが面倒くさくなり、家でもよく作る物にした。
豚と鶏のミンチを同量と、白ネギのみじん切り(葉っぱは手羽先煮で使った)
酒、醤油、塩、ショウガ、卵、片栗粉をテキトーに混ぜた団子を丸めて持って行き
現地で沸かした湯に投入。
顆粒の昆布ダシ、顆粒の鶏ガラスープの素、薄口醤油、塩でテキトーに味付けし
白菜、油揚げ、マロニーを入れてひと煮立ちさせたらできあがり。
《モッツァレラチーズその他》
どれかの料理に飾って見栄を張ろうと考え
湯むきしたプチトマト、三つ葉、レモンと共に持って行ったが
時間が無くて無理だったので、代わりに梶田さんが飾り立ててくれた。
やっぱ、この人がやると綺麗だわ。
私じゃ、こうはいかない。
《チヌ(黒鯛)の刺身》
次男が釣ってきていたので、5パック作って持ち込む。
会食のテーブルには3パック出して、残りは兄貴と梶田さんのお土産に。
《ブリの照り焼き》
冷凍庫から、いつ釣ったのか忘れたブリが出てきたので
朝焼いて、持って行った。
《フキの煮物》
春らしいので採用。
去年もお寺料理で作ったが、誰も覚えてないみたいで
去年同様、作り方を聞かれた。
人の料理なんて、そんなもんよ。
フキは、歯ざわりと色を保つため、煮るのは下ゆでの時だけというのがコツ。
下ゆでしてスジを取ったら、適当な長さにカットして
麺つゆ味を付けて冷ましたダシに浸け、かつお節をかけて一晩。
翌日、フキから水分が出て薄いと思ったら、麺つゆの原液を足せばいい。
《デザート》
梶田さんが作ってきた、ピスタチオ味のクリームが入った一口ケーキ。
ユリちゃんの兄嫁さんが作ったバナナ風味のシフォンケーキと、ティラミス。
お菓子の作れる人って、ほんと尊敬するよ。
わたしゃ全然ダメで、お菓子を作る情熱があったら、おかずに注ぐタイプ。
これらを食べるために、自作の料理はほとんど食べなかった私でした。
ごちそうさまでした。