めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

急激なお天気の変化に戸惑う

2015-12-11 15:59:07 | 天候

それにしても、今日の天気は、異常でした。
前日の夕方ごろから降り始めた雨は、途切れることなく、
今日の朝まで雨音が聞こえ、出勤の頃は、嵐のような
雨と風で、ズボンもバッグも濡れてしまいました。

とは言うものの、今の時期、このような雨が降れば

寒さに襟を立て、冷たい風に足早に歩くものですが、
今日は、まるで春の様な生暖かい風が吹いていました。
そして、湿度でガラスも窓も完全に曇ってしまった頃、
突然、外が明るくなり始め、窓から顔を出すと、真っ青の
空と白い雲が目に飛び込んで来ました。
それでも、相変わらずの暖かさですが、誰もが、この日の
言いようのない暖かさと、天候の異変に戸惑っていました。

ところで、普段から私達は、お天気を気にして生きています。

晴れても曇っても、雨が降っていても、それ程大きな影響は
感じられないのですが、ニュースと言えば、必ず天気予報が
必然的に盛り込まれていて、ニュースキャスターも、ごく普通に
噺の枕の様に、お天気の話題から入ったりします。

あらゆる仕事が有り、様々な環境に生きている人々が

共通に思いを巡らすお天気は、生活の中にしっかりと根付いて
私たちの日常を支配しているのです。

私達は、雨の日から、お天気に変わると、誰もが、自然に

清々しい気持ちになったり、体調が良くなったりします。
これは、生物として、自然な成り行きであり、この変化が
人々の仕事や生活に影響を与えているのは、太古の昔から
世界中の人々が天気を自分たちの生活の基準としてきた事からも
良く解かります。

しかし、これは、晴れているから身体が調子よくなると言うものではなく

大気の状態が大きく影響を与えているとも言われています。
私達は、基本的に、1平方センチメートル辺り、一キログラム前後の
大気の圧力を受けています。
かつては、ミリバール単位が多かったのですが、最近ではヘクトパスカルと
表記が変わり、その数値により、高気圧や低気圧と分類したりします。

この変化は、ほんの小さなものですが、私達身体全体に於いては

かなりの影響が有るのです。
気圧が下がると体調が悪くなる人は多く、身体の中からの圧力と
大気圧のバランスが変わることにより、体調変化が起こると言われています。

普段大気圧と言うのは、感じる事は殆どないのですが、高山に登ったり

海に潜ったりすると、その変化で自分の身体が変調する事が解ります。
高山に登る時、急激に下がる気圧に付いて行けず、高山病になるのです。
普段の生活に於いても、低気圧が来ると、高い山に登った様な状態になり、
気分が滅入ったり、身体が重くなったりするのです。

そんな事から、その日の天気如何で、生活のリズムや仕事のリズムが

変わったりしてしまうため、何となく、その日の天気を知りたくなるのです。
人は、少し気圧が高い方が元気になる傾向が有ります。
身体の中が活性化し、生活意欲や労働意欲も増し、どちらかと言えば
健康な毎日を送れるのです。

大気圧では有りませんが、何かに向かって頑張っていたり、抵抗したり

チャレンジしていると、力が沸いて、元気になって来るのです。
気圧が上がると、それに伴い体の中からも同じように圧力が増す事により
より活発になると言えるのです。

人生においても、自分の夢を目指している時、その夢を叶えるために

テンションが高まります。正に、高気圧になって来た時と同じです。
上司に怒られたり、イジメに有ったり、シカトされたりと言う時は、
自分のテンションがグッと抑えられるのですから、正に低気圧になったのと
同じ様な心情と成るのです。

願わくは、いつも、いいお天気の高気圧の状態が相応しいのです。

様々なチャレンジは、自分に対する快い圧力と成り、それに対抗する力が
テンションとなって身体を健康にするのです。
何かを諦めたり、年齢を気にしたりして、夢を捨ててしまう事は
お天気で言うと、雨の暗い一日を選ぶようなものです。

気持の良いお天気の時は、よりテンションの高い自分をめざし、

お天気の悪い時は、諦めずそれなりに心のテンションを保ち、
新たなるチャンスを待つことが大切と思えます。
人として生物として、より楽しい人生を送るには、様々な状況に対処できる
いつもいいお天気の心を育てて行く事が良いのではないでしょうか。


素敵な青空が微笑みを呼ぶ

2015-11-21 13:58:42 | 天候

今日は、朝からとってもいい天気です。
空気もカラッと乾いていて、空を見上げると、幾つもの筋雲が
青い空にハケでサッと描いた様に、その周囲の鱗雲と共に
秋の美しい空模様を演出しています。
思わず、妻と、空に向かってカメラを構え、御互に、その美しさと
清々しさに笑みがこぼれます。

