僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ウダウダ会 早春の丹波路

2013年02月27日 | ウォーク・自転車


今回のウダウダ会は「早春の丹波路」を歩き回った。

場所は兵庫県の篠山市周辺である。篠山といえば、初めてフルマラソンに参加して完走したのが篠山マラソンだった。…懐かしいなぁ。

さて、事前に会長さんが送ってくれた案内状に同封されていたハイキングマップには…

「ぶらり丹波路ハイキング。丹波焼の里こんだ、懐かしの風景と器のぬくもり探訪コース」…とあった。「こんだ」というのは「今田」と書く。「いまた」ではなく「こんだ」と読むのだそうだ。

地図で見るコースはだいたい平坦で、険しい山道に迷い込んだりする心配は、今回はなさそうである。ウダウダ会は、よく道に迷うんだもんね。

2月24日(日)。善良なる人々から選び抜かれた善良中の善良(?)10名が、大阪近鉄あべの橋改札前へ集結し、「ほな、行きまひょか」とJR環状線で京橋まで行って、そこから福知山方面行きの普通列車に乗り込んだ。

大阪には青空が広がっていた。絶好のハイキング日和である。「ええ天気で、よかったなぁ」と、前市長のタカちゃんが空を見上げて言った。ウダウダ会では「豪雨決行」がうたい文句でもあるゆえ、雨であろうが嵐であろうが、そういう「しゃらくさい」ものにはお構いなく行くので、元々雨が大嫌いな僕などはいつも天候が気になるのだ。でも、今日は天気の心配のない快調なスタートだった。

ところが…

各駅停車に揺られて内陸部の丹波篠山方面に向かっていると、晴れていた空が曇りはじめ、その雲はどんどん分厚くなって暗雲と化し、やがてチラチラと雪が舞い出すと、窓の外はすっかりと雪景色になり、草野という無人駅で列車を降りた頃には一面が雪に覆われ、舞い散る粉雪が目に入って痛いくらいだった。

暦の上では「早春」とはいえ、現実は厳しい。

 

 

  
      雪のJR草野駅に降りて…

 

大阪に住んでいると、雪にはほとんど無縁である。数センチでも積もる雪が降るのは、何年かに一度であり、わが家のモミィはいつもテレビニュースで雪景色が映し出されると、なんで自分たちのところには雪が積もらないのか…と不満げに言っているぐらいだ。

だから僕も、雪が目の中に飛び込んで来るような経験は滅多にない。

「えらい雪やなぁ…」と、それぞれが出鼻をくじかれた恰好で、雪の中を歩き出した。

メンバーの一人のハラちゃんが傘を差すと、会長さんが「そんなビンボーくさいこと、やめとき」と顔をしかめて見せた。するとハラちゃんはニタ~ッと笑い「この頭に直接雪がかかりますねん。冷たいですがな」と、ツルリと自分の頭をなでた。ハラちゃんは帽子を被らない人であり、また毛髪が滅びつつある人でもあるので、雪が頭皮を直撃するとそれだけ他の人よりも「冷た~い!」ということなのだ。

と言いながらも、雪は小降りになり、やがて止んだ。日も差してきた。足元が雪ですべりそうなので、そこに注意しながら、あとはいつものウダウダ会の雰囲気が戻ってきた。

メンバーの中には、事前に送られてきた地図や資料をロクに読みもせず、自分がどこへ行くのかほとんどわからない人間もいる。かく言う僕もその一人である。

「…で、これから、どこへ行きまんねん?」と僕たち無頓着組。
「資料、送ってるやろ。読んでへんのか?」と世話人のモトさん。

毎回、たいていこんな調子である。

特にクラちゃんのように、行くときに奥さんから「今日はどこへ行くの…?」と聞かれても「さあ…? 7時×分に〇〇駅に集合や。それしか知らん」と言い、帰ってきて奥さんに「どこへ行ってきたの…?」と聞かれたら、「え~っと、電車に乗って、どこぞで降りて、歩いて来た」しか言わない人もいる。前回行った平城京めぐりのことも、クラちゃんは「この前の平安京では沢山歩いたなぁ」と言った。しかしこの場合「平城京」を「平安京」と一字間違えただけというのは、クラちゃんとしてはきわめて優秀だと言わなければならない。

さて…

雪も止み、日も照り出してまぶしくなった野辺の路をテクテクテク。

 

  

 

最初に行ったのは、和田寺(わでんじ)という、この辺では有名だというお寺である。僕たちの喧騒を聞きつけたか、お寺の中から女性が飛び出してきて、「これはこれは、こんな大変なお天気のときによくお越しくださいました」と、この周辺のハイキングマップと、和田寺のパンフレットを配ってくれた。

そのあと、ほとんど舗装され、車も通るごく普通の道を歩いて行くと、あちらにも、こちらにも「窯元」という看板が見え始めた。

 


  

 

       ↑ 和田寺(わでんじ)

 

       道端にはあちらこちらに窯元の看板が… ↓    

 

 

 

  

 

 

この周辺一帯が「丹波焼の郷」と呼ばれるところである。案内チラシによると、丹波焼は、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともにに「日本六古窯(ろくこよう)の一つ」に数えられているという。

