僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「自分をほめてあげたい」 日記

2008年08月19日 | 日常のいろいろなこと


某月某日(土)

2歳10ヶ月のモミィを、カラオケ店に連れて行く。
久しぶりのカラオケに入れ込んだモミィは、自分のマイクをよこせと催促。
マイクにスイッチを入れて手渡してやると、それをテーブルの上に落とした。
「ゴゴゴーン」というマイクの音が部屋中に鳴り響くと、
「何のオトや…? カミナリ…でしゅか~?」と、天井を眺めている。
あんたがマイクを落とした音やんかと言っても「カミナリでしゅか~」ばっかり。

選曲は、言うまでもなく、すべて童謡である。
「津軽海峡冬景色」などかけても、モミィはあくびをするだけだ。
「アイアイ」「キラキラ星」「犬のおまわりさん」「どんぐりころころ」「むすんでひらいて」「おもちゃのチャチャチャ」「とんぼのめがね」「ぞうさん」などをどんどん転送していく。モミィはこれらの歌は全部知っているが、まだうまくカラオケに乗って歌うことはできず、時々マイクを口につけて、「フンガァフンガァ」と頼りなげな声を出し、しかし歌の最後のところだけは、はっきり歌詞を発音する。あとは持参のおやつをパクパク食べまくるモミィなのであった。


某月某日(日)
朝から北京五輪の女子マラソン中継を見る。眉を吊り上げ、力強いフォームで走るルーマニアのおばちゃん選手が、20キロからスパートした。いずれ35キロ付近で集団につかまるだろうと思って見ていたら、そのままゴールしてしまった。あ然。

96年のアトランタ五輪女子マラソンで、エチオピアのロバという無名の選手が、同じようにレースの前半から飛び出し、そのまま優勝してびっくりしたことがあるが、同レースで3位に入り、「自分で自分をほめてあげたい」との名セリフを残した有森裕子が、この日のテレビ中継の解説をしていた。
「あのときのロバ選手を…思い出しますねぇ」
と彼女が放送中に漏らした感慨は、さぞ深いものがあったのだろうなぁ。

土佐選手は故障を抱えたまま出場した。野口、土佐と、代表3人中2人まで故障していたとはなぁ。まともに走ったのは中村一人。女子マラソンの五輪代表3人を選ぶに当たっては、「なんであの選手を選ばなかった!」などと、毎回社会問題化するほど候補選手が大勢いるのに、まさか2人も故障してしまうとは。
ただただ、残念である。

この日は一日中、目がかすむまで、テレビを見る。

高校野球は、大阪桐蔭が強豪横浜を破った。いよいよ明日、決勝戦だ。

オリンピックの卓球女子団体戦は、史上初の銅メダルをかけて韓国との対決。
この試合は、かなりの時間をかけて見続けた。ひょっとして、日本の卓球にとっては歴史的な試合になるかもしれない、という期待を抱きつつ…。
平野という目つきの鋭い日本選手が韓国相手にファイトを燃やすが力及ばず敗れ、そのあと出てきた福原愛ちゃんもいいところなく敗退。最後の団体戦も一方的に負けてしまった。卓球という競技は、ほかのどの競技を見ているときよりも、からだに力が入り、最後は敗戦のむなしさも手伝って、ぐた~っと疲れる。

そのあと行われたレスリング女子では、伊調馨が、もたつきながらも要所でポイントを奪って金メダル。アテネのときも、内容はイマイチだったが、終わってみたらなんとなく優勝していたという感じ。今回もそれと同パターンだった。

これで先週日曜日の男子柔道の内柴から、日本は毎日1個ずつ金メダルを重ね、合計8個となった。早くも僕の予想の「最大8個」の金メダル数に到達した。しかしこのあとはどうなのか…と思うと、ちょっと寒い。

夜は妻の好きな体操を、妻につき合っていっしょに観戦する。
個人種目別で、男子は床とあん馬に内村と冨田が出場したが、いずれも5位。
妻は冨田の大ファンである。テレビ解説者が冨田のあん馬を「完璧に近い演技でしたねぇ」と絶賛したけれど、点数は全然伸びなかったので、がっかりしていた。
解説者に見る目がないのか、審判の採点がおかしいのか、よくわからんけど。

女子は跳馬と床だったが、世界チャンピオンだという中国選手は、見るからに意地悪そうな顔をしていた(顔だけです。性格は知らない)。その中国選手が跳馬の着地に失敗した。が、それでも銅メダル。おいおい、採点が甘いんじゃないかい?
続く床でも、この意地悪顔の中国選手は着地を失敗して、こんどは8人中7位。
ショックで泣いていたけれど、泣き顔もやはり意地悪そうであった。
床で優勝したのはルーマニアの選手で、2位と3位にアメリカ選手が入った。僕の目では、3位の選手の演技が、とてもしなやかで、女性らしい美しさにも満ち、最も素晴らしいと感じた。名前はリューキンという。金魚みたいな名前だけど。

