僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

N のために

2014年10月30日 | 読書

今月から新しく始まった連続ドラマで「Nのために」というのがある。別の日に「すべてがFになる」というドラマも始まった。いずれも第2話まで放映されたが、2つともミステリーで、何となく面白そうなので録画して見ている。でも題名がNやらFやらで、まぎらわしい。「すべてがFのために」なんて具合に、頭の中で2つがごちゃごちゃになる。ま、エラリー・クイーンの「Yの悲劇」や「Wの悲劇」みたいなタイトルなんだけど、それよりは覚えにくいなぁ。


コスパのプールには中高年の女性が多く、テレビドラマの話もよく出るが、先日この話題が出た。1人の女性が「Nのために」はストーリーが難しくて、よくわからないので、見るのをやめた。「すべてはFになる」のほうが面白いので連ドラ予約して見ている…。ということだった。ちなみに、連ドラ予約とはドラマの最終回まで撮っておける機能で、便利な世の中になったものです。(わが家のテレビにはついていませんけど…)


「Nのために」はいきなり殺人事件現場のシーンから始まって、思わず引き込まれる。しかし話が現在の2014年だったり、それから10年前にさかのぼったり(殺人事件があったのは10年前)、さらにその4年前の出来事も描写されたりするので、物覚えの悪い僕などは頭が混乱する。おまけにドラマを見慣れていないので俳優の顔もほとんど知らないし…。ストーリーがよく飲み込めないまま見ている。でも、これからどうなるのか気になるので、プールの女性のように見るのをやめるっていうのもなぁ…というわけで、第2話まで見た。あらすじは…


第1話 http://www.tbs.co.jp/Nnotameni/story/vol1.html
第2話 http://www.tbs.co.jp/Nnotameni/story/vol2.html


…で、明日の金曜日午後10時から第3話が放映されます。


でも、やはり僕には難しい。そこで、原作を読むことにした。著者は最近の売れっ子作家・湊かなえだ。「告白」という、松たか子が主演した映画の原作になった本を読んだことがある。それは期待したほどではなかったけれど、とにかく原作を読んでみたら、複雑なストーリーも人間関係もわかるだろ。(ついでに結末もわかっちゃいますけど、ま、それもやむを得ないか)

 

   


ということで、この8月に出たばかりの文庫本を買い、昨日読み終えたところである。感想をひとことで言うと「とても興味深く読んだけれど、やっぱりむずかしい」ということ。小説の構成も、あの「告白」もそうだったが、ひとつの事件を何人かの登場人物に語らせるというふうになっているので、こちらもドラマ同様、僕が苦手な「立体的な思考力」が求められる。ちなみに、本の裏表紙に書かれている文章は…


超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが思いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。


というものだ。小説を読み終えてからこの文章を読んだ。ふ~む、これは「純愛ミステリー」だったのか。つまり「純愛」というところに物語のカギがあったのか…。僕はテレビドラマ鑑賞の手引きとして「謎解き」の観点だけからこの本を読んだので、そこまで頭が回らなかった(頼りない頭だ)。


とは言っても、いちおう原作を最後まで読んだのだからおよその話の展開はわかった。ただ、原作とドラマがまったく一緒ということはなく、当然、ドラマオリジナルも盛り込まれる。たとえばドラマには、10年前の事件を、退職してからも追い続ける元巡査の三浦友和が出てくるが、原作にはこの人物は出てこない。これは原作自体が難解なので、話をわかりやすくするために登場させたものだろう。それでも、テレビではわからなかったことが、本を読むとよくわかった。おかげで、このあと、ドラマがどう進むのかを楽しめる余裕は出てきた。


この「Nのために」という題名は、ご承知の方も多いと思うが、殺された夫妻も含めて6人の登場人物全ての氏名に「N」がつくことからきている。死んだ野口貴弘(大手総合商社課長で資産家)とその妻・奈央子、血まみれの燭台を手にした西崎真人(彼が犯人とされている)、その場に居合わせた杉下希美(のぞみ→女)と安藤望(のぞみ→男)と成瀬慎司。6人全員にNがつく。


この6人の、お互いの関係が入り混じって、前述の裏表紙の「それぞれが思いを寄せるNとは誰なのか?」という文章に繋がっていくというわけだが、それをじっくり理解するためにも、今後のドラマの展開が楽しみだ。場合によっては、この本をもう一度読み返すかも知れないけれど。