昼近くまでテクテク歩くと、本日の目的地である丹波伝統工芸公園「立杭陶(すえ)の郷」というところに着いた。丹波焼きを見たり、体験したり、購入したりする総合施設ということだ。↓

http://kitakinki.gr.jp/modules/spot/index.php?sid=40


時間は12時を過ぎていた。みんな空腹である。丹波焼よりも、すき焼、たこ焼、お好み焼きが恋しい。

施設内に獅子銀というレストランがあったので、そこへ直行した。

「とりあえず生ビールを10人分持ってきてチョーダイ」

…とまず、モトさんの第一声。しかし運ばれてきた生ビールは、ジョッキーの3分の1近くが泡であり、中身が少ない。これにはガッカリである。特にこういうことにうるさい「毎日が二日酔い」のエノさんは、「こんな入れ方、あきまへんなぁ」と残念そうな口調。すると隣にいたクラちゃんが「なにせ一度に10杯も頼んだから、店の人もアワててジョッキーに注いで、それでアワだらけになったんとちゃう…?」とダジャレを飛ばし、一同、ガハハハ~と笑ってアワだらけのビールをグイ~と飲み干した。ウダウダ会は、無邪気である。

食べるものは…といえば、ここは丹波であり、猪肉が名物である。しかし昼からシシ鍋みたいなものを食べるとここで宴会が始まってしまう。「何かカンタンなものないの…?」と聞けば、ジャンボなうどんがお勧めだと店の人が言ったので、言われるまま「こんだうどん」つまりここの地名「今田」をとった名前のうどんを注文した。運ばれてきたのはでかい鉢に大量のうどん、そして切らずにそのままの形の大きさの揚げが、2枚入っていた。

アワばっかりの生ビールと「こんだうどん」をお腹に詰め込み、丹波焼の作品を眺め、30分ほど館内をうろついたあと、僕たちは再び歩き始めたのである。

篠山市から三田市に入った。

のどかな田園風景が広がる。時折、雪が舞い散って顔にぷちぷちと当たる。

相野という駅に着き、そこで本日のウオーキングは終了した。

万歩計を持っているメンバーによると、今日歩いたのは2万2千~3千歩だとのこと。万歩計などつけたことのない僕は、それが何キロくらいあるのか、さっぱり見当がつかない。前回の平城宮を歩いたときは、誰かが3万歩だと言っていたので、それよりも今回は短かったようである。

また1時間、列車に揺られて大阪へ着き、環状線で天王寺まで戻って、「あべのキューズモール」というショッピングセンターの4階に足を運んだ。ここにある主に魚料理が美味しいと言われる店に入ったのである。いよいよお楽しみの大宴会がはじまるのだ。むふふ~。

 

  
     あべのキューズモール(資料写真)
  

ところで、その近くでは異様な雰囲気が漂っていた。野外ステージのようなものがあり、そこに若者たちがわんさと押しかけて、ギュウギュウ詰めになりながらキャアキャアと騒いでいる。僕はいったん入った店から出て、4階の柵からその光景を見下ろし、どんな有名人が来ているのかと身を乗り出した。

ガードマンがあちらこちらに立っていたので、その一人に「誰が来ているの?」と尋ねたら、「イーガールズです」との返事であった。

イーガールズ…??? 知らんなぁ。

…と、そのうちに、そのイーガールズが姿を現したらしく、観客群は悲鳴に近い歓声を挙げ始めた。ものすごい地響きのような大歓声である。しかし、僕の場所からは、観衆しか見えず、イーガールズとやらは、「はーい、みなさん!」という声が聞こえるだけで姿は見えないままである。

仕方なく店の中に戻ったら、もうメンバーはみんな席について「何してたん?」と僕に聞いた。「そこにイーガールズというのが来ているらしくて、ファンが沢山集まってますわ」と僕が言うと、「イーガールズ?」…と、全員がポカンとした。つまり、誰もその名を知らなかった。

「なんやねん、そのイーガールズて…?」みんなが口々に言うので、注文を取りに来たお店の若いお姉さんに「イーガールズって何?」と聞いた。お姉さんは、

「あ、イーガールズ(←E-girls)ですか…?」と言いながら、「う~ん、そのぉ、エグザイル(←EXILE)の妹分のような…女の子たちのグループなんですけど、今日はそのキャンペーンに来ているんですよね」

…と、説明してくれた。 →  http://e-girls-ldh.jp/


「ふ~ん。ぜんぜん知らんわ。だいたい、エグザイルて、なんやねん?」

…と、こういうふうな会話がひとしきり交わされたあと、

「まあ、そんなことはええがな。…ではみなさん、今日はお疲れさまでした。かんぱ~い!」と言う声に、がぜん活気づくウダウダ会の面々だった。

…早春の丹波路と陶の郷を散策したあと、新鮮な魚介や唐揚げなどをアテにいただくビール、日本酒、焼酎は、まことに至福の味わいでありました。

 

 

 

 

 

 

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身辺整理とシュレッダー

2013年02月22日 | 日常のいろいろなこと

タニタの体重計を買ったとき、シュレッダーも一緒に買った。

これも以前から買おう買おうと思っていたものである。長い年月の間に、わが家に溜まり溜まったったさまざまな書類や写真などを処分するためだ。

これを“導入”して、最近の僕たち夫婦の課題である身辺整理を加速させよう…という算段である。

ところで来月には、結婚してまる42年になる。何とまぁ早いことだ。42年なんて…気の遠くなるような歳月だ。ウソだろっ、と叫びたくなる。

で、その間、家の中にはいろいろなものがいっぱい溜まってきた。ほとんどが不要といえば不要なものである。この「不要といえば不要…」がクセものなのだ。つまり、たぶん要らないモノなのだけれど、何となく捨てかねている。もう使うこともないのに、ポイと捨てるふんぎりがつかない…

そういうものが(どこの家もそうだろうけど)僕たち夫婦の身のまわりにいっぱいある。

しかし、いつまでもそういうものを置いておくわけにもいかない。衣類や書籍などはわりに処分しやすいけれど(それでも未練がましく置いているものもありますが)「思い出の品」となると、やはりためらってしまう。

たとえば僕の、子どもの頃の通知簿や、何十年も前の日記やメモ、手帳、新聞・雑誌の切り抜き帳、さらには息子たちの幼稚園や小学生時代の通知簿、作文帳やお絵かき、紙の工作物などが、押入れの上のほうに紙袋に詰め込んでギッシリ並んでいる。息子たちも今は当然独立して、日々の生活に追われている。こういう「思い出の品」にはさして関心がないようなので、卒業証書や卒業アルバムのようなものだけを残し、あとは処分することにした。(面白そうなものはデジカメで撮影して、パソコンに保存した)

また、妻も、わが家の家計やさまざまな書類の管理を一手に引き受けてくれているが、保管の必要のないものも多くなってきたのでそろそろ整理したい…と言っていたところでもある。

それと、最も判断に迷うのは、膨大な量の写真アルバムである。これも、僕たち夫婦や子供たちの写真が、小さい頃からず~っと、数十冊ものアルバムの中に貼られたままで、それが山のように積み重なっている。あまりに多いので、これも、いつまでもそのままにしておくわけにはいかない。

…ということで、そこからどうしても残しておきたい写真だけ選び、それ以外の写真は、他の書類とともにシュレッダーにかけた。妻はこの1ヶ月間ほど、家事の合間にせっせと写真整理作業を続け、最近ようやく「完了」したようだ。

捨てる前に「こんな写真もあったよ」と、妻がいろんな写真を僕に見せてくれたけれど、忘れているものもあればよく覚えているのもある。確かに写真は懐かしく貴重なものだけど、しかし枚数が何千枚もあるのだから多すぎる。僕たちが2人とも死んだ後、息子たちがこれを重宝するかどうか疑問だ。今のうちに整理するべきなのだ。そろそろそういう時期が来ている…という自覚が、僕たち夫婦にも芽生えてきたわけだ(デジカメ時代になってから、パソコン内にある膨大な写真群もなんとか整理しなきゃ~ね)。

  ………………………………………………………………………………

最近よく聞く言葉に「断捨離」というのがある。そのコンセプトは…

モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする。必要もないもの、使わないものを手放すことで、本当に必要なもの、本当に価値のあるものが浮かび上がってくる。

ということだそうである。よ~く、わかる。

新聞の本の宣伝欄などを見ていると、

「シニアの生活整理術」…老後を見つめて自分と対話。とか、
「終(しま)い支度」…上手にものを手放す方法。とか、
「エンディングノート」…延命治療や葬儀、家や貯金のことなどを記しておくとひと安心。とか…

そういうものが、やたらに目につく。

「身辺整理」は、熟年世代でブームになっているようだ。

僕も正直な話、最近そういうものに無関心ではいられなくなってきた。

タニタの体重計で毎日、体脂肪や筋肉量、骨量、基礎代謝量などをはかって健康維持につとめながら、一方では、「その時」に備えて、身辺整理をぼちぼちとやり始めている僕たちなのである。

 

 

 

 

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タニタの体重計

2013年02月19日 | 日常のいろいろなこと

健康管理で大切なことのひとつは、毎日体重をはかることだと言われている。だから僕も毎日はかっていたのだけれど、それだけでは面白くない。そこで、昨年末「タニタの体重計」を買ってきて、今では一家そろって愛用している。

これは、自分の身長や年齢などを登録することで、体重だけでなく、その他のいろいろな数値がわかるようになっている。むろん、複数の人数が登録できる。

項目を列挙してみると…

・BMI(身長からみた体重の割合を示す体格指数)
・体脂肪
・筋肉率
・骨量
・内臓脂肪
・基礎代謝

…という具合だ。そして最後に「体の年齢」が出る。

この機械は厳密には体重計と呼ばず「体組成計」と言うそうだが、ややこしいので体重計と表現しておく。

以下は1月下旬のある日に計った、僕の数値である。

BMIとは、よく身長マイナスなんぼで理想体重…とか言われているもので、だいたい18から25が標準範囲だそうである。僕の場合は22だった。

体脂肪は14.4だった。男性と女性では標準がかなり違うけれど、男でこの数値ならまぁまぁというところだ。

筋肉率というのは、体重に占める筋肉の重さ(=筋肉量)の割合を言うそうである。50代、60代の平均は男女含めて26%~31%ということだけど、僕の場合は42%だった。これだけに限って言えば20代の平均範囲に入る。しかしこれはあくまでも数字上のことですからね(←と嬉しいのを我慢して冷静を装っている)。

