僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

皆さま、良いお年を…

2010年12月31日 | 日常のいろいろなこと

2010年も、今日でおしまいである。
といっても、カレンダーが変わるだけで、日々の生活が変わるわけではない…
な~んて、ひねくれ爺さんみたいなことをチラチラと考えながら、
「1年前の年末年始って、どんなんだったっけ…?」 と妻に問いかけた。

妻は、去年僕が退職してから付け始めた 「年金家計簿」 なるものをパラパラとめくり、
そこにその日の出来事も記していたみたいで、
「去年は年末に高熱を出してウンウン唸っていたわよ」  と、教えてくれた。

あ、そうだ。 そうだった。

年末の29日、突然熱が出て、その日から1週間以上風邪を引き続けていた。
ようやく熱が引くと、今度は喉が痛み、元旦の朝は声が出なくなった。
そんな状態だから、しゃべることができない。

「これまでのお正月の中で、一番静かに過ごせたわ…」 と、妻がその時を述懐する。
なんや、それは…?
 

元旦に予定していた長男と次男の家族の来訪も、小さな子供たちに風邪を移すといけないので断り、ひとり、部屋でゴロゴロしていた。 出していない相手から年賀状をいただいても、返礼を書く気力が湧かなかった。

そして、1月6日に予約していた耳鳴り治療の大手前病院にも行けなかった。 
前○先生に電話でキャンセルと告げると、「えらい声ですねぇ…」 と驚かれていた。

あれから1年。 今年は、どうやらまともな状態で年を越せそうである。

ところで、毎年この季節になると、来年への抱負をいろいろ考える。 あれもして、これもして…などと欲張った計画を立てて、しかし、ほとんど実行できずに終わるのが僕のいつものパターンなのである。 ぐすん。

そんな挫折が年々積み重なってくると、冒頭に述べたように、新しい年を迎えたからといって、自分の人生がどうなるものでもない…という、身もフタもないことを考えるようになる。 しかしこれは、あきらかに老化現象のひとつである。 だから僕は、いつも心をピカピカにして新しい年に臨めるよう、いろいろな抱負を考えるのである。 できもしない抱負だけど…。 

それにしても、毎年懲りずに同じようなことを繰り返すのはなぜだろう…?

たとえば、今年は…

お酒の量を控え、週に1度は休肝日を設ける 
1年で○○冊の本を読み、○○本の映画を見る 
毎日日記をつける 
悪天候の日以外はジョギングに出る 
「奥のほそみち」 を全文暗記する 
英会話を○○の水準までアップする
週4回以上、コスパのプール泳ぐ

…その他いろいろな、あんなこと、こんなことを心に描いた。

しかし、1年が終わってみると、何ひとつ実行できていない 

これはなんでだろう… ? と考えていくと、たぶん、僕自身の、日々の生活のマンネリズムと、緊張感のなさが、そうさせるのではないか… ということに行き着くのである。

だいぶ前だけど、「死ぬまでにしたい10のこと」 という映画があった。 

主人公である23歳の女性が、ある日、癌の宣告をされ、余命2ヶ月であることを知る。
そして、彼女は、それを周囲に隠し、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出して、一つずつ実行してゆく…と感動の物語は、ご存知の方も多いと思う。 

余命何ヶ月…と宣告された場合、この 「したいこと」 はあまりにも切なくて、尊い。

僕はこの映画を見た時、定年までまだ5~6年あったけれど、これに影響されて、
「定年までにしたい10のこと」 というのをノートに書いたことを覚えている。

しかしながら、定年がやってきても、それらはほとんど実行できなかった  

やはり、僕は切羽詰らなければ何も出来ない人間なんだ…という嘆きだけが残った。

  ………………………………………………………………………………………

今年最後の日を迎え、相変わらず僕は 「来年こそ」 とつぶやきながら、大晦日を過ごすことになる。 その一方で、あの映画のように切羽詰ってはいない自分の気楽な境遇に感謝すべきなのか … とも思ったりする。 何がなんだか、よくわかりませんが…