体操が一段落したので陸上競技にチャンネルを変えると、ハンマー投げの室伏が5投目に入るところだった。80mを超えたのは一度だけで、順位は現時点で5位。
「がんばれぇ」と心の中で叫びつつテレビに向っていたが、結局室伏は、5投目も6投目も80mに到達せず、最終的に5位に終わった。6位の選手は、欧州のどこかの国の選手でカネガナイネンというような名前だったので、一人クスクス笑った。昔、スキーのジャンプにアホネンという名前の選手がいたが、カネガナイネンも面白いなぁ。そのうち、ナンデヤネン、とか、カゼヒーテマンネン、とかいう選手が出てくるかもしれない。…と、室伏が敗れた無念を、そんな妄想でまぎらわす。


某月某日(月)
盆明けで仕事が忙しい。まわりにいろんな「人種」がいて、次から次へと問題が押し寄せてくる。さまざまな局面を乗り切るのはこの口ひとつである。昔から「口が達者だ」と他人に言われてきた。そういう言われ方は軽薄で誠意がない感じでいい気はしないが、今の職場では表面的な「調整力」「交渉力」ばかりが要求される。軽薄でも不誠実でも何でもいい。口が立たなければ話にならない仕事である。
「口が達者でよかった」と、自分で自分をほめてあげたい。むははは。

おかげで先週から予約していた循環器の病院には、行けずじまいであった。
病院に問い合わせると、次は来週の月曜日になるそうだ。とほほ。

午後3時前、知り合いの人から携帯にメールが入る。高校野球の情報だ。
「8回表大阪桐蔭14-0常葉菊川」
なに…? 14点…???
メールを見た瞬間は、何かの間違いではないかと思ったほどだ。
3時過ぎ「17年ぶり日本一。大阪桐蔭17-0常葉菊川」とのメールあり。
大阪が久しぶりに優勝旗を持ち帰ることになった。とてもうれしい。

4時前にもメールが入る。
「五輪野球もカナダに1-0で勝利。5回、稲葉本塁打」
勝ったか~。でも打線がさっぱりだ。大阪桐蔭を見習いたまえ、星野ジャパンよ。

夜は「山の会」という会の飲み会で、近鉄沿線の恵我之荘というところにある創作中華料理店へ行く。「山の会」は、男女5人の会で、山好き、スキー好きが集まった会だ。過日の北アルプスは見晴らしが良かった、先週の南アルプスではカミナリに遭って怖かった、先月の富士山は山小屋のサービスが悪かった…などなど登山の話でにぎやかだ。僕を除く4人の間で大いに盛り上がっている。女性のメンバーが、ボルネオ島のキナバル山という4千メートル級の山に登ったときの写真なんかも見せてもらった。うひゃ~。ボルネオだって。しかも4千メートルの山!

ところで…なんで僕がこの「山の会」のメンバーなのだ…? 

不整脈のある僕は、そんな山には最近は登ったことがない。
一昨年の1月に一度、このメンバーで雪上ハイキングとスキーで長野県の戸隠へ行っただけである。山にはそれ以来行っていないが、飲み会だけは参加している。
「11月1日からの3連休に、南アルプスへ行こうよ」とみんなから強く誘われた。
断続的に出る不整脈を抱える身で山登りは無理であるから、そう言って断るのだが「たいした山じゃないから。ぜひ行こう、行こう」としつこく誘われる。
でも僕は、決してウンと言わない。
とうとう、メンバーの一人からこんな意見が出た。
「じゃ、のんさんは山に登らず、温泉旅館で風呂に入り、ビールを飲みながら待ってくれていたらいい。オレたちは山登りをして、夕方には旅館に戻るから」
などと、思わず生ツバが出るおいしそうな提案をしてきた。
「ビ、ビ、ビールを飲みながら、温泉旅館で待っているだけ…?」

そうは言っても、ビールも飲みすぎたら不整脈が怖い。
僕は調子に乗る方だから、こんなところで飲み始めたら止まらないだろう。
しかも、2泊3日となると、どれだけ飲んでしまうことやら。

ビール、温泉と聞いて、心が大きく傾きかけたが…
「いや、やっぱり、やめておきます」と、きっぱり。
誘われると、意志が弱いので、なかなか「ノン」と言えない「のん」ですが、ここは頑固なまでの意志の固さを前面に出して、なんとか断ることができた。おまけにこの日の飲み会も、ビールを飲む量は極力抑えた。紹興酒も、勧められたけれど、一口だけ含む程度にしておいた。よしよし。

ビールや温泉の誘惑に打ち克てたことは、我ながらあっぱれである。

自分で自分をほめてあげたい。だははは。

 

 

 


 

コメント (1)
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