僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

海水浴とオリンピックと

2012年07月31日 | 日常のいろいろなこと

7月29日の日曜日。

妻とモミィとともに、和歌山県の白浜への海水浴1泊旅行へ出発した。
天王寺から午前10時20分発の特急黒潮に乗り、2時間後に白浜へ着いた。

海水浴場は、これまで見たことのないような大勢の人たちで埋まっていた。

思えばモミィが初めて白浜の海水浴場へ来たのは4年前の2歳の夏だった。
ホテルからみんなでタクシーに乗って行ったのだが、車を降りるとき、
タクシーの運転手さんが、ホテルに戻る時にまた電話してください、と言った。

そしてモミィは物心がついて初めて海辺に来た。
新しい水着も身につけ、楽しみにしていたはずであるが…

打ち寄せる波を見ただけで恐がり、僕にしがみついて離れない。
さぁ、お水の中に入ろうよ…と手を引くと、嫌がって泣き叫ぶ。
仕方ないので、砂遊びを少しだけしてホテルに戻ることにした。
そして、先ほどのタクシーに電話をして、迎えに来てもらった。

その時、タクシー運転手さんはこう言った。

「はぁ? もう海水浴は終わったのですか…?
 私、長い間この仕事してますが…
 こんな早い時間に呼び返されたのは初めてです。
 う~ん、これは私にとっては最短記録ですね~」

タクシーを降りてから、迎えにきてもらうまで、
わずか30分から1時間くらいまでだったのだろう。
運転手の驚いたその言葉が懐かしく思い出される。

しかし今ではもう、浮き輪を使って海の中を自在に動き回る。
ゆらゆら寄せる波に身を任せながら、キャッキャとはしゃぐ。

あの時、モミィの水に対するあまりに強い恐怖感を懸念して、
スイミングスクールに入れることにしたのがよかったのだろう。

ともかく、芋の子を洗うような海の中で大喜びのモミイだった。

この日は日曜日の午後でもあり、若い男女が多かった。
しかしまあ、最近の女性の水着もずいぶん大胆になってきましたね。
そのうえ、スーパーの中にビキニ姿のまま入ってきたりするわけで…

ハワイやオーストラリアのゴールドコーストで見たような光景だ。



     

    白浜の海水浴場は大賑わい(7月29日撮影)。


 

 



    
      はしゃぐモミィと疲れるワタシ。

 

 さて、ホテルに戻り、大浴場へ行き、缶ビールを飲んでくつろぐ。

白浜へは毎年来るけれど、3年前の4月1日に、今日と同じく、
妻とモミィと僕の3人で来た白浜旅行は、とくに思い出が深い。
前日の3月の31日に、38年間勤めた市役所を退職し、
仕事から解放されたその最初の日に、白浜へ来たのだった。

あの時、今日から第二の人生が始まるんだなぁ…
…と、感慨深く部屋から海の風景を眺めていたのを思い出す。

 ………………………………………………………………………

ホテルの夕食はモミィの好きなバイキングだった。
僕もお腹一杯食べて飲んで、部屋に戻ってテレビをつけた。

そして、ロンドンオリンピックを見た。

柔道女子52㌔級で、クールで頼もしい中村が出てきたので、
今日こそ金メダルをと期待したが、なんと初戦で負けてしまった。
相手は北朝鮮の選手で、結局その選手が優勝した。
4年間の努力が、一瞬にして崩れる…
オリンピックというのは本当に厳しい。

がっかりして、そのまま寝てしまった。

それから何度も目が覚めたが、午前2時になったので起きてテレビをつけた。

妻とモミィが同じ部屋で寝ているので、音量は聞こえないほどにしぼる。
(家にあった長いイヤホンを、このために持ってくればよかった)

NHKの画面は卓球で、福原愛ちゃんが出ていた。
実力でかなり上回っており、ストレートで勝った。

別のチャンネルでは、サッカー男子がモロッコと戦っていた。
試合は1時間以上経っていたが、0対0であった。
時々、日本がヒヤリとするシーンもあった。
スペインに勝ったのにここで負けると決勝トーナメント進出も危うい。
格下相手に…というのが本音だけれど、サッカーは油断ならないしね。

途中のニュースで、柔道男子海老沼が銅メダルを獲ったと伝えていた。

またNHKに替えると、卓球が続いていたが、途中で急に、
「ここで速報です」
と、スタジオに切り替わった。

何事かと思うと、アーチェリー女子が史上初の銅メダルと獲ったとのこと。
その瞬間の映像が出た。
ロシアとの3位決定戦も最後までもつれる展開。
日本の最後の選手が放った矢が中心円に突き刺さった。
これが10点満点で、次のロシアが8点だったので銅メダル確定。

NHK総合テレビに字幕が出る。
「これより、体操女子団体予選をEテレビで中継します」
…で、Eテレビにチャンネルを切り替える。
田中理恵ちゃんは、やはりエレガントである。
(跳馬では回転が足りず着地で尻餅をついたけれど…)
日本はなかなか調子がよく、決勝進出の可能性が大きくなっていた。

途中でサッカーに替えてみたら、後半残り少なくなった時、
清武のパスから永井がうまいシュートを決めてついに1点。

そのまま、試合終了し、2勝で勝ち点6をあげ、
決勝トーナメント(ベスト8)にコマを進めた。

いいぞ~男子ニッポン。
サッカーはなでしこだけじゃない…というところを、見せてやれ~

卓球に替えると、石川佳純ちゃんが出てきたので注目。
彼女は、大阪府の四天王寺羽曳丘中学校に在学していたことがある。
この学校はわが家から近くで、その当時から石川選手を応援していた。

初の五輪で硬くなったか、第1第2ゲームを続けて接戦で落とした。
ドキドキしながら見ていると、時計が4時を過ぎた。
北島康介が出る水泳男子100m平泳ぎ決勝が始まる時間だ。
石川選手を気にしながらも、水泳にチャンネルを替える。

しかし、予選、準決勝で精彩を欠いた北島は、決勝もそのままで、
何の見せ場もないまま、5位に沈んでしまった。
北島ファンの妻は、その時には起きて応援していたが、
期待はずれの結果に、「あ~あ」と言って、また寝てしまった。

僕はまたチャンネルを卓球に替える。

石川は第3ゲームを奪ってから本来の調子を取り戻したか、
リズムに乗りはじめ、結局第4、第5ゲームも制して勝利した。
やれやれ…

体操女子団体は、寺本明日香というお人形のような選手の大活躍もあり、
最終的には6位という好成績で、念願の決勝進出を決めた。

…と、まあ、そういうことで、気がついてみたら5時を回っている。
窓の外はすっかり明るくなっている。

現地ロンドンからの、今朝の中継はこれで終わりである。
日本とは8時間の時差があるロンドンは、午後9時過ぎだ。
なのに、スタジオアナウンサーの背後に夕焼けが映っていた。
日の暮れが遅いのだ。

僕は朝風呂に向かうべく、タオルと部屋の鍵を持って部屋を出た。

 …………………………………………………………………………

…ということで、7月30日の月曜日は、午前2時から起きていたわけ。

朝食後、また海水浴へ行って遊んで、昼過ぎの列車で帰途に着いた。
どうも、僕の顔や腕もますます真っ黒に日焼けしてきた。

帰宅したのは午後3時。
休む間もなく、妻と2人で旅行の後片付けをし、
なにやらしているうちに夕飯の時間になった。

…そしてまたテレビでオリンピック観戦。
柔道は女子の松本も男子の中矢も、ともに力強く準決勝に進出した。

今朝は2時に起きている僕は、何とか11時半まで起きていたけれど、
男女の決勝とも日本人が進出したあと、3位決定戦が始まったので、
これでもう、眠くて眠くてたまらなくなり、もったいない話だけれど、
決勝を見ないまま、眠りについたのである。

今朝、31日の朝5時に飛び起きてまたテレビをつけると、
女子バレーボールの実況中継が行われていたけれど、
それより柔道はどうなった…? とニュースを探す。

すると、女子の松本が金メダル (やっと金だ!)、
男子中矢は銀メダル、と報じられた。

体操男子団体決勝は日本は銀メダルに終わったとのこと。
ここでも、内村航平の演技をめぐって採点のトラブルがあり、
最終的には得点が変わって日本は4位から2位に上がったという。

なんのこっちゃ?

柔道でも、ジュリーという沢田研二みたいな名のビデオ審査員がいて、
このジュリーがあれこれ口を出して混乱させる事態もあり、
おまけにこの大会は審判たちが頼りない…という印象が濃い。

選手は4年に一度の大舞台である。
「誤審」だけはほんまに、絶対にやめてや~

 …………………………………………………………………………

あぁ、疲れました。 でも…

この文章を最後まで読んだ下さった方は、もっとお疲れでしょうね。

ダラダラと、すみませんでした~

次回から、もう少し簡潔に書くよう努力します。

 

 

 

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残り7秒の執念 

2012年07月29日 | スポーツの話題

昨夜はテレビを見るのに忙しかった。

NHKの総合とEテレ(教育)、そして民放と、さらにNHKのBSと。
4つのチャンネルをあちらこちらに切り替えながらオリンピック観戦である。

なでしこジャパンのスウェーデン戦だけ見ているわけにはいかない。

柔道で、今大会金メダル第1号の期待のかかった福見選手が出てくると、
そちらにチャンネルを合わせ、手に汗握って観戦するが、
ちょうどその福見の試合の途中に、別のチャンネルでは、
水泳100m平泳ぎ予選に北島康介が出てきたところだ。

柔道の方は福見が優勢勝ちしたのを見届け、
あわてて北島が出る水泳にチャンネルを替える…
何とか間に合って、北島の泳ぎを見ることができた~
(でも、北島の記録はパッとしなかったなぁ)

それが終わるとサッカーなでしこジャンパンの得点を確かめ、
まだ両チーム無得点だとわかるとまた柔道にチャンネルを替え…

昨夜、最も興奮したのは柔道男子、平岡の準々決勝だった。

対戦相手はフランスの、いかにも動きのいい選手だ。
どんどん前に出て攻めまくるので、平岡は「指導」を取られた。
さらに相手は多彩な技を仕掛けて平岡に2本目の「指導」が…。

あぁ…

このまま試合が終われば平岡の負け。

残り時間があと10秒、9秒、8秒…
万事休す、と思われた瞬間、平岡が小外刈りで相手を倒した。
やったぁ~
残り7秒のところで、同点とし、延長戦に持ち込んだのだ。

そしてそこからは優位に試合を進め、最後は判定勝ち。
準決勝進出を決めた。

はぁ~~~
心臓に悪いわ。

一方、女子の福見は、準決勝で北京五輪の金メダリストと当たり、
実力では福見のほうが上回っていると伝えられていたが、
不用意に投げを食って涙の敗退。う~ん、こちらは残念。

サッカーは、なでしこジャパンが0対0のまま、引き分けた。

別のチャンネルに替えると、バドミントンをやっていた。
元「オグシオ」の潮田選手が男子の池田選手と組む混合ダブルス。
相手はポルトガルペアだったけれど、接戦の末負けちゃいました。

…というようなことで、眠りについた。

で、また午前4時頃に起きてテレビをつける。

あのあと、柔道男子は平岡が銀メダルを獲得したとのこと。
僕は見ていなかったけれど、銀メダルはやや物足りない。
でも、準々決勝での残り7秒で追いついた粘りは素晴らしかった。

女子の福見は3位決定戦でも投げられてメダルを逃した。
この柔道女子48キロ級は、「やわらちゃん」がバルセロナから、
アトランタ、シドニー、アテネ、北京と5大会連続メダルを獲っていた。
それだけに、これまで「陰の人」だった福見にもメダルを獲ってほしかったが…

体操男子団体では、絶対的エース内村航平が鉄棒で転落した!
日本は決勝に進出したものの、何だか悪い予感がする。

水泳男子100m平泳ぎの準決勝は生中継で見ることができたが、、
期待の北島は、前半も後半も切れ味がなく、平凡なタイムだった。
準決勝2組のうち、最初の組に出て4位だったので、次の第2組が、
もし5位選手まで北島の記録を上回ると、決勝進出も消えるピンチ。
僕はもう気が気ではなく、外国人ばかりの準決勝2組に目を凝らす。
結果、なんとか北島は6番目の記録で決勝進出を果たした。
でも、五輪新記録で1位通過したすごい選手も出現したし、
北島が、明日未明の決勝で金メダルを獲る可能性は厳しくなったようだ。

…ということで、またお楽しみの続きは今夜だけど、
今日から1泊でモミィを連れて家族3人、和歌山県白浜へ行く。

北島の水泳男子100m平泳ぎ決勝は、明日の午前4時ごろだ。
ホテルの部屋で、果たしてその時間に起きて見られるだろうか…

 

 

 

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ロンドン五輪、開幕へ

2012年07月27日 | スポーツの話題


今は、7月27日(金)の午後10時10分前である。
ロンドンオリンピックの開会式が明日の未明に迫ってきた。

…つまりオリンピックは、現時点ではまだ開幕していないのだ。

それなのに、連日、「五輪サッカー」の盛り上がりはどうだ。
すでに、オリンピックの開会式も終わったかの如くである。

まあ、盛り上がるのも無理のない話だ。

おとといの「なでしこジャパン」が2対1でカナダを破れば、
昨日の男子は、優勝候補の強豪スペインに1対0で勝った。

男子が入れた唯一の得点は、大津という選手が叩き出した。
テレビで「大津」というから、大津市のいじめ自殺問題かと思った。

ニュースのトップは、サッカーの「大津」に変わってしまった。

そのニュースだけれど…

昨日はなでしこ今日は男子…と連日サッカー報道が花盛りの中、
特に今日は、男子代表の快挙に、朝からTV各局はお祭り騒ぎだった。

でもまだ、オリンピックは開会式も始まっていないんだよ~
勝負はこれからである。 浮かれ過ぎは、よくありません。

なでしこジャパンは去年、W杯で見事に優勝したけれど、
あれは、かなり運に恵まれたのではないかと思っている。
それに、女子サッカーの場合は、男子と違い、
W杯よりオリンピックのほうが重要視されている。
他国が、W杯以上に熱を上げてくることは明らかである。

W杯では優勝したけれど、オリンピックではメダルも難しい…
と、弱気な見方をしている僕だけど、もちろん勝ってほしいし、
再び優勝して世界一になってほしい気持ちは人並みにある。