ところで、Nといえば…僕の名前のイニシャルもNである。
それがどうかしたの…? と言われると…
いえ、どうもしませ~ん。

ともあれ、明日夜10時からの第3話が楽しみです。
 

 

 

 


 

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ケイくんの運動会

2014年10月27日 | 日常のいろいろなこと

 

けいくん うんどうかい よくがんばったね

 

   
      うん、がんばったよ~

 

25日にケイくんの保育園で行われた運動会は、
とってもいいお天気で、気持ちがよかったね。


青いお空に、色とりどりのたくさんの風船が、
フワーンと高く高く舞い上がって行ったよね。


ケイくんが「かけっこ」に出てきたとき、
家族みんなでケイくんを応援しました。


ヨーイ、ドン! 
…で、いっせいに走り出した…と思ったら、
ケイ君ひとり、スタートするのが遅れました。
ありゃ…と、ちょっとヒヤリとしましたけど、
そのあと、走り出したケイくんは、
みるみるうちにみんなに追いつき、
そして1人、2人、3人と抜いて行き、
最後は1番でゴールのテープを切りましたね。

 

 
   先頭に立ってゴールに向かいます。


ぱちぱちぱち~
よ~くがんばりました。
ケイくんがそんなに速いとは、
知らなかったなぁ、ほんとに。


モミィちゃんも「小学生のかけっこ」に出ましたよ。
こちらは4番でしたけど、楽しそうに走っていました。


「おじいちゃん、おばあちゃんの玉入れ」には、
本当はね、出るつもりはなかったのだけど、
ケイくんのパパとママから「ぜひ出てよ、
出たらケイが喜ぶから」と言われたので、
ちょっと恥ずかしかったけど、出ました。
ケイくんがうしろで応援してくれたので、
張り切って玉をカゴめがけて投げました。
でも、2つぐらいしか入らなかったなぁ。


パパと一緒に出たトロッコ競争でも、
ケイくんのチームは1番でしたね。


ケイくんの元気な姿がいつまでも目に浮かびます。


ケイくんはやればできる子なんだから、
どんなことにも、堂々と自信をもって、
これからも、いろんなことにがんばってね~。

 

 

 
   左から2人目です。
  1歳児組から5歳児組まで参加しました。
   ケイくんは4歳児組です(実年齢は5歳)。

 

 

 
  パパと一緒にトロッコ競争でも、がんばった(右側)。

 

 

 

 

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伊賀の里 モクモクファーム

2014年10月23日 | 日常のいろいろなこと

  

 

モミィの9歳の誕生日に、三重県・伊賀の里の「モクモク手づくりファーム」というところへ行って来ました。こんなところです。 


http://igakanko.net/index.php?%E3%83%A2%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%82%AF


「モクモク」とは何なのか?…と言うと、まず園内の建物はログハウスが多いことから「木(モク)」。そしてファーム内の手づくりのハムやソーセージが燻製であることからモクモクと出る煙。さらに伊賀は忍者の里で有名だから、これも忍者の術で煙がモクモク…とまあ、そういうことだそうです。


宣伝文句は、「自然・農業・手づくりのエコロジーファーム。ハム・ウインナー・地ビール、和菓子、お豆腐、パン、焼菓子などのモノづくりから、食べものと農業のつながりを伝えています。またウインナーやパンの手づくり体験ができます。また、小さなのんびり学習牧場では、乗馬、乳しぼり、ミルクあげなどが無料で楽しめます…」というところです。山の中にあるので、園内は起伏が多く、あちこち歩き回ると、結構足がくたびれました。


そのモクモクファームでの1日を、あれこれ書くことは控え、黙々(?)と、写真でご紹介します~

   

 坂道が多い園内を歩いていると…

 

 

 ミニブタが歩いているのに出くわす。
 人間を怖がらず、淡々と歩いている。

 

 

 怖がり屋さんのモミィも、大人しいミニブタには、そっとさわる。

 

  

 こんなテーマ館まである。 ぶたはモクモクファームの主役だ。
 ブーブーファームと呼んでもいいくらいだブー。

 

 

   ミニブタの芸を見せるショーもあり、客席はチョー満員。
  芸が終わるとクス玉が割れ「ありがとんございました」のたれ幕が。

 

 

 いかにも「ファーム」の雰囲気を醸し出す光景です。

 

 

   ポニー乗馬教室に。 モミィ、乗馬の初体験です

     

 

  乗っているときは、少し緊張気味のように見えました。

  

