めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

世界の超豪華客船を見る

2015-09-14 16:30:04 | 旅行

先日、横浜港に、巨大豪華客船が入港とのニュースが有り、
早速見学に出かけました。
本当は、乗船して世界一周旅行をしてみたいのですが、お金も暇も
残念ながら有りません。
しかしながら、昔から大きな船が大好きで、日本に大型客船が入港すると、
その港が近ければ、結構よく見学に出かけています。

東京に住んでいると、ほとんどの場合、横浜が寄港地となっています。

これまで、横浜に遊びに行くと、日本の飛鳥等の客船は結構見るのですが、
海外からの超大型船となると、なかなかお目に掛れません。
今回は、マリナー、オブ、ザ、シーズ と言う、世界の五本の指に入るという
超豪華客船です。

余り大きすぎて、ベイブリッジを抜ける事が出来ず、大黒ふ頭への接岸と

なりました。
いつもなら、山下公園の大桟橋が交通の便も良く、飛鳥や日本丸が接岸し
多くの観光客を喜ばせるのですが、残念ながら、かつてクイーンエリザベス二世号が
入港した時と同じく、貨物船接岸場所である、大黒埠頭となってしまいました。

朝方入港し、夕方には出港という事で、仕事前の午前中に見学と成りました。

電車で鶴見駅まで行き、その後バスで現地まで向かいました。
みなとみらいは、観光地とあって、大桟橋が美しく多くの船を迎えるのですが、
ここは、タンカーや大型貨物船が接岸する場所とあって、周囲は、トラックや荷役で
集まる車で大混雑です。

観光地として慣れている横浜とは全く違う、京浜工業地帯のど真ん中です。

大型トラックが行き交う道を歩く事、10分程で、豪華客船が係留されている護岸に
到着しました。
しかし、広大な護岸の周辺は、大きく金網が張られていて、関係者以外は入れません。
入り口は、税関関係者がしっかりとブロックしています。

乗船客や船舶関係者が乗る、チャーターバスがひっきりなしに行き交う中、

何とか、遠景で写真を収めました。
船までは、200m以上離れているのですが、その姿は、日本船を見慣れている
私にとって、驚きの一言です。
これまで、テレビや写真では見た事が有るのですが、実際に目の当たりにすると、
その大きさは、まるで、巨大マンションです。

数えきれない客室の窓が並び、ずんぐりとしたその大きさに圧倒されます。

公表では、長さが310m程、総重量は138000トンと世界トップクラスの大きさです。
乗客は3400人程乗船でき、巨大な高層ビルが海に浮かんでいる様です。

かつて、数十年前、鹿児島港に入港した、クイーンエリザベス号を間近に見た時は

その長さと大きさに圧倒さえましたが、今回は、巨大なマンションのが海に浮かんでいる様で
船と言うより、巨大なビルを眺めている様でした。

しかしながら、いつの日か、こんな巨大豪華客船で世界一周をしてみたいものです。

毎晩繰り広げられる世界の豪華ショウやイベントを見たり、世界の食べ物を味わったり、
ラスベガスの様に華やかと言われる船内を長い船旅で満喫したいものです。

一体、世界のどんな人たちが乗っているのだろうかと思ってしまいますが、

半分以上が中国人と言うのは、世界のご時世が中国を中心に回っていると言う
事にでもなるのでしょうか。
ともかく、足早に見てきましたが、帰って、仕事に出かけると、いつもの現実が有り、
まるで竜宮城を覗いて来た様で、楽しかった半面、今の生活との大きな差を
身を持って感じる見学となってしまいました。

    