骨量は、2.0から3・0が標準とのことだが、僕は2・4だった。

妻が骨量不足ということで定期的に検査を受けているので、この体重計でも骨量チェックには余念がない。骨量というのは、骨に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を示すもので、骨密度とも呼ばれたりする。

専門家によると、体内にあるカルシウムはほとんどが骨や歯として存在するけれど、残りのわずかなカルシウムは血液中にあり、生命活動にとって重要な働きをしている。で、血液中のカルシウムが不足してくると骨のカルシウムから補おうとするので、骨のカルシウムが減少し、しだいに骨がスカスカになってくる…ということである。やはりカルシウムを摂ることは大切なんだなぁと思う。小魚、乳製品、海藻類をなどをどんどん摂りましょう(栄養講座ですかここは…?)。

さて次に内臓脂肪だけれど…
タニタの測定値によると、内臓脂肪レベルは「10」以上を「多い」と判断している、ということだ。そして「9」以下が「標準」とあると。

僕の場合は「9.8」という数値だった。「10」以上でもなければ「9」以下でもない。何なのだ、これは? ま、ちょっと多い目…ということでしょうね。ビールを控えなければ…(こんなことばかり言って、ちっとも控えていない)

最後に基礎代謝量について。

ちなみに基礎代謝とは何か? ここは広辞苑で調べてみる。

生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝。普通、安静にしている状態で一定時間に消費する熱量で表す。年齢、性別により異なり、日本人の成人男子で1日1400キロカロリー。成人女子では1日1200キロカロリーぐらい。

…ということである。
(これも、加齢とともに減少してゆくのでしょうね。ぐすん)

僕の基礎代謝量を見てみると、1200キロカロリーであった。広辞苑で言う「成人女子の平均」である。でもね、成人といっても20歳から100歳以上まで含むんだから、僕の60代男子ではこれがどんな程度なのかよくわからない。年代別平均などで調べてもいいのだが、まぁ、そこまで詳しく知る必要もないだろう。

数字に振り回され過ぎないようにし、ひとつの目安として1ヵ月後、半年後、1年後などにこの数値と比較してあまり悪くなったりしないように…という、その辺の距離から自分の体の状態を眺めていればいいんじゃないかと思う。

しかし機械は正直だと言うけれど、水泳やジョギングを一定期間サボったりすると、体重にあまり変化はなくても、この基礎代謝量がてきめんに下がるのである。これには感心する。機械は、僕が怠けたことを決して見逃さない。

そんなことで、タニタの体重計で遊んでいる僕だけど、この一番最後に、

「体の年齢」

…というのが出てくる。これが、僕の場合、この体重計を買ってからず~っと終始一貫して…49歳なのである。

49歳。

実年齢より15歳若いのだ。

ほんと、機械は正直ですね~。うふふ~。

プールでよく話す50代の女性に、そのことを伝えたら、彼女は笑いながらこんなことを言った。

「へぇ、そうなんですか? でもそれって、タニタのお客様サービスとして、年齢より若く表示される仕組みになっているんじゃありません? みんながそれで気をよくして、口コミで売り上げが増えるように…ってことじゃぁ?」

ムムムッ。

まさかねぇ… 

 

 

 

 

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グアムというところは…

2013年02月15日 | ニュース・時事

グアムで起きた日本人旅行者殺傷事件は、背筋が凍るほど慄然とする。

…と同時に、まさかあの安全なグアムで、あり得ないことが起こった…という思いも交錯する。

グアムには2回行ったことがあるけれど、のどかな田舎町で、いかにもゆったりとした平穏な島…というイメージが強く残っている。

観光客の7割から8割が日本人だということだが、僕の実感では、日本人以外の観光客を見つけるのがむずかしいぐらいで、9割以上が日本人ではないかと思われるほどだ。

街の中は英語より日本語の表示のほうが圧倒的に多いし、むろんどこへ行っても日本語が通用する。まあ、カタコト以上の日本語はわからない店員さんなども大勢いるが、それでも、こちらが身ぶりを入れてゆっくり日本語で話すと、それで十分に相手に通じるから心配はない。

日本から3時間半で行けるし、時差もわずか1時間。ホテルの宿泊客もほとんど日本人だし、部屋でテレビの4チャンネルをつけると日本のNHK総合テレビが映る。とにかく海外という違和感が全くないのがグアムというところだ。

で、先に「のどかな田舎町」と書いたのは、ホテル従業員の人が「グアムというのは辺鄙(へんぴ)な田舎なのです」と言ったことが頭にあったからだ。

僕がホテルから日本へ電話をしようと思ったら、直通は駄目でオペレーターを通してしかできないと言われた。それまでロンドン、マドリッド、ウィーンなどで、公衆電話から直接日本へ電話できたのに、グアムはそれができない地域だった。ホテル従業員は「ここは田舎ですからねぇ」と苦笑いしていた。(海外通話ができる携帯電話が、まだ普及していなかった頃の話です)

また、観光客の多くは、グアムで随一(…というか唯一)の繁華街であるタモン地区にあるホテルに宿泊し、その周辺に免税店やレストラン、遊技場、水族館、土産店、コンビ二などが集中している。

