めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

思いがけない発見

2012-11-21 16:34:11 | 日記
今年も残り少なくなって、目黒川に沿って吹き降りてくる風が
冬の到来を告げている。

我が家のネズミ騒動もいつの間にか遠い過去の様に思え、ただ
ガムテープで簡単に塞いだ襖の穴を見ると思い出す位だ。

庭の壁に沿って緑の絨毯を作っていたゴーヤも、いつの間にか
その存在すらない程綺麗に無くなっている。

そんな殺風景な庭の中に、ただ一角だけが腰の高さほどに緑が
茂っている。
それは、春先に小さなポットに入って、弱弱しく小さな緑で
今にも枯れそうになったまま売られていたバジルだ。

ゴーヤが全盛期の頃、ビニールポットからプランターに植え替え
られたバジルの苗は、周りの夏草と比べても明らかに軟弱。
時折サラダの具として数枚の葉を利用しても、すぐに忘れ去られ
次第にその存在すら消えてしまっていた。

最近久しぶりに庭にでてみると、何やら背丈の高い緑に生い茂った
植物が目に飛び込んできた。しかも白い花まで咲いている。
そう、それは明らかにあの軟弱なバジルの苗だ。
私の腰の近くまでしっかりとした幹を伸ばし、さらにはかわいい
白い花をたくさん咲かせていた。
近づいてみると、その独特の香りが鼻腔をくすぐり、我目を疑った。
毎日サラダに入れても、いろんなオカズのトッピングにしても
食べ切れる量ではない。

驚きの体面をしてから、かつて食べたことが無いほど毎日料理に
緑の演出をしてくれるが、まだまだ枝を伸ばし勢力を拡大している。
人は見かけによらないと言うが、植物のエネルギーも凄い、
ただ一時の見た目の判断に陥らないよう、毎日の生活にもっと
深い洞察力の必要性を感じる事となった。