 

      地ビールの工場である「ブルワリー・麦芽工房」です。
   ちなみに昼食では、僕は野菜のフライを頼みました。
   トマトのフライってのを生まれて初めて食べました。
   もちろん、地ビールもジョッキ3杯飲みましたよん。

    

 

 この日モミィの最大のお楽しみは「てづくり体験教室」でのパン作り。
 事前の予約制で、約1時間、パパと2人でパン作りに精を出しました。

 

 

 そして1時間半後に、2個の大きなパンが焼きあがりました。

 

 

 

  というようなことでしたが、最後に…。

  道の脇に、こんな看板が立ってました  

  

 

   「もくの細道」…??。 はて、どこかで聞いたような。

 

 

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巨人 トホホの4連敗

2014年10月19日 | スポーツの話題

最近の出来事で、こんな悔しかったことはない。昨日はアホらしくて途中でテレビを消してしまった。何が悲しくてこんな試合を最後まで見なきゃならならんのだ。最終回にセぺダ、坂本が連続ソロを放ったそうだが、チャンスの場面では凡打したり三振したりしているくせに、9回裏、6点もリードされている時に連続ソロホームランなど打ったところでなんの役に立つというのか。


この2人に限らないが、今回の巨人打線は集中打が全くなく、4試合で入れた得点は1点、2点、2点、4点だが、第3戦の阿部のタイムリーで1点を取った以外はすべてホームラン。それもランナーを置いての一発は第2戦の井端の2ランだけ(この時も5点リードされていたので何の効果もなし)。あとは阿部も亀井もセベダも坂本も、み~んなソロで1点どまり。どのホームランも相手投手にダメージを与えなかった。こんな調子では、負けるはずのなかった阪神相手でも、こういう結果になったのは仕方ない…と言うほかない。


それにしても、阪神に4連敗だぞ、4連敗! 誰がこんな結果を予想した? 
巨人は7年前にもリーグ優勝しながらCSで中日に3連敗したことがあったが、当時は5試合制で、3敗したら終りだった。今の制度になってからは、どのチームも4連敗というのはない。今回の巨人が「CS史上初の4連敗」ということになる。歴史に残る屈辱の敗戦…というおまけつきである。


今回の阪神は先手を取るのが早かった。テレビ中継は試合開始の6時からだったが、用事で6時を過ぎてから帰宅してすぐにテレビをつけると、もう阪神がリードしていた…というパターンばかりだった。


昨日の土曜日も、モミィの誕生日だったので、家族で三重県伊賀の「モクモク手造りファーム」というところへ遊びに行き、帰ってきたのは午後6時10分頃だった。テレビをつけたら、1回表の阪神の攻撃中だった。ふと画面上の得点を見ると「神4-0巨」と出ていたので、「えぇっ? いま始まったばかりやろ?」と、何かの間違いかと思った。


まぁこんな調子で、阪神ファンにはこたえられないシリーズになっただろうけど、その分、巨人ファンとしてこんな悔しい思いはない。


僕も50年以上巨人ファンをやっているが、これまで、ここ一番という巨人・阪神戦では、ことごとく巨人が阪神を蹴散らしてきた。巨人のライバル…と言うには、阪神は弱すぎた。巨人ファンにも「阪神だけには負けられん」という気概があった。その最も負けて欲しくない相手である阪神に、こんなに“こてんぱん”にやられたというのは、あまり記憶にないことだ。


あぁ、惜しかったのは第一戦だ。藤浪の好投で4点をリードされた7回裏の巨人。先頭打者の阿部がライトスタンドに打ち込み3点差に。続く5、6、7番打者が連続ヒットで無死満塁となった。あの時がシリーズの分かれ目だったなぁ。解説者たちは口をそろえて「当然ここはピッチャー交代ですね」と言っていたのに、和田監督は動かず、藤浪を続投させた。そして代打に出てきたセペダが1塁ゴロでダブルプレー、続く井端は凡フライで、絶好のチャンスを逃した。セペダが第4戦でホームランを打とうが、井端が第2戦でホームランを打とうが、戦局に何の影響もない。それよりこういう時にこそ打たなければならないのに…。


結局、和田監督の藤浪への揺るがぬ信頼が、それからの連勝を呼び込んだと言えるかもしれない。敵ながらあっぱれ…と言っておこう。


今回の巨人は、ピッチャーもピリッとしないし、打線も、中軸がチャンスに大活躍した阪神と違って単発ばかりでつながらない。中途半端なまま、あれよあれよの4連敗だった。地元東京ドームでの試合だというのに、聞こえて来るのはタイガースの大声援ばかりだ。観客席の阪神ファンのひとりが「参ったと言え」というプラカードを掲げた姿が画面に映ったのを見て、僕はもう笑うほかなかった。はい、参った~

 

 

 

 

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演奏会で『Joyful Joyful 』

2014年10月15日 | 日常のいろいろなこと

昨日はスポーツ中継で2つの見ものがあった。ひとつはサッカー日本代表対ブラジル戦。もうひとつはプロ野球パ・リーグCSの第1ステージ、日ハム・オリックス戦。サッカーはむろん日本を応援するが、野球のほうは地元大阪の球団でわが近鉄バファローズの流れを汲むオリックスを応援していた。しかし…サッカーはネイマール1人に4点も入れられて完敗。野球はずっとリードしていたのに、追いつかれ、最後は中田に本塁打が出て惜敗。結局2つとも負けてしまった。


野球のほうは、セ・リーグは巨人と阪神が日本シリーズ進出をかけて戦うことになった。きょう、その第1戦が行われる。楽しみだなぁ。


パ・リーグでは“地元”オリックスを応援していたけれど、セ・リーグでは子どもの頃から好きだった巨人を応援する。“地元”ならば阪神を応援すべきなのにねぇ。まぁ、そういうわけのわからない人間なのです、僕は(笑)。


 ……………………………………………………………………………………


台風19号の襲来でどうなることかと心配だった13日のモミィのヤマハコンサート。幸いにも大阪府中部は、朝には雨は止み、時々青空がのぞく天候の中で、長男の車に乗り、午前9時前に八尾市のプリズムホールに行きました。


モミィたちの7人のグループは一番最初に出てきました。曲はベートーベンの「第九」をベースにした「Joyful Joyful」で、ウーピー・ゴールドバーグが主演してヒットした映画「天使にラブソングを2」で歌われた曲です。


小学校低学年にとってはかなりむずかしい曲なので、先生のご熱心な指導のもと、何ヶ月も前から音楽教室で練習を重ねてきました。家でもその曲が入ったCDと合わせながら練習しました。最後の3週間は、教室でのレッスン時間が終わってからも、引き続き教室を借りて、時間を延長して練習に打ち込みました。先生もそのまま残って指導してくださいました。男の子2人と女の子5人の計7人のクラス仲間が、一丸となって臨んだこの演奏会でした。


そして本番では、みんなの息も合って、いい演奏ができました。頑張ってきた甲斐がありましたね~

  
 
  みんなで頑張っています。右から3人目がモミィです。

 

   
   真剣な表情で…。ちょっと緊張している?

 

 
  演奏を終えて客席にごあいさつ(モミィは真ん中)。

 

みなさん、どうもお疲れさまでした~

 

 

 

 

 

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ウダウダ会、大台ケ原へ

2014年10月12日 | ウォーク・自転車

西高野街道を歩いた2日後に、今度は「日本ウダウダ会」の歩く会がありました。いつも気軽な山歩きや里歩き、あるいは町歩きをしているウダウダ会ですが、今回は少し趣向を変えて、大台ケ原へ行きました。


大台ケ原は奈良・三重・和歌山3県にまたがる「吉野熊野国立公園」の中心部分に位置しており、標高1,300~1,695mの台地状の地域で、年間雨量が本州では最も多いそうです。(先週の台風18号の時も、1時間で107ミリの雨が降ったと報じられました。それも僕たちが行った次の日のことでした)


その大台ケ原には東大台と西大台があり、東大台は展望もよく、登山道には案内板や動植物の解説版が随所に設置され、道も整備されて歩きやすい一般向けのコースとのことです。しかし西大台のほうは「利用調整地区」に指定され、いわば「自然のまま」で、いろいろ厳しい規制がされています。


まず、勝手に入山してはいけない。1グループは10人までと決められ(大勢だとコースからはみ出て周囲を踏み荒らしたりするので)、必ず事前に連絡し、一人ひとりのメンバーの氏名を登録しなければなりません。その他さまざまな規制により、自然を保護しようということなんだそうです。違反者は法律によって罰せられるとのこと。環境省のホームページにその詳細が述べられています。


http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html


…ということで、僕たちウダウダ会の一行は、この「西大台」のほうを歩いたわけです。なぜ一般向けで景色もいい「東」じゃなくてこちらになったのか…? それは僕にはよくわかりませんけど…