だからメインストリートの歩道も、日本人で混雑する。

そんな中心地の交差点の信号が、「押しボタン式」なのだ。

交差点で何十人もの日本人が信号が青になるのを待つが、なかなか青に変わらない。人が歩道に溢れてくる。その観光客の群を目当てに、日の丸の鉢巻きを巻いた男や若い男らが「射撃」とか「足裏ツボマッサージ」のビラを配って客引きをする。これらの男たちが時間を見計らってサッと信号のボタンを押したりしているので、大半の日本人は「押しボタン式」ということに気がつかない。僕も最初はわからなかった。

僕はその翌日、早朝ジョギングで人通りのない時にこの交差点へ走ってきた。しかし信号はいくら待っても赤のまま。不審に思ってその辺を調べると柱にボタンがあったので、それを押すと青に変わった。それで初めてここの信号が「押しボタン式」だということがわかったのだ。グアムの中でも最も人々で混雑する交差点でさえ、これである。ハワイのホノルルなどと比較しても街の規模が全然違う。言い換えれば、グアムはそれだけ素朴な土地柄だとも言える。

そして、グアムは治安がいい、というより、元々「悪い人」などいない、のんびりとした平和な島…という空気に満ちており、ここに41年間住んでいるという日本人男性も、テレビのインタビューで「これまで“事件”というものは起きたことがなかった」と語っていた場所である。

まさに家族連れで気軽に安心して行ける最もふさわしい海外がグアム、ということになっていたはずだ。

今回の事件はそうしたイメージからも、本当に信じられない出来事だった。

 ………………………………………………………………………………

うちの次男夫婦が結婚式を挙げたのもグアムだった。モミィを生後7ヶ月のときに連れて行ったのもグアムである。モミィが宿泊ホテルのプールで、浮き輪に乗って浮かんでいる写真を、過去のこのブログでも紹介したことがある。そのホテルというのが、今回の事件が起きたABCストアのすぐ隣にあるグアム・リーフホテルだった。

そういうことなので、このABCストアには、僕も何度か行っている。

ある時、このABCストアでミネラルウオーターを買った。値段は約80セントで、他の店より安かった。レジに持って行くと、店員さんは「99セントでもっと大きなボトルがありますよ。おトクです」という意味のことを言い、レジを離れて売り場まで行き、すごく大きいボトルを持って戻ってきたのである。

そんなほほえましい体験を味わったお店が、まさかこんな凶悪犯罪の舞台になってしまおうとは、およそ想像もできなかったことだった

毎日少しずつ、事件の詳しい状況が明らかにされつつあるが、今朝の情報では、犯人は元恋人に恨みを持っており、彼女を襲撃するのが目的だった、とも伝えられている。しかしそのあと、なぜABCストアに乱入して、刃物で無関係な人々を次々と刺したのかは…まだ不明である。

グアムの観光地でもこんな凶悪な犯罪が起こるのだから、治安的、風土的にいくら安全と言われる場所でも、たった一人の仕業によって安全神話はあっけなく崩れるということだ。どこにどんな人間が潜んでいるかわからない。

…それにしても、亡くなられた方々は、あまりにもお気の毒で、そのことは、今、ここに書くに忍びない。

ご冥福をお祈りするばかりです。

 

 

 

 

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お泊りバイキング 西神戸編

2013年02月12日 | 日常のいろいろなこと

   
      
神戸西神オリエンタルホテルの前で(2月11日撮影)

 

最近のモミィを見ていると、まさに食い気一本という感じである。

驚くほど、よく食べる。とくにおやつ、デザート類には目がない。

朝食をとりながら「今日の給食のメニューは何?」とモミィが聞く。壁に貼っているひと月分の「学校給食予定献立表」のその日のメニューを読んでやる。昨夜の食事時にも「明日の給食のメニューは何?」と聞いており、自分でも読んでいるから覚えているはずなのに、また、そんなふうに聞くのだ。

学校から帰ってくると最初に「今日の晩御飯は何?」と尋ねる。

とにかく、食べることが大好きなモミィなのだ。
(好き嫌いが少し多いのが難点ですが…)

そんなモミィだから、1泊でバイキングプランのあるホテルへ泊まるのが大いに楽しみなのである。

このあいだも冬休みを利用して、12月末に箕面観光ホテルに泊まり、1月初旬にはUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に隣接した京阪ホテルに泊まり、それぞれ夕食と朝食のバイキングを楽しんだ。

そして今回は3連休だったので、日・月曜と「お泊りバイキング」へ行って来た。行ったのは、今回が初めてとなる神戸市西区にある西神オリエンタルホテルというところだ。

ところで、このオリエンタルホテルの場所であるが、「神戸市西区」とあったので、大阪駅から新快速に乗って20分で着く三宮駅の周辺かと思っていたけれど、意外と遠かった。まあ、この神戸市というのは大都市の割に面積が広いんだよね~。あの山の上に連なる有馬温泉だって「神戸市内」なんだもんね。

そこを調べずネットで申し込んだ「西神オリエンタルホテル」だっけれど、申し込んだ後に地図をよ~く見ると、神戸の中心地である三宮から、西神・山手線という市営地下鉄に乗り換え、そこからさらに30分余りかかる場所だった。神戸市西区…というから、大阪市の西区を想像したのが間違いだった。

