僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

最近の身体事情

2010年05月30日 | 心と体と健康と


最近、あまり身体のことは書いていませんが、この自分の身体というのが、このごろますます自分でも不思議で不思議で仕方ないのです。

元気モリモリなのか…、鬱々として体調不良なのか…

ヒマさえあれば、ジョギングをしたり、ウオーキングをしたり、自転車で走ったりしながら、フィットネスクラブには毎日のように出かけて水中ウオークや水泳をしたり、筋トレをしたり…と、運動の量は、たぶん人並み以上に多いはずです。

いろんな人から、「元気ですねぇ~」と言っていただいているのですが、身体の中にかかえる心身のトラブルの多さも、これも人並み以上なのです。

そばにいる妻は、僕がいつ「気分が悪い」「しんどい」と言い出すか、常に心配しなければならない状態で、わけがわからず気苦労が多いと思います。僕自身も、わけがわかりません。

発症後2年8ヶ月になる耳鳴りは、慣れるどころか苦痛が増すこのごろ。
それでも、大手前病院の耳鳴り治療は、半年間、サボっています。
予約の電話を入れよう、入れようと思いながら、耳鳴りは劇的に治癒しないことがわかっているので、つい、意欲がそがれてしまい、「そのうちにまた行こう」ということで先送りしてしまう。
「耳鳴りは治そうと思うから、辛いのです。治そうと思わないで、慣れるようにすることが大事です」と、先日の新聞にも専門医の意見が書かれていました。ということは治らないということですよね。あぁ、それを思っただけで、また耳鳴りの音が大きくなるような気がします。

睡眠障害はずっと続き、睡眠導入剤マイスリーの半錠を毎日飲んでいますが、相変わらず眠りは浅く、夢を見ているかうなされているかで、寝た気がしません。寝つきは悪くないのですが、2~4時間の浅い眠りで必ず目が覚めてしまう。そのあとは、眠れる時とそうでない時がありますが、眠れてもまたいろんな夢を見ます。昨夜は、フィットネスクラブへ行ったら持参したはずの水着が見当たらず、スタッフを呼んで、他のお客のロッカーを次々と合鍵で開けてもらって探し回り(そんなところに入っているはずがないのに…)、「ない、ない、どこへ行った、僕の水泳パンツは~?」な~んて嘆いているときにハッと目が覚めました。こんなわけのわからない夢ばかり毎晩「何本」も見るのです。ぐすん。

睡眠中は耳鳴りから解放される唯一の安息時間なのに、それすら、こんな調子で、ままならない毎日です。

安定剤のデパスも、1日1錠から、このごろは2錠飲むことが多くなりました。

不整脈は今でも時々出て(特に夜)、出たときはベッドにじっと横たわって、収まるまで、その苦しさと格闘しています。

先日は、ついにプールで泳いでいるときに不整脈が出て、あわててロッカールームまで戻って横になりました。なかなか収まらず、一苦労でした。今から考えると、薬が切れかけていた時間帯にプールへ行ったのが悪かったです。

以前、これまでと別の不整脈が出始めたので、医師に相談したところ、薬の血中濃度が高い、つまり薬が効き過ぎて別の不整脈が出ている、という診断だったので、僕はいま、以前は1日2錠服用していたのを、2日で3錠という変則的な飲み方で服用量を調整しているのですが、どうしても薬の間隔が開いてしまうと、元の不整脈が出やすくなります。ちょうど、薬を飲む直前ぐらいにプールへ行ったので、そこで出てしまったということだと思います。薬の量を減らすと、こうして従来からの不整脈発作が起こるので、薬の飲み方が、なかなか難しいのです。

それと、不整脈薬の副作用として、血糖値が下がるので、服用して数時間後、空腹状態になると、以前の過換気症候群みたいな、足と口先が震え、マヒしていく感覚になることがしばしばあります。昨日の朝も、パソコンを開き、このブログのお返事を書こうとしたときに、キーに向かって指先を動かしたとたん、動悸と吐き気がし始め、頭がふうっとなりました。あわてて甘いものを口に放り込み、水分を摂って、パソコンは閉じてしまいました。

今朝は、昨日とは打って変わって調子がいいですけど…。

腰痛は相変わらずだし、最近痛めた右足首も、レントゲン検査異常なしにもかかわらず、まだ足を内側にひねると痛みを感じます。右の手首もこのごろ痛むので湿布をしている。左手の親指と人差し指は、整形でレントゲンを撮ってもらったほど痛んだが、最近は少しマシになってきた…という具合です。

4月に吉野山で転んで痛打した左ひざの傷も残っており、普段はなんともないけれど、腹ばいから膝を立てて立とうとしたら、「痛ぁ!」と、その部分に痛みが走る始末。

そんなことで、なんだか、体が、ガタガタっていう感じなのです。

それでも、不思議なことに、歩いても、走っても、泳いでも、腰にも、足首にも、膝にも、そして例外はありましたが不整脈にも、支障が出ているわけではありません。だからしっかりと毎日、運動を積み重ねています。不思議です。本当に不思議です。