しかしまあ、いずれにしても、この2日間、
男女サッカーの快挙は、五輪の日本選手団にとって、
メチャメチャ幸先の良いスタートであったに違いない。

男子サッカーなどは、誰がスペインに勝つと本気で予想しただろうか。
かつてアトランタ五輪でブラジルを1対0で破ったことがあったけれど、
日本の1点は、まぐれで入ったような、わけのわからない得点だった。
でも今回の得点は、みごと実力で蹴りこんだ1点であった。

でも…良すぎると、また心配にもなりますけどね。

良すぎるスタートのあとは下り坂が待っているだけ…な~んて。
竜頭蛇尾とか、尻切れトンボ…とかいう言葉が浮かんできたり。

どうも僕は心配性なので、すぐにそんなことを考えてしまう。

男子サッカーも、初戦で勝運の全てを使い果たしたのではないか…と。

サッカーに限らず、その他の競技でも…

たとえば、体操の内村航平が鉄棒から落ちたらどうしよう…
女子レスリングの吉田沙保里が、伊調馨が、負けたら…
水泳の北島康介が、最後に失速したら…

な~んて、縁起でもないことばかりが頭をよぎる。

オリンピックには、切ないほど力が入るのだ。

 ………………………………………………………………

2ヵ月半前のブログで、この五輪の聖火の採火式のことを書いた。

http://blog.goo.ne.jp/non-ap/e/e83813f26d3d45957614bb5e9eae75e0

あの時はまだまだ先だと思っていたのに、もうその日がやってきた。

僕にとっては退職して自由の身になってから初めての五輪である。
時差の関係で、主要な競技は、深夜から未明にかけてだけれど、
翌日の仕事を気にせずにテレビ観戦できるのは、ありがたい。

じっくり楽しみたい…

と思いながら、実はその余裕もなく、今から胸がドキドキ。

アテネ五輪の金メダル16を…とまでは欲張らないけれど、
なんとか2ケタの金メダル数を獲得してほしい…

あくまでも勝負にこだわりながら、五輪を観戦したいと思う。

 

 

 

 

 

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イチローと一緒? ~ コスパへ「復活の日」 ~

2012年07月25日 | 日常のいろいろなこと

去年、一度退会したフィットネスクラブ・コスパにまた入会した。

首・肩の痛みと左手のしびれが少し和らいできたこともあり、
やはり水泳をはじめ各種の運動をバランスよく続けるには、
定期的にコスパに通うのが一番いいかなぁ~という理由で。

最近暑くてウオーキングやジョギングが低調だし。
さらに、お腹がまるでメタボみたいにポッコリ出てきた。
いや、もうこれは、メタボに突入しているのかも知れない。

そんなことで昨日、久しぶりに駅前のコスパの門をくぐった。
(門みたいなモンはありませんけど…)

ちなみに僕が今回選んだのは、土日祝日と休館日を除く、
平日の10時から6時まで自由に入館できるコースだ。
(年会費が9万円ちょっと)
これなら、マジメに通えば週に3~4回は行けるだろう。

フロントで新しい会員証を受け取り、
ロッカーで着替えて、まずプールへ…

シャワーを浴び、そろりと水中ウオークのコースに入る。

コースはその人の好みや能力に応じて分けられている。
ウオークのコース。
25メートルを休憩しながら泳ぐコース。
25メートルを休憩せずに泳ぐコース。
50メートルを休憩せずに泳ぐコース。

僕はずっと25メートルを休憩しながら泳ぐコースで泳いでいた。

でも、1年近く泳いでいないので、まず歩くコースに入った。
水の中にジャポ~ンと浸かると、ひんやりと気持ちいい。

午前10時過ぎだったけれど、プールにいる人の8割~9割は女性である。

「あら~、お久しぶりですねぇ」
僕が歩き始めると、さっそく顔見知りの女性が声をかけてくれた。
「どうされていたんですかぁ?」
「あ、どうも。ちょっといろいろありまして…」 と僕。
「この間もおたくの話をしていたんですよ、最近お見かけしないなぁって」
と、彼女は歩くのをやめ、プールの隅にいた僕のところへ来て話しかける。
「はぁ、去年いったんやめたんですけど…また、来ました」
と、僕が言うと、相手の女性は、
「たしかお孫さんを可愛がっておられたとお聞きしていたので…」
とその人が話していると、他の女性も僕を見つけて近づいてきた。
「そのお孫さんが、どこか具合でも悪くなったのかなぁって」
「そうよね、そんな話をみんなでしていたんだよね~」
と、後から来た女性が、その話を引き継ぐのであった。

「いえいえ、そんなことじゃなくて…」

ただ、何となくやめただけだから、説明のしようがない。

「じゃ、またよろしくお願いします」
と、僕は言い、しばらく水中ウオークを続けたあと、
体がそろそろほぐれたところで、隣のコースに移った。
「25メートルを休憩しながら泳ぐコース」 である。

午前中の時間帯のこのコースは、特に顔見知りが多い。
ゆっくりと久しぶりの水泳の感触に浸っていると、
2人、3人と、知っている人たちが入ってきた。
皆さん一様に 「あれっ?」という顔で僕を見て、
「まあ、お久しぶり。ほんと、お久しぶりね~」

82歳になる女性の方も僕を見つけて、
「お久しぶりね。お元気そうで…」 と、笑みを浮かべてくれた。

あの人も、この人も、僕を見て「お久しぶりね」と声をかけてくれる。

小柳ルミ子の歌にありましたねぇ。

♪ お久しぶりね~ 

「きっと働き始めはったんや、って言うてたんですよ」
気心の知れたある女性は、僕を見て、そう言った。
「まだお若いんだから、仕事を見つけはったんやわ…と」

みんなでいろいろと噂をしていたそうだ。

考えてみれば、僕はコスパを急にやめたので、
この人たちには何の挨拶もしていなかった。

2年近く、プールだけの付き合いだったけれど、多くの人たちに、
仲良くしてもらったので、挨拶くらいはしておくべきだったなぁ…と反省。

「おっ? 久しぶりですな~」
と、隣のコースから声をかけてくれたのは、
今度は僕より5歳年上の男性だった。

その男性は、
「実は私も1ヶ月ほど休んでたんですよ」と言ったので、
「へぇ…? どうされたんですか?」と今度は僕が質問。
「検診で前立腺ガンが見つかって…」
「うわっ、そうでしたか…。それで…?」
「今も毎日治療に通ってます」
「はぁ~、それは大変ですね」
「いや、治療自体はそんなに苦痛じゃないんで」
「そうですか…?」
「でもまあ、…もう、立たへんけどね…」

…なんのこっちゃ? 