大阪の場合、中心地の梅田から大阪市西区まではさほど距離はない。しかし神戸は市域面積が広い。ちなみに神戸市の面積は550k㎡余りあるが、大阪市はその半分にも満たない223k㎡である。

それでも、まあ、多少時間はかかっても初めて行く所は好奇心をそそる。

三宮から31分地下鉄に揺られ、終点の「西神中央駅」に着いた。昼過ぎに家を出たので、着いたのは4時前だった。駅周辺は百貨店のそごうやスーパーのダイエーなどがあり、何となくスペイン広場に似た階段と、きれいに整備されたプラザが広がっており、その正面に高層のオリエンタルホテルがドーンと立っていた。

到着して部屋に入り、ごちゃごちゃしていると、すぐに僕らのバイキング予約時間である5時になり、1階のレストランへ行ったのである。

ホテルバイキングでは、以前のモミィなら、妻に付き添われ、お皿に食べ物を取ってもらっていたが、近頃は自力でお皿に盛ってくるようになった。それがまた楽しいようである。大喜びしながら、ウロウロしつつ、眼前に並ぶさまざまな料理に目を光らせている。中には僕らが気づかなかったようなものも、どこからか見つけ、運んできて食べている。「そんなん、どこにあったん?」と聞くと、「あそこらへんやで、連れて行ってあげよか」と言ったり、「じゃぁ、わたしが取ってきてあげるわ」と一人で飛んで行ったりする。とにかくバイキングに舞い上がりっぱなしのモミィである。

妻も、モミィに手がかからなくなった分、自分のものをゆっくり取れるようになり、焼きたてのステーキや揚げたてのてんぷらなどを、僕の分も持ってきてくれる。僕は最初に一度立つ程度で、後はほとんど座ったまま。ビールなどを飲んでテープルに置かれたいろんな料理をゆっくり腰を据えて味わう。飲食の最中に、あまり行ったり来たり…というのは、僕は苦手なほうである。

ついつい、ビールや焼酎を飲みながら、お腹が破裂するほど食べてしまった。バイキングというと、食べ物に欲が深い僕はいつも食べ過ぎてしまう。モミィのことは言えませんよね。

おまけに、食事を終え、3人でホテルの前の百貨店の中をうろついたりしていると、売店の缶チューハイなどが目に止まり、それを買って、ホテルの部屋に戻ってまた飲むのである。まあ、これも旅行のひそかな楽しみですけどね。でも…このごろはモミィが「のんちゃん、また飲んでるわ!」と口やかましいので、気兼ねしながら飲まなければならないのだ。ぐすん。

翌日もまた、その百貨店へ入った。モミィはおもちゃ売り場から動かない。それと桃の節句が近づいてきたので、おひな様の人形が沢山並んでいた。わが家にも、ミニ版のひな人形がある。「そろそろ出さなければね」と妻。するとモミィは「その前にバレンタインデーがあるで」と言い、おもちゃ売り場と同じ階にある「バレンタイン特集」と看板をかけた特設コーナーもじっくりと観察していた。そして、僕に「ねぇ、バレンタインデーにチョコあげるから、ホワイトデーにチョコちょうだいね」などとにじり寄ってくるのだった。

余談であるが…。帰り道、西神中央駅から三宮までの、3人分の地下鉄切符を買おうと自動券売機を見ると、小さな字で「本日は大人1人につき、子供2人まで無料です」とある。「なんのこっちゃ?」と駅の窓口で駅員さんに尋ねたら、小学生の方ですか?と聞くので「そうです」と返事すると、「ではこれをどうぞ」と、駅員さんはモミィの切符をタダで1枚くれたのだ。子供料金は本来は片道200円だ。

僕は「それはどうも」と駅員さんに会釈した後、「あの~、ところで…これは今日だけなんですか…?」と質問した。駅員さんはニコッとして「いいえ、土・日・祝とも、子供さんは無料です」と答えた。

な~んだ。だったら昨日の日曜日、こちらへ来る時も、モミィは無料だったのだ。初めて乗る地下鉄だったので、そこに気がつかず、大人2人・子供1人のボタンを押して3枚の切符を買い、さっさと販売機を離れた。残念。

僕は駅員さんに「え~っと、昨日、うっかり子供切符も買ったんですけど、それはもう返してもらえないんですかね~?」…と交渉した。

…というのは、もちろんウソです。そんなこと、よう言わん、よう言わん。

言うわけありませんがな。ぬはは~

 

おまけ → 遠隔操作事件!

 11日の朝、ホテルの部屋で朝食に行く前、TVワイドショーを見ていたら、
「遠隔操作事件の真犯人が逮捕されました」と大きく報じられていた。

 その時、男性キャスターが、
「この事件は4人が、5人逮捕されていますからね」と言った。
「へぇ…? 4人が、5人逮捕って…けったいな日本語やなぁ」
そう思いながら、よ~く注意を向けていると
「4人が誤認逮捕されていますからね」
…ということであった。

まぎらわしいといえば、まあ、まぎらわしいですよね。
(まぎらわしくありませんか…? すみませ~ん)

                            

 

 

 

 

 