しかし、もしこれが、歩いたり走ったりしたら足が痛み、自転車に乗ったら腰が痛み、水泳をしたら常に不整脈が出る…なんてことだったら、僕はもう生きて行く気力が無くなってくるのではないか。

やはり、何だかんだ言いながらも、運動を続けられているから、ストレスもある程度でおさまっている、と思うのです。ここで運動を止めたら、心身ともに一気に萎縮して、それこそウツ状態になるのではないか…。さらに数々の成人病が一気に進行するのではないか…という気がしないでもありません。

昨日もコメントをくださった akiraさんは、心臓が不安でなかなか運動に踏み出せない、とおっしゃっていますが、散歩などで外を歩くことは、心臓に負担もかからず、歩きながら見る風景は脳を刺激し、感性が洗われ、心身にはとてもいいと言います。人にアドバイスできるような身ではありませんが、akiraさんにも、ぜひウオーキンを日課とされることをお勧めしたいと思います。


ところで、追伸ですが… 

昨日、夏樹静子さんの「椅子がこわい ~私の腰痛放浪記~」という200ページ余りの単行本を一気に読みました。実はこの本に、僕は、とんでもないほど大きな衝撃を受けてしまいました。僕の身体の状態に対する認識を、根底から覆されるほどの衝撃でした。
それは「心身症」という病気が全身に及ぼす影響力に関することでした。いわゆる心身相関…、心と身体がいかに密接に関わっているか、ということは、これまでもそこそこは感じていたことですが、よもやここまで凄いものだとは、この本から学ぶまでは、想像もつきませんでした。

著者の夏樹静子さんは、1993年1月から約3年間、原因不明の激しい腰痛と、それに伴う奇怪なほどの異様な症状や障害に悩まされ、考えられる限りの治療を試みるが、何ひとつ効なく、症状はジリジリと不気味に増悪し、心身ともに苦しんで、自殺まで考え、複数の医師から睡眠薬400錠を集め、いつでもこれを飲んで死ねる状況を作っていた、という。そして、その結果、彼女がどうしても最後まで信じられなかった唯一の正しい治療法にたどり着くことになる。その「最後まで信じられなかった」治療法というのは「心身症」だと診断されて、それに対する治療(それも猛烈な苦痛を伴ったが、医師から指一本触れられることのない治療だった)を受けて、ほぼあきらめかけていた健康を取り戻すことになるのである。「この地獄の苦しみのような痛みが、単に心因性なんて、とても考えられない」と思い続けてきた夏樹さんの気持ちは、これまでの僕とまったく同じである。それが、結局心身症の治療で、夏樹さんは治癒する。それが、僕にとっては、天地がひっくり返るようなショックだったのである。

このことについては、この本をもう一度読み返して、近いうちにブログに書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

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岡田監督と鳩山首相…似たもの同士

2010年05月26日 | ニュース・時事

まさに「今をときめく」2人が対面した。
そのツーショットが、今朝の新聞・テレビ等で大きく報じられている。

その2人とは、鳩山首相と、サッカー日本代表の岡田監督である。

代表チームがW杯出場のため、26日未明に日本を離れるに当たって、昨日、岡田監督が鳩山首相を表敬訪問した風景である。



        
     監督が首相に特注ユニフォームをプレゼント。
     でも「MIYUKI」ってなんだ。
鳩山夫人か?
     …やれやれ。   




総理大臣とサッカー日本代表監督。
本来なら、飛ぶ鳥を落とす勢い…の2人のはずだが、今や鳴かず飛ばず…というより、落とすどころか今にも落とされそうなヨレヨレの鳥(ハト…?)状態である。そのつど言い訳をし、能天気な「前向き」発言を繰り返している頼りない人たちである。

今やこの2人は「日本一のダメ男」を競い合っている間柄…というのは言いすぎか。

鳩山首相の迷走ぶりはとどまるところを知らない。
「鳩山やめろ」コールは日増しに大きくなっていく。
週刊誌の見出しは「鳩山を追放せよ」やら「鳩山幼稚園は廃園準備」やら、「鳩山民主最後の悪あがき」やら「亡国のリーダー鳩山」やら…。
もう、ぼろくそ、クソっかすもいいところである。

それだけ言われても、「いい人」の姿勢は崩さない鳩山さん。
会見では、何かと言えば「させていただきます」とか丁寧語を連発、他の閣僚の言動については「お考えがあってなさることですから」と自分が任命して「部下」であるはずの者に敬語を使う。で、それだけ思慮深いのかと言えば、政治家として絶対に口に出してはならないこと…出来もしないことを、こともなげに「やります」と言う。おまけに「友愛」とか「命を守ります」とか、およそ政治には何の役にも立たない抽象的な言葉を並べておきながら、宮崎県の豚や牛の命すら守れない。…これではなぁ。