相変わらず、道に迷ってばかりの人生です。

でも、とりあえず…
2011年の真っ白な自分のカレンダーに、何が書き込まれていくのか、楽しみにしたいです。

今年1年ブログを読んでくださった皆さま方、ありがとうございました。

どうか、良いお年をお迎えくださ~い 

 

 

 

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1週間ダラダラ日記

2010年12月25日 | 日常のいろいろなこと

12月19日(日) 
久しぶりに 「日本ウダウダ会」 登山&酒盛り大会に参加。 総勢11人。お天気

場所は京都の北山。 2つの山を登り、寂光院へ下りて来て、大原三千院へ至る。
大変険しい山登りで、特に下りの勾配がきつく、何度かひっくり返って怖かった 。

貸切のマイクロバス  で、京都大原三千院から、東山方面へ異動。
知恩院の隣で、円山公園内にある 「いもぼう」 で有名な平野屋宴会だ  。
清楚な  姿の若い女性店員と、静かに京の風味を味わうお客たち…
そんな上品の極地を行くような店に11人が闖入し、ワイワイガヤガヤと騒々しく、
「お~い、姉ちゃん、お酒あと5本持ってきて~」 
などと、大声で叫ぶ、われらがウダウダ会の同志たちであった。

京都から大阪へ戻り、ここでもまた寿司屋に入って大宴会が続いた  。
登山の時間より、呑んでいる時間のほうが遥かに長いウダウダ会であった。

12月20日(月) 
二日酔いと、太もも筋肉痛の 「二重苦」 で、
ボケボケの1日であった  


12月21日(火) 

まる1日をかけて年賀状を作り、印刷する     。

年賀状なぁ…。 
いよいよ年の瀬を実感する季節である。
年賀状を通じてしか交流のない人たちも沢山いる。
中には、これまでたった1度だけしか会っていない人とも、今も年賀状を交換している。
20歳の時の自転車旅行中で、北海道阿寒湖畔のユースホステルで会った男性だ。
お互いに学生だったけれど、相部屋で、夜遅くまで話が弾んだ。
翌日に分かれてからこれまで、一度も会っていない。 
あれから41年という、気の遠くなるような年月が経つ。
その間、毎年欠かさず年賀状をやり取りし、お互いの近況を伝え合っている。
年賀状はそういう意味で、これは、とても貴重なものだと思う。

夜、ち~とばかり、飲みすぎる。

12月22日(水) 

コスパへ行きロッカーで水着に着替える時、スイムキャップとゴーグルがないのに気づく。
リュックのどこを探してもない。 あるのはタオルと水泳パンツだけだ  。
あぁ、家に忘れてきたのだ~。 あほやなぁ~。
スイムキャップをつけなければ、プールでは泳いではいけないという規則である。

仕方なくそのまま風呂に入っただけで、家に帰った。
「おかえり~。 ずいぶん早かったのね…?」 と妻。
やれやれ~。 物忘れがますますひどくなる今日この頃でございます  。

ところで、きょう、驚いたことがあった。
午後6時15分からの毎日放送のニュース番組で、「消防団員が出動手当て不正受給」
という告発報道番組があった。 

「大阪府のある自治体の消防団が、出動回数を偽装して手当てを不正受給していた」
という報道であったが、その 「ある自治体」 というのが…
なんと、僕が38年勤めてきた松原市であった。
テレビでは、どことは明言しなかったが、チラッと松原市役所が映っていた。
ふ~む。 どないなってるんやろ… 

夜、またまた、ち~とばかり、飲みすぎる。

12月23日(木・祝日) 

昨日、元勤務先の先輩から電話があり、
「新しいパソコンを買ったけど、ワードとかで、いろいろ教えてくれへんか?」
先輩は、パソコンや携帯電話の操作が大の苦手という人である。
「いいですよ。僕にわかることでしたら」
「では明日の祭日、休みの日で悪いけど、家に来てくれるか…?」
「僕は毎日休みですから」
「あはは。 ほんなら、明日10時に、車で迎えに行くわ」

