アルゼンチン旅行を終えて一息ついているうちに、10月に入った。
フリーの身になった4月から、半年が経過した。早いなぁ。
…なんてこと言っていたら、明日から11月だ。うっ、遅れてるぅ。
38年間勤めた仕事を辞めるという、まったく新しい環境の中で戸惑いながら、
旅行に備えて英語やスペイン語の勉強を半ば強制的に日課に組み入れたりして、
何かと腰の据わらない日々を送っていたけれど、これでようやく一段落だ。
英語のほうは、4月からECCにも通ったが、10月初めに退会した。
そのわけは…
週2回のレッスンの予習と復習に、大きな負担を感じ出してきたこと。
実際に身につく英会話の勉強方法が、ECC体験を通じてわかってきたこと。
アルゼンチンへの旅行も終わったことだし、これ以上もういいか…と思ったこと。
…辞めた理由はそんな感じだった。
アルゼンチン旅行でも、やはり英語は必須であった。
行き帰りのアメリカでの乗り換えの空港でも、当然英語でのやりとりになる。
でも、ちょっとしたトラブルがあってややこしい会話になると、わからない。
そんなときは、日本語のわかるアメリカ人がいてくれたりする。
しかし、アルゼンチンではホテルでも空港でも、日本語なんて存在しないも同然だ。
添乗員のいない旅行だから、何もかも自分の英語力に依存しなければならない。
そのやりとりの中で、僕はつくづく、自分の聴き取り能力のなさを痛感した。
相手の言っていることさえわかれば、こちらはカタコトで何とでも言える。
それがわからないと話にならない。英語は、まず聴けなければねぇ~。
いわゆる、ヒアリングである。これが、ホントに弱いのだ僕は。
これを強化するためには、当然だけど、英語を聴いて慣れる以外に方法はない。
英語の文法の大切さはECCを通じてよくわかった。
その基礎力をつけたうえで、とにかく英語を聴く、聴く、聴く。
それに尽きる。
ここはもうECCに頼らず、自分の流儀で行ってみよう…
…と自分で立てた勉強計画には、どうしても「聴く機械」が必要だった。
昔、カセットテープを入れて聴いたウォークマンが、進化してMDになった。
僕はMDを持っていたけれど、最近、調子が悪い。
新しいものを買おうと、電機店に行った。しかし…
その…MDなるものが、店頭に置かれていない。
何度も何度も見回した。しかし、見当たらない。
よ~く見ると、ひとつだけ、置かれてある。でも、本当にひとつだけ。
そこは確かに「ウォークマン」の売り場なのに、なんだね? これは。
陳列されている品物を見ると、携帯電話を小さくしたような機械がズラリ。
そこに 「iPod 」 とか 「 walkman 」 とか名称がついている。
ん…? iPod ……?
そういえば…
「iPod 」というのは、耳鳴り治療器具として、去年買ったことがあるぞ。
大○前病院でyukariさんにお会いしたとき、 iPod を持っておられた。
この中に、耳鳴りの苦痛を軽減する「ザーザー」という音が入っている。
それをイヤホーンで耳にはめて治療の一環とするのだそうである。
大○前病院の先生が、その音をパソコンから iPod に入れてくれた、とのこと。
僕はそのとき、初めて iPod というものを見た。
そしてそれがどういうものかということを、yukariさんに教えてもらった。
「はは~ん。なるほど。もうMDも古いんだなぁ」
その後、僕は一番安い iPod を買い、先生に音を入れてもらった。
iPod は、僕にとっては「ザーザー」という音を聴くだけのものだった。
今度は英会話の教材として、こういう新しい機器が必要だった。
仕方ない。この際MDはあきらめて、「最新兵器」を買おう。
しかし、曲をパソコンにダウンロードするだとかCDを取り込むだとか、
そしてさらにそれらをパソコンからウォークマンに転送するだとか…
そんなむつかしそうな操作が、僕にできるのだろうか。
あぁ、カセットテープの時代がなつかしい。
こんなにめまぐるしくモノが変わる世の中を、生きて行くのは大変である。
不安な気持で、インターネットで商品情報を調べてみる。
すると、従来のMDやCDプレイヤーから直接録音できる機器もあるという。
これならパソコンを経由しなくてもいい。あ~、よかった。
僕は、直接録音できるソニーの何とかというウォークマンをメモした。
そのメモを持って、電機屋さんに行き、無事に購入することが出来た。
家に持ち帰って使ってみると、思ったほど操作はむずかしくなかった。
説明書どおり付属のアプリケーションをパソコンにインストールする。
すると、簡単に、英会話のCDをパソコンに取り込むことができた。
そして、それを今度はパソコンからウォークマンに転送する。
これも、説明書どおりにすると、何の問題もなく成功した。
うははははははは。
カセットテープやMDを、パソコンを経由せず直接録音することも簡単だった。
うひひひひひひひ。
まぁ、こんなこと、当たり前に誰にでも出来るのでしょうけれど…
僕は買う前には不安におびえていたので、それはそれは、嬉しかったのです。
このウォークマンのおかげで英語を聴く時間が大幅に増えた。
容量が大きいので、僕が持っていた英語カセット・CD・MDの大半がそこに入る。
MDプレイヤーのように、中身を入れ替えなくてもいいのがとても便利である。
それでも、まだまだ容量があるので、これから自分の好きな楽曲も入れたい。
モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、ショパン。
ビートルズ、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクル。
橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦、細川たかし、酒井ノリピー…。
ウォーク&ジョギング時にも、手軽に携帯できるのがいい。
これを買ってからは、ほぼ毎朝、ウォーク&ジョギングをするようになった。
運動しながら英会話を聴く…。こういう波及効果も大きい。
…と、機械の宣伝をするわけじゃありませんが、
僕が買ったウォークマンを、一応ご紹介して今日のおしまいとします。
↓
http://www.ecat.sony.co.jp/walkman/products/product/index.cfm?PD=35383&KM=NW-S640シリーズ
(購入価格は、13,200円でした)
追伸 それにしても、いろいろな機能がついていますが…
僕にとっては、ほとんど不要なものばかり。
容量の大きいのは確かにありがたいですけれど、
もう少し、シンプルな機械があってもいいと思うのですが。