また、岡田監督も同じく「人柄はいい」人である。
しかし「いい人」では絶対にいい指揮官にはなれない。
鳩山首相の場合と同じであろう。

一昨日の韓国戦は、見ていて腹も立たなかった。
負けて当然の試合だった。

敗因は…
専門家は声をそろえて「連動性の欠如」「連携のなさ」と指摘した。
中村俊介にしても、走るべきところを走らない。ボーっと突っ立ってボールを眺めていることが多かった(彼は足を痛めているのだから、使うことが間違い)。
チーム全体の動きが、素人目にもバラバラである。
鳩山内閣が、バラバラなのとおんなじだ。
これは、ひとえに監督の明確な戦略が選手に見えてこないからである。
「選手の自主性に任す」ことの多い岡田は、この点でも失格である。
ズバズバ物を言うオシム前監督なら、こんな事態にはなっていないはず。

さらに、岡田監督は韓国戦に負けた後、「進退伺」を口頭で出したという。
2日後には日本を旅立つ…というそんなときに、である。
代表の23人を自分で選んでおいて、今になって進退伺はないだろ。
出すならもっと早くに出せ、と言いたい。
…とフンガイしていたら、今朝のニュースで「あれは冗談」との岡田監督のコメントが報じられた。これを聞いた街頭の女性は「自分の言葉に責任をもってもらいたいです」と感想を述べていた。思いつきでしゃべる、というところも鳩山首相と同じである。ただ、首相の方は「辞める」とは絶対口にしないけれど…。

まあ、それでも僕たちは、もちろん日本代表を応援する。
サッカーW杯は6月11日に開幕。
日本代表の日程は、6月14日の23時からカメルーン戦、19日20時30分からオランダ戦、25日未明3時30分からデンマーク戦である。日本が決勝トーナメントに出場できるかどうか、25日未明のデンマーク戦で決まる公算が高い(そこまで持ちこたえてくれ、という期待込み)。

その頃…わが国では6月24日に参院選が公示される。
この日から、選挙戦の幕が切って落とされる。

そして注目の投票日は7月11日。
サッカーW杯の決勝戦が行われるのと同じ日である。

鳩山ジャパンと岡田ジャパン。

「今をときめく2人」が、どんな結果を出すのか…

2ヵ月後には、2人とも姿を消してしまうのか。

今回のツーショットは、歴史的な貴重な1コマになるかも知れない。

 

 

 

 

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真っ赤な太陽

2010年05月24日 | 思い出すこと

先週亡くなられた作詞家の吉岡治さんは、実に数多くのヒット曲を生んでこられた。僕はその中でも、特に「さざんかの宿」の歌詞が好きだ。

♪愛しても愛しても あぁ人の妻
 赤く咲いても 冬の花
 咲いて 寂しい さざんかの宿

♪燃えたって燃えたって あぁ人の妻
 ふたり咲いても 冬の花
 春はいつ来る さざんかの宿

ふ~む。なんとも言えぬ儚(はかな)さが漂う歌詞ではないか。

ところで、吉岡治さんといえば、かつて美空ひばりの「真っ赤な太陽」の作詞もされた人である。「真っ赤な太陽」には、忘れられない思い出がある。

1967年(昭和42年)のことである。
大学1年生(18歳)の秋に、NHKのど自慢に出場して「真っ赤な太陽」を歌った。そして、鐘が乱打され、会場は拍手喝采に包まれた。テレビを見ていた親類や知人から、わが家に100以上の祝福の電話がかかって来た。「19の春」ならぬ「18の秋」の、人生で最高の思い出だ…

…というのは実は「真っ赤なウソ」です。 すみません。

以下は本当の話です。

学生時代、趣味で「邦楽部」に入り、尺八を吹いていたことがある。

大学1年生の秋に、厚生年金ホールを借り切って、部の演奏会を開いた。
そこで「六段の調べ」や「春の海」だけでは面白くないだろう…という話が出て、当時流行していたノリのいい「真っ赤な太陽」を、エレキギターをバックにして尺八を独奏する演目を入れることにし、1年生の僕がその独奏をやれ、ということになった。そして舞台に立ち、それを演奏したのである。あれから40年以上経つというのに、そのせいか「真っ赤な太陽」のタンタンタッタラララ~ラ~というイントロから「真っ赤に燃えた~太陽だからぁ 真夏の海は 恋の季節なの~」という歌詞と曲が、今でも何かの拍子に頭の中を駆け巡るのである。

…という思い出である。
それも真っ赤なウソだろ…と言われないため、たしか当時の演奏会の写真があったと思い、それをここへ掲載しようと探してみたが、見つからなかった。

でも、これは本当の話です。
ウソをついてまで書くほどの大した話でないのが、その証拠ですね。

「吹いたのは尺八ではなく、ホラだろ」
な~んて言われるかもしれませんが…。

 

 

 

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ダイエットは成功、 しかし…

2010年05月23日 | 心と体と健康と

フィットネスクラブ「コスパ藤井寺」へ通い始めて半年以上が過ぎた。
当初は筋力トレーニングに力を入れていたが、途中からプールの方が面白くなって、今は下手な水泳に凝っている。