12時くらいまでプールで泳いだり歩いたりしゃべったり…
(しゃべっている時間が圧倒的に長かったけど…)

そのあと、ジムで軽く筋トレをし、
ランニングマシンでちょっと走り、
マットでストレッチをしたあと風呂に入って、
午後1時半に、着替えてフロントに上がって行った。
(2時からモミィの通う音楽教室での懇談会があった)

その階段を上がる途中で、上から下りて来た知人と会った。

以前、藤井寺市役所の議会事務局に勤めていた年上の男性で、
僕が松原市役所の議会事務局にいた関係上、付き合いがあった。

その先輩男性も、僕とすれ違ったとき、驚いた表情で、
「あ、どうしたの?。前に会ったとき、やめたと言ってたけど…」
「えぇ、一度やめたんですけど、また来ました」
「そう…? で、いつから来ているの?」
「今日からです」
すると先輩男性は、
「今日から…ねぇ。 イチローと一緒やなぁ。 あはは~」
そう言って、ジムのほうへ下りていった。

イチローと一緒やなぁ…って。

そういえばこの日の朝、マリナーズのイチローが、
ヤンキースへ移籍したという電撃発表があった。

そしてイチローは早くもその日から、
ヤンキースの一員として試合に出たのだ。

イチローとは 「今日から」 で繋がりました。

…まあ、そんなええもんと違いますけどね。

 

 

 

 

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「サマージャンボ宝くじ」のCM

2012年07月24日 | ニュース・時事

いつかのサラリーマン川柳に、
「宝くじ バカにしながら 音(ね)は本気」
という入選作品があった。

お金を出して買うのだから、バカにはしないだろうと思う。
でも人に言うときには「どうせ当たらないだろうけどね~」
な~んて感じで、テレ隠しとして言うのかも知れないけれど。
それが多少宝くじをバカにしたようなニュアンスを生むのだろうか。

でも、みんな本気でしょ。
当然のことながら、当たって欲しいよね。

宝くじで何億円も当たったら、さあ、どうする…?
…と考えることは楽しいし、僕もよくあることだ。

しかし…
僕は生まれてから今まで、一度も宝くじを買ったことがない。
なのに「当たったらどうする?」な~んてバカみたいですね。
(妻は時々買っているようですけど)

というわけで、その宝くじの話題ですが…

いま、テレビの「サマージャンボ宝くじ」のCMが目を引きますね。

もう、知らない人はいないでしょう。
毎日毎日テレビから流れるあのCM。

キムタクがジミー大西に、

「5円置くんじゃないんだよ。5億円。どうする?ジミーちゃんだったら」

5億円と聞いて、ジミーちゃんは大コーフンする、というCM。

1等賞金がジャンボ宝くじ史上最高の4億円だという。
4オク円ですよ4オク円。4円オクんじゃないんだよ。

その1等と、前後賞を合わせると賞金額が5億円になるそうだ。
5オク円ですよ5オク円。5円オクんじゃないんだよ(もうええっちゅうねん)

ところで、このセリフ、昔、どこかで聞いたことがある。
いや、聞いたというより、僕が職場で同僚を笑わすギャグとして使っていた。

すごいなぁ、3億円やでぇ。3億円! 3円置くのと違うでぇ。

な~んて言って周囲の笑いを取るのが僕の得意技であった。

だから、このCMを初めて見たとき、ゲラゲラ笑ったものの、
キムタクの「5円置くんじゃないんだよ」のセリフにはずっこけた。

「なに…? これ、僕の昔のギャグやんか。パクリやがな~」
テレビを見ながら、僕は妻にそう言って苦笑いした。

…と、こんなことを言うと、いかにも僕が考え出したようだけど、
実を言うとそれは嘘で、僕も漫才のギャグをパクッたのだった。

このギャグはトミーズが、10年くらい昔に使っていたものだ。

トミーズ雅が「なんと、1億円でっせ。1円置くのと違いまっせ」
とマジメな顔をして言うと、健が「わかってるわ!」と突っ込む。

あまりに面白いギャグなので、それをパクって使っていた僕である。

それを、今頃になってこのCMがパクっているのではないか?
まあ、人の考えることは似たようなものだから、
これも偶然のことなのかも知れないけれど、
初めて見たときはびっくりした。

しかしこれと同時発売される「2000万サマー」のほうで、
サンマを出すギャグは、誰のパクリでもなさそうである。
 (そこだけジミーじゃなくて明石家さんまが出てきて、
 「ギョエー!」 と驚くシーンがあればもっと笑いますけど…)

ジミー大西の表情が、すこ~し気味悪いけれど、
なんのかんのと言いながらも、このCMが映ると、
思い切り笑ってしまう僕なのである。

「サマージャンボ宝くじ」の発売は27日(金)で終わるとのこと。

今回、生まれて初めて宝くじを買ってみようかな~と思っています。

 

 

 

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ブログは架け橋

2012年07月23日 | 日常のいろいろなこと

僕が松原市役所に勤めていたころ、一緒に仕事もしたこともある、
〇美さんという女性から、先日をメールをいただきました。

彼女のことは、5月7日のブログにも書いたことがあります。
タイトルは「毎日が日曜日は退屈か?」というようなものでしたけど。

〇美さんは、まだ定年まで年数があるのに、今年、早期退職をされました。

いろいろな理由があったのだろうな…と察しますが、
でも、理由はどうあれ、早期退職には大変な決断が必要ですよね。

しかし彼女には、40歳代の頃から始めた退職後の目標がありました。

それは夜のECCに通って英語を勉強し、将来に役立たせる夢でした。
(僕もECCに通ったことがありますが、彼女の紹介でした)

そして、この4月に退職してフリーの身となった彼女は、
さっそくECCのジュニア教室を開講する準備に入りました。

先日もらったメールには、ジュニア教室の運営は順調に運び、
今では、2歳から中学2年生まで6人の子どもさんを教えているとのこと。

へぇ、6人も教えてるんや~と、うれしい気分になりました。

「もっと生徒を集めて…と思ったり、
 いやいや、これまで無我夢中で働いてきたのだから、
 ゆっくりと教室を運営したらいいやん、と思ったり…」

という葛藤があってウロウロしています…
と、〇美さんは書いてきてくれました。

また、
「人生の最終章の入り口に入ったので、形にはまらず、
 好きなように生きてみてもいいかな? なぁ~んて考え始めました」
とも書かれていました。

「最終章」にはまだちょっと早いようですけど、心に響く言葉でした。

いい人生だなぁ、とつくづく思いました。

ところで、その〇美さんが僕にメールをくれたきっかけですけど…

彼女が、現在役所に勤めている女性たちとランチをした時、
相手の女性から、僕のブログに関する話題が出たそうです。
〇美さんには、ブログのことは伝えていなかったのでしょうね。
あまり役所の人にはブログのことは伝えていないつもりですが、
いつのまにか、いろんな人たちに読んでいただくようになったようで…

それで、〇美さんは、その日のうちに僕のところに、
「ブログの検索方法を教えてください」
と、メールを送ってこられたというわけでした。

僕はさっそく返信を打ち、実は…と、5月7日のブログに、
〇美さんに関する話も書いたことを伝えました。

〇美さんが僕のブログを見つけ、5月7日の記事も読まれ、
そのこともまたメールで感想を書いて、送ってくれました。

ブログが縁となって、こうして〇美さんから連絡をいただき、
久しぶりに、メールでの会話を交わせたのは楽しい気分でした。

ブログが、こうしためぐり合いの架け橋になってくれることもあるんですね。

〇美さん。 ECCのジュニア教室、どんどん頑張ってください。

そのうち、僕も子どもに変装して、受講に訪れるかもしれませんよ。
えへへ~
 

 

 

 

