きょう、夏の高校野球の決勝戦が行われましたね。
ご承知のように0対0で延長戦にもつれ込む大接戦の末、京都国際が2対1で関東第一を下して初優勝を飾りました。
さて、ここから、めちゃ古い話になるのですが…
僕の両親は、結婚してから京都市上京区・西陣にある母の実家で暮らしていました。
実家は母の父(つまり祖父)が経営する、小さな自転車店でした。
なので僕が生まれたのもそこでしたが、間もなく両親が離婚、父が出て行きました。そして母は大阪へ出て行った。僕は京都の実家に残されて、祖父たちと暮らし、幼稚園までそこに住んだのです。
そして、幼稚園在園中に母が迎えに来て、僕を大阪へ連れて行き、小学1年生の時に母が再婚することになった男の人と3人で大阪市内で住むようになりました。その再婚相手、というのが、言うまでもなく僕の義父です。(なので僕は、その時から今の名字に変わりました)
その後も、春休みや夏休みになったら、僕は「生まれ故郷」である、京都の母の実家へ行って、ず~っとそこで過ごしていました。祖父が僕のことをすごく可愛がってくれましたしね~。
当時はまだテレビがなかった時代で、僕は祖父といっしょによくラジオを聴いていたのですが、祖父が一番熱心に聴いていたのが高校野球でした。
当時は京都代表の平安高校が全国屈指の強豪校でした。
高校野球が始まると、祖父はいつもラジオを聴きながら、
「がんばれ、平安!」
と、熱い応援を送っていたので、祖父のそばにくっついていた僕も、同じようにラジオに向かって「がんばれ、平安!」と叫んでいました。
当時は、京都代表は必ず平安高校だったようで、とにかく「高校野球といえば平安高校」というのが大昔からの僕の記憶です。
そしてきょう、京都代表の京都国際が見事に優勝を遂げました。
優勝の瞬間、テレビでは、こう言ってました。
「京都代表が優勝したのは 1956年の当時の平安高校以来68年ぶりです」
やっぱり平安高校の名前が出てきた。
それにしても、なんとまぁ、68年ぶり!
(平安高校自体は、今は別の学校名になっているようですけど)
京都代表が優勝したきょう、祖父はきっと草葉の陰で喜んでいるに違いありません。久しぶりにおじいちゃんの顔が浮かび、僕自身も、あの頃のことを懐かしく思い出した次第です。
おめでとう、平安高校!
…じゃなかった。京都国際高校!