このコスパへ入会した時に、骨格筋と脂肪のバランスや筋肉バランスなどがわかる「体成分」の測定があった。

そして、2ヵ月後の12月下旬に2度目の測定を受け、さらに次は4月末に3度目の測定を受けた。

2月ごろから、マラソン練習を目指したこともあり、お腹の脂肪を少しでも落とそうと思い、食事の量を減らすなどでダイエットに取り組んだ。その甲斐あって、体重は減った(マラソンのほうは、足の怪我などで、結局挫折してしまいましたが…)。


さて、これはコスパからもらった、10月、12月、4月のそれぞれの僕の体成分の一覧表の一部である。

           

  


体重が12月には51.6kgだったのが、4月には48.3kgになった。
ウエストが当初は76センチ台だったのが、4月は72センチ台になった。
つまり、体重が3キロ、ウエストが4センチ減った。

12月の測定時には、10月に比べて体重はほぼ変わらないが骨格筋が増え、体脂肪が減ったので、「頑張りましたネェ」と若い女性スタッフに褒めてもらい、コスパ内で販売している商品の2千円券を「ご褒美」としてもらった。

しかし…
この4月の測定では、体重は大幅に落ちているものの、骨格筋が減っていることを女性スタッフから指摘され、「もっと筋トレの量を増やして、骨格筋の数値を上げたいですね~」と言われてしまった。

筋トレはほどほどにしてプールで泳ぐ毎日だったけど、ダイエットをして体重を減らすと、骨格筋まで減っちゃった…というわけだ。

コスパのスタッフは「のんさんの場合は、52kgくらいが適正体重ですので、体重を維持しながら骨格筋量を増やすことが大切でしょうね」とアドバイスしてくれた。

そういえば、体重が減ってから、空腹時に過換気症候群で倒れたり、何となく気分が悪くなったりして、あまり調子がいいことがなかった。「過換気」になった時は、3月下旬だったが、体重が最も減ったときで、47kgまで落ちていた。

やっぱり、短期間でみだりに体重を減らそうとするのは、良いことではない、とその経験から思い知った。その反省の元、意識的なダイエットはやめた。自然の欲求に逆らったムリな生活は、どこかに破綻が及ぶものである。
(ただし、食べ物はなるべく脂肪分を摂らないように心がけていますが…)

5月下旬の現在では、体重は50kg前後で落ち着いてきた。

…そんなことで、何歳になっても、相変わらず、やることがチグハグで、道に迷ってばかりいる自分が恥ずかしいですわ。ほんまにねぇ

 

 

 

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参議院は消えて無くなれ

2010年05月13日 | ニュース・時事

柔道の谷亮子が、民主党から夏の参院選比例区に立候補するというニュースには驚いた。記者会見にはマスコミというマスコミがどっと押しかけてて会場を埋め尽くし、ずいぶん大層な発表風景だった。それを見て、「またタレント候補か」とうんざりした人も多かっただろう。もちろん、僕もその一人である。いい加減にしてくれないか…と言いたいのである。

おまけに谷は、現役は続行し、ロンドン五輪で「金」をめざす、と言う。
正気の発言か…? と聞きたい。子育ても自分でするんでしょ?

谷の実力はすでに下り坂である。たとえ国会議員にも立候補せず、子育ても人に任せて練習一筋に励んだとしても、五輪のメダルどころか、日本人の代表に選ばれることすら、かなり難しい状況だ。48キロ級には世界ランキングのベスト10に日本人選手が5人いるし、今や若手の何人もが谷の実力を上回っている。そのメンバーで勝ち抜いて代表権を獲得するのは至難の業である。そういう現実を抱えながら、参院選出馬だと…? 国会会期中に大会があったらどうするの? 今は大会に参加して実績を残さねば五輪代表への道は開けない。どんな勝算があるというのか。

「谷さんなら、やるかも、っていう気もしてきますねよ~」
「やろうというチャレンジ精神は、素晴らしいですね~」
アホな評論家は、谷を批判すると世論を敵に回すと思ってヨイショする。

しかし大方の識者からは、「国会議員は片手間でできる仕事なのか…?」とか、「民主党が、政治と金の問題や普天間基地問題を、一時的に谷の話題でごまかそうとする意図が丸見えだ」などと、批判も多い。当然のことである。
「谷さんは利用されているだけですね」というのが、大方の見方だ。

しかし、谷だって今回のことを、利用しているのではないか。
力の落ちたかつてのヒロインが、柔道に負けても言い訳ができるように国会議員の地位を得、そして次は議員として脚光を浴びたい…という谷の自尊心を、老獪な小沢一郎がコチョコチョとかき立てて、今回の決定に至ったものだろうと思われる。

谷にとっても民主党にとっても、これほどおいしい話はない。あとは、無定見なマスコミが勝手に大宣伝してくれて、夏の参院選で一発逆転を狙う…というのが民主党の思惑であることは想像に難くない。これまた、見え見えだ。(でも、国民はそんなことでごまかされるアホじゃないよ…と思いたい)

それにしても、民主党はほかにも体操界きっての軽薄男・池谷や、上方落語会で最も無能な芸人と言われる桂きん枝、それに昔のタレント岡崎友紀など。微塵にも、知性や人間的な深みを感じさせない人間ばかりだ。中でも桂きん枝…などという名前を聞いただけで、ホント、世も末じゃわい、と思う。有権者をナメるのも、ええ加減にせい!