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今日は終業式ですね

2012年07月20日 | モミィの成長日記

早朝、大阪は久しぶりの雨である。
最近、九州各地に豪雨の被害が出ているけれど、
大阪方面は、大雨が降っても長引かず、被害もほとんどない。

大阪というところは、比較的、災害の少ない地域である。

最近は地震らしい地震もなく、

僕が住む大阪府中南部は津波の心配もない。

雨の被害も滅多にない。
洪水を経験したことといえば、

ちょうど30年前の夏に集中豪雨で床下浸水したのが一度だけ。

あの時、1982年(昭和57年)はわが家も家族ぐるみで公民館へ避難した。
避難をした…という経験は、自分の長い人生でも、あのときだけである。

その年の7月末日に、台風が来たのだった。
そこでさんざん雨が降ったけれど、翌日は台風一過で晴天になった。

穏やかに晴れ上がった空を見上げ、やれやれ、これで一安心…
…と誰もがそう思ったはずである。

ところがその翌朝から、またも豪雨が襲ったのである。
天気予報でも、そんなことはひと言も言っていなかった。

まさか、台風が過ぎた直後に、こんな集中豪雨が来るとは…

気象庁が、60年に一度の大雨…と発表したほど凄まじい雨であった。

(いま、ちょうどその60年の半分の30年が経ったところだけど)

そんなことを思い出しながら、いま、このブログを綴っているが、
今日は、学校の終業式のところが多く、モミィの小学校もそうである。

今は雨だけど、家を出るときには止んでくれたらいいな、と思う。

4月、ピカピカの1年生になったモミィは、
行くときは近所の上級生や同級生たちと一緒に登校するが、
最近では帰り道は前半は友達と一緒で、後半は一人で帰ってくることが多い。

住んでいる場所が小学校からかなり離れているので、
いまでも途中まで迎えに行く親や祖父母が多いけれど、
わが家では、そういうことは4月の末でやめた。
いつまでも子供の自立を阻んではいけない。

妻は、モミィの帰ってきそうな時刻に玄関付近にいてやるだけだ。

よその子に比べ、どこか頼りなげなモミィだったけれど、数ヶ月経ち、
小学校で鍛えられてきたのか、ここのところ、かなりの変化が出てきた。

エレクトーンやダンス、キックベースなどで学校以外の友だちも増えた。

国語や算数の授業、はじめての給食、毎日の宿題、日直当番…
新しい生活に、モミィは好奇心を隠さず、楽しんでいる様子だ。

ただ、ああ言えばこう言う、という口のききかたをするようになったり、
注意をするとスネたりするけれど、これもまあ、成長のひとつと捉えたい。

6月に体調を崩して学校を3日間休んだけれど、
それ以外は遅刻も早退もなく、まずまず順調に1学期が過ぎた。

先日、懇談会で、担任の先生が妻に、
「人前で発表するとき、もう少し大きな声を出せばいいのですが」
とおっしゃったそうである。
話の内容はしっかりしていて、よく考えてモノを言う、とのこと。

そういえば、僕が付き添っているエレクトーン教室でも、声は小さい。
(家ではうるさいほどの大声を出したりするんですけどね~)

まあ、ともかく、今日でモミィの1学期が終わる。

これから40日余り、学校が休みになるということは、
モミィはほとんど毎日、朝から家にいるわけで…

保護者にとって、これはこれで、大変ですよね。

…さて、どうやら、今まで降っていた雨も、上がったようです。

では、幼稚園や小中学校に通う子供さんを持つご家庭の皆さん。

明日から始まる夏休みは大変ですけど、今日は節目の終業式です。

元気に送り出してあげてくださ~い。

 

 

 

 

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小沢一郎サンとAKB48

2012年07月16日 | ニュース・時事

民主党を除名された小沢一郎サンが作った新党、
「国民の生活が第一」 の党名は、聞くたび、見るたびに、笑ってしまう。

ネーミングのセンスがない…というような次元のものではない。
この党名には、これはもうお腹を抱えて笑うしかないのである。

7月7日のブログでも、このことをさんざん揶揄(やゆ)したけれども、
そのときは、これはまだ党名の 「候補」 ということだった。
しかし、その後、これが正式な党名に決定した。

「国民の生活が第一党」

あはは。

この新党は、民主党で消費税増税法案に反対した衆院議員37人と、
離党した参院議員12人の計49人で構成されているということだ。

49人なぁ…

先日、朝日新聞の投稿欄に新党のニックネーム案(?)が出ていて、
それを見た僕は、今度は腹の底から面白くて、ゲラゲラと大笑いした。

その… 「国民の生活が第一党」 の愛称は…

「KSD49」 というものだったのだ。

くみん・いかつ・いいち・49人…ということですよね。

いや~、投稿された読者の方、お上手ですね~

ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち。

AKB48以来、似たようなグループ名が氾濫しているけれど、
このKSD49には、ホントにもう、参った! という感じでした。

マスコミも今後、「国民の生活が…」みたいなくだらない党名を使わずに、
「ケイエスディ・フォーティナインは、〇〇法案に反対しました」
な~んて報道したらどうでしょうか?

若い人たちが、ひょっとしたら政治に興味を持つかも知れませんよ。

AKB48も、KSD49も、気になるのは 「総選挙」 だし~

そういえばAKB48のヒット曲に 「風は吹いている」 というのがありました。

♪ それでも未来へ
  風は吹いている

…ところで、小沢サンのKSD49には、どんな風が吹くのでしょう?

この新党に対して、風は、ますます逆風になってくるよう気がします。

あるいは、風が吹けば飛ぶような軽い党になっちゃうのでしょうか?

 

 

 

 

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大津・中2自殺事件とインターネット

2012年07月14日 | ニュース・時事

連日、大津市の中2男子生徒の自殺問題の報道ぶりはすさまじい。
これまで、児童・生徒のいじめによると見られる自殺は数多くあった。
しかし、これほどの反響を呼んでいるのは、まさに前代未聞のこと。

いじめの事実を隠匿して知らんぷりした学校と市教委。
被害届けを3度も出されたのに、受理しなかった警察。

学校と市教委は、世論に袋叩きにされる形でしかたなく、
全校生徒アンケートを結果を公表するなどやっと腰を上げ、
警察は、猛烈な批判を浴びた反動で意地になったかのように、
中学校と市教委へ出向き、異例の捜索をして本腰を入れ始めた…

…という構図が見えてくるけれど、やはりこの際、
いじめは子供のいざこざではなく、立派な犯罪なのだ…
ということを、子供や親や教師たちに徹底する意味でも、
また、いじめが発覚するとどうなるかを知らしめるためにも、
これくらいの厳しい追及と、当事者や責任者の厳罰化を促すべきだ。

そうしないと、いじめはこれからも延々と続き、自殺者も絶えないだろう。

そんなことを思いながら、この件に関するネット情報を見ていたら、
自殺した男子生徒に執拗にいじめを繰り返したとされる同級生3人の、
実名から顔写真から、さらに親たちの実名・写真から担任の実名まで、
数多くのサイトに、これらが余すところなく出ているのには驚いた。

いじめた3人のうち2人は今は京都の中学に転校した、とも言われている。

いじめ同級生3人の中でも主犯格と言われる少年Kは、
いろんなサイトで、何枚もスナップ写真が掲載されている。
(むろん他の2人も実名や写真があちらこちらに出ている)

その主犯格の少年の父親と母親も実名と顔写真があり、
会社経営者の父親は去年のこの中学校のPTA会長で、
母親は「人権を守る市民の会」に所属していたとか、
いや逆に母親のほうがPTA会長をしていたとか…
どこまで本当なのか、見分けがつかないが、もうひとつ、
この両親のことだけでなく、別の少年の祖父のことも書かれている。

祖父は、滋賀県警のOBだという。
生徒自殺事件に自分の孫のいじめが関わっていると言われた時、
この祖父は自分のブログに、
「警察の責任より前に、自殺した生徒の親に問題があるのでは」
というようなことを書いたとか書かなかったとか(どっちや…?)