10月4日の朝6時半に集合場所から貸切バスで出発。今回は総勢16名でした。ウダウダ会の発足当時は6~7人だったのにねぇ、ずいぶん増えたものです。


バスに揺られること約3時間で大台ケ原のてっぺんに着きました。ビジターセンターというところで、「立ち入り認定証」をもらい、それを首からぶら下げて、さぁ出発と思ったら、「10時からレクチャーがありますのでお待ちください」とのこと。そして時間が来てスクリーンのある大きな部屋に案内され、そこで画像を見ながら係員さんから、入山中の注意事項が伝えられました。これも、ホームページの「利用ルール」のところに詳細が説明されています。

 

 
   西大台への「立ち入り認定証」。
   これをつけて歩くのが規則です。
   (手数料として1,000円が必要)

   

 

レクチャーの「受講」が終わって、やっと出発ですが、事前にわがリーダーから「ヒルが出るかも知れないので、念のため足回りにスパッツ(ゲートル)をつける準備をしてください」と言われていた。それで出発前に、各自、持参のゲートルを足首に巻いたり、それを持って来なかった僕などは、ズボンのすそをハイソックスで覆ったりして、とにかく足首あたりから侵入してくるヒルを防ぐ対策を講じた。ワイワイ言いながら、苦労してやり終えたころに、女性係員の人が近づいて来て「あのぉ…ヒルでしたら、この季節にはもう出ませんけど…」と言われました。全員、ひっくり返りました。


さて、僕たちは16名なので「1グループ10人まで」というルールに従い、8名ずつに分かれて出発することにしました。係員さんは「第1グループが出発してから10分後に第2グループが出発してください」。つまり離れてね…というわけ(僕は第2でした)。ハーイわかりましたぁと返事して、コースに向かう。第1グループがそのまま山中に入った。第2グループはそれを見送りながら、「このあと10分も待つの…?」という声に「ちょっとぐらいええやろ」と、1分後に出発しました。「ちょっとぐらい」じゃありませんよね。あ、これ内緒ですけど。


途中、赤い腕章を巻いた男性が立っていました。監視員さんです。「気をつけて行ってらっしゃい」と第1グループを笑顔で見送ってくれましたが、近くへ迫っていた第2グループには「ここでちょっと待ってください」とストップがかかった。そんなことでまた1分間待って、「もう行ってもよろしいか?」と言うと、監視員さんも苦笑いして「えぇ、どうぞ」と言ってくれた。さすがに高潔なる紳士淑女の雰囲気を漂わすウダウダ会である。監視の人も「この人たちなら自然を荒らすまい」と思ってくれたに違いありません(笑)


「だらだらした下り坂や上り坂です」とレクチャーの時に係員さんがコース説明をしてくれましたが、実際には決してそんな楽なものではなく、急な下り坂にはゴロゴロ石やむき出しの木の根などがあって、足を滑らせたりひねったりしそうだったし、登り坂も足元が危うくて気が抜けません。あぁしんど。ゼェゼェ…


「一周するのに4時間半から5時間かかります」と言われていたが、僕たちはなんとか4時間程度で元の場所に戻ってくることができました。しかし思ったよりきついコースで、メンバーもかなり疲れたようです。最近ウダウダ会に加入した人は「こんなところを、これだけ歩くなんて、思ってもみなかった」と驚いていました。


これまで、3時間歩いて4時間酒を飲む…みたいなことが多かったウダウダ会ですが、今回に限っては、帰りのバスも3時間かかるし、それからまた酒宴…という元気もなかったことから、バスの中で缶ビールや酒を飲み、それをもって「打ち上げ」としました(異例中の異例ですわ)。


僕も6時半ごろに帰宅し、ちょうど妻とモミィが夕飯の途中だったので、それに加わって缶ビールを飲みながら、ウダウダと今日のことを話しました。


「のんちゃん、ウダウダ会やのに、帰ってくるのん、早かったやん」
…と、モミィが申しておりました。

  


 
 大台ケ原の駐車場。ビジターセンターや売店などがある。
 ここから出発し、ここへ戻ってくる。

 

 
 スタート直後はこういう歩きやすい道でした。

 

 
 なかなかいいハイキングコースだと思っていたら…
 そのあと、どんどん道は険しくなっていきました。
 そうなると写真を撮るどころではなかったですね~

 

