めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

満開!目黒川の桜

2014-03-31 17:12:40 | お花見

ついに満開になりました。
一か月ほど前、まだ、黒い小さな蕾だったのに
ここ一週間でついに川面を覆い尽くすほどの美しさになりました。
連日遊歩道を歩く人々の数が増えて、今日は途切れることなく
人の川が流れています。

昨日は強風が吹き荒れて、せっかく咲き始めた桜が散ってしまうのではと
心配しましたが、今朝覗きに行ってみると、ほとんど散る事もなく
それは見事に満開のベールに包まれていました。

早速、カメラを持ち出し、朝日に輝く花達に目を向けると、どの被写体も
春の光を浴びて満面の笑みで微笑んでいる様でした。
毎年の事ながら、また新たに心が踊るのは隠せません。
心ウキウキバスに飛び乗り、目黒川の上流に向かいました。

中目黒の上流は川幅が狭くなり、左右の護岸から伸びてきた桜の枝が
上空で重なり、数百メートルに渡りピンクのトンネルとなります。
川面に映る桜と上空のピンクのアーチが夢の様に連なり、
訪れた誰もが感動する春の美しいイベントとなります。

今日明日がピークとなり、多くの花見客で大混雑が予想されますが、
誰もが笑顔になってしまう桜の美しさに今年も大感謝です。


川面までピンクのベールが伸びて


朝日に輝く満開の花弁


夢の国へのトンネル


川面を蝶が舞うがごとく


何処から来たの?沢山の花見客!

2014-03-29 13:24:55 | お花見

たった一日で辺りの雰囲気が変ってしまいました。
昨日は、ぽつぽつと花を楽しむ人たちがいた程度だったのに、
今朝、遊歩道に出てみると、何と、辺りはまるで渋谷のセンター街です。

カメラや携帯、スマホと、歩きながら盛んに桜を撮る人々で一杯です。
そんな自分も、早速カメラを持ち出し夢中でファインダーを覘きます。
毎年同じ景色にレンズを向けているのに、目に飛び込んで来る桜達は、
まるで今日の為にあつらえのドレスで着飾ったスターです。

ちょっと撮るつもりが、あっという間に時間が過ぎていきます。
長い間目黒川で桜を撮っていると、何処にどんな木があり、どの枝に
魅力的な桜の花が咲き並ぶか解ります。

まだ、全域を歩いている訳では有りませんが、目の前の情景から
川の流域のフォトポイントの桜がどんなにか艶やかか、目に浮かびます。

残念ながら明日は天気は下り坂、写真を撮るには光の加減が重要です。
しかも、近くを低気圧が通り過ぎるのか、花の写真を撮る事を難しくする
強い風も予想されます。

今日は暖かいので、いっきに満開に近い状態になると思いますが、
花の散る前に光と風のベストコンディションの日が訪れる事を願っています。



  昨日3分咲きが、今日は見事にドレスアップ

  暗い川面に淡いピンクの花弁が浮き上がる



  もうすぐオールスターが揃います

  


桜狂騒曲がいよいよ始まる

2014-03-28 13:44:43 | お花見

昨日ポツリポツリと咲いていた桜が、今日、朝日を浴びて
その数を急に増しています。
祭りの前の雰囲気の様に、歩道を歩く人々の顔にも
華やいだ満開の桜を期待する表情が見られます。
まだ、一枝に数輪の花姿ですが、この暖かい風に促され
明日は更に華やかさを増して行くでしょう。

毎年、何十枚と言わず桜の花を撮り続けていますが、比べてみると
色も趣も並木の姿も毎年違っていて、自然の織りなすファッションに
感動してしまいます。

しかしながら、我々日本人は、何故こんなにも桜や富士山を前にすると
心が和み、幸せを感じるのでしょう。
蕾の時から、今日の様に各枝に色合が増したときも、ふと見上げた瞬間
顔から身体から力が抜けて素直な気持ちになってしまいます。

この心の奥底から湧き上って来る郷愁の様な気持ちは、幾つになっても
新鮮で生きるエネルギーを感じさせます。

太古の昔から、自然の万物に神を感じていた日本人は、この自然が発する
神々の領域の様な神聖な感覚を抱いてきました。
家庭の中にも様々な神の存在が有り、それゆえ、人だけでなく自然に存在する
全ての物に感謝の念を抱く様になったと思います。

桜だけでなく、秋になると、様々な虫の音が秋の訪れを教えてくれます。
聴く人によりその感じ方は様々で、景色の移り変わりだけでなく、
心から季節を感じているのです。

最近の研究では、西洋人の多くが、虫の音を感じる脳の領域が
騒音を感じる部分と同じであることが解ってきました。
私達日本人の心が安らぐ虫の音が、西洋の方と異なっていたとは
驚きですが、あらゆる自然を深く感じ、慈しむ日本人の気持が
桜を愛でる気持ちに繋がっている様に思えます。



    枝全体がピンクに色づいています



    もうすぐ満開です



    夜桜も楽しみです


満開の後に訪れる緑の主役

2014-03-27 16:32:23 | お花見

PM2,5による大気汚染が日本でも問題になりつつありますが、
ニュースで語られる情報だけを見ると、それ以外の汚染は無いと
勘違いされがちです。

今、日本を取り巻く環境汚染は、毎年深刻さを増して、複合的に

その危険度を増しているのです。
花粉症にしても、杉やヒノキが原因とマスコミは書きたてますが、
これも、よく考えると、ほかの誘引物質があるのではないかと
考える学者も多いです。

