私達人類は、地球に生きる全ての生き物の頂点に立ち、
優れた英知の元、高度な文明を築いて来たと言いますが、
果たして、人間として、地球の生き物の1つとして、
本当に、最も優れているのでしょうか。
確かに、人間以外にこれ程の文明を築くことが出来る生き物は
地球上に存在しません。
しかし、かと言って人間が最も優れた生き物とするのは早計です。
もし、本当に優れた生き物ならば、自分達が種を繋いでこられた
地球環境や命の糧である他の生き物達を絶滅させる事は無いはずです。
どんなに文明が進んでも、私達人類は、地球の生き物の命を頂いて
種を繋げなければならないのです。
他の生き物が死に絶えたら、人類とて生きてはいられないのです。
食べ物だけでなく、文明を発達させる様々な資源が失われたら
哺乳類として最もひ弱とも言われる人類は、日々の暮らしすら出来ず
簡単に滅びてしまう可能性が高いと言えるのです。
自分達の地球環境を無視した開発や乱獲が、私達人間だけでなく
地球上のあらゆる生き物達の命すら危うくしているのです。
年々深刻さを増す環境汚染や地球温暖化は、人類の英知を持ってすれば
何とかなると言う考えはことごとく打ち破られ、今や、改善の余地が
考えられないほど明るい未来が想像できません。
酷くなる一方の地球環境は、どんなに人類が頑張ったとて、私達を
育てる為の多くの生き物が失われて行けば、いずれ人類も同じ道を
辿るしかないのです。
地球上でもっとも進化して優れた頭脳を持っていると言いながら、
生きて行く上での一番大切な部分を考えられないとは、やはり人類は
最も優れた生き物ではなく、愚かな生き物としか言いようが在りません。
食料と資源を得る為に、相変わらず争い続ける様は、他の生き物に無い
馬鹿さ加減であり、何千年もの間学習できない、単なる欲望に任せた
愚かな生き物でしかないのかも知れません。
しかしながら、何故、人間はこれ程までに愚かと成ってしまったのでしょう。
他の生き物に比べ断トツに優れた知能を持ちながら、やっている事は、
猿でもしない愚かな環境破壊です。
これは、いわば自傷行為とも言え、自らの生きる環境を汚し、自らの食料を
失い、自らを守り生かすための資源を浪費しているのです。
地球に存在する幾多の生き物で、人間と同じように環境を破壊し、自分の食料を
枯渇させる生き物はいません。
人類の様な優れた頭脳は無くとも、自分達が種を繋いでいく為には、何をしたらいいか
本能的に知っているのです。
そう、人間以外の生き物は、常に他の生き物達の存在をシッカリと感じる事に依って
自分達の生きる意味と価値を見極めているとも言えるのです。
食物連鎖の元、地球の生き物は全てが繋がり合っているとも言え、その関係を壊さず
お互いに生かし合っている事で種を繋いでいるのです。
所が、人間の無能の部分は、自分達の利益は考えるも、他の生き物との関わり合いを
考える事無く、自分達が生きる為だけの食料として利用し続けた事です。
その結果、地球には、何処に行っても人類が存在する程繁殖をし、いまや、生きる為の
命の糧が足りなくなっているのです。
しかし、足りない分を人間同士で奪い合う事で争いを起こし、常に地球上から戦争が
無くならないという、同じ種同士の欲望の争いが頻発しているのです。
獲れるだけ捕ったら、次は、人間同士で奪い合うと言う、地球上の生き物の中では
もっとも地球環境に相応しくない行為を繰り返しているのです。
地球の生き物達は、太古の昔から、食物連鎖の元、お互いに生かし生かされて種を繋ぎ
其々の種がテリトリーを分かち合い争うことなく地球環境に順応して来たのです。
人類の生き方は、地球に住む生き物にとって最も相応しくない、他の生き物達にとって
悪魔所業とも言える酷さなのです。
もし、他の生き物が人類と同じようにコミュニケーションが取れるとしたら、人類は