他党でも、元巨人の堀内や中畑らが出ると言う。中畑なんて、彼の野球実況解説を聞いていると、どの局面でも同じ精神論をふりかざし、「やればいいんですよ。やるだけ~!」と、何を言っているのやらわけがわからない人間である。これが国会議員の候補者だというのだから、開いた口がふさがらない。この国も、いよいよ狂ってきた。

前回の参院選(2007年7月)の時にも、タレント候補が話題になった。

タレント候補の常連となった女子アナから丸川珠代 。
前年の日テレの100キロのマラソンを走った丸山弁護士。
女子ゴルファーの「パパ」で娘の賞金で愛人を囲う品行の悪い横峰。
「ヤンキー先生」などともてはやされた単なる粋がり屋の義家弘介。
都知事選に出馬した建築家の妻で、当時73歳だった女優若尾文子。

作家の室井佑月さんが当時の新聞に、
「タレント候補を見るとムカムカする」と書いていたのを思い出す。
ほんと、そのとおりだ。見ていてムカムカする。そのうち、大相撲が外国人力士ばかりになってしまいそうなのと同様、国会議員はタレントと、二世、三世の世襲議員ばかりで埋め尽くされてしまうだろう。

メディアも悪い。
タレントや世襲候補にスポットを当てすぎる。
そういうメディアの偏った選挙報道が、日本の選挙の結果を悪いものにしている元凶なのだと指摘する学者も多い。

いったい参議院議員というのは、ふだん何の仕事をしているのだろうか?
特に比例区選出という制度が不可解である。
地域から出る代表、という責任感がない。これといった仕事もしているようには見えない。収入だけはやたらに多い。これこそ、最大のムダではないか。
政党にとって、頭数だけが揃えばいい、というだけの存在なのであろう。
だから、タレント議員がボウフラのようにウヨウヨとわいてくるのである。
議員業が本業なのか副業なのか、さっぱりわからない。
今回の谷も、国会議員になっても、五輪で金メダルをめざす…なんて言っていたが、参議院議員ってそんなにヒマなのか、と、誰でも思う。

特に比例区の参議院議員というのは、誰がなっても同じ、と言われても仕方がないほど、外見や肩書きや人気だけで推薦され、そしてまたそれまでの知名度で圧倒的有利なものだから、当選してしまう。これほど始末の悪いことはない。

かつて僕が松原市の議会事務局にいた頃は、市会議員たちは、
「いいなあ、比例区の参議院議員たちは…」
と嘆いていた。
選挙の手伝いに東奔西走させられるのは地元の市会議員たちだ。

「選挙ポスターなんかは税金から出るし、選挙運動も人まかせでお金もかからない。当選しても特定の地元というものを持たないから、宴席や葬式なんかに無理やり引っ張り出されることもない。地元にペコペコ頭を下げなくていい。国会の会期中は座っているだけでいい。質問をしても言いっ放しでいい。あとは好きなことをしていればいいし、給料やボーナスは高いし、そのほかの調査費みたいなお金もたくさん入ってくる。おまけに任期は6年間と長いし、衆議院のように解散がないからふんぞり返っていられる。あ~ぁ~、いいなあ。うらやましいなぁ…」
今年もまた、酷暑の中、連日選挙運動でこき使われてへとへとになった地域の市会議員たちの嘆きが聞こえてきそうである。

そうなのだ。参院議員と言うのは、それほどヒマであり、何の役にも立っていないのである。

参議院は不要である…と、今こそ国民は、真剣に訴えていかなければならない。

スポーツ選手やニュースキャスターやお笑い芸人や俳優たちが、落ちぶれると、みんな参議院議員になりたがる…。そんな時代が、すでに到来しつつある。
参議院という不透明で存在意義の薄い制度をなくすことしか、この嘆かわしい現象を解決する方法は見当たらない。

一刻も早く、消えて無くなれ、参議院!

 

 

 

 

 

 

 

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中国は相変わらずだ

2010年05月09日 | ニュース・時事

はじめに、前回の続きですが、「主夫」という言葉を広辞苑で引いてみました。アナザービートルさんのコメントを拝見して、「な~るほど。僕たちが最近頻繁に使っている『主夫』という言葉は、果たして正しい使い方なのだろうか…」ということで、まあ載っていないだろうと思いながら広辞苑を引くと、あらら、載っていましたね。