 
 沢渡りも多い。ロープが張ってあったのでコースだとわかりましたが、
 随所に道に迷いそうな場所があり、とても1人では行けないです。 

 

 
 人が歩くと大きく揺れる吊り橋。油断すると下に落っこちそう。

 

 
 ブナを主とした原生林が多く残り、美しいコケに覆われていました。

 

 
 キノコが生えていました。
 「毒キノコか?」「違うやろ」
  …な~んて言い合いながら見とれていました。

 

繰り返しますが、コースは自然保護が徹底しているので、整備されていません。約4時間半のコースなのに、トイレもまったくありません。


時々道が途切れたようなところがあり、迷いそうです。パンフレットにも、決して1人では行かず、コースを熟知した人と一緒にグループで行くようにしてください、と書かれていました。ウダウダ会には登山のベテランが何人かいるのでこれが実現したわけです。「なぜ東大台でなく西大台なのだ」と思っていましたが、歩き終えてみると西大台でよかったなぁという気持ちです。「じゃあ、また行きますか?」と聞かれたら「いえ、もういいです」と答えますけど(笑)。

 

 

  

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体育の日に「ことし最強の台風」が…?

2014年10月10日 | 日常のいろいろなこと

ノーベル物理学賞で日本人3人が受賞して話題を集める中で、
ノーベル文学賞の発表があり、今年も有力候補だった村上春樹が、
またまた受賞を逃し、「3度目の正直ならず」などと報じられた。
ご当人も毎年この時期に大騒ぎされ、さぞ困惑しておられることだろう。
「参るなぁ。これじゃノーベル賞じゃなく、脳減る賞だよ」と漏らしたとか。


ところで…
きょう10月10日は、東京オリンピックの開会式があった日である。

1964年のことだから、ちょうど50年が経ったわけだ。げぇぇ~~50年!


気が遠くなるほど長い歳月だけれど、
僕にとってはそんな遠い昔のような気がしない。
その日のことは、今でもはっきり覚えているものね。


あのとき僕は高校1年生で15歳だった。可愛かったなぁ(自分で言うな!)
「♪ あぁぁぁ~~ 高校3年生~」という歌がはやっていました。


50年前の10月10日は土曜日だった。
むろん当時のことだから、土曜日も授業はあった。
それで登校したわけだけど、朝礼のときに、校長先生が、
「諸君、今日から、アジアで初の五輪が東京で開かれます。
 よって授業を短縮するので、帰ってテレビを見るように」
そう演説口調で言われたので、僕らは「やった~」と喜んだ。
開会式を見たいというよりも、早く帰れるのが嬉しかったのだ。


それでも帰宅してテレビを見ると、心が躍動し、若い血が騒いだ。
ジェット機が真っ青な空に5つの輪を描いた時は大いに感動した。
一生忘れられない東京オリンピックの開会式だった。
そうか…あれからもう50年も経ったのかぁ。


その後、10月10日が「体育の日」という祝日になった。
その日の開会式を記念しての祝日制定である。なのに…


いつのまにか、体育の日は10月の第2月曜日に変わってしまった。
これでは体育の日の記念すべき日が曖昧になってしまうではないか。
国はいったい何を考えているのか…と大いにフンガイしたものである。


で、毎年体育の日は日が替わり、今年は10月13日である。


10月10日が東京五輪の開会式に設定された理由のひとつは、
過去の気象統計上、その日が最も天気がいいということだった。
10月10日は雨は降らず、必ず晴れる…というデータがあったのだ。
そして運命の開会式は、予想どおり絵に描いたような秋晴れとなった。


今年も、きょう10月10日は、なかなかいいお天気である。
しかし、体育の日の13日には、台風がやってくるという。
しかも…なんと「ことし最強の台風」と言われているそうだ。
だから今年の体育の日は、大変な悪天候に見舞われる可能性が高い。
体育の日にちなんだいろんな催しも、開催は難しい見通しになってきた。


つまり…
10月10日という日を尊重しなかったから、こんなことになるのだ。


…と、意味不明なことを、ぶつぶつボヤいている僕である。


ちょっと話が変わるが、13日はモミィのエレクトーン演奏会である。
事情により、今月末にエレクトーン教室をやめることになっている。
すなわち、教室のお友だちと一緒に演奏する最後の舞台になるのだ。
この日をめざして、みんな一生懸命に練習を積んできたのだからね~
屋内の催しだからといって台風が来ても大丈夫…とは言えないだろう。
何とか弱まってくれて、中止の事態だけは避けられたら…と切に願う。


それにしても…
「最強の台風」なんて言われているけれど、ほんまかいな?

