僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 G・G 佐藤のおそまつ

2008年08月24日 | スポーツの話題

北京オリンピックもいよいよきょう24日で終わる。
きょう…と言っても、今は真夜中、午前0時を回ったところで、日付が24日に変わったばかり。まだ23日の延長、といった感覚である。

先ほど、NHKで陸上競技を見終わったあとのニュースで、24日の朝から行われる男子マラソンの大崎が欠場するという情報が流れた。五輪マラソンに欠場者が出るというのは、東京オリンピック以来40数年間見てきた中で、これまで誰一人としていなかったはずである。今回はどうしたことなのだ。男女ともに欠場者が出て、女子などは、出場した土佐まで疲労骨折をしていたというおまけつきである。まあ、大崎には悪いが、彼が出ても上位入賞は期待できないので、欠場のニュースが特に残念だとは思わないけれど、それにしても直前の欠場が多すぎる。

さて、星野ジャパンがアメリカと銅メダルをかけて戦ったのは、昨日の午前11時半からだった。テレビなど見たくないので、妻とモミィとバスに乗って外出した。

試合経過は、メールを入れてくれる人がいるので、刻々知ることは出来た。だが、僕としては、五輪に二流選手しか送っていないアメリカと3位争いなんかしても仕方ないと思っていたので、勝敗はどちらでもよかった。むしろ勝ったりすると、フジTVあたりがまた大はしゃぎして、選手に「よくやりましたねぇ。胸を張って帰ってきてくださ~い」なんてバカ騒ぎをする恐れがある。負けりゃいいのだ。

試合は案の定、日本が8対4で負けた。しかも、連日の逆転負けだ。
3回に同点に追いつかれたとき、メールで「G・G佐藤がまたフライとれずエラー」と送られてきた。G・G佐藤といえば昨日の韓国戦でも大事なところでフライを落として、敗戦を決定的なものにしてしまった選手だ。この日も、日本が3点をリードしているときに、彼がフライを落としたことで、そのあと同点3ランを浴びることになってしまった。まったくもう、なんでベンチへ引っ込めないんだ。夕方のニュースを見ていたら、彼は草野球の選手みたいなグローブ運びをしていた。これが日本のプロ野球レベルかと、世界の笑いものになりそうな凡プレーである。

ところであのG・G佐藤という名前はいったい何なのだ。日本人か…?

先日、職場でその話題を出したら、若い職員が「由来」を説明してくれた。
「お爺さんみたいな年寄り顔だから、昔からジジイと呼ばれていたそうです」
「それで、ジジくさいからジジ→G・G佐藤になったわけ? ほんまかいな…?」
「ええ。それは、ほんまの話らしいですよ」

「そのまんま東」みたいに、お笑いタレントの芸名と同じ発想である。
ユーモラス、というより、スポーツ選手としては悪ふざけに近いネーミングだ。
まあ名前なんかどうでもいいのだけど、これだけ下手くそなプレーをしていたら、そのチャラけた名前まで、野球に対する姿勢のあらわれの一つとして、非難されそうだ。ダルビッシュもキューバ戦で打たれ、トレードマークの長髪を丸刈りにしたのだから、G・G佐藤も、お詫びの意味を込めて普通の名前に変えたらどうだ。

大会を振り返り、星野監督はストライクゾーンの違いを上げて不満そうであったが、G・G佐藤のお粗末なエラーは審判と関係ないのだから、あまり言い訳はしないほうがいい。前日の韓国の李に浴びた本塁打も、捕手の矢野が岩瀬に不可解な内角を要求したからであり、敗因の多くは選手の気迫不足と監督の選手起用にある。

こうして、なんだかんだと言いながらオリンピックの戦いを終えると、各選手は自分たちのチームに戻って、また本職のペナントレースの戦いに埋没するのである。五輪の敗戦なんか、すぐに忘れてしまうだろう。

オリンピックは、それぞれの競技の最高の場でなければならない…と僕は思う。
野球やテニスやサッカーなどは、別に最高の場があるのだ。
そういう競技は、もう、五輪競技からすべて外してしまえばいいのではないか。
野球でストライクゾーンがどうのこうのと言うのなら、なおさらのことだ。
もっとも、野球だけは次回のロンドンから廃止である。それでいいと思う。

それにしても、G・G佐藤は一躍ダメ選手として有名になりそうである。
今回、日本選手にナントカ賞を与えるとすれば、殊勲賞は水泳の北島選手で、敢闘賞はソフトボールの上野選手。技能賞は体操の内村選手。特別功労賞が陸上400mリレーだ。そして「輝け!おそまつ大賞」は、G・G佐藤に与えたいと思う。

さて、24日の午前8時半から、日本人最後の競技として男子マラソンがある。
誰もが思っているように、日本勢は苦戦を免れないだろう。尾方はよく粘って好感の持てる選手であるが、いかにも非力である。何かの一大ハプニングで先頭集団にどひゃ~んな異変が起きたとき、後方からひょっこり尾方が帰ってきてメダル…ということも万分の一の可能性としては考えられるが、現実味は薄い。

もう一人の、2時間7分台を持つ佐藤は、出来不出来の波がはげしい。
風貌もいいし、センスもありそうなので、早稲田大学の時代から彼には期待をかけていた。しかし、好走したかと思ったら次は下位に沈む…というレースを繰り返し、何度も期待を裏切られてきた。だから、彼のマラソンは予想をつけにくい。そうは言っても、実力では尾方をはるかに凌ぐランナーだから、よほど調子が良く、展開に恵まれ、アフリカ勢がバタバタと落ちていくというような事態になれば、ひょっとしたらひょっとするのでは…というひそかな期待は抱いている。

とにかく、北京五輪で日本人選手が登場する最後の種目である。
有終のメダルを期待して、男子マラソンの佐藤を、みんなで応援しよう。

GO・GO! 佐藤
GO・GO! 佐藤

G・G佐藤…ではありませんよ。 お間違いのないように。

 

 

 

 

コメント (2)
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