主夫 (従来は主婦が行うことの多かった)家事に、
       中心となって従事する夫のこと。

言葉は世につれ、世は言葉につれ…でございますなぁ。


さて話はコロッと変わって、上海の万博のことである。

中国も今や大国の域に達しているというのに、未だに万博のような催しを「国威発揚」の場として、「これでもか」と他国に見せびらかしたくて仕方がないという意図が見え見えで、これは、北京五輪でも感じられたことだが、この国の、なりふり構わない自己顕示欲の強さと幼稚さとを、如実に現しているかのごとくである。だいたい、「国威発揚」なんて時期は、とっくに通り越していていいはずなんけどね。どうも、いつ見ても、余裕とか品性かいうものが感じられないこの国である。

日本のテレビでは、軒並みそろってキャスターたちが上海へ行ったりして、万博の紹介に浮かれているが、何度も何度も同じような光景を見せつけられてはたまらない。僕はこの話題が始まると、すぐにチャンネルを変える。

いま日本を騒がしている沖縄基地問題には、中国の脅威という問題を外して語れない側面を持っており、もし米海兵隊が沖縄から撤退したら、その日のうちに中国は尖閣諸島に自分たちの国旗を立てるだろう、と言われている。おまけに北朝鮮と親しくしているような国である。そんな国で開かれている万博を報じるのに、淡々と報じておけばいいものを、何をそんなにはしゃいでいるのか、と改めて日本のテレビ報道のおバカぶりに呆れ果てるのである。

僕は実際の中国は10数年前の北京しか知らないけれど、その旅行中は驚きの連続であった。なんといっても、ここの人たちは、行儀が悪い。悪すぎる。

上海万博で順番を待つ人たちが、行列を守らず、押せ押せの大混乱になっているところの光景が映し出されていたが、僕がかつて北京で経験したのも、ああいう混乱と無秩序な市民たちの姿だった。10数年ぐらいでは、国民性は何も変わらないということだろう。

バス停へバスが入ってくると、それまで並んでいたかのように見えた人々がドッと列を崩していっせいにドアに殺到する。バスはまだ停まっていないのに、人々の群れは、互いに先を争って、ドアへドアへと、ぞろぞろ移動していく。そして、客たちが乗り込んで車内が満員になり、まだ乗れない人が大勢いる状態で、今度はバスがドアも閉めないまま発車する。それでもあきらめずに、ドアにそこへしがみついて、ぶら下がるような体勢でバスに運ばれていく人もいるのである。とてもじゃないが、ついていけない。

北京郊外にある北京原人の里・周口店の近くのバス停でその光景を見て、僕は恐れを成してしまい、バスはやめてタクシーで北京市内まで帰った。

それにしても、北京ではそんな信じられない光景に何度も遭遇した。

北京ダックの専門レストランでは、ウエイトレスがお手拭用のティッシュを、僕たちのテーブルの上にポイと投げてよこしたときもびっくりしたし、その彼女がグラスを床に落として割ったとき、日本であれば必ず「失礼しました!」の一言もあるところだが、このお姉さんは、自分で割っておきながら「チェッ」と舌打ちして、面倒くさそうに足でグラスの破片を隅に寄せていたのを見たときは、わが目を疑った。

この国の「サービス業」の人たちには、笑顔というものがない。
何を買ってもブスっとして、品物や釣り銭も、投げるように渡す。
(実際、ある書店で辞書を買ったら、お釣りを放り投げられた)。

この品物はないのか? と尋ねても、店員はそれを探そうともせず、
「メイヨー」(ない)の一言で片付けられてしまう。
あちらで聞いても、こちらで聞いても、「メイヨー」ばっかりだ。

西太后ゆかりの頤和園(いわえん)の中の露天の店で飲み物を買おうとしたときも驚いた。僕が「これを…」と言うと、売店のおばはんが、プイと横を向いた。何で…? と思って、もういちど、「これ、ください」というと、おばはんは「今は昼の休憩やから、仕事はせえへんねん」と言った。僕は中国語はわからないが、同行の日本人留学生が、そう言っている、と説明してくれた。にわかには信じ難い話だろうけど、これは本当の話だ。

仕事を真面目にあるいは一生懸命にという態度の片鱗も見えないのである。お客に対してこれだけ横柄な態度が取れるというのは、恐れ入る以外にない。

(日本人観光客がツアーで行って泊まるホテルなんかは、店員は日本語も話すし、愛想もいい。僕は個人旅行だったので全然違う素顔を見せられた)

お客には愛想が悪いが、店員同士ではペチャクチャと私語に興じている。
どんな大きな百貨店でも、店員同士、大声で笑いながら話している。
客が来ると、とたんに黙り、怖い顔になる。逆だろ~。
本当にやる気がなく、結局こんなところが社会主義国の悪弊なのであるなぁ…と妙にナットクしたものである。

従業員には接遇のカケラもなく、市民にはマナーのカケラもない。

そんな国民性が、上海万博のテーマソングの「盗作」騒動を引き起こしているのだろう。あれ以来、この国の「パクリ」ぶりのえげつなさが次々と表面化してきている。とにかく、モンゴル出身の朝青龍が、相撲は勝ちさえすれば何をしても許される、礼儀やマナーなんて関係ない…と言ったのと同様の思想が、ここにもある。恥も外聞もない。何も気にしない。そりゃあ、こんな国と競い合っても、逆に平和ボケしている日本人など、どう転んでも勝てるわけがないよなぁ…と、つくづく思う。

今回の上海万博は、何かにつけ1970年の大阪万博と比較されている。
東京五輪のあとの大阪万博。
北京五輪のあとの上海万博。
経済大国への道をひたすら突っ走る時期。
…でもなあ、そんな理由だけでいっしょにせんといてほしいのだよ。

いくら「イラチの大阪人」だと言っても、万博では列は乱していなかったし、マナーも、みんなよかったしね~。ほんと。

 

 

 

 

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やっぱり主夫になれない?