ここ数日、どんよりとした曇り空や冷たい雨が降り続いて、いよいよ
寒い冬に向かっているのだと、気分も塞ぎ気味でしたが、一転して
秋晴れの広々とした青いキャンバスに白い雲が心を解放してくれました。

私達の住む日本は、春夏秋冬があり、昔から、この季節の移り変わりに
人々は自分たちの生活を委ね、日本人独特の心を育ててきました。
朝目が覚め、先ず気にするのが空模様であり、顔を合わせると、
お天気の話から始まることからも、いかに私達が自然の変化に敏感であり、
大自然と共に生きて来たかが解ります。

それ故、私達は、自分たちの思いで勝手に生きている様で、日頃から
様々な自然現象から深く影響を受けているのです。
ちょっとした天候の変化で、私達の気持ちも変わってしまい、日常生活の
リズムすら変わってしまいます。

とは言え、これ程までに、私達の人生に影響を与える日々のお天気は、
良い事ばかり私達に感じさせてくれるとは言えず、時には災害を伴い
苦しい思いや辛い思いを感じさせる事も有ります。
これこそ、私達人間の及びもしない自然現象なのですが、私達としては
出来るなら、いつも私達の思い通りになって欲しいと思うものです。

しかし、全ての現象は、地球上のあらゆる生物にとって大切な役割が有り
私達人類だけの都合通りにはいきません。
そのリズムが、四季と成り、私達日本人にも、様々な影響を与えていて
それをいかに利用して、生活に生かしていくかが、私達日本人が生きて行く
術とも言っていいのです。

とは言うものの、人類は、この自然から得られる豊かな富を、更に得るべく
様々な知恵を働かせ、人類に都合の良いように地球を変えて行きました。
この事により、私達は、あらゆる生物の頂点に立ち、地球を支配して
来たわけなのですが、この事が、常に人類の都合に合わせて行われた結果
今や、世界中の人々が苦しみ、世界中の生物が絶滅に向かっているのです。

私達が大自然から受ける大きな恩恵とは、生きるための糧をあらゆる生物から
得ている事です。
自然が作り出す膨大な食料が、私達をこれまで生かしてきたのです。
しかし、私達を育てた地球の生き物たちを、今や、私達は死滅に追いやろうと
しているのです。
乱獲、汚染、開発と、一方的な搾取によって、私達が生きるための糧すら
無くなりつつなるのです。

私達の生活を守り、未来を保障してくれる多くの生物の環境を破壊している事が
自分達人類の首を絞めている事になっている事に気が付きません。
常に、自分たちが頂点にいると思う驕りが、多くの生物を死滅させ、様々な
美しい自然環境を破壊しているのです。

どんよりとした雨雲から降り注ぐ雨を避けるために傘をさし、下向き加減に歩いた
その翌日に、思わず見上げる青い空と白い雲。
私達は、自然に生かされている事を理解しなければなりません。
自分たちが幸せに生きる為、子孫が未来永劫、豊かな生活を送る為には、
大自然と私達は、同じ立場であり、御互いに生かされている事を知らなければ
私達の未来は保障されないのです。

地球上で起こるあらゆるトラブルの原因は、御互いの理解の無さから生まれます。
御互いが生かされて存在している事を知れば、御互いに未来を築く事が出来るのです。
宇宙の大きさからしたら、地球の大きさは、針の先よりも小さなものです。
それ程にも小さな世界で、御互いを傷付け合う事の無意味さを知らなければなりません。

微笑みからは微笑みが生まれますが、憎しみからは憎しみしか生まれません。
憎しみは、御互いの破滅を生みます。
地球上の命の意味を考えれば、自分が幸せを得る為には、自分以外に幸せを与え
苦しみを取り去ってあげる事が大切であることが解るのではないでしょうか。



大自然からの報復!?

2014-09-11 13:08:17 | 天候

今まで体験した事のない豪雨、強風と言ったフレイズが
珍しくなくなりました。
30年ほど前にあったパニック映画に、世界中が異常気象で
壊滅していくと言う、まるで夢物語の様なストーリーでした。
当時パニック物の映画は恐怖物と同じく、現実では有りえない
作られたものという印象でした。

しかし、21世紀に入って、ノストラダムスの予言は当たらなかったものの

世界の気候の異変は日常となりました。
遠い昔の大災害の経験は、一生を通じて一度体験するかどうかのものです。
ところが、最近は日本中で、月に何度も起こる様になりました。
しかも、頻繁に起こるだけでなく、その荒っぽさは、とても日本の天気とは
思えない程です。