杉の花粉が花粉症の原因ならば、杉が多く植えられている

山間部に生活している方々は、我々よりもはるかに重い症状に
なっても不思議では有りません。
しかしながら、調査報告を見てみると、むしろ、都会部の方が
重症患者が多いのが解ります。

この花粉症の症状を悪化させているのが、自動車から出る

二酸化窒素等の汚染物質が疑われています。
排気ガスが多く排出される道路では、花粉が飛んでくると
症状が悪化する人が多くなると言います。

また、食品に多く使われている添加物による免疫低下が

アレルギー症状を高めていると言う学者もいます。

私達は、生活を豊かにしようと進歩してきました。

住みやすい環境を作る為に環境を変え、地球上で
最も我ままな生物として君臨してきました。
しかし、我々の生活が豊かになればなる程、
新しい問題が噴出し、更には、考えもしなかった
病が増えて来ました。

地球上の一生物として食物連鎖の中で生きてきたからには

他の生物が住みにくい環境を作れば、いずれ自分たちも
苦しまなければならない事に気が付かなければならないのです。

大気汚染も海洋汚染も、自分たち人間が我々の生活への脅威と

思う以前に、そこに同じく生きている生物達がどうなって来たかを
思い出さなければならないと思います。

そのことを無視して長きに渡って汚染を続けてきた結果、

今や世界中で様々な問題が噴出してきているのです。

生きていくために大切な空気も、我々にとって微妙なバランスで

構成されています。中でも、酸素は生きる為になくてはならない
大切な元素です。しかし、この空気に占めるパーセンテージは
多くても少なくても生物にとっては問題となります。

この空気の中の酸素を作りだしている大切な役目が植物に有ります。

汚れた空気は浄化したり、汚染元を断てばどうにかなります。
でも、酸素そのものの供給源が絶たれればすべての人類は
息絶えます。
でも、今や世界中から森が消えつつあります。

また、海に溶け込んだ多くの二酸化炭素がサンゴ虫によって

サンゴ礁として固定化されます。
しかし、温暖化や汚染により、多くのサンゴ礁が消えています。

酸素の供給が減り、二酸化炭素が増え、大気汚染が悪化する。

こんな悪循環が起こっているのです。

美しい桜がもうすぐ満開になります。

そして、短い狂乱の日々が過ぎれば、何事も無かったかのように
桜並木は、緑のトンネルに変わっていきます。
あれほど関心を集めた桜が、その頃は、誰も気に留めず、
秋の紅葉まで人々の日常から消えてしまいます。

でも、初夏から暑い夏の日々まで、緑に包まれた桜並木は

太陽の光からエネルギーを得て、我々に大切な酸素を
毎日作り続けているのです。
日本中の植物が膨大なる酸素を供給しているのです。
我々が生きていくうえで無くてはならない命の素を
美しい花の後に作り続けてる事を知っておくことも大切と思います。



開花宣言

2014-03-26 15:45:58 | お花見

待ちに待った桜の花が、今やいっせいに咲きそうな
ピンクの蕾の中に、一つ二つ咲き始めました。
ここ数日の暖かい陽気に答えるかのように、
恥ずかしげに小さな花弁を風に震わせています。

一週間もすれば、あっと言う間にピンクのベールが
川面を包み、多くの花見客を楽しませます。
毎年ながら、我々日本人は桜に様々な思いを抱き
春の訪れの喜びだけでない、新たなる夢を膨らませます。
ちょうど卒業就職の時期に重なり、ある意味、人生の
節目を感じる門出の花でもあります。

数週間前までは、黒い桜の枝に、ポツリポツリと小さな
豆粒の様な蕾が寒さに耐えていましたが、今日の桜並木は
すでに満開の姿を予想される淡いピンクの蕾に包まれ
その日がもうすぐやって来ることを期待させます。

この時期、桜のみならず、春の花が一斉に花開き
公園の花壇は一気に華やいで来ました。
とは言え、困った事に、重なる様に今や杉やヒノキの花粉が
ピークを迎えているのです。
都内の花粉飛散量は、今週が最悪の飛散と予想され、
私のみならず、周囲の苦しみはいかんともしがたい状態です。

今日、出勤してくる時に、私の乗った車両で、マスクをしている
いわゆる花粉症と思われる方々は、半数近くになっていました。
病に伏してしまう程の病気ではなく、マスクをしたり薬を飲んだり
各自で対策を行なえば生活はできるのですが、
これだけ、国民に蔓延していると、少なくとも仕事の効率は下がり、
生活の意欲がそがれてしまうのは事実です。

入院したり、命に関わらない事が帰って災いし、
こんなにも患者が毎年出ているのに、公的な対策が行なわれず、
その治療に使われる費用も国民にとって大きな負担となっています。
成人病対策などは、国を挙げての対策が行なわれていますが、
これだけ多くの人が毎年苦しんでいる花粉症は、国民病と考え
患者に対する経済援助を考えてもいいのでは無いでしょうか。

私の息子は、小さい頃からのアトピーが大人になっても治らず、
更にはこの時期花粉症でかなり苦しんでいます。
今月は来月からの消費税引き上げに伴って会社が忙しく
帰宅できない日もあります。
休みになると、一日中死んだように眠っています。

国民が健康であれば、医療費が削減でき、さらには
人々の働く意欲が沸いてきます。
子どもは宝といいますが、人は、国の宝です。
国民が健康で幸せに生活を送れるための増税であれば
誰も文句は言わないでしょう。

増税前に買い物に殺到する国民を見て、人々が毎日の生活で
いかに苦しい思いでいるかを理解できない方々が
国の実権を握っている事に深い憤りを感じます。