めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

目黒のサンマは秋の匂い

2015-09-20 16:11:11 | お祭り

今日は、早朝から、香しい燻製の様な匂いが漂って来ます。
そう、朝から、近くの広場で大量のサンマが焼かれているのです。
この時期になると、目黒では二か所で盛大にサンマ祭りが開かれ
早朝から何百人もの人が、周囲を取り巻きます。
先週は目黒駅の近くで行われ、今日は、目黒河畔の広場で
沢山の人を集めて一日中、秋刀魚を焼く煙が立ち上ります。

とても楽しいイベントなのですが、周囲の住宅は、この日は最悪です。

何しろ、洗濯物を干す事は厳禁です。ウッカリ干し忘れると、
大切な衣類が、燻製の様な匂いが浸み付いて、着る事が出来ません。

また、窓を開ければ、サンマの匂いを一杯含んだ白い煙が流れ込み、

部屋中に焼き魚の臭が充満し、カーテン、衣類にしっかりと染み込みます。

しかしながら、一年でたった一日であり、周囲の人達も、遠くから集まった

多くの人達も、秋の名物を楽しむビッグイベントとして待ち望んでいるのです。
もくもくと上がる秋刀魚の香ばしい匂いに秋を感じ、豊かな海の幸に感謝する
多くの人々の笑顔が、平和な日本を象徴しています。

ところで、このサンマ祭りがおこなわれている目の前には、目黒川が流れ

近くには巨大なゴミ焼却の煙突が立っています。
目黒川は、殆どゴミも流れていなくて、ただ濁っているだけの様に思われますが、
覗いて見ても、生き物の生命活動は感じられません。
汚れは少なくなったとはいえ、この川は、私達都民の生活汚水の流れる川です。

更には、横に高くそびえ立つ焼却炉の煙突は、一見、白くて綺麗な煙が

流れているだけで、青空をバックに穏やかな雰囲気を漂わせていますが、
実際は、目に見えない大量の化学物質や汚染物質を終日空間に排出して
東京の空を少なからず汚染し続けているのです。

つまり、私達は、生活が豊かになり、近代化するにつれて、様々な物が

管理者達によって隠され、目に付かない様にされているのです。
一日、目を擦るほどのサンマの煙は、目鼻を刺激するかもしれませんが、
これは私達の生活からしたら、ほんの微々たるものでしかありません。
しかし、私達が気が付きにくい川や空の汚染は、毎日確実に進んで
いつの間にか私達の健康を損ねて行くのです。

今や、私達の生活は、危険な物、見てはならないものを、極力隠し

誰もが平和で健康な生活をしているかのように作られています。
目で見えるものだけでなく、様々な情報も、私達の目や耳に届くときは
全く違ったモノになっている事は珍しくないのです。

ついに安全保障関連法案が強行採決されました。

全てのメディアが、その未来を憂うコメントや映像を流しています。
しかし、その隠された事実をすべて流す事は有りません。
秘密裏の内に、これから遂行されていく、国民の全てが関わる
重要な事項が、私達が気が付かない内に進められて行くのです。

私達は高度成長の元、日本が世界の先進国に名を連ねるべく

日本中の自然を変えて行きました。
その当時は、その進歩に目が向き、誰も大切な物が失われて行く事に
気が付きませんでした。

しかし、そのツケはいまだに日本の大きな傷跡として残っているのです。

世界でも類を見ない美しい自然は、ことごとく破壊され、美しい海や山は
生物の住めない、私達日本人の汚物の捨て場となってしまったのです。

昔から、手に入らなければ、輸入したりして、他国から手に入れれば

大丈夫と言う考えから、日本国土を荒廃させ、海の生物を乱獲し続け
挙句の果ては、世界中の食料を集める羽目となってしまいました。

しかし、もう、世界から私達の足りない物を手に入れる事は出来ません。

なのに、いまだに、他国に身を委ね、頼ることに道を見出そうとしています。
強行採決は、裏を返せば、日本の国民の為と言うのではなく、
バックの国へ対する忠義に過ぎないのです。

何時までも自立できない日本は、周辺国から敵対視されることは変わらず、
同盟国からは、いずれお荷物として投げだされるのが落ちなのです。
日本は、これから未来永劫、一体どのように生きて行きたいのかを
しっかりと示す事が出来るリーダーが生まれない限り、
国民の幸せと安心は実現する事はできないのです。


皆の絆を生む、おはら祭り

2015-05-18 18:51:33 | お祭り

昨日、恒例の、おはら祭り、が渋谷で開催されました。
一年に一度、渋谷のメインストリートを沢山の踊り手が
埋め尽くします。
本家鹿児島からも沢山の踊りのチームが繰り出し、
東京で集まった地元出身者のチームと共に踊りを競います。

とは言え、渋谷と言えば、東京でも多くの人が集まり、しかも

日曜ともなれば大混雑です。歩道には終日人が溢れ、
区内の交通は完全にマヒしてしまいます。
しかしながら、この日を待つ鹿児島県民や、東京在住の
鹿児島人は、リオのカーニバルの様に熱狂します。