でも、注意するに越したことはありませんよね。
今後の気象情報から、目が離せませんね。

 

 

 

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街道をゆく…な~んちゃって

2014年10月07日 | ウォーク・自転車

  

 

友人のドイロン君に誘われて、堺市と高野山を結ぶ西高野街道を歩いた。


西高野街道とは、ウィキペディアには「平安時代後期から鎌倉時代初期には高野参詣道として使用されていたと考えられている。室町時代から江戸時代には、商港堺と高野山との物資輸送でにぎわった」とある。


「にしこうやかいどう」と入力したら、「西荒野街道」と出た。もう一度変換すると、次は「西校や街道」と出た。西高野街道ですので、お間違いなく(誰も間違わへんわ)。


こういうコースです。↓


http://kaidouarukitabi.com/map/rekisi/kouyakaidou/nishikouyamap.html


この日はもう1人の仲間、飯〇君を入れて3人での街道歩きである。ドイロン、飯〇両君は、五十代半ばで、僕にとっては年下の友人だけれど、2人ともマラソンやトライアスロンの経験が豊富で、国の内外を問わず、あちらこちらのレースに出ているいわば「鉄人」であり、僕など足元にも及ばないアスリートである。その2人と一緒に、堺市のJR三国ヶ丘の駅から河内長野までの街道歩きを楽しんだ。(終点の高野山まで歩いたわけではありません。遠過ぎますもんね)

 

 

 

 
ドイロン君作成のコース一覧(2ページにわたり40ヵ所書かれていました)

 

この街道歩きの“主催者”は、博識なドイロン君だ。事前にコースの地図と「みどころ」を一覧にした資料をもらい、この日も、僕はその資料を見ながら、ドイロン君について行った。そして、街道筋にある道標やお地蔵さん、お寺、燈籠など、何十ヵ所もあるいろいろな「みどころ」を説明してもらいながら歩いた。学校の社会見学で、先生について歩く生徒みたいなものである。


道が分れているところで、「野ざらし薬師如来」という像を彫った道標があった。そこに「東ふじい寺 なら」と刻まれているのを見たときは、「あぁ、この道を行けば藤井寺へ通じるのか」と、ちょっと嬉しい気がした。こういう道標は、わかりやすくていい。


僕らが住む地域には、高野山や伊勢などにつながる街道が数多くある。僕も普段から「街道」を歩いているはずなのに、昔の面影を残す多くのものがあることにはほとんど気づいていなかった。しかし、こういう視点で歩いてみると、見る世界も変わってくる。そんなことを実感した1日だった。


ただ、残念なことに、デジタルカメラを持参したのに充電するのを忘れていて、数枚撮影したところで「電池切れ」のメッセージ。あぁ、失敗や~と、そのあとは、写真を撮りまくっていたドイロン君に「またいい写真があったら送ってね」と言いつつデジカメをリュックにしまった。…で、帰りの電車の中で僕がスマホを取り出したら、飯〇君がそれをのぞき込み「スマホを持ってはったんやったら、それで写真も撮れたでしょう?」と言った。「あ、ほんまや。忘れてたわ」とがっくり。相変わらずマヌケな僕である。


街道歩きの詳細は、僕の乏しい知識ではとうてい描写できないので、今日はそういうウオーキングをしたということの報告のみにしておきます。歩いた距離は、ドイロン君がスマホで計測したところによると約18キロだそうです。最近、あまり長い距離を歩いていないので、ちょっと疲れました。ビールばかり飲んでいないで、ウオーキングのほうも頑張らなくてはねぇ。


アタマと足の両方を鍛えるのにも、街道歩きはいいようです。


この日、ドイロン君は、こんな栞(しおり)もくれました。
ドイロン君自身が作ったものです。さすが~。多才ですね。

          

 

    

 

 

 


 

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なぜ 「故障中」 なのか

2014年10月01日 | 日常のいろいろなこと

言葉というのは、時の移り変わりと共に、その解釈も、変化したり広がったりする。たとえば「鳥肌が立つ」という表現だけど、もともと「ぞっとする」という意味だったのが、いつ頃からか、スポーツで日本選手が大逆転勝利を収めた時などに「すご~い。鳥肌が立ったわ」という使われ方もするようになった。


