めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

中間選挙に見るアメリカの不安と日本の戸惑い

2018-11-08 14:34:36 | 選挙

アメリカの中間選挙は、上院と下院の捻じれ現象が問題とされていますが、
この事は、単にアメリカ社会の問題と言うより、世界経済に与える影響が心配され
日本にも今後大きなダメージと成って、ボディブローの様に、しだいに国内経済を
不安定にしてしまう可能性が出て来ると思われます。
トランプ大統領になって、強引とも言える政策が、周囲の不安をよそに可決され、
その度に、世界経済を揺るがしてきましたが、例え、大統領の権限を駆使したとしても
そのまま可決されるとは言えず、国民の意思が、益々反映されないアメリカ政界が
混沌としてしまうかも知れません。

良かれあしかれ、トランプ大統領の独裁は、それなりの成果を上げて来たと言えるのですが、
その権限が、お膝元から揺らいできたとなると、次回の大統領選挙にも大きく影響し、
またもや世界経済だけでなく、軍事バランスすら揺らぐことと成り、新たなる脅威が
生まれる可能性すらあるのです。
常に、アメリカの傘の下で生きて来た日本にとって、トランプがクシャミをすれば
風邪を引く程依存している事も有って、今回の中間選挙の結果は、日本の将来にとっても
益々先の見えない、国民にとっては、苦しい時代が続くとも言えるのです。

日本の政治家や経済人にとっては、アメリカと心中する覚悟でいた方が利益を得れると
するのですが、国民にとっては、富裕層がいくら豊かに成っても、自分達の生活が
豊かに成らなければ、いつまで経っても幸せとは思えないのです。
多くの国民にとって、誰がリーダーシップを取り、どんな経済体形を取ろうと
自分達が幸せと感じれば良いのであって、見た目豊かな生活をしている様に見えて
実際は、日々の生活に苦慮している様では、いずれそのうっ憤が社会を不穏に
陥れる事になるかもしれないのです。

経済的に便利で豊かな物を与え続ける事で、自分達は幸せなのだと錯覚させるのは
せいぜい高度成長期の頃であって、あの頃の誤魔化しは、今や、負の遺産と成って
日本社会や自然に残っています。
経済的に豊かであれば、幸せであるとする考えは、いまだ、高度成長期やバブルが
忘れられない方々の妄想で有って、経済大国アