僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 ホルター心電図

2008年08月07日 | 心と体と健康と

海の向こうの北京は明日の五輪開幕に先立ってサッカー予選で盛り上がり、東北の仙台は七夕まつりで華やいでいるというのに、僕はうっとうしい機器を身体に貼りつけて、相変わらずもぞもぞと日常生活に埋もれ、昨日の続きを書いている…。

昨日の午前9時、病院でホルター心電図をつけた。

そのイメージです。→ http://www.hokujun.or.jp/annai/horuta01.html

実際の僕の身体には、写真よりもテープが沢山貼ってあり、もっとごちゃごちゃしている。ただでさえ暑い時期に、べちゃべちゃと胸やらお腹やらに電極やテープを貼り付けられているので、むずむずして気持が悪いったらない。

昨日は、これをつけて、病院からそのまま仕事へ行った。
24時間つけている間、ふだんと変わらぬ生活をしなければならない。
風呂、シャワーのたぐいはダメだけれど、それ以外はふつうに過ごす。
その日だけビールをやめたりしてはいけないのだ(むはは)。
その代わり、ふだん以上に飲むのもよろしくない(とほほ)。

   ………………………………………………………………

このホルター心電図をつけるのは、今度で4回目である。
過去3回、いずれも24時間つけたものの、ことごとく空振りに終わった。
これをつけると、なぜかそれまで出ていた症状が鳴りを潜めてしまうのである。
つまり、検査の効果としてはゼロだったわけ。どのホルター心電図検査でも、
「あれま。何も異常がなかったですなぁ」
と医師から告げられるのが、24時間、気持の悪いのを我慢した挙句の結果だった。

おまけに去年の7月などは、ホルターを外すと、それを待っていたようにすぐに不整脈が出始めて苦しんだことがある。あまりの情けなさに、言葉も出なかった。

しかし今回は状態が違っていた。
24時間、何も出ないということは、あらゆる面からみても考えにくかった。

脈が速くならない未経験の不整脈であったのと同時に、8月に入ってから、断続的にではあるが症状がずっと続いてきているのだ。そして昨日、ホルターをつけてもらうその瞬間にも、脈が飛んだり動悸がしたりしていたのである。今度こそ、24時間もあれば、相当な数の不整脈がホルターの記録機に刻まれ、豊富なデータが得られて今後の治療に資するであろう。弥が上にも“期待”は高まる一方であった。

ところが…

ホルターを装着してもらっている最中にも不整脈が出ていたというのに、
「はい。つけ終わりました。服を着てください」と検査技師さんに言われた瞬間から、不整脈が消えてしまった。電車に乗って職場へ行き、仕事を始めたけれども、いつまでたっても不整脈はゼンゼン出ない。嘘のような話である。なんでや…?

昼ご飯を食べても心臓は規則正しい拍動を続ける。ピクリとも違和感が生じない。そんなはずはない、話が違うぞぉ~っと、叫ぶ(誰に叫んでいるんだ?)。

「行動記録カード」というものをもらっていて、そこに行動を書き込んで行く。
服薬、トイレ、乗り物、歩行、運動、休憩、階段昇降、食事、飲酒、起床・就寝、仕事、運転など、おおまかに分けられた行動が、表の一番上の行にずらりと書かれていて、左の列に何時何分、と書き込む欄があり、たとえば、午前10時半、階段昇降、症状→動悸、みたいな感じで書いていくカードである。「症状」のところには何も書き込まないままに時間が過ぎていく。

午後4時前後にすこ~し拍動に乱れを感じた。でも、さほどのことはない。
すぐに消えて、また正常に戻った。
結局、仕事中はほとんど何の波乱もなく、5時半の退庁時刻を迎えた。

本来なら6日ぶりに不整脈が収まってきたことを喜ぶべきである。しかし、ホルター心電図で新しい不整脈の正体をつきとめるはずだったのに、何の成果も得られぬまま夕方になってしまったのは、いささか無念であった。あとは夜のビールの力で、脈が乱れるのかどうかを確かめる以外にない。

「うむ。いよいよ、勝負のヤマ場が来たな」

僕は運命の缶ビールを思い描き、ちょっと舌なめずりをしつつ、緊張感が激しく全身を駆け巡るのを感じながら、自転車のペダルを踏んで自宅へ帰った。

ぐびぐびぐびぐびぐび…(注:ビールを飲んでいる音)

ぐびぐびぐびぐびぐび…

ぐびぐびぐびぐびぐび…

威勢よく飲んだ。それでも電極に監視されている心臓の拍動は乱れない。
前日までビールを飲んだら強く出ていた不整脈だったのに、この日は出ない。

無理して飲んだわけじゃなかったけれど、そうして食事を終えてしばらくしたら、またすこ~し心拍に異変があった。ちょいちょい、という感じで乱れ始めてきた。前日までのものと同じ種類の不整脈だった。
いちおう「行動記録カード」には、「午後7時30分 食後・動悸」と書き込んだ。

そうして…きのう1日は終わった。

夜は、ホルターが身体にまとわりつく不快感から早く逃れたかったので、10時半ごろ睡眠薬を飲んで、ころんと寝た。

5時間後の3時半に目が覚めると不整脈が、ぐにょぐにょと出始めていた。
脈をみると、時々飛ぶ。ドキン、という軽い衝撃も心臓に受ける。あぁ、やっとその形になってきた、と、枕元の記録カードに「3時半・動悸」と書き込む。5時前ごろまでうつらうつらしながら、小刻みに不整脈が出ているのを感じていた。

5時に起きた。
しかし、身体を起こすと不整脈は止まった。
いま、午前6時半だけれど、ピタリと止まったままだ。
体勢によって、出たり消えたりもするのである。不思議だけど。

病院に行ってホルターを外してもらうまで、あと2時間半と迫ってきた。
このあとは何事もなく、このまま行ってしまいそうな気配が濃厚である。

結局、今回のホルター心電図は、まったく空振りということはなくてよかったと思う。昨夕から、ぼつぼつと出て、夜と明け方には最近の特徴的な心拍の乱れがそのまま出ていたので、これである程度のデータは刻まれただろう。やれやれである。

不整脈が出てやれやれ…というのも、なんだかおかしいけれど、とにかく、こんな特殊な状況の下ですからね。

ホルター心電図をつけたときに限って不整脈が出ない…というロクでもないジンクスから、今回はなんとか逃れられたことは、まあよかったです。これで、ホルターを取ったあと、まったく不整脈が出なくなったということになれば、これはもう、それ以上言うことはないのですが…。

それにしても、カユいことカユいこと。
電極とテープの貼りついた胸の周辺が、カユくてカユくてたまらない。

ガリボリガリボリと、思いっきり掻きむしりた~~~い 

 

 

 

 

コメント (6)
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