この使い方は間違っている…と僕は思っていたが、辞書で調べると、「近年、感動した場合にも用いる」と末尾に付け加えられていた。へえぇ~、まんざら間違った表現でもなくなっているんだ。うむ…。この調子ではやがて「身の毛がよだつ」という言葉も、感動したときに使うようになるかもしれないなぁ。「AKB48のコンサートには、身の毛がよだちました」な~んてね。


他にも気になる言葉は沢山ある。「耳障りがよい」という表現はどうか? 「耳障り」というのは聞いていやな感じがする意味なのに、その「耳障り」が、よいはずないではないか…と思うのだが、けっこうこれを使う人がいる。辞書で調べると、こちらは「『耳障りがよい』というのは誤用」と書かれていたので、当然だけど社会的に認められていないわけだ。


真逆(まぎゃく)という言い方にも違和感がある。「正反対」と言えばいいのに、なぜか最近の人たちは「真逆」を使いたがる。政治家やコメンテーターまでも使っている。「正反対」より「真逆」と言ったほうがカッコいいと思っているのか、インパクトが強いと思っているのか。聞いているほうも何となくその気になってくるから不思議である。でも辞書に「真逆」という言葉は存在しない。TVから「真逆」なんて言葉が流れてくると、とても「耳障り」なのだ~。


こんなふうに“造語”が増えていくのは、使うのに便利だから、ということもあるだろう。たとえば「ヤバい」などは、今では危険な時にも楽しい時にも両方使える「便利表現」の代表的なものだ。かつて日本語が持っていた微妙で美しい表現は、このあわただしいご時世ではだんだん見向きもされなくなってきている。


そこで今日、特に言いたいのは、近年増えてきている「故障中」という表現である。故障中…って、ひと昔前までは絶対に使わない表現だった。それが今では、自動販売機が故障したら「故障」ではなく、「故障中」の札が貼られ、スポーツクラブのトレーニングマシンにも、いくつか「故障中」が貼られている。


なんとか中…というふうに「中」を接尾語として使うのは、ある営みをあらわす言葉として使う…と僕は思うのだ。営業中、授業中、運転中等々。しかし故障というのは営みではない。単に状態である。そんな営みでもないモノに「…中」とつけるから話がややこしくなる。


先日、大手スーパーへ行ったら、ある商品スペースの場所に「品切れ中となっております」というメモが貼ってあった。「品切れ」も営みではないから、これも「…中」をつけるのはおかしい。ま、「…となっております」もヘンですけど。


「故障中」は「故障」でいいし、「品切れ中」は「品切れ」でいい。どうしても「…中」をつけたいのであれば、故障の場合は「調整中」とか「修理中」と書き、品切れの場合は「取り寄せ中」とすれば、それでわかるのではないか。


なのにぃ、なぜぇ~?(こんな歌がありましたっけ)、やたらに「…中」をつけたがるのだろうか…と不思議に思っていた。


そんなある日、コスパのマシンに貼られている「故障中」の札をぼんやり眺め中(なんやそら)に、「あ、そうか!」と、突然ヒラめいた。そうだ、そうなんだ。これも今の時代、何でも丁寧に言ったり書いたりしておけば、うるさい客からのクレームも減るだろう…という考慮の上の表現なのだ。僕は、はたと膝を打ち(いててて)、なるほど、そういうこっちゃなぁ、と1人で合点した。


どういうこっちゃねん…と言うと、「故障」とだけ貼ると、客から「いつ直すねん」と文句を言われ、「品切れ」とだけ貼ると「いつ品物が入るねん」と詰め寄られる。その点「故障中」とか「品切れ中」と貼っておけば「今は故障していますけどすぐに修理しますから怒らんといてね」「今は品切れですが取り寄せていますので文句言わんといてね」という雰囲気をほのめかせる。だから「…中」をあえて入れるんだろ。「なんでも表面上は低姿勢にしておけば、文句言われへんやろ」という今の時代を反映した“便利造語”の一つとも言えるようだ。


でもねぇ。
こんな“造語”がどんどん広がっていくと、この先、ひょっとして、親を亡くした人が「うちの親は死亡中です」と言うケースが出てくるかもしれない。


「死亡中…? はて、どういう意味ですかな?」と問うと、「来世にまた、すぐに何かに生まれ変わって来ますので、今はとりあえず死亡中ですわ…」 


うぅ。いくらなんでも…。そこまでは、いきませんか?

 

 

 

 

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