めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

都会の中の緑のオアシス

2016-05-17 16:11:32 | 社会

桜の季節が去り、更には、華やかで力強いツツジの花も無くなり
いよいよ夏に向けて街は緑一色に包まれてきました。
道路に植えられたケヤキ並木は、優しい緑から、初夏の陽を受けて
増々色濃く茂り始めました。

気温が上がるだけでなく、かなりしっかりとした雨が降るようになると、

真っ青の空に緑の葉を一杯茂らせた木々の枝が風に大きくたなびき、
清々し碧の風が耳元を駆け抜けて行きます。
この時期、東京の街中を歩くと、頭の上から照りつけるギラギラとした
初夏の光が、すでに夏がそこまで来ている事を知らせます。

暑くなったとは言え、この爽快な風は、多くの人達を屋外に誘い

すっかりと夏の衣替えした人々が軽快に歩道を賑やかな笑顔で
歩いて居るのが目に付きす。

こんな時、夏色に変わったショーウィンドウを覗きながら、都会の街を
散歩するのも楽しいですが、都会とて緑が溢れる場所が有ります。

先日、季節が変わるたびに足を向ける新宿御苑に行ってきました。

園に入るまでは、道路のコンクリートに反射する初夏の日差しに、
思わず薄目に成ってしまうのですが、一度入園すると、そこは別天地、
深い緑の絨毯が一面に広がり、大きな緑を湛えた大木が出迎えてくれます。

ここは、東京?と思う程、広々とした芝生が気持ちよく足の裏を刺激します。

硬いコンクリートから、芝生のクッションを歩くと、まるで、雲の上にいる様で
自然に笑みがこぼれ、足取りがリズミックに成って来ます。
新宿御苑は、緑だけでなく、この時期は、美しいバラ園が見事です。
数十種類に及ぶ満開のバラは、見る人を釘付にし、そこかしこから香る
甘い匂いは、深く鼻の奥まで染み透り、おもわずため息を漏らしてしまいます。

何枚もシャッターを切り続けると、見えるのは語りかける艶やかな花姿、

身も心も魅了されて幸せな気持ちになってしまいます。
そんな自然の美しさを堪能した後、遅い昼食を摂って、帰る道すがら
代々木公園から渋谷へと向かいます。

この近辺は、渋谷原宿と言ったいつもの散歩コースでもあり、代々木公園から

渋谷の道は、日曜ともなると様々なイベントが行われていて、店を覗いたり
お土産を買ったりと、渋谷までの楽しい遊歩道です。
新宿から原宿までJRを使い、原宿駅の雑踏を抜けると、いつもの代々木の
ケヤキ道が続きます。

この日は、タイフェスティバルでした。

タイの屋台がそのまま代々木公園にやって来た様で、独特の匂いと味の
タイ料理が沢山の出店に並びます。
どれも強烈な辛さの物が多く、甘いジュースを飲みながら頬張れは、
そこはもう南国です。

しかしながら、この日の混雑ぶりは異常でした。

食べる人が路上まで溢れ、屋台を見ようと四方から集まる人で大混乱。
いつもなら5~6分で通過できるところが、30分経っても抜けられません。
多くのタイ人と見られる方が接客をし、更には、日本在住のタイの方や
その近辺の国々の方が集まり、店に入る事も歩く事もままなりません。

それにしても、東京で何かのフェスティバルが催されると、日本人のみならず

沢山の海外の方が参加しているのに驚かされます。
先ほどの新宿御苑も、公園内を歩く人の半分は海外の方々です。
東京の何処へ行っても、ごく当たり前に海外の方が生活をしています。
観光で仕事で日本を訪れたり、すでに日本に定住している方も多いと言います。

何しろ驚くのは、殆どの人が日本語を流ちょうに話します。

私達日本人が、何年も英会話に苦しんでいるのがウソの様です。
しかしながら、彼らの素晴らしい所は、日本に来て、一生懸命日本の文化に馴染み
日本の風土に溶け込もうとしている事です。

かつて日本は、海外の方に対して異常に反応し、差別と言わないまでも、特別の

感覚を持って接していたものです。
しかしながら、今や、彼らは、積極的に私達の文化を楽しもうとしています。
そして、彼らの国の文化を知らせようとしています。

私達人間は、やはり地球人として同じなのだと身を持って感じました。

世界には様々な文化が有る様に、人々の考えも様々です。
日本人同士であっても、なかんか腹を割って話す事が出来ない昨今
彼らの熱狂的な親日感が、これからの日本人の在るべき姿を
考えさせられました。

          



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