すると、警察が被害届けを受理しなかった陰にはこの祖父が動いた…
なんていう邪推も生じようというもの。

むろん、これも、ネットでおなじみのガセネタの可能性が高い
でも、もっともらしいストーリーだけに、怖い。

もう一人、世間から非難を浴びているのが担任の教師である。

この教師の氏名は…たいていの人はもう知っているので、
はっきり書くけれど、森山進、という。

この「森山進」を、たとえばヤフーの検索にかけると、
出るわ出るわ、ワンサと「大津いじめ事件」に関連して出てくる。

同姓同名の人はお気の毒だなぁと思うほど、この名前のオンパレードだ。

顔写真も載っているし、恐ろしいほどプライベートなことも書かれている。

つまり、加害者やそれを傍観していたとされる教諭は、
今やネットで、丸裸にされてしまっているのである。

いくら新聞・テレビでは名前を伏せ、顔写真を掲載しなくても、
ネットの世界では誰もが簡単にそれを見ることができるのである。

おそろしい時代…といえば、そうかも知れない。

かつて神戸で起きた14歳の少年「サカキバラ」の連続殺傷事件で、
週刊誌がこの少年の顔写真を載せて大きな問題になったけれど、
そんなことはもう、今は昔、の話である。

少年犯罪は少年法にがっちり守られて、
「被害者の人権より加害者の人権のほうが大事なのか」
という批判が後を絶たなかったけれど…

ネット社会ではどんな「保護」も通用しなくなった。

元々、保護され過ぎるのが少年犯罪を助長してきたところもあり、
こうして明らかにいじめを行った少年なら、写真も構わないだろう。
世間も、この人間がこういうことをした、ということを知る権利がある。

ということで、これが、少年犯罪の抑止につながるのであれば、
それなりの社会的役割を果たすことになるんだろうけど。

でも、ネット上でいじめ、というのも新たに発生しつつある。
それに、誹謗中傷の類もますます増える傾向にある。
こちらは姿が見えない分、もっと恐ろしいところがある。

なかなか、むずかしい問題ですね。 本当に。

 

 

 

 

 

 

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パンダの思い出

2012年07月12日 | 旅行


    

     ↑ 元気に走り回るパンダ  (その昔、北京動物園で) 

      写真では躍動感をお伝えできないのが残念ですが…


 

   

テレビでは連日、滋賀県大津市の「いじめ自殺事件」がトップニュースである。
このニュースを見るたびに、自殺した男の子が気の毒で、暗澹たる気分になる。

昨日はそのあと、上野動物園の赤ちゃんパンダの話題に変わった。

いじめ事件とは違い、今度は微笑ましいニュースだな~と思ったとたん、
先日生まれたばかりのこの赤ちゃんパンダが死んだ…と報じられたのだ。
母乳が気管に入って呼吸ができず、肺炎を発症して死んでしまったそうだ。

あぁ、せっかく24年ぶりの赤ちゃん誕生だったのに、まことに残念である。

赤ちゃん誕生にちなみ、パンダの楽しい思い出を綴ろうと思っていたのに、
悲しい関連記事として書かなければならなくなったのは、少々つらい。

  …………………………………………………………………………

思い起こすと…
初めてパンダが日本にやって来たのは、長男が生まれた年、

1972年(昭和47年)のことで、カンカンとランランの2頭だった。
パンダのいる上野動物園は、一躍日本の新名所になった。

それから10年余りが経った頃…
長男と一つ年下の次男の2人も、小学校上級生になり、
「パンダが見た~い」 というので夏休みに東京へ家族旅行をした。

東京駅に着くと、一目散に上野に向かったことは言うまでもない。

ワクワクと胸躍らせて初対面したパンダだったけれど…

「それ」はガラス張りの向こうで、うずくまったまま微動だにしない。
寝ているのか起きているのかもわからないが、とにかく動かない。
まるで、静止画を見ているようであった。

正直言って、僕たち夫婦も、子どもたちも、ガッカリだった。

まあ、パンダも四六時中走り回っているわけにもいかないだろうけどね。

大人も子どもも、何となく消化不良のまま、上野動物園を出た。

パンダが目の前で愛嬌たっぷりに走り回る姿を見られたのは、
それからさらに10年ほど経ってからで、場所は北京動物園であった。

当時、知り合いの女の子が北京の大学に留学していたので、
その子を訪ねて行く形で、初めて北京へ家族で旅行した。

北京の街の中のゴミゴミした薄汚さには驚いたけれど、
中国人たちの愛想の悪さ、マナーの悪さにはさらに驚いた。

食堂では、女店員がお手ふきをテーブルの客の前にポイと投げる。

書店で本を買い、窓口で代金を払うと、おつりをジャランと投げる。

百貨店では、店員同士が、客を無視しておしゃべりに興じている。

頤和園(いわえん)という景勝地の土産物屋で買い物をしようとしたら、
「今は昼休みだから働かないんだよん」 と店員に胸を張って断られるし…。

兵馬俑を展示していた建物の中には、中国語で、
「ここではしゃべるな。 静かにせよ!」
と大きく貼り紙がされているのに、そのすぐ横で、
職員同士がものすごい大声でしゃべっているのである。
それを見て僕は、あいた口がふさがらなかった。

とにかく、店員、売り子、役人、車掌、係員、職員、群集その他…
礼儀もヘチマもない。

行く先々でそんなことだから、うんざりすることの多い旅行だった。
(といっても、万里の長城などはさすがに素晴らしかったけど)

帰国する日、妻と2人で早朝からホテルを出て、歩いた。
行く先はそこから2キロほど離れた北京動物園だった。

せっかくだから最後に「本場」のパンダを見て帰ろうと思ったのだ。

北京動物園は早朝から開いている。
「熊猫館」という別料金が必要な場所にパンダがいる。

そこで見たパンダは、かつて上野動物園で見たパンダと大違いで、
思い切り走り回るわ、でんぐり返しはするわ、木に登るわ…
走って転んで起き上がってクルクル回って木に登って、てな調子。

世界の国々からやってきたお客さんたちは、拍手喝采で、
「熊猫館」は大きなどよめきと歓声に沸いていた。

北京旅行の最後にこの動物園を訪れたことが、
旅の印象をとてもさわやかなものに変えてくれた。

  ……………………………………………………………………

パンダといえば、この旅行のことを思い出す。

今回の赤ちゃんパンダの死は、返す返すも残念ですね。

  

 


  ↓  これは北京動物園の入場券です。
     右下に、この入場券で熊猫館などにも入れることが記されています。


 

 

 

 


 

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オレオレ詐欺から電話?