2010年05月07日 | 日常のいろいろなこと

毎日家にいて、いったいあなたは何をしているのですか…?
…と、人からよく聞かれますけど、一言ではねぇ~。
答えられないっす。

「人生いろいろ、毎日もいろいろ」ですもんね。

まあ、実際、いろいろなことをやっているのですが、どうもそれを言葉で表わすのがむずかしいわけで、まあ、何だかよくわからないままに時が過ぎて行くのが退職後1、2年間の生活…と言えるかも知れませんね。

「いろいろ」と言っても、いろいろ遊んでいるだけではありません。一応、家事もしています。中でも、特に僕が分担する家事は、買い物と料理です。料理は昔から好きで、在職中には、自分の弁当は自分で作っていました。最近も、知り合いの女性から、「キャベツもこんなに高値になれば『主夫』も大変ですね」な~んてメールをもらったりしています。

そのメールを読んだ時、そ~か、僕は「主夫」だったのだ…と、それらしい肩書きが出来たことにうれしい気持ちになったものです。しかし、わが家にはれっきとした「主婦」がいて、この「主婦」は掃除や洗濯をしたり、孫の世話をしたり、家計簿をつけたり、近所づきあいをしたり、夫に小遣いを渡したりと、忙しく立ち働いています。その「主婦」と暮らしている僕が「主夫」を名乗るのはいささかおこがましいのではないか…と思ったりもします。まあ、こんなことをだらだら書いているのだから、結局のところ、あなたは毎日おヒマなんですね、と言われそうですけどね。

そんなことで、一応、わが家のシェフという役割を担う僕は、テレビで料理に関する番組なんかをやると、つい音声を上げて画面に見入ってしまう。なかなか面白いし、大いに参考にもなる。

…が、しかし最近、料理番組に関して、こんな出来事があった。

一昨日の「こどもの日」のことだ。

昼食をとりながら、TBSテレビで放映されている「ひるおび」というお昼のワイドショー番組を見ていた時である。「家計仕分け人、時短レシピ」という料理コーナーがあったので、いつものように、ボリュームを上げてテレビ画面を注目した。その中のひとつに、電子レンジを使って2分でゆで卵をつくる…というレシピが紹介された。
「う~む。2分でゆで卵か。これは便利そうだなぁ」
と、僕はしっかり見届けることにした。

作り方は、マグカップのような容器に卵を割り入れて、その上から卵がヒタヒタにかぶるぐらいの水を入れる。それをそのまま、ラップをかけずに電子レンジに入れて、約2分間、まわすだけである。卵を割って入れるので、出来上がってから皮を剥く必要もない。実に簡単にゆで卵が出来てしまうのである。よ~し、やってみよう。

番組を見終えた後、僕はさっそくその「レンジで2分ゆで卵」を、テレビのとおり実践してみた。マグカップに卵1個を割り入れて、そこへ水を注ぎ、レンジの中に置いてタイマーを2分にセットして、スタートボタンを押したのである。
ところが…

1分50秒ぐらい経ったとき(つまり終了10秒前)、いきなり、

バーン! 

と、部屋中に鳴り響く大きな破裂音がした。
妻が、「わっ!」とびっくりする。
もちろん僕も、「げぇっ!」とのけぞった。
すぐに、破裂音は電子レンジの中から出たことがわかった。

「なにぃ? これぇ~」
レンジのドアを開けると、中は無残にも卵の黄身と白身が粉々に砕け散り、マグカップの中は少量の水(お湯?)がチョロッと残っているだけであった。
「うわぁっ、ひどい…」
そのあと、卵の細かい破片がびっしりとこびりついてしまったレンジの中を、キッチンタオルや布巾などを使って、ゴシゴシと拭いて掃除をしたけれど、これがまあ、ずいぶん手間がかかって、とても苦労した。

「なんちゅうレシピやねん」
僕は、こんな作り方を紹介した番組を恨んだ。
何が「レンジで2分間でゆで卵」なのだ。バカバカ。テレビ局のバカ。

そして翌日、つまり昨日のことである。
同じワイドショー「ひるおび」を見ていると、その番組の終了間際に、女性のニュースキャスター出てきて、「ここで視聴者の皆様にお詫びを申し上げます」と神妙な表情で言い始めたのだ。

「昨日、ご紹介しました『レンジでゆで卵』につきまして、レンジの中で卵が破裂する場合がございますので、決してレンジでゆで卵はお作りにならないようお願い致します。申し訳ございませんでした」