鎌倉は人の海

2014-11-24 19:54:55 | 旅行

昨日は、半年ぶりに鎌倉に行ってきました。
お天気も良く、巷は三連休とあって、現地は大混雑。
何処に行っても、今まで体験した事のない混雑ぶりでした。

移動する為に電車に乗ろうにも、ホームに入る事さえ難しく、

まるでラッシュアワーの様に、人の波に押され、狭い電車に
身動きが出来ない程押し込まれ、降りる時は、まるで
ところてんの様に突き出されます。

こんなにも酷い状態は、家を出る時まで、想像すらできませんでした。

鎌倉の有名な神社仏閣は、まるで大晦日や元旦の様で、
人の波に入ることも、出る事も難しく、悲鳴が聞こえる観光地も
初めての経験でした。

この秋、一番穏やかでいいお天気の連休であった事も有り、

誰もが同じ考えで出かけたのでしょう。
静かにお参りして、鎌倉の古の歴史を堪能しようと思っていましたが、
今まで訪れた同じ地とは思えない程の大混雑でした。

ただ、晩秋の鎌倉は、各所で紅葉が美しく、見上げれば錦織りなす

美しい自然が目を楽しませてくれました。
更には、日没の湘南の海には、太陽のオレンジの光の帯が
美しく金色の道となり、誰もがその美しさに見とれていました。

そんな訳で、一日中人に揉まれ、大幅に移動時間がかかり

思う様な場所に行けずに帰宅となりました。
ぐったりと疲れたものの、最後に家の近くの目黒川のライトアップで
今日の一日を占める事となりました。

今年から500万個にも及ぶLEDライトが桜の枝に付けられ、

目黒川に青いトンネルが出現しました。
案の定、中目黒駅に着くと、改札から多くの警察官が出て
交通規制です。
やっとのことで横断歩道を渡り、目黒川まで歩くと、
そこは、春の桜並木とは異なった、青い世界でした。

独特の青の景色に、誰もが驚嘆してカメラを向けています。

私達も、桜の花を愛でる時のように、遊歩道をゆっくりと歩きます。
4月の頃と同じように、多くの人出で歩く事もやっとの状態です。
何回もシャッターを押し、この新しい光の道を楽しみます。

しかし、橋を一つ過ぎて、いつもの様に上流に向かおうとしましたが、

2人共顔を見合わせ、もう帰ろう、という事となりました。
何故か、気持ちが高まりません。

桜の頃は、枝の先に沢山の明るい命が湧き出ています。

しかし、今回の照明は、何故か、暗くて冷たい感じです。
木の幹や枝に付けられているだけで、生命感が乏しく、
色合も寒々としてテンションが上がりません。
周囲を見ても、浮かれる人は一人もいません。
ただ静かに見ているだけです。

同じ目黒川でも、五反田の南側に毎年付けられているライトは

明るい紫やピンクや黄色です。
寒い中でも暖かく感じます。
桜の時の華やかな目黒川を狙ったのかも知れませんが、
人の心はもう少し微妙です。
私達としては、桜とは言えずとも、ピンクのライトであったら
少し暖かい気持ちになって、心も癒されたのではと思いました。

鎌倉の紅葉



湘南の夕焼け



目黒川ライトアップ

 


スカイツリーに登る

2014-05-30 13:35:59 | 旅行

建設当初から興味があったスカイツリーに初めて登ってみました。
数年間は観客が多すぎて、とてものんびりと東京の街を見下ろすことは
できないだろうと思い、登ると言う選択肢を持つことは全くもって
有りませんでした。

ところが、最近身内で登る者が増えてきて、長く並ばなくても良いのでは、
と考える様になっていました。
昨日は仕事が無かったため、妻と二人でまずはお台場に出かけました。
スカイツリーとは反対の方向ですが、昼はお台場で少しぶらついて
夕方にかけてスカイツリーに向かおうと考えました。

昼の時間をお台場で過ごした後、隅田川を船で遡って浅草まで行く
夏場には涼しいコースを選択しました。
久し振りに浅草に着くと、隅田川の対岸に大きくそびえ立つスカイツリーが、
前景のビアカップに溢れるビールを模したビルと重なって、いつもの様に
多くの観光客を楽しませていました。

スカイツリーには、建設当初からカメラ片手に出かけて行ったものですが、
完成後も、水族館や商店街をぶらつく事はあっても登る気は全く有りませんでした。
幸い平日の夕方とあってか、チケット売り場に並ぶ人も無く、一年前の日曜日に
チケットを買うだけで一時間以上待たされていた人々が誰もいません。

すんなりとチケットを買い、そのままスカイツリーの展望台までアッと言う間です。
耳がキュンとなる間もなく東京がジオラマの街の様に見える展望台です。
残念ながら遠くは雲に掛かっていて、富士山や箱根山麓、更には伊豆半島は
霞んだ東京の西側と共に全く見えません。

でも、そんな事はこの時間帯、あんまり気にはしません。
この日の目的は、夕日が沈んだ後の大都会の光の海です。
到着したときはまだ日が高く、一年で一番日が長い時でもあったため
夕方五時を過ぎても昼の明るさです。
少ないとはいえ、修学旅行の学生たちも多く居て、外を眺める為に
開いた場所を見つけるのに苦労します。

第一展望台とはいえ東京タワーよりもはるかに高く、下を見下ろすと
車の種類が解からない程小さく、まして、人の動きはアリよりも小さく
周囲は高層建築も少なく、東京タワーで見下ろすよりもノッペリとした
平面の感じです。

展望台にある喫茶店で場所を確保して、夕日が沈む方向を眺めます。
次第に辺りが黄昏の色に染まり始め、少しモヤで霞んだ赤い太陽が
ゆっくりと西の空に沈み始めました。
止まり木に座りながら、変わりゆく天空からの夕焼けを妻と眺めます。
以前同じように東京タワーでも夕焼けを眺めた事を思い出します。
太陽が目線の高さまで落ちると、妻の顔が赤く彩られ、
ストローを咥える姿に思わずシャッターを切りました。

午後六時を過ぎてようやく街の明かりがぽつぽつと光始めました。
真下には隅田川が流れ、行き交う観光船がライトアップし始めます。
ひと際華やかなのは浅草の花やしきの辺りです。
闇夜が次第に辺りを包み始めると、その光は一層きらびやかに輝き
これからの夜の美しい光のショーを期待させます。

喫茶店に入って早くも1時間を過ぎたでしょうか。
赤く染まっていた西の空も黒いベールが下りて、いよいよ
夜の大都会が広がって来ます。

すでに、東京の街は夜の帳が降りて、大都会の光が広がっていきます。
飲み干してしまったアイスコーヒーにストローだけが残っています。
カメラはこの一大イベントを写すべく、夜景モードで準備万端です。

もう街並みは十分に暗くなりました。
いよいよ沢山の光に溢れるはずです。

それから更に1時間、一向に明るい街が現れません。
エッ!何故!

妻のカメラも一向にシャッターが降りません。
とりあえず、もう一つ上の高い第二展望台に上ってみました。
ガラス越しに広がる関東平野の暗い大地に、沢山の人の営みが
光となって窓一面に広がっています。
ぐるりと周囲を回りながらベストビューポイントを探します。

スカイツリーに隣接した商業ビルの商店街で夕食をすませ、
浅草の街に戻ってくると、観光客も少なく七色に輝くスカイツリーが
昼間とはまた違う顔で真っ暗な隅田川の上に浮かび上がっていました。
地下鉄に乗って家に帰れば、時計はすでに10時を回っていました。

2人ともぐったりと疲れて、急いで風呂の準備です。
一日とっても楽しい都内散策でした。
何度も行った所でも、二人で沢山の想い出や家族の事を話すと
また新たな感動を生み、この小旅行は大成功でした。
でも、二人の結論は、大都会の夜の輝きを満喫したければ
東京タワーがベストというところに落ち着きました。

スカイツリーは、あまりにも高くて、街を眺めると言うより
地図を眺める様な感覚でした。
天気の良い空気が澄み渡った秋や冬がベストだと思われました。


川越の土蔵造りに感動

2014-01-27 17:07:10 | 旅行

昨日の日曜日に埼玉県にある川越に行ってきた。
休みの日に、特別に用が無ければ、家にいると言うより
何処かへ出かけるのが普通だ。

昔から、休日はのんびりと家に居たりすると、翌日からの
仕事のテンションが落ちてしまい、東京都内のみならず
関東一円様々な所へ出掛けていた。

特に、子供たちが小さい頃は、ディズニーランドによく出かけ、
早朝から日曜日となると必ず家族全員で丸一日遊んだものだ。
気にいった所が出来ると、そこに毎週行ったりしていた。
ディズニーランドが出来た頃は、30週連続で出かけたこともあり、
在る時、早朝息子を起こしに行くと、今日はお願いだから寝かして、
と懇願されたのを思い出す。

しかし、最近は子供達も社会人となり、わたしも、連れていく相手が
居なくなったこともあって、1人で出かける事が多くなった。
妻はと言うと、昔の様にしおらしく付いて来ることはまず無く
日曜日のスケジュールは妻の都合によって決定されている。

そんな訳で、今回も新天地の川越に一人旅となった。
今まで内陸の街に行く事が殆ど無く、海が好きな事もあって
ベイエリアに出かける事が殆どだった。

池袋から列車を乗換え、40分程で川越駅に着いた、
何処にでもある様な長い商店街を歩いて行くと、
次第に、映画のシーンで見たような古い家屋が目についてきた。
造りが明治や大正の頃の歴史的建造物が多く、
最近の家屋とは全く異なった雰囲気に思わずカメラを向けた。

私の田舎の家も建てられたのは同じ時代と思われるが、
改築増築で外見からは当時の面影は殆ど無い。
しかしながら、この地域の建物は、まるでタイムスリップして
しまったかの様に、当時の雰囲気をそのまま残している。

明治26年の川越大火で街の三分の一を消失してから
日本の伝統的な耐火建築である土蔵造りを推し進めた為
今にこの素晴らしい風貌が残されている様だ。
街道に沿って巨大な蔵造りの家が何件も立ち並ぶ。

その姿は、どっしりとして言わば家の横綱の様な出で立ちだ。
古い昔の建物は神社仏閣に多く残されているが、
この様に商家で残っているの見るのは初めてであった。
川越商人の繁栄と心意気に歴史の重みを感じる一日だった。



横綱の様などっしりとした姿



立派なうだつが繁栄を物語る



おしゃれな刃物屋さんの看板



川越商人の栄華を思わせる



続く軒並に江戸の街を想像する