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教室の貼り紙

2013年02月08日 | 日常のいろいろなこと

昨日、小学校で授業参観があった。

去年4月にモミィが小学生になってから、参観が実施されるのは2度目だが、前回は妻が一人で行った。

で、今回僕は初めて教室に入って、モミィたちの授業風景を見たのである。

そこでのこと…

ふと教室の正面を見ると、黒板の上に、大きな貼り紙がしてあった。

そこには「はなしあいのポイント」ということが、大きくきれいな字で書かれていた。それを読んで、ふ~む、なるほどなぁと、感心した。

次のような文章である。

    

はなしあいのポイント

◎はなすひと

あいてをみて
ゆっくりと
わかりやすく

◎きくひと

あいてをみて
うなずきながら
さいごまできく


別にどうということはない文章のようでもあるが、これは小学校1年生への呼びかけというよりも、もっと広く、きちんとした会話ができない大人が多い今のご時世で、この一文は大人たちこそ心に刻むべきなのではないか…と思った次第である(むろん、僕も含めてですけどね)。

まず「はなすひと」だけど…

僕たちは話すとき、自分の話したいこと、伝えたいことに気を取られて、自分だけにわかる内容…つまり相手はそのことを知らないということを忘れ、話の要点整理もせず、ただ口から出るまま一方的にしゃべり、「わかりやすく」にほど遠い話し方をすることがよくある。話す本人だけがわかっていて、聞いている人は相手が何を言いたいのかよくわからない…という具合だ。

ここに書かれている「あいてをみて ゆっくりと わかりやすく」は、話す人のマナーとして基本のキである。でも、人に話すとき、本当にそうしているかどうか…? それを、もう一度自分でチェックしてみなければね~

また「きくひと」は、「はなすひと」以上に重要である。今は「話を聞かない人」が増えていると言われる。人が話し始めると、すぐにその話題を自分のほうに引き取ってしまい、自分の話を始める…。こういう人が意外と多い。相手の話を聞き流すだけで、きちんと聞いていない。阿川佐和子さんの「聞く力」という本がロングセラーを続けているのは、そうした風潮と大いに関係があるのだろうと思っている。

やはりここは、「あいてをみて うなずきながら さいごまできく」という気持ちを忘れないようにしたいものである。

う~む、ひょっとして…

この貼り紙は、いかにも児童に呼びかけているように見せているが、実は参観に来た親たちに「あんたらのことやで、気ィつけや」と諭すために貼られているのかも知れないぞ。

さすが~、学校は教育のゲンバである。

ちょっとした貼り紙の中にも含蓄がある。

授業参観で教育ゲンバへ行き、そんなことを学んで帰ってきた僕でした。

 

 

 

 

 

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なんだかなぁ~…体罰やAKB

2013年02月05日 | ニュース・時事

柔道女子日本代表の監督が女子選手に暴力やパワーハラスメントをしていたことが大問題となり、柔道界の体質が問われている…との連日の報道を見ていると、なんだかなぁ~…という気になってくる。

大阪市の桜宮高校で体罰を苦に自殺したとされる事件が起きて以来、いま、この国のマスコミの話題は一に体罰、二に体罰、三四がなくて五に体罰…と言えば少し言い過ぎかも知れないけれど、やれ、どこそこのレスリング部に体罰があったの、どこそこのバレー部で選手が殴られたの「あそこにも体罰があった」「ここにも体罰があった」と連日「体罰、体罰」の大合唱である。

言うまでもなく、体罰はいけないことである。人を殴るのだからね。暴力は許されるはずがない。

しかしそれがずっと日本のスポーツ界の伝統でもあった。まあ、伝統といっても「悪しき伝統」というのもあるし、伝統だから美風だとはむろん言えないけれど、今になって猫も杓子も日本の「伝統」であった体罰はいかん、体罰をなくせ、と大騒ぎするのが、なんだかなぁ~…なのだ。

新聞などで各地で体罰が行われていたことを毎日のように報じているけれど、こういう事例は過去から現在まで、ずっと、日本全国津々浦々に存在していたに違いない。叩けばいくらでもホコリは出るはずで、これまでちゃんと報じられていなかっただけの話である。

お断りしておくが、僕は暴力絶対反対主義である(ケンカも弱いし、平和主義及び事なかれ主義(?)でここまで生きてきましたからね~)。だから、殴るという行為、特に力(あるいは権力)の強いものが弱いものを殴ることは許せない。しかしこれまで誰も、何も言わなかった。「鍛えるため」には殴ることも有効な指導のひとつ…という風潮があったのだ。いま騒いでいるマスコミも、それを助長するようなことを無神経にやってきたのである。

ひとつ例を挙げると、アントニオ猪木が一般の人に「気合を入れる」と称してビンタを食らわすことを、まるで英雄的行為であるかのように、バラエティ番組で何度も流していたではないか。また、ビンタを受けるほうも行列を作って並んでいた。ほんま、アホちゃうか?