私の妻は、もちろん生粋の鹿児島人です。

その思いは強く、今回も、東京在住の同窓生を集めて
チームとして参加しました。
この日の為に、いろいろな仕事をしている人々が
練習場に集まり、少ない練習時間に苦闘しながら頑張りました。
私も、チーム専属の報道写真班となって、沢山の写真を撮り
鹿児島県民の心意気をカメラに収めました。

炎天下の中、数時間に渡り、連隊を組んで踊る事はとてもハードで

大人だけでなく子供達も必死で頑張っていました。
残念ながら入賞は出来ませんでしたが、ここ数年、妻が集める
同窓生は数を増し、今回は最多数での参加となりました。

少ない練習時間で、全員が一致団結する事は難しく、何度も

ため息を付いていた我妻でしたが、当日は、大人も子供も
昨年にも増して、素晴らしい踊りを見せてくれました。

踊る人も大変ですが、その周囲でサポートする人たちも大変です。

炎天下の為、水の補給が一番の仕事となり、踊る人と共に
道路を大きな荷物や旗を持ち歩かなければなりません。
でも、誰もが、自分たちの踊りが少しでも良く踊れる様に
目の色は輝いています。

夜遅く妻が皆と別れて帰ってきました。

一年に一度しか会えない故郷の友もいます。
積もる話は尽きないでしょうが、祭りの後の寂しさは
仕方が有りません。

帰ると、子供達からお礼の文やプレゼントを贈呈されたと
嬉しそうに話します。

思いがけない友や子供達からのプレゼントに号泣する写真が

スマホに在りました。
苦しい思いをして、力を合わせて踊った事に大満足の様でした。
友たちと来年への熱い思いを語り合ったことが一番の
収穫の様に思えました。
日頃全く違った仕事や生活をしていても、祭りを通して
お互いの絆を確かめ合う素晴らしさを改めて教えられました。

             

渋谷の街が鹿児島に      老いても負けられません     

       

若さ爆発        お姉さんを見つめる豆ダンサー



薩摩おごじょの心意気 


ハロウィンと日本人

2014-10-31 12:49:52 | お祭り

今日は、ハロウィンという事で、町中に奇抜な扮装をした人たちが闊歩します。
昔は一部の人達が、海外のお祭りを楽しんでいる様に思いましたが、
今では、クリスマスと並んで、多くの人々が心待ちにするお祭りとなっています。

今年のバレンタインデーの売り上げは今一だった事も有って、

ハロウィンの経済効果はそれを上回るとの予想も出ています。

ところで、私達日本人は、昔から海外の文化や風習をまねしたり、取り入れたりして

日本独特のものに育て上げるのが得意でした。
今では当たり前のクリスマスも、日本にはなかった風習ですが、発祥国の思いと異なり
国民全体のお祭りとなっています。
いずれハロウィンも、季節の風物詩の様に定着するのかも知れません。

私達日本人は、長い歴史の中で、日本人独特の文化を築いてきたかのように思いますが、

数百年の昔から、多くのお祭りが海外からもたらされた文化や風習を受け継いできています。
中国や東南アジアをルーツとするものから、遠くヨーロッパからもたらされた文化も
今では日本独特の文化の様に思われています。

新しい文化や風習が入ってくると、いつの世もそれに抵抗して、昔から受け継がれている

日本独特の文化を大切にしようという世論が生まれますが、長い目で見れば、いつの間にか
抵抗を感じていた異文化や風習がしっかりと日本の地に溶け込んでいくものです。

今や日本で若い人達と中高年の意識の違いに大きな溝が出来ているのが、結婚問題です。

古くからの習わし通り、家と家の繋がりを大切にする高齢者と、当人同士の結婚と考え
周囲の人達とは別に考える若者の感覚に、親子間でするら考えのギャップが生まれています。

伝統と言う考えからすると、結婚式程身近で古くからの習わしに従ってきた文化は有りません。

様々な家庭が有っても、結婚式となると、様々な制約が生まれ、当人同士以上に、両家同士の
深い関わり合いを求められます。

しかしながら、家というものに支配されていた日本人が、海外からの様々な文化風習により

次第に個人の存在に重みが置かれ、更には、核家族化によって、家族であっても
バラバラに住んでいることにより、結婚という家族にとっての一大行事が、いつも間にか
中高年の人たちにとって違和感のある結婚式が多くなっているのです。

とは言うものの、ハロウィンも最近の結婚式も、いずれ日本人が日本独特の文化として
育てて行く事になるのでしょう。
私達日本人には、伝統を重んじつつも、新たなる文化を受け入れるおもてなしの心が
長い歴史の中で培われて来ているのです。


大道芸は芸術!