というわけで、今日、先輩の家に行き、最近買ったばかりというPCの前に座った。
「あのな、実は町会の役をしていて、文書を打つのにうまいこといかへんね」
と言いながら、先輩が起動したPCの Word の画面を見て驚いた。
Word の最新バージョンで、画面が、旧バージョンの僕のそれとまったく違う。
ゲゲ~っ。  「ええっ! 何ぃこれ…?」 唖然となった。

旧来の Word とゼンゼン違う画面構成になっている。 
これでは、教えてあげるどころか、こちらがひとつひとつ操作を覚えねばならない。

そのあとの悪戦苦闘は、見るも涙、語るも涙。 冷や汗の連続であった  。
「う~ん」 と腕組みしながら、あれこれと機能を確かめる。
「どや…?」 と先輩。 「え…? ちょっと待ってくださいね。 ええっと…」
ホント、新しいのは、さっぱりわからんがな。
…というような調子で、まことにトホホな1日であった。 
家まで送迎してもらい、昼食もご馳走になりながら…
ほとんどお役に立てず、すみませんでした、先輩。 
修業が足らんわ。


12月24日(金)~25日(土) 

クリスマスである。 は~い。 メリークリスマ~ス。
今年のクリスマスは、モミィが住み着いているので、例年より数倍、にぎやかだ。
わが家では、何十年ぶりかのクリスマスツリーも飾られた。

クリスマス、クリスマス、クリスマス…。 どこへ行ってもクリスマスだ。
コスパのスタッフも、サンタさんの帽子を被り、ジャスコのレジおばさんもサンタ帽を被る。

さて、きょう25日の朝、モミィは、枕元に置いてあったサンタさんのプレゼントを発見して大喜び。

モミィは、サンタさんの存在を、何の疑いもなく信じているようである。

幼稚園でのお友だち、…特に家にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるお友だちは、
「サンタさんって、ホンマは、いてへんねん。 うちのサンタさんはパパや」 
とかなんとか言っているらしいけれど、モミィはサンタさんが本当にいると思っている。

 

「寝ているときに、サンタさんの鈴の音が聞こえたよ。 リンリンって」
…と、今朝、プレゼントの包装を解きながら、うれしそうに話すモミィだった 

 



 クリスマスイブ。 阿倍野 「and」 のイルミネーションに喜ぶモミィ。 
 僕はお酒を飲んで、ちょっと赤い顔です。

 

   

   わが家に、何十年ぶりかのクリスマスツリーが飾られました。

 

 

 

 

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シャレを楽しみナシャレ

2010年12月22日 | 雑記

毎朝、テレビのニュース番組をあちらこちらにチャンネルを変えながら見ているが、
7時前には必ず日テレ系 (大阪では読売TV) の 「ズームイン」 にチャンネルを合わす。
それには、崇高な理由があるのである。 さてその崇高な理由とは…

関西の読売テレビ圏内でしかやっていないと思うのだけど、毎日 「なぞなぞ」 出される。
これが、ダジャレ仕立ての実にアホらしいクイズなのだけれど、それがまた面白いのだ。

6時56分ぐらいに、お天気キャスターの若い女性が、屋外からスタジオに向かって、
「それでは今日のなぞなぞで~す…」 と可愛らしく微笑み、
「食べ物をまる飲みするのを注意する生き物は何でしょうか…?」
などといった怪しげなクイズを、スタジオのメンバーに出す。
スタジオでは、 「へぇ~? 何だろう…?」 とか 「あ、わかった」とか、
さまざまな反応を示したところでコマーシャルが入る。

それが終わってお天気予報になり、そして、7時直前に、
「じゃあ、先ほどのクイズの答えです…? みなさん、わかりましたかぁ…」
「いや~、わかんないよ」
そんなやりとりがあって、さて正解は…
「亀、で~す」
食べ物をまる飲みするのを注意する…つまり、「噛め」 → 「亀」 でした~。

…とまぁ、こんな、ダジャレクイズだけど、数分の間、僕は答えを一生懸命考える。
このなぞなぞコーナーが終わるとちょうど7時で、日テレの全国ネットに切り替わる。

他にも、なぞなぞで覚えているのは…

問題 → 温泉へ行くときに履いていく履物は何でしょう…? 