特に、今年の夏に頻発する集中豪雨は、その特異性が恐ろしいほどで、
同じ場所に何時間も居座ったり、記録的な雨量がもたらす濁流が
田畑も街も、全てを押し流してしまう勢いです。

昨日も今日も、あまりにもヒステリックな滝の様な豪雨に驚かされます。

かつて、人類の進歩は、人類が想像した通り現実化していくと

言われたように、私達はあらゆる可能性を現実化して来ました。
鳥の様に空を飛ぶことも、魚の様に海に潜る事も、更には宇宙にも
進出するようになりました。そうやって人類は高い文明を築いていったのですが
反面、その代償なのか、沢山のストレスを地球に与えてきました。

自然の大きな懐に包まれていた頃は良かったのですが、その自然すら

変えていくようになってから、私達は新たに負の予言や予想をするようになり、
将来の危機を様々なメディアで訴える様になりました。

でも、最初はパニック映画の様に興味本位で受け取られていたものの、

その恐ろしい予測が次第に現実味を増し、今では、何が起こっても
誰もが驚かない程の頻度となってきました。

私たち人類が進歩し、豊かな生活を作りあげる為に行った

様々な地球への悪態が、遂に、辛抱強く受け止めてくれていた地球の
逆鱗に触れたのではと思える程、世界中に天変地異が起こり、
人類の生活が脅かされる事態となってきました。

一方、地球規模で環境破壊が進んでいるにも関わらず、

いまだ、人類は陣取り合戦に多くの資本と尊い命をつぎ込んでいます。
世界の軍事費は、環境改善に使われる費用の数千分の一も無い言われています。
何億人もの人々が戦争で苦しんでいるにも関わらず、戦争に投資する
死の商人は世界を駆けまわっています。

何しろ、機関銃の弾丸で一番安いもので一個100円と言われます。

普通の機能の機関銃で、一分間に3000発発射できます。
つまり、一分で30万円使われます。
今一番性能の良い戦闘機を一機作ると、東京都の年間予算が必要です。
世界中が軍事費に使う費用はいかに膨大であるかが解ります。

環境破壊と共に、戦争は人類の未来を破壊していきます。

天候異変が当たり前になり、戦争が日常化していく未来は
何としても阻止していかなければなりません。

戦争を知らない世代が、どんなにその悲惨さを伝えられても

実体験をした人の数十分の一も理解はできません。
私も、戦争を知らずに平和な日本でこれまで生きてきました。
しかし、かつて、死ぬ寸前まで追い詰められ、多くの仲間を失った
あの時の惨禍は決して忘れる事はできません。

自然を破壊したときに悔いても手遅れです。

戦争になってから悔やんでも手遅れです。
毎日のニュースにただ映画を見てる様な気持ちでいると
いつか、その苦しみの当事者となるかもしれません。


季節の移り変わりに見えて来るもの

2014-08-29 12:59:12 | 天候

少し涼しい日が続くと、昼間に屋外に出てみようかと言う気になります。
家を出たとたん、ギラギラとした日差しに、周囲の自然を楽しんだり
街並みをブラブラする気分にならず、思わず涼しい屋内を求めたりしましたが、
控えめなセミの鳴き声に、目黒河畔の桜並木を眺めたり、早い秋を探したりしています。

長袖や上着を羽織る人々の間を、ティシャツやランニングシャツで足早に歩くのは
やはり若い世代の人達で、涼しくなってホッとしたものの、過敏に上着を用意するのは
私達オジサンの世代なのでしょうか。

雨が降ったり止んだりの鬱陶しい天気なのですが、この夏の余りの暑さから
返って水を得た魚の様に、傘もささずに小雨の中を歩いても気になりません。

私は仕事柄昼に出勤して夜遅く帰宅する毎日なのですが、利用する公共機関は
乗る時間によって客層が全く違うのに驚かされます。

昼ごろ出かけると、バスや電車の中は、ほとんどがお年寄りで占められています。
特に、月末の縁日が開かれる近所の御不動さんは、集中的に昼ごろお年寄りが集まります。
そのコースに当る私が乗るバスは、その日ともなると、普段でもシルバー世代で一杯なのに
まるで、高齢者のラッシュアワーの様な状態で、身動きすらできません。

普段ならばお年寄りを気遣って、若い人達も優しく席を立ったりするのですが、
座っているのも年寄りなら、立っているのも年寄りだらけです。
私も他人ごとではないのですが、私が一番若く見える程の長高齢者の集団が多いものです。

