めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

相互監視国家の行方

2020-07-05 14:11:32 | ネット社会

日本国民が総ナンバーかされて何かと国の業務が都合よくなったものの
国民が本当に便利で豊かな生活となったかと言えばそうとも言えません。
昨今のコロナ禍に有って、益々国民一人一人の行動が確実に視覚化され
生活の全てを監視される社会に移行しつつあります。
確かに今回の様な目に見えない恐怖と戦う時、感染者の行動が如実に
確定されれば早急に事態が収束に向かうかの所為も有り、国民全体が
安心して日々を送れる大きな力と成ると思われますが、その一方で
自分達の行動や考えが常に知られる事に因る恐怖があるのです。

民主主義国家と言うのは、国民一人一人の権利と自由が守られる事で
健全な生活を営む事が出来るのですが、自分達の考えや行動に
国家や行政機関からの干渉が入る事は、私達の心と身体に大きな
ストレスと恐怖を与えます。
政府にとって都合の悪い考えや行動が起こる事を常に監視する事で
抑えるだけでなく、一部の執行部の人達の考えを強制的に啓蒙し
統治者達の思い通りにコントロールする事も出来るのです。

歴史的に見ても多くの独裁国家の実態は、国民が完全に監視下の元
自由を失い、辛く悲しい生活を強いられて来ました。
これからの日本にその様な暗い社会が待っているとは考えられない
と言うのが殆どの国民の思い出しょうが、想定外の事が当たり前
と成る時代なのです。
新型コロナウイルスが想像もしない世界を与えた様に、更なる危険な
ウイルスが生れるかも知れないのです。

しかしながら最も恐ろしいのは、人々の心に宿る醜い欲望の心です。
全ての元凶は人類の心が生み出したものですから。
人々が互いの心に不信感を抱き疑心暗鬼と成った時、もう互いに
協力する事も労わる事も無くなってしまいます。
感染しないかと言う恐怖が他人を疑い傷つけ、更には社会不安と成って
憎しみや不安を生んでしまいます。
暴力の始まり戦争の始まりは、人々の心の中に生まれた他人に対する
不安や怖れが元と成っている事が多いのです。