めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

季節の移り変わりと共に生きる

2013-10-31 19:43:08 | 日記
つい先月までは、朝方窓を開けていると
秋の空気を感じたものだったが、
10月も末ともなると、昼間でも開いた
小窓から流れてくる風の流れに寒い季節が
もう間近となっているのを感じる。

陸の季節が廻って行くように、海の中も
この時期大きく変わってきている。
今年は、毎年のごとく言われる温暖化で
春先から水温が高く、東京湾に釣りにでると
南方の魚が多く釣れた。

特に、暖かい水温を好むサバ、アジは大漁で、
釣り公園に行けば、いまだに多く釣れている。
陸上の植物も温暖化の影響を受け、それまで
収穫でき来ていた作物が取れなくなったり
南方の植物の北限が上ってきたりしている。

しかし、獲れなかったものが獲れる様になったと
喜んでばかりはいられない。
長い日本の歴史の中で、春夏秋冬の移り変わりに
上手く対応できていた多くの動植物が、最近の
異常な気象条件の変化に付いていけず、
日本の美味しい食材が減りつつあるという。
日本の風土に合った世界に誇る食材が減って、
海外からの物に変わっていくとしたら
本当に残念なことだ。

ただでさえ、スーパーの食品売り場から
輸入物を取り去ると、ほとんど残らないという。
いまや、日本人の食は世界中から取り寄せなければ
成り立たないのが現状だ。

無くなったり減ってしまったら海外から
取り寄せればいいと言った時代ではない。
世界中が食料不足に苦しんでいる中で、
こんなにも自然に恵まれてきた日本の自然を
これ以上壊してはいけない。

未来に続く本当の幸せを見つけることが
日本再生の道ではないだろうか。

気が付いたらカメラ片手に!

2013-10-29 13:10:12 | 日記
日曜日に、妻が日本橋で行われる踊りの
パレードに、踊り手として参加した。

渋谷で毎年行われるお祭りには、
同窓生の集まりで参加しているのだが、
今回は、自分たちの主催ではなく、
東京以外の他府県からの参加に混ざっての
少人数での踊りであった。

そんなこともあって、私も差ほど乗る気でなく
朝早くから出かける妻を寝床から見送った。

とはいえ、この日のスケジュールは無し。
何処かに行こうにもあては無し。
妻が家を出てからも1時間ほどゴロゴロ。
こんな事をしていても、せっかくの日曜日
あっという間に終わってしまう。

基本的に何処へも出かけないのが一番苦手、
ついに重い腰を何とか持ち上げ、リビングへ。
何もすることが無いので、何となく
傍らのカメラをいじくる。

今日は主催者側ではないから沿道からの撮影か、
と思いながら何気なく大型レンズに切り替えた。
そんな気は全くないのに、レンズとカメラを
入れるリュックを用意。
いつもの様に鍵をかけて、マンションの
エントランスの鏡に映る姿を見ると、
いっぱしのカメラマン。

その後はご想像通り流れるパレードの脇で
カメラを構えてカシャカシャ。
行く事を伝えていなかったので、皆ビックリ。
いつもの様に、一緒に歩きながら秋の一日
楽しい思い出の一つとなった。










目黒川にボラの群れ

2013-10-25 15:35:40 | 日記
台風が近づき、空模様が怪しい。
時折小雨がぱらついている。
幸い本土直撃は避けられたみたいだが、
前回の台風で被災した地域がこれ以上
惨禍に見舞われない様祈りたい。

目黒川に久し振りとなる魚影が見られた。
群れを成して上流に向かう姿は、明らかに
ボラの幼魚だ。
春先に見ることはあるが、この時期あまり
この上流まで来るのは見ない。

ボラなどの汽水域を好む魚が川の上流まで
遡上するときは、大潮などで水位が上がり
それに伴って川の奥深くまで上がってくる
場合が多いのであるが、今回はどうだろう。

もう一つ考えられるのは、台風に伴う低気圧で
気圧が下がり、海底や川底のプランクトンが
水面に上昇したことだ。
よく釣りに行くと、嵐の前は結構魚が釣れる。
しかも、普段は釣れない様な大物が釣れるのも
そんな時だ。

絶好の天気で、釣りにでも行こうと勇んでいると
帰りは大抵ボーズでかっかり。
天気が悪くてテンション低く出かけると大漁。
どうも人間に都合良く自然は合わせてくれない。

自然を大切に、自然を守ろうと考えて
様々な事を我々は考えるが、
実際自然にとっては意味なかったり
かえって余計なおせっかいである場合も
在るのではと考えてしまう。

生かされている思い

2013-10-23 16:27:08 | 日記
台風の襲来により多くの犠牲者が出ている。
更には南の海上から新たに二つの台風が日本に向かっている。
災害列島と言えるほど最近の日本は多くの自然災害に見舞われる。

常に新しい情報をマスコミは流しているが、数年来日本中の被災地が
その後どうなっているのか報道はされない。
喉元過ぎれば忘れてしまう様では、増々日本は苦境に立たされるだろう。