また、私の帰る時間帯は深夜に近い事も有って、バスは最終が多く、電車も、残業で疲れた
サラリーマンや酒の席で楽しんできたややアルコールが臭い人達が目立ちます。
一年を通じて同じような時間帯で公共機関を利用していると、何故か、乗り物の中は
こんな人達ばかりの様な錯覚をしてしまいます。

しかし、時たま、普通のサラリーマンの時間帯で出勤や退社をすると、その情景は一変します。
朝の駅においては地獄です。慣れない私は右へ左へと押し流され、電車に乗れても
息つく暇がないほど押し込まれます。

慣れと言うのは恐ろしいもので、たった一度経験しただけで、自分は絶対サラリーマンには
成れないと自覚してしまいます。日本を支える多くの人々がこの激務に耐えて仕事をしていると
思っただけで頭が下がる思いです。

ところで、少し一般の方々と違った時間帯で生活する私たちにとって、都会の喧騒を
忘れさせてくれる空間が有ります。
大したことはありませんが、庭の小さな緑の空間です。

夏の暑さに忘れ去られていましたが、ここ2~3日、窓を開けると優しく迎えてくれます。
小さなポットの苗が、今では緑のカーテンになったゴーヤも、幾つか実を膨らませ
中には熟しすぎて色付いた物も出てきました。
背丈も大きさも全く比べものにならなかったバジルは、どちらも肩を並べて空に向かっています。
人も動物も植物も、一生懸命生きているんだと感じるのもこの涼しさのお蔭かも知れません。



涼しげな空間に色付くゴーヤの実



揃って緑の葉を広げます。
左が苗で買ったゴーヤ、右が種から育てたゴーヤです。

 


突然の雨と雷

2014-05-22 15:14:24 | 天候

朝からの突然の雨と雷に妻が慌てて洗濯物を取り込んでいました。
この時期、春から夏への季節の移り変わりに大気の変動が激しく
夕方にかけてスコールの様な雨になる事がよくあります。

昔から、地震、雷、火事、親父、と言われる様に、やはり雷は怖いものです。

今日の様な突然の雨と雷を見ると、7年前の恐ろしい体験を思い出します。
梅雨入り前の蒸し暑い日でしたが、大好きな釣りをするために、日曜日の夜
横浜方面に出かけました。

私が釣るのは、護岸から夜に釣るメバルです。

メバルは目が良くて、昼間はあまり釣れず、大物を狙うには夜釣りがベストなのです。
この日も夕方から出かけて、暗くなる前に準備をして、日没を過ぎると釣り始めます。

釣り始めて直ぐに竿先が大きくしなります。

最初に釣れて来たのは、体長30センチ程のセイゴ、つまりスズキの子供です。
護岸からはこのサイズが良く釣れて、時に50センチを超える大物にも出会えます。
釣り始めて30分ほどしたでしょうか、辺りがやや湿っぽくなり遠くで雷が聞こえてきました。
東京方面を見ると、幾つもの稲光が見えます。まるで創世記の様に次々に見える光の筋に
雨にならなければ良いなと思いつつ、竿を振り続けました。

それから10分もしなかったでしょう、突然の大雨、辺りは音を立てて降りしきる大粒の雨に

直ぐに水たまりができ始めました。
でも、雨が降る事を予想してゴアテックスの雨具を準備していたので、さして慌てません。
降りしきる雨の中、次なる獲物を求めて漆黒の海に仕掛けを投げ続けました。

とその時、突然の轟音と眩しいばかりの光で辺りは昼の様に明るくなりました。

横に停泊していた船に雷が落ちたのです。
こんな間近で見たのは初めてで、慌てて近くのコンクリート製の公衆トイレに逃げ込みました。

そして固唾を飲んで外を眺めていると、またもや光が大きく帯を成し、目の前の、ちょうど

私が釣っていた場所の鉄柱に落ちたのです。
もう生きた心地はしません。恐怖で唇が渇いているのを感じました。
もし、あと10分釣っていたら、と思うと足が動きません。

最近の釣竿はカーボンロッドという炭素繊維素材でできているので、非常に電気伝導率が高く

ひょっとしたら自分が避雷針となって雷の直撃を受けたかもしれません。
ゴルフをしている時、振り上げたカーボン製のシャフトに雷が落ち、ゴルファーが亡くなった事を
思いだしながら家路に急ぎました。

あんなに激しかった雨も雷も収まり、今ではいつもの静かな風景です。
雷は滅多に有りませんし、その被害に遭遇する事はまず有りません。
しかしながら地震と共に自然の恐ろしさを誰もが感じるものです。
どんなに文明が進歩しても、大自然の営みは一瞬にして私たちの生活を変えてしまう程
強大で恐ろしいものです。
地球の自然の中に生かされている事をいつも心にして、敬意を払って生きていきたいものです。