ブラジルから来たある留学生はテレビでそれを見て、自分の国ではおよそ考えられない光景だ…と感想を述べていた。それほど日本のマスコミ、特にテレビ局などは「殴る」という行為に関しては鈍感だったのだ。それが今頃になって何だ、この異様なほどの騒ぎようは…

なんだかなぁ~…

 ……………………………………………………

なんだかなぁ~…といえば、もうひとつ。

数日前まで、これもマスコミで大騒ぎしていた「話題」で、AKB48の峯岸みなみという子が男性の家に「お泊り」したとかで、それを週刊誌にスッパ抜かれ、「お詫びのしるしに…」と頭を丸坊主にしてネットの動画で謝罪したという一件がある。テレビでそんなことを大々的に取り上げている様子を見て、これまた、なんだかなぁ~…であった。

AKB48のメンバーは恋愛を禁止されているそうである。なのに、事務所は彼女たちに水着姿でキャンペーンなどをさせている。そんなことをさせながら、一方では恋愛禁止令を出している。わけワカメじゃ。

人を好きになる、恋する…ということを禁止するなんて、あまりに非人道的なやり方ではないか。あの年頃なら、誰だって恋をしたいだろうからね。このような事務所の高圧的な姿勢には、なんだかなぁ~…という感じだ。

また一方では、それを承知で「お泊り」に及び、それが週刊誌に暴露されたと知ると電光石火の早業で丸坊主にして、涙ながらに詫びる峯岸みなみチャンを見て、これもなぁ…。

不都合なことを起こせば丸坊主にして泣いてお詫びすれば許される…という、あまりにも古典的な手法を見せつけられると、シラけてしまうのだ。

彼女も、なんだかなぁ~…である。

その行為について、街頭で老若男女に「どう思いますか…?」と聞いてまわるマスコミも、なんだかなぁ~…だし、それに対して「そこまでしたんだから、許してあげて!」とか「見ているわたしも泣いちゃいましたぁ」と力を込めて答えている街の人々も、なんだかなぁ~…

そして、そんなワイドショーを、飽きずに見ているこの僕だって…

なんだかなぁ~…

 

 

 

 

 

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コアラの話

2013年02月01日 | 旅行

この間テレビを見ていると、名古屋の東山動物園にいる6頭のコアラの年間の餌代がなんと5,600万円もかかっていると聞き、驚いた。コアラの餌となるユーカリを栽培するのにそれくらいのお金が必要だという。他の動物園でも同様に、コアラ1頭当たりの年間の餌代は平均1,000万円近いというからびっくりである。

そこで東山動物園ではコアラの餌代の支援を呼びかけ、寄付を募ったら大きな反響を呼んですぐに数百万円の支援金が集まったというニュースだった。

しかし、コアラ1頭で年間の餌代が1,000万円近くかかるとは…

いやまあ、動物園の運営も大変だなぁと思う。

  ………………………………………………………………………………

10年以上前の話になるが、オーストラリアのゴールドコーストへ家族旅行したことがある。ドリーム・ワールドという遊園地があって、そこではコアラを抱っこすることができる、という触れ込みだった。観光客がコアラを抱くのは、オーストラリア国内でも、クインズランド州以外は厳しく制限されているが、ここゴールドコーストはクインズランド州なので、誰でもコアラを抱くことが出来るという。僕と妻と長男は、さっそくそこへ出かけた。

ドリーム・ワールドの入り口には旅行社の人がいて、僕たちに入場券とコアラを抱っこする券とコーヒー券をくれた(むろん旅行代金に含まれている)。場内を周回する汽車に乗り込んで、二駅先の「コアラカントリー」へ行った。

そこへ並んでいるのは日本人や台湾人、韓国人らしき人たちがほとんどだった。コアラが2頭いて、それぞれ次々に観光客に抱かれて写真を撮られている様子を見ていると、昔に大流行した「ダッコちゃん人形」を思い出した。

さて、そのコアラの抱き方であるが…
そう、コアラの正しい抱き方というものがあるのだ。

係の金髪女性が、身振りで抱き方を指導してくれたところによると…

まず両手を下で組むように言われる。そこへコアラをそろ~っと乗せてくれる。つまりコアラのお尻を、組んだ両手で受けて少し持ち上げる。コアラは両手(手か…?)を僕の両肩に乗せるようにしがみついてくる。

大事なのは、このとき、人間は動いてはいけないということだ。コアラに「これはユーカリの木だ…」と思わせなければならないので、抱いても決して動かず、固まったまま、ユーカリの木になりすますこと…。ここがポイントだそうである(ホンマかいな?)。赤ちゃんを抱っこする時のように軽くあやすようなことはしてはならない。じっとしていれば、コアラは安心してしがみついてくるのである。…とのこと。

そっと胸にもたれかかってくるコアラはなかなか可愛いものだった。抱いている時間は約15秒程度だ。コアラのポッチャリと生暖かい感触を楽しんでいるうち、撮影も終り、係員がコアラを僕から離そうとした時、グイとしがみつくコアラの長くて鋭い爪が僕の両肩に食い込んだ。僕は自分がユーカリの木であることを忘れ、「痛ァ!」と叫んでしまった。

僕に抱かれたコアラは、また次のお客さんに抱かれて写真を撮られるのである。

コアラのいる日本の動物園も、こんなふうに抱っこをさせて何百円かの料金をとる、ということにしたら、少しは餌代の赤字も解消されるでしょ。

ユーカリの木にしがみついてばかりせず、少しは働いて、自分の食費ぐらいは自分で稼ごうよコアラちゃん…みたいなね。

な~んて、思ったり。


 

  

   右は「抱っこ指導」をしてくれた女性、左は写真撮影担当です。
   うしろに見えるカンガルーたちは絵です。念のため。

 

   

    離れる時、コアラに爪を立てられ、「いててて」。

 

 

 

 

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