僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 オリンピック漬けの1日

2008年08月10日 | スポーツの話題

オリンピック一色に塗りつぶされたかのようなここ1両日。しかし、高校野球も熱戦を繰り広げています。僕が応援している宮城県代表の仙台育英高校は、相手を寄せつけない強さを見せ、のこたんさんの市岐阜商は接戦をモノにして「甲子園初得点、初勝利」を実現しました。たまごさんの駒大岩見沢も勝ち残っています。これに大阪桐陰を加えた4校を、応援していきます。

甲子園には「魔物」が住んでいる、と言われます。
オリンピックにも同じような「魔物」が住んでいるのでしょう。
常人には計りがたい重圧と緊迫感、といったものが。

昨日、僕は朝から夜遅くまで、ず~っとテレビの前に座っていました。
NHK総合と、BS7と、テレビ朝日とTBSと…。
チャンネルをあちらこちらと変えながら、ひたすら五輪中継を追う。

たぶんここ数年間で、これだけ長時間、テレビを見続けたのは初めてです。
胸のあたりに不整脈の違和感が残っており、身体を動かすとドキンドキンと動悸がしたりするので、一日テレビの前で「安静」にしていたのです。でも、オリンピックをじい~っと見ていると、だんだん画面に引きずり込まれていき、わが身に興奮やら緊張やらが渦巻き始め、かえって不整脈を誘発してしまったり、息が荒くなったりして、何の「安静」にもなりませんでした。とほほ。

女子重量挙げの三宅選手は、完調ではなかったようです。ジャークで105キロを挙げたときも、やっとのことで持ち挙がったという印象がありました。体重を落としすぎたかな? とお父さんが言っていましたが、4年に一度のその日、その時間に自分の体調をピークに持っていくというのは、本当に神業に近いような難しさがありますね。優勝した中国人選手は、ダントツの力を示していました。人間ではなくサイボーグのように見えました。あの無機質なパワーにはあきれ返ります。

それにしても、この48キロ級女子重量挙げは、前回アテネの金メダリストをはじめ有力3選手がスナッチで次々3度の試技に失敗して、前半で姿を消すハプニングがありました。あれがなければ三宅の6位入賞も難しかったのでは…ということになりますが、バーベルが中国製で、持つところがしなり易いのだそうです。有力選手たちの失敗は、それにうまく対応できなかったからではないか、と解説の人がチラッと言っていました。さすがに中国です。地元の利を生かして、器具まで自分たちの使い慣れたものを、そつなく競技に使用する…という念の入れようでした。

柔道の畳も、これまでの五輪ではずっと日本製を使っていたけれど、これも今回は中国製の畳を使用しているそうです。日本の畳より滑り易いのが特徴だということです。それで何が有利になったり不利に働いたりするのか知らないけれど、まあとにかく中国はそこかしこでこういう「環境づくり」をマメに行っているのです。

柔道の谷が敗れた試合を見ていて思ったことですが、谷も相手もなかなか組まないので、主審は最初、相手のルーマニア選手に「指導」を与えた。しかし、副審たちはそれを訂正し、谷にも「指導」を与え、イーブンにした。

その後、互いに探りあいのまま、残り時間が少なくなってきた。まもなく延長戦に入る、と思ったそのとき、主審が今度は谷に「指導」を与えた。そのとき副審たちは、何の訂正もしなかった。あそこも両者ともども「指導」の場面だったろう。それを、主審が終了間際に谷だけにさっと「指導」を出して、副審たちは訂正せず、谷に反撃の隙を与えないまま時間切れ試合終了…。谷は、わずかひとつの「指導の差」で3連覇が夢と消えた。…なんだか釈然としませんね。

ちょっとやり方がひどいと思いませんか?
たしかに、谷も消極的ではありましたが、それは相手も同じこと。これと言ったワザをかけたわけではない。なぜ谷だけに…それも逆転の余地がなくなる終了寸前に「指導」を出すわけ? 副審たちも、ルーマニア選手に「指導」が与えられたときは訂正して両者「指導」にしておきながら、谷に指導が与えられたときにはなんの訂正もしなかった…なにか恣意的なものを感じざるを得ませんね。

柔道男子の平岡に最初に与えられた「指導」も、なんで…? という感じ。
相手のアメリカ人も、組まれると腰を引いて頭を下げることばかり繰り返していた。これも「攻めの姿勢」がみられないので「指導」を与えるべきだろう。なぜか日本人ばかりに「指導」が与えられる。柔道の判定は、あらゆる部分で本来の日本柔道に不利なようにルールが変えられてきているので、「勝つための戦法」も、ずいぶんセコくなってきている。嘆かわしい傾向ですね。このあとの各級で、またそういう気配が垣間見えるかもしれませんが、もううんざり、という思いです。策略に走らず、どの国の選手も、正々堂々と戦って欲しいです。その上で負けたなら、納得もできますが、昨日の谷のような負け方は、納得できません。

テレビ解説者や新聞などのマスコミは、なるべくこういう判定の不満は中国を怒らせてはいけないので、出さないように申し合わせているに違いありません。そして、タレントやニュースキャスターたちは、口を揃えて中国を褒めている。谷の銅メダルにしても「よく頑張りましたね」と褒めているだけで、勝負の内容は「残念でしたネェ」というだけで、判定問題には話は及びません。日本のメディア全体がそういう方針なんだから、マスコミ解説も新聞記事も、タテマエしか言わないので、信用できませんね。

柔道の金メダルは2つ獲ってほしい…と願っていましたが、谷の不運と平岡の初戦敗退はなんとも暗いスタートとなりました。ひょっとして柔道の金はゼロ…なんていうことになりそうな気もしてきました。

…とまあ、愚痴を言ったり悲観したりしていてもしょうがないので、せめて文句なしに優勝してくれるであろう水泳の北島を夜に見て溜飲を下げたいところでした。

北島は100m平予選で、いきなり1分を切る好タイムで2位通過。
ライバルのハンセンはどうしたのか、押さえ気味?
きょう、準決勝があって、明日の午前に決勝ということで、3日間続くという変則日程だけれど、北島は怪我もしていないようだし、決勝では日本中を歓喜の渦に巻き込んでくれることを期待しましょう。

夕方から夜にかけて行われていた体操は、内村が鞍馬で落ちると、その影響を受けたのか、名手鹿島までが鞍馬で落ちてしまい、出ばなをくじかれました。ニッポン体操陣は、中国の引き立て役だけに終わってしまうのだろうか…?

女子サッカーはアメリカに敗れ、1敗1分けになりました。
残るノルウェー戦に勝って勝ち点4を挙げたらまだわからない、ということですが、これはなかなかむずかしいところです。なんとか踏ん張ってほしいですけど。

アメリカに敗れた女子バレーボールは、だいたい実力どおりですね。
女子バレーボールにメダルを期待するのは、ちょっと気の毒だと思います。

そういうことで、いろいろ曲折を経ながら発進した日本選手たち。
今日以降、全力を出し切って、ぐ~~んと盛り上げてもらいたいものです。

昨日1日、ずっとテレビを見ていると、たいそう疲れた。おまけにニュースで女子マラソン期待の野口みずき選手が入院して検査していたという事実も知らされて、ますますがっくりと疲れた。野口が出られなかったらどうするの…? 最も楽しみにしている女子マラソンなのに、どうなるのか? こちらはあまりにも心配です。

今日はサッカー男子、ナイジェリア戦があります。
勝利の見込みは1割程度ですが、「大番狂わせ」を期待して、応援します。

 

 

 

 

 

 

コメント (8)
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