2014-09-22 18:04:38 | お祭り

昨日はお天気も良かった事も有って、昼前から外出する事にしました。
電車の中刷りにあった、横浜の野毛大道芸を覗いて見よう思い立ち、
東横線とJRを乗り継いで、久々の桜木町に降り立ちました。

この駅は、多くの観光客がみなとみらいの華やかな街並みを目ざす為、
裏にあたる野毛商店街は、かつて観光客も殆ど訪れない、
シャッターを下ろした小売店が目立ちました。

そこで、何とか多くの観光客を呼び込もうと考えれれたのが、大道芸でした。
商店街の方々や地元の方々の努力がしだい報われ、春と秋の2大会とも
多くの観光客が訪れるようになりました。

私も、その素晴らしいパフォーマンスを見たさに、カメラ片手に毎年通っています。
ここの大道芸は、世界的に有名なパフォーマーも多く出演され、私達の目の前で
繰り広げられる究極のテクニックに、シャッターを切る事も忘れる程です。
毎度おなじみの大道芸人も多く、何年も通っていると、同じ目線での演技に
舞台とは異なる親しみを感じるものです。

しかしながら、大道芸とは言え、パフォーマーの中には、理解に苦しむ、言わば
芸術と言うか観念の世界の様な、前衛的なパフォーマンスも有りました。
全身を金箔で塗り固めた男女が繰り広げる世界は、観客たちの表情を
笑顔と言うより理解に苦しむ表情に変えてしまいました。

も、この手の作品は、最初に見た時の外見的な違和感が、次第に未知との
遭遇の様に好奇心となり、パフォーマーの世界を感覚的に理解させていくのです。
私も、いつの間にか引き込まれ、写真を撮るために、道路際に立つJRAのビルに
上がる事にしました。ここは、窓際が喫煙場所になっていて、窓から大道芸を
大きく見渡すことが出来ます。

沢山の競馬客がタバコを吸う中、ベランダからパフォーマーを狙います。
数枚の写真を撮った時でした。突然、私の側に入り込んできた制服の男性が、
私に向かって、決して、後ろの馬券売り場や人々を撮らないで、との
厳しいお達です。

何故かとは聞かなかったものの、何やら異様な雰囲気です。
しばらくベランダから外のパフォーマーを撮っていると、隣で馬券片手に
タバコを吸っていた男の人が、突然声高に、こう言いました。

あの踊っている人達は撮っても良くて、我々は撮ってはいけない
と言うのは面白いね!と目を細めてにこやかに話しかけてきました。

そういえば、私を含め多くの観客が写真を撮っているパフォーマー達の
上半身は金箔で塗られているとは言っても、完全に素っ裸です。
最初は、私も、エッ!?と思ったのですが、数分も経つの全く気にもせず、
ただ彼らのパフォーマンスに見入っていました。
ひょっとしたら、本当に恥ずかしいのは踊っている演者ではなく、
後方で新聞片手にペンを持って画面に見入っている人々なのかもしれません。

様々なジャンルの大道芸は、昼を過ぎると暑い日差しで増々ヒートアップです。
観客たちもパフォーマーを道路いっぱいに取り囲んで声援を送ります。

昼前から立ちっぱなしの声援と写真撮りで三時過ぎには足腰がパンパンです。
遅い昼食を食べる為にみなとみらいの方に足を進めました。
桜木町のガードを潜ると、突然、未来都市の様な近代的なみなとみらいの
輝くビルが目に飛び込んで来ます。

いつも遊びに来ているみなとみらいとは言え、野毛の商店街の雰囲気とは
まったく異なり、先ほど見てきた大道芸も、沢山の人々も数十年前の
日本の様に思えました。

 


さんま祭りと秋の空

2014-09-15 13:36:17 | お祭り

早朝目が覚めると、遠くから何やらマイクの声が聞こえてきます。
そう言えば、今日は近くの公園でさんま祭りが催されます。
窓を開けると、すでに沢山の人の話し声が聞こえてきます。
朝早くから長蛇の列が並び始め、昼過ぎになれば、目黒河畔は
数千人の人の列が続きます。

遠くからわざわざ駆けつける人にとっては楽しいお祭りですが、

近所の人たちにとっては、一日窓は開けられず、洗濯物を干せば
しっかりと秋刀魚の香ばしい匂いが付いてしまいます。
しかし、このイベントは、秋刀魚だけでなく様々な催し物があり、
一日中楽しく遊ぶことが出来ます。

特に、各地の物産展や、世界各国の食べ物が食べられるテントも

周囲に立ち並び、朝から夕方まで家族で楽しめるイベントとなっています。
でも、毎年行われる事も有って、この日は、家中の窓を閉めて早々に
渋谷へ退散となりました。

空に浮かぶ真っ白の雲が、風もなく同じところに留まり、少し暑いものの

街中を散策するにはもってこいの日和となりました。
多くの方がまだ夏の服装で歩いているものの、やはり、秋の訪れに
女性たちの気持ちの移り変わりが変わってきました。
半袖から長袖に、秋色のファッションに包まれた女性たちの笑顔が爽やかです。

行きつけのカラオケショップはビルの上の方の窓際です。

空がいっぱい見えて夏は暑くて敬遠するのですが、マイク片手に見上げると
ビルの谷間に青い空と秋の雲が流れていきます。