答え → スパイク  温泉 → スパ つまり、スパへ行く。

問題 → 数字の9が嫌いな動物は何でしょう…?

この問いには、スタジオの誰も答えられなかったけど、僕は瞬間にわかった。

答え → 好かん9 スカンク あはは。

問題 → 結婚をすると旦那さんの名字を名乗る動物は…?

答え → (考えてください。ブログの最後に答えを書きます)

そして、今週月曜日のクイズは 「居酒屋で活躍するのはどんなスポーツ選手…?」

答え → (考えてください) 

火曜日のクイズは、 「怪我をして大騒ぎする都道府県はどこでしょう…?」

答え → (考えてください)

そして今日水曜日のクイズは、「地方ほどよく見つけられる金属は何でしょう…?」

答え → (考えてください)

元々ダジャレは大好きな僕である。
いつもこのコーナーを見ていると、ちょうどこの時間に起きてくるモミィが、
「なにぃ…? テレビで、なに、やってんのん…?」 と聞きたがる。
「なぞなぞやで。面白いよ。シャレのクイズやねん」 と説明すると、
「シャレて、なにぃ…?」 と聞き返す。 そら、シャレの意味なんか、わからんわな~。

僕は少し考えて、
「そうやなぁ、シャレなぁ…。 あ、モミィはコマを知ってるやろ、回すコマ」
「うん。知ってるよぉ。 それがどうしたん…?」
「そのコマが、なくなったんや。 それで、コマったなぁ…ていうのが、シャレや」

モミィは、ぎゃははははは~と爆笑した。
そして…
「わたしも、シャレ言うたろか。 もっとおもしろいシャレやで」
と、モミィは急に真剣な顔になって、部屋の中を見まわし、
「ほんならシャレ言うで。 え~っと、テレビがなくなってコマったなぁ。 ぎゃはは~」

「あのなぁ、モミィ。 そんなんもん、シャレと違うがな」

「もっと言うたろか。 え~っと、おうちがなくなって、コマったな~。 ぎゃははは~」
とまた大笑い。
 「違うっちゅうねん」
 「でも、おうちがなくなると、コマるやろ」
  そらまあ、そやけどね。

「話の意味が、違うがな。 シャレと言うのは同じ言葉を使うねん」
と、僕は朝から、5歳児に対して言葉の誤解を与えぬよう、真剣に語りかける。

「シャレというのはね、たとえば、イカ食べてイイカ…? みたいなもんや」

するとモミィはまた、ぎゃははは~と笑い、
「わたしは、もっとおもしろいシャレを言うたろか…?」
と胸を張り、遠い目をしながら、
「タコ食べてもイイカ…? ぎゃはははは~」

あぁ…。 なんぼ言うても、あかんわ。 シャレの意味がわかっとらんわ。

 

では、先ほどの問題の回答です。

結婚をすると旦那さんの名字を名乗る動物は…? 夫の姓 → オットセイ … でした~

居酒屋で活躍するのはどんなスポーツ選手…?  ジョッキー (騎手) … でした~

怪我をして大騒ぎする都道府県はどこ…?     おぉ痛っ → 大分県 … でした~

地方ほどよく見つけられる金属は何…?」      なまり →  鉛 … でした~ 

さ~て、あなたは、何問正解でしたか…?

 

追伸

 耳鳴りに関して、このブログのコメント欄で交流をしていただけて、うれしいです。
 本文とはまた別に、こうして意見交換がされることは、ほんと、最高だと思っています。
 どうかご遠慮なく、このコメント欄を利用してくださいね。
 耳鳴り掲示板…という形になっても、いいですものね。
 特に、てつおさんの楽しいコメントが、みなさんを、勇気付けてくれますよね~

 
 さ~て。

 読売テレビのなぞなぞを、あと二つ、思い出したので、追加します。

 ひとつ → ある公園に行ったら、病気になります。 さて、その病気とは…?

 ふたつ → しきりに食べ物を勧める、歴史上有名な僧侶は誰でしょう…?

…というようなことで、このふたつの答えは、次回にしま~す。

 

 

 

 

 

 

 

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TCI の正体は !

2010年12月17日 | 心と体と健康と

 
   半月ぶりに出てきて、元のケースにおさまった わが TCI 。

 

耳鳴り治療器の TCI も出てきて、何となく落ち着きを取り戻した今日この頃。

じゃいさんから  「また気紛れにどこかへ行くかもしれませんね」  とのメールが来た。

なんで? そのわけは…

答え → T C I  という名前は…

  T → ときどき    (Tokidoki)
  C → ちょっと   (Chyotto)
   I   → いなくなる (Inakunaru)

…ということなのだそうです。 う~ん。 さすがぁ~。

TCI ではなく、耳鳴りがいなくなってくれればいいのにね…
…と書き加えてくれたじゃいさんに、いつものことながら敬意を表した次第です。

それをコメントに書き込んでいただいたらよかったのに、と僕が返信したら、
耳鳴りで悩まれている方たちに対して、失礼だと思ったから、とのことでした。

い~え、い~え。 失礼なことなんてゼンゼンありません。
耳鳴りに悩まされる僕たちは、耳鳴りを笑い飛ばすくらいでないとダメなのです。
それくらいの気持ちがなければ、耳鳴りと向き合うこともできないでしょうしね。
耳鳴りに引っ掛けた笑い話こそ、落ち込みをはねのけ、勇気も与えられるのです。
…という意味のことを、えらそうに書いて送った僕なのでした。

でも、ほんと、耳鳴りは、深刻に考えれば考えるほど悪循環に陥ります。
慣れて共生するためには、耳鳴りネタで笑う、ということも大事なわけですよね。

これからは、TCI がどこかへ行かないように見張るとともに、耳鳴りクンに、
あんたは、ときどきでいいから、ちょっと、いなくなってくれよ~、と言いますわ。

ときどき、ちょっと、いなくなっているうちに、やがて消えてしまうかもしれないし。 

 

 

 

 

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討ち入りと海老蔵とTCI

2010年12月14日 | 心と体と健康と

市川海老蔵を殴ったとされる男が、事件から15日ぶりに姿を現し、警察に身柄を確保されたことが、昨日あたり、テレビワイドショーで大々的に報じられていた。

連日のスポーツ紙やテレビでは、明けても暮れても海老蔵、海老蔵、海老蔵で、うちの5歳のモミィまで、「またエビゾウ言うてはるで」 と、テレビを不思議そうに見ている。 当然 「騒ぎすぎだ」 の声も上がっているが、このメディア・スクラム (集団的過熱取材) というのは、マスコミの属性でもあり、お家芸でもある。 長年培われてきたこの習性が、修正されるのは、終生ムリでしょう。

マスコミは、やたらに騒いで煽り立てるのが自分たちの仕事だと信じ込んでいますからね。

な~んて思っていると、今日は12月14日である。
赤穂浪士の討ち入りの日だ。

元禄15年12月14日、播州赤穂浅野家の浪士47名が吉良屋敷へ討ち入った。

発端は、赤穂の殿様・浅野内匠頭が、目上に当たる三河の殿様・吉良上野介に、
朝廷接待の儀礼をめぐっていろいろ教えてもらう立場であったが、
賄賂を贈らなかったからなのか…
吉良さんから、あれやこれやとイジメを受けたことで浅野の殿様の堪忍袋の緒が切れ、
江戸城の松の廊下で抜刀し、どひゃ~んと切りつけた…というおなじみの話である。

これで浅野内匠頭は切腹。 赤穂の城は没収され家来たちは全員失業する。
しかし吉良上野介は何のお咎めもなし。
これじゃあ不公平じゃないか…と怒った赤穂浪士たちが、仇討ちをするって話。

ふ~む、この話、海老蔵事件となんだか似ていないか…?

「暴行事件」 があったとされる当日。
伊藤リオンなる26歳の男は、さきほどから海老蔵の傲慢な態度にウズウズしていた。
場所は江戸城…ではなく、西麻布のビル11階の、とある店の中。
そして、自分の兄貴分である元暴走族リーダーが、海老蔵に無茶苦茶にされている。
もう我慢ならぬ。 堪忍袋の緒が切れた。

浅野の殿様のように 「この遺恨、覚えたるかっ!」 と口走った…かどうかは知らない。
伊藤リオンはブチ切れて、あの隆々たる筋肉を躍らせ、海老蔵を叩きのめした。

殴られた海老蔵は怪我をして、記者会見で 「私は完全な被害者です」 と述べた。

このたび出頭してきた伊藤リオンは 「海老蔵の態度が頭に来たのでやった」 と言った。

いまのところ、リオンは加害者で、お咎めを受けそうである。
しかし、海老蔵は自分は被害者だと繰り返すだけで、現在はお咎めはなし。

喧嘩両成敗のはずが、刑事事件としては一方的にリオン側だけお咎めを受ける。

そんな理不尽なことがあるか! おのれ海老蔵め…!!

世論も、「御曹司」 とかなんとか言われていい気になってきた海老蔵を支持しない。
これまでも、プロ野球選手やお笑い芸人に会うと、相手を見下した言葉を投げていた。
自分がこの世の中で一番えらいと思ってるような男に同情は無用である。 やっつけろ~。
マスコミがあおり、世論はいよいよ海老蔵を目の敵にする。

そして…
元暴走族リーダーの後輩たちやリオンの仲間らは、西麻布の蕎麦屋の2階に集結し、
「エイエイオー」 の掛け声とともに、海老蔵屋敷になだれ込み、討ち入るのである。

マスコミは海老蔵屋敷の前でマイクを持ち、
「えぇ、こちらは討ち入り現場ですぅ~。
 いま、海老蔵さんの首が、高々と掲げられていますぅ~」
…と、テレビカメラに向かって絶叫、興奮。 

そのかわり、討ち入ったメンバーは全員、西麻布のビルで切腹しなければならない。
流れてくる鎮魂歌は、むかしトンネルズが歌った 「二人の西麻布」 であった…。

…たまには、こういうわかりやすいストーリーを展開してくれないかなぁ。
この種の事件って、いつも裏取引があり、示談でまとめられ、結局真相は闇の中…
というのがほとんどですからね。

ところで、話は、前回お伝えした行方不明のTCIのことに変わります。

ひょんなことから、わが家のパソコンのプリンターの裏側のコードの間にひっかかるようにして、耳鳴り治療器具 「TCI」 が埃まみれの状態で出てきたのです。 もう出てこないと半ば諦めていただけに、これは何ともうれしい発見でした。 なんでこんなところから出てきたのか、よくわかりませんが、とにかく出てきたのだからうれしい~です。

紛失をしてから15日間、TCIのない心細い生活をしました。
なければないで、なんとかなるわい…とは表向きのやせ我慢。
音の大きいときなどに手軽に装着できたTCIが、手元にない…というだけで、
やはり、不安感が増しますし、その分、また音が大きくなるような気にもなります。 

「死ぬかと思った」 …
じゃない、出てこないかと思った~。

「生きていてよかった」 … じゃない、出てきてよかった~。



  


わがTCIは、「失踪事件」 から15日ぶりに出頭し、身柄を確保いたしました。
今後、TCIから、失踪当時の状況など、詳しい事情を聴取する予定です。

やれやれ。 よかったです。

 

 

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