…という謝罪の言葉であった。

このレシピは簡単なので、僕と同じように、すぐに試してみた人が大勢いたのだろう。しかも全国ネットの番組だから、相当な数になると思われる。レンジの中の卵が破裂したことで、そういう人たちからテレビ局へ怒りの抗議が殺到したに違いない。それを受けての「お詫びの言葉」だったのだろう。

「やっぱりなぁ…、ウチだけではなかったんだ」
少しは気分がおさまった。

ふだん、料理番組は見ても、すぐに実践するなんてことはなかった。
今回の場合、たまたま卵一個でできる簡単なものだったので、ついやってしまった。それが、このありさまである。妻が横でクスクスと笑っている。

う~ん。こんなことをしているようではなぁ。

やっぱり僕は「主夫」にはなれないのだ。ぐすん。

 

 

 

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プリキュアに夢中です

2010年05月05日 | モミィの成長日記

 

  しばらくご無沙汰をしていました。いいお天気が続きますね。
  写真の背景は、近くの大和川にかかる鯉のぼりです(5月3日撮影)。
  きょうは「こどもの日」ということでもありますので、
  モミィとソラの近況をお届けしたいと思います。


             


モミィは今月で4歳7ヶ月になる。
この4月から幼稚園に通い始めている。
モミィの弟のソラは、あと10日で満3歳になる。
こどもの成長は驚くほど早く、その変貌ぶりは信じ難いほどだ。

モミィは最近、遊んでいる最中に「えっ?」と思うような言葉を発する。

画用紙に色鉛筆で何やらお絵かきをしながら、徐々に高揚し始め、
突如、「わたしは、大地に咲く、一輪の花ぁ!」などと叫ぶのである。

前後の脈絡なしに、出し抜けに口走るものだから、びっくりする。

「モミィ。その大地に咲く一輪の花って、何やのん…?」
僕が尋ねると、モミィはまた何か、むにゃむにゃ~と口ごもったあと、
「わたしは、海風に揺れる、一輪の花よ!」と、絶叫するのである。

ますます何を言っているのだか…????

すると、横で別の遊びをしていた弟のソラがまた同じ口調で、
「わたしは、だいちにさく、いちりんのはな~!」
とモミィ以上の大きな声で叫ぶのだ。
叫んだ後、「あははははは~。おかしいねぇ~」と言って笑う。
何がおかしいねん? 自分だけ喜んでどうするねん。

モミィはさらに恍惚とした表情で、今度は、
「ええぃっ。わたし、堪忍袋の緒が切れましたわ!」と言った。

いよいよ、意味不明である。
「堪忍袋の緒が切れた…? なんやそれ…?」

横からまたソラの声が響く。
「かんにんぶくろの、おが、きれましたぁ。あははは。おかしいねぇ」

…とまあ、こんなことで、謎に満ちた言葉を口走る2人だったけれど、
いろいろ聞いてみると、モミィが一番のお気に入りテレビ番組である
「ハートキャッチ プリキュア」の中での決めぜりふが、これだった。

日曜日の朝8時半から放映されるこの番組は、必ず録画しておく。
テレビの前にちょこんと座ったモミィは、ひと通り番組を見終えると、
リモコンを自分で持ち、場面検索ボタンを押して好きなシーンを繰り返す。

主人公が今まさにプリキュアに変身しようとするシーンなのだ。

毎週、そのクライマックスシーンになると、2人の少女が、
「私は大地に咲く一輪の花!」
「私は海風に揺れる一輪の花!」
と、それぞれ叫び、プリキュアに変身していく。
そして、敵に立ち向かう場面では、必ず、
「うぅっ、もう、堪忍袋の緒が切れましたぁ!」と戦闘宣言をするのだ。

このシーンを、リモコンで6回も7回も繰り返し見るモミィなのだ。

そして今も、2人は何かといえば、「堪忍袋の緒が切れました」と叫ぶ。

2人を自転車に乗せてガタガタの道路を走っている時など、モミィは、
「早く工事して、ガタガタな道を直してほしいわよねぇ」と言いつつ、
「わたし、堪忍袋の緒が切れましたわ~」と叫ぶのだ。

一方、ソラは、おやつをおいしそうに食べている時、突然、
「わたし、かんにんぶくろの、おが、きれましたぁ!」と大声を上げる。
「おいおい。それはちょっと、言葉の使い方を間違ってるで」
と僕が突っ込むと、
「あはははは。おもしろいねぇ」
と笑い続け、いささかも動じないソラなのである。

やれやれ。
テレビの影響というのは、本当に大きいですね。

まあ僕も、ニュースで沖縄の基地問題に対する鳩山首相の対応を見て、
「もう、わたし、堪忍袋の緒が切れましたわ~」
…と叫んだりしているのですけれど…。



 

  

 「ハートキャッチ プリキュア」の大ファンです。
 リモコンを握りしめ、見たいシーンを繰り返し見ています。

 

 

 

 

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