春夏秋冬、日本人は自然の中で多くの事を学び、より幸せになる様に
努力してきた。時に自然は我々の予想を超える苦しみを与えるが
それにも増して多くの幸せを与えてくれた。

長い年月に渡って、自然に敬意を払い、その恵みに感謝しながら
我々の祖先はこの日本を守って我々に伝えてきてくれた。

その沢山の恵みを得ることに心を奪われ、感謝を忘れていないだろうか。
海も山も、沢山の自然生物、かけがえのない命が我らを育ててくれている。
その、母であり父である日本の自然に我らは何をしてきたのだろうか。
自分たちの欲望を得るために利用する事ばかりを考え、
先祖が育てて残してくれた多くの糧を自分たちの欲望だけで痛めつけては
いないのだろうか。

自然は何も言わない。静かに美しい日本の四季を我らに与えてくれる。
今我々が出来る事、我々が未来に伝えなければならない事は
今の自分たちを満たすだけのものであってはならない。

多くの災害に我々は自然の恐ろしさを知るだけでなく、その存在の大きさ
豊かさを知り、自分たちがその中で生かされている事をしっかりと
心に留めて行かねばならない。



秋を知らせる色づいた葉が、冷たい雨に落ちている
一雨ごとに寒くなる桜並木を1人歩く

癒しを求めて

2013-10-17 13:47:55 | 日記
長い不況が続く日本、先日の台風だけでなく
今後も多くの災害に苦しめられるのではという不安、
我々は一体どこに向かって進んでいけば良いのか
誰もが胸の晴れない毎日を送っている。

久し振りに渋谷からぶらり散歩、慣れた道のりを
代々木公園の方へ上っていく。
ふと、空を見上げると白い物体が浮かんでいる。
ゆっくりゆっくりと進んでいく。
時間が止るかのように遅く漂い、しばらくして
ビルの狭間に消えて行った。
何故か、我々人類は空に浮かぶものに憧れる。

いつもの様に露天が並ぶ公園前の通りを抜けると
こんもりとした緑の森が見えてくる。
原宿の正面側に回り、大鳥居を抜け、本殿へと歩く。
うっそうと茂った森の空気に、ヒンヤリとした冷気を
感じながら10分程歩くと本殿の前に着く。

お参りをしている多くの人の中に突然横切る様に
白無垢を着た女性が目に飛び込んできた。
今日は晴れの結婚式だ。伝統に則って、厳かに
儀式が進んでいく。
神々の加護を受け彼らは未来を誓うのだろう。
周囲の建物、大木も太古からの安らぎを持って
二人の未来を見守っている様だ。

翌日仕事で浅草に出かけた。昼過ぎにはオフとなり
帰りに浅草寺辺りをブラブラと歩いてみた。
仕事の疲れもあったが、解放された安ど感で
普段よりもゆっくりと下町の雰囲気を味わった。

先日の明治神宮と同じくご利益を願う人々で
ごった返している。
誰もが幸せを願い健康を願い手を合わせる。
浅草寺に通じる仲見世は行き来する人たちで
ごった返して、まるで朝のラッシュアワーだ。


少し離れた最近建った高いビルの上から
仲見世と浅草寺を眺めてみた。
あの人の波も観光品で溢れる商店も
手のひらに収まる様に小さい。
あの中で多くの人の思いが行き交っていると
思うだけで何かほのぼのとしてしまう。

ビルから右手のガラス窓を通してみると、
地上からは見えにくいスカイツリーの全景が
大きく東の空に浮かぶ。
まるでバベルの塔の様に、誰もが見上げ
そこに上る事を夢見てしまう。

我々人間は、あまりにも小さな存在であり
生物としても非力である。
神々や神仏に頼り、万物の大きさや力に憧れる。
少しでも豊かに、少しでも健康でありたいと思う
それは、有限の弱さがいつも心にあるからだろう。
それゆえ、考え工夫をしこの地球に存在し続け、
ついには地球の環境すら変えるまでになった。

しかし、その結果多くの不幸を生むことにもなった。
人が生きていくことが環境を破壊し、挙句の果てには
自分たちの首まで絞めようとしている。

神や仏に願う事、自分たちの欲求を満たす事が
本当に幸せを呼ぶことになるのだろうか。
この小さな地球で、自分が幸せになるためには
自分以外のすべてのものに関心を持ち、
その幸せを願う事が未来を明るく照らす
祈りの意味ではないだろうか。

日本人は昔からあらゆるものに神様の存在を
信じて生きてきた。
家の中の台所にも井戸にも植物動物にも
神が宿ると教えられてきた。
これは、自分たちが生きていくための
大切な心構えであったように思える。
今では、人同士でさえいがみ合ったり
傷付けあったりしている。

かつて幸せの条件が求める事より与える事にあると
教えられたものだ。
今の世の中、手に入れることに心を向ける。
当然争いが起こる。
苦しみが苦しみを産む。
今捕まえているもの、捕まえようとしているものから
手を放してみよう、すると新しいものが掴める
のではないだろうか。



ビルの合間に飛行船が



神への誓い




ご神木




仲見世通り



浅草寺



仲見世通りと浅草寺



スカイツリー










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