2012年07月09日 | 日常のいろいろなこと

オレオレ詐欺の被害が、今年に入って大阪府で急増しているということだ。

5月末までの被害件数が、すでに去年の件数(37件)を上回る54件で、
被害額に至っては、前年同期比の76倍にも上る約1億5,250万円だという。

大阪のおばちゃんはしっかりものだからオレオレ詐欺にはひっかかりにくい…
…というのがこれまでの定説で、東京などに比べて被害が少なかったそうだ。

それがなぜこれだけ増えてきたのか…?

大阪府警では、府内にある複数の高校の卒業生名簿の流出をその理由に挙げる。

今年の手口はほとんど「息子かたり」だという。
特定の高校の卒業生の息子をもつ60歳以上の母親を狙い、
「会社の金を使い込んだ、助けて」とか、
「交際女性の中絶費用が必要なんで」
というようなウソの電話をかけてくるらしい。

高校の卒業名簿といえば、わが家にも分厚いのが何冊かある。
長男は隣接市にある、いわゆる進学校と言われる公立高校の出身だけど、
800ページ以上もある「高校同窓会会員名簿」というのが何回か送られてきた。

本棚にあったその本を、改めて引っ張り出して、パラパラとページを繰った。

ぎっしりと細かい字が並んでいる。
卒業生の氏名、住所、電話番号、勤務先、最終学歴などの項目があり、
勤務先と最終学歴欄は空白が多いが、氏名、住所、電話番号は全部載っている。

本の末尾には、氏名索引までついているので、すぐに人物を検索できる。

僕もいつか本棚を整理した時、こんな卒業名簿などもう要らぬのでは…
と、他の不要な雑誌・書籍と一緒に資源ごみに出そうと思ったことがある。

しかし、考えてみればこれだけの個人情報が詰め込まれているのである。
うかつにごみなどに出して、流出したらきわめて危険だと思い、
そのまま、未だに本棚の隅に置いている状態だ。

大阪のオレオレ詐欺が増えた理由がそれだと新聞で知り、
ごみに出さなくて良かったと、改めて胸をなでおろした。

…で、そういうときに…わが家でこんなことがあった。
先月の出来事である。

ある日。 夕食を終えた頃、電話が鳴った。

妻が出ると、電話の相手は、
「あ、僕…。〇〇やけど」と言った。
〇〇というのは、長男の名前だ。
ちなみに、長男はわが家に同居している。
仕事の関係上、帰宅はいつも遅い。

少し声が違うな? と思いながら、妻が「なに…?」 と聞くと、
「あのな、…風邪を引いてん」 と相手が言ったそうである。

「ふ~ん。それがどうしたん?」 と妻がそっけなく言うと、
相手は 「あっ…」 とつぶやいて、電話を切った、ということだ。

「誰から電話やったん?」
と僕が妻に聞くと、そう、説明してくれた。

「けったいな電話やなぁ」と僕は首をかしげた。

後刻、長男の〇〇が帰ってきた。
妻が 「きょう、電話してきた?」 と聞くと、
「えっ、電話なんかしてへんよ」 と目を丸くしていた。

やっぱり…
誰かが長男の名をかたって電話をかけてきたわけだ。

「オレオレ詐欺ちがうか?」
と、僕が言うと、妻も長男も、ふ~ん、そうかなぁ…と疑わしい目をした。

「オレオレ詐欺が、風邪引いてん、みたいなこと言う?」
「風邪引いたから、風邪薬のお金ちょうだい、っていうわけ?」
「そんなん、何百円か何千円やがな。詐欺にならんわ」
「いや違う。まず風邪引いたと言って、声が違うのをごまかして…」
「それから本題に入るということかな~?」
「それなら、なんで、あっ、と言うて電話を切るわけ?」
「わけ、わからんなぁ」

次に出た推測は、
「間違い電話だったんと違うの?」 という説だ。
「でも、〇〇やけど、と名前を言ったよ」 と妻。
「たまたま、同じ名前で、たまたま電話を掛け間違えて…」
「それで…?」
「それがどないしたん、と冷たく言われて、これはおかんと違うわ…」
「そんな偶然が重なるって、あるんかいな」
「あっ、と言って電話を切ったのは、間違ったことがわかったから違う?」

…と、僕たち親子3人は、あ~でもない、こ~でもないと、
さまざまに推理し合いながら、夜のひと時を過ごしたのである。

となりの部屋では、モミィがスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていた。

真相は、わからないままである。

ともあれ…
卒業生名簿があるご家庭では、その扱いは慎重に…


 

 

 

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ホンマか「国民の生活が第一」

2012年07月07日 | 雑記

4、5年前にやめて放置したままの自分のブログを久々に覗くと…

いつの間にか、画面が変わっていた。
60日間更新しなかったら自動的にテンプレートが変わるのだそうだ。
そこで僕は元の画面に戻すため、昨日、5年ぶりに記事を更新した。

内容は民主党から除名処分を受けた小沢一郎サンの新党のことである。
党名が、「国民の生活が第一の党」 を軸に調整中だという。

国民の生活が第一の党…?  

        

選挙と自分達のことしか考えていないのが見え見えなのに、
国民の生活が第一…なんてよくもヌケヌケと言えたものだ。
さすが政治家だ。 拍手喝采したいほどの無神経さである。

それにしても、歯が浮くような言葉、とはこのことを言う。

「国民の生活が第一の党」という言葉を耳にするたびに、歯が浮く。

浮いた歯を診てもらうため、歯医者に行かなければならない。

もっとも今は歯医者も歯が浮いた患者が押し寄せて来て、
どこもかしこもチョー満員だというコトである。

というような面白半分記事を書いたのである。

すると、予想もしていなかったことだが、
その日のうちに小沢新党を支持する方からコメントが入ったのだ。

はじめまして。
小沢新党の勝手応援団をしている者です。
新党の名前を考えていただける人がいないか探しておりますが、
まだ誰もコメント頂けていません。
何かアイデアはございませんでしょうか。
(中略)
「ありが党」とかの方が、憶えやすくていい(笑、冗談ですけれども、勿論)。
できるだけそういう“音感”の党名にして欲しいです。

というごく真面目なコメント文であった。

そこで僕は考えた。

「国民の生活が第一の党」なんて党名は、誰もがシラけるだけである。

小沢新党にふさわしい党名…といえば、いろいろと言葉が思い浮かぶ。

「悪党」…ってどうでしょう?
芸がなさ過ぎてダメですかね。

では…

党の今後の見通しを予想して 「悪戦苦党」
他党を豪腕で威圧するのなら 「圧党」 
国の将来を楽観視するのなら 「甘党」
辛口の提言を武器にするなら 「辛党」

な~んていかがでしょう。
まだまだお勧めしたい名があります。

国民より選挙を優先するなら  「本末転党」
取り巻き人間だけの政党なら 「一族郎党」
小沢さんが一人で頑張るなら 「孤軍奮党」

というのはどうでしょうか?
あるいは…

何事にも対応が遅いのなら 「蛍光党」
いい加減に作った政党なら 「適党」
考え方が時代遅れなら   「ガラパゴズ党」
笑うしかない政党なら    「抱腹絶党」

それでもお気に召さないのなら…
いっそ 「日本列党」 という党名はどうでしょうか…?

天気予報をはじめ、どこでも宣伝してくれそうな名前ですよね。

 

 

 

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児童が学校内で…

2012年07月06日 | ニュース・時事

福島県郡山市で、何とも言いようのない痛ましい事故が起きた。

小学校の敷地内で、小学2年生の男児が車に轢かれて死亡した。
その車を運転していたのは、同校に通う別の児童の母親(39)だった。
(最初は氏名が公表されていたが、今は伏せられている)

なぜそんなことが起きたのか…?

ちょうど朝の登校時だった。
小2の男児は校門を入ったところで靴の紐を締めなおすため、しゃがみ込んだ。
そこへ、別の児童の母親が、子どもの忘れ物を届けるために校内に入って来た。

入って来たのはいいが、車で入って来たのである。
母親はしゃがんでいる児童に気がつかずに、轢いて死なせてしまった。

自動車運転過失傷害(または致死)の疑いで逮捕…

最近、どれだけこの言葉を新聞やテレビで見聞きしているだろう。
京都府亀岡で児童の列に突っ込んだ「暴走居眠り運転事件」以来、
この種の車の事故が、毎日のように報道されている。

覚せい剤を使っていたとか、他のことを考えていたとか、
わき見運転をしていたとか…理由はさまざまであるけれど。

怖い、怖い。

車は凶器だということを、改めて思い知らされるこの頃である。

道を歩いていても、向こうから車が猛スピードで走って来ると、
ふと、運転者が居眠って急にこちらへぶつかってくるのでは…
という恐怖に駆られることが、一日に何度となくある。

どうも、運転免許証を持つ資格のないような運転者が多いんじゃないか。

この小学校内での死亡事故も、運転者はどこを見ていたのかと思う。

自分の子どもが忘れ物をしたので、早く届けたいと焦る気持ちはわかる。
しかし所詮は家から学校までの距離であり、それほど遠くはないだろう。
自分の足で走って行くとか、自転車で行くとか、すればいいのである。

近くへ行くのもすぐに車を使いたがる最近の母親たちの典型例だ。

この3月まで、毎日モミィを幼稚園に送り迎えしたけれど、
他の園児の家よりも、わが家はかなり遠いほうであった。
それでも15分くらいかけて、ほとんど歩いて通園した。
たまに自転車に乗せることもあったが、原則は徒歩だった。
モミィもよく頑張って歩いたおかげで、脚だけは強くなった。

そんな中で…
もっと近い家の園児が、母親に車で送られて来るのをよく見かけた。
そういう母親が、何人かいた。

たしかに車は便利である。
しかしなぁ。
こんな近くの距離なのに、車で来るか…?
…と不思議に思ったのを今でもよく憶えている。

今回、校内で起きたこの事故を見て、すぐにそのことを思い出した。
とにかく学校には車で行く。 徒歩や自転車で行くという気がない。
便利な車生活に慣れてしまうと、つい楽をしたくなるということか…?

それと、登校中に一般の車が学校内に入れるのも不思議である。
ちなみに、今モミィが通っている小学校ではそんなことは出来ない。
さらに、門のところに警備の人がいて、児童の安全を見守っている。

この学校にも門に警備員がいれば、不幸な事故は起きなかっただろう。

いくら考えても、理解に苦しむようなことばかりが重なっている。

同じ学校に通う児童を死なせてしまった母親と、その子どもや家族の悲痛。
そして、こんなことでわが子の命を奪われた親御さんたちの怒りと悲しみ。

一瞬にして、この人たちの人生が無茶苦茶になってしまったのである。

車を運転する人は、本当に気をつけてほしいと思う。

まさに 「注意一秒、事故一生」 なのだから。

 

 

 

 

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若いつもりでもね~

2012年07月04日 | 心と体と健康と

体調がイマイチ良くない日が続いていた。

気がつけば1週間以上、このブログを更新していなかった。
あまり長期間放置すると、書こうという気分が失せてしまい、
思考回路も鈍ってきて、何を書いていいのかわからなくなる。

思えば、2005年の7月に、初めてブログをスタートさせた。
その時からちょうど7年の歳月が経った。

何度かブログの引越しをしたが、今のブログにして4年半。
これまでのどのブログよりも長く続いている。

時々こういうスランプがあるけれど、頑張って…じゃなくて、
あまり頑張らずに、コツコツと続けて行くことを心がけよう。

ところで、その体調の話ですけど…

団塊の世代は「自分はまだ若い」と思い込んでいるぶん、
老いの兆しを察知すると激しくうろたえ、気に病む…

…と、何かの本に書かれていた。

まあ、団塊の世代に限らないだろうけど、
還暦を過ぎると誰でも体の衰えを感じるのが普通だよね。
(中にはスーパーマンみたいな人もいるけれど…)

そこで激しくうろたえたり気に病んだりしてはいけないのだ、
…ということを、上の文章は教えてくれているのだと思いたい。

今、こうしてパソコンを打っていても、左肩から腕、手指がしびれている。
前回のブログに書いたように、頚椎のヘルニアだかなんだかが原因である。

僕は昔から体力には自信があり、同世代の皆から羨ましがられたものだ。
そういう自分だから今の状態をスムーズに受け入れることがむずかしい。

心房細動(不整脈)、耳鳴り、腰痛に今度は頚椎ヘルニア…。
加えて2日前の定期の採血検査では、肝臓の数値が高かった。

こんなのは年齢的に当り前なので、別に気に病むことではないんだぜぃ、
…と軽く受け流せばそれで済むことかも知れないけれど、なかなかねぇ。
かつての元気者だった自分のイメージを、いつまでも引きずってしまう。

頭で考えているようには、心は動いてくれないっすね~

でも見かけは相変わらず若く見えるようで、元気そのものと思われている。
毎日、ウオーキングとか、のろのろジョギングとかをしているのだけれど、
そういうスタイルで家を出入りする姿は、たしかに元気に見えるのだろう。

近所の人や久しぶりに会う人からは
「変わりまへんなぁ、いつも元気そうで」

な~んて、言われちゃうのである。

そして、例のごとく…
今でもモミィと歩いていると、知らない人のほとんどが、僕をパパと勘違いする。

土・日曜日に、小学校の校庭を借りて地域のキックベースチームの練習がある。
「新人」 のモミィはチーム唯一の1年生で、みんなのマスコット的存在である。
僕も朝の8時半から約4時間の練習の間、ずっと校庭の隅っこで見学している。

飲み物や救急箱などを持参してお世話をしてくれる何人かのママたちは、
みんな僕をモミィのパパだと思って、そのつもりで話しかけてこられる。

これも一度言いそびれると、なかなか「爺ですわ」と言いにくいもので、
まあ、相手がそう思っているなら…と、別に否定もしない僕である(笑)。

それにしてもねぇ…

若い若いと思っているうちに、みんな年を取るのだ。

そして、やがてこの世から姿を消していくのである。

永遠に若いと思っていたザ・ピーナッツのエミさんが亡くなった。71歳。
ドンキーカルテットの時代に笑わせてもらった小野ヤスシさんも。72歳。
そして、渋い悪役からコミカルな役までこなした地井武男さんも。70歳。

みんな、バタバタバタっと姿を消した。

なんか、淋しい。

 

 


 

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