全ての生き物から三行半を突きつけられると言えるのです。
こう考えると、日本人は、太古の昔から、地球の生き物の中の1つとして、自然を生かし
自然に生かされる生活をして来たと言えるのです。
身の回りの自然に対し敬意を払い、自然から命の糧を得るだけでなく、自然環境を守る
素晴らしい生き方をして来た民族と言えるのです。
万物に神の存在を信じ、生き物全てに対して価値を見出したことで、自然の全てに
心を託すまでになったのです。
日本人が育てた日本の自然に対する素晴らしい感性は、古代から豊かな人間性を育て
人々の心を豊かにしてきたのです。
つまり、地球の生き物全ての存在を認め、人間が生かされている事を知っていたのです。
今でこそ、食物連鎖に依る繋がりが知られていますが、日本人は、人間が自然環境に
生かされて種を繋いでこれた事を遠い昔から知っていたのです。
しかしながら、この豊かな地球の食料と資源を、独占的に搾取したのが近代の人類です。
特に産業革命以来、人類は、地球上の食料と資源を人間の為にだけ争い合って奪い合い
生き物としてのバランスを破壊してしまったのです。
その暴挙は、100年余りの間に、あっと言う間に資源と食料を激減させ、今や、人類自体も
未来が危うい状態と成っているのです。
この非常事態は、何物でもない、人類の所業であり悪行と言えるのです。
許容量の大きい地球であっても、人類の暴挙は、地球自体の環境を変えてしまったのです。
もし、本当に人類が最も優れた生き物であるとしたら、自らの首を絞める様な事は
しなかったはずです。他の人間より劣るとされる生き物達は、自分の命を危うくする事は
決して行いません。
人間の愚かさは、欲望にかまけて、他の生き物の事自分が生かされている環境の事が
見えなくなってしまう事です。自分の欲求を満たすためには、他の人の欲求は考えず
自分の欲望を満たす事で他の物の心や身体が傷つこうと気にならないという
人間と言う生物の最も諫めなければならない性格が有るのです。
この事は、私達が子供から大人に成る時も、教育の一環として成されるべき
人間形成の為に重要な項目と言えるのです。
しかし、現代社会に於いても、経済的豊かに成る為の術は学んでも、
対人的な心の成長や自然環境に対する深い理解が教育さえないのが現状です。
つまり、対人的にも環境的にも、自分以外の事を考えられない、個人的な欲望のみを
追求する人間が多いというのが一番の問題と言えます。
何故、地球の環境を破壊しても、多くの生き物達を殺めても心は痛まず、
更なる欲望を高めていくというのは、既に、人類の心の中には、他の人の事や
地球環境の事よりも、己の欲望を優先すると言う考えで満たされていると
言えるのです。
世のリーダー達、特にアメリカの大統領を筆頭として、この世を支配している人達が
地球環境や人類の未来を考える頭が無いという事実があるのです。
多くの人々が、地球の未来を人類の未来を憂いても、この世を動かしている人達は
そんな未来のことなど全く考えず、自分の欲望しか頭にないのです。
つまり、今の人間の辿る道は、地球環境を破壊し続け、挙句の果ては、人類が
他の生き物と共に絶滅すると言うストーリーに在ると言う事です。
人間が破壊した環境は、人間が直す事しか出来ません。
地球の自浄作用はもう限界を超えているのです。
これから先、いかなる脅威が人類を脅かしていくかは、現代の支配者たちの
今後の行いに掛かっていると言えるのです。何しろ、国民や庶民の言う事に
全く耳を貸さない人達がリーダーと成っているからです。
今のままでは、間違いなく近い将来、人類は未曾有の惨禍に見舞われるでしょう。
想像を絶する天変地異が襲ってくるかもしれません。
それによって多くの人類が被害を受けるでしょうが、これは天災ではなく人災です。
自然は何も悪くはないのです。最も悪いのは、地球の生き物で最も頭の悪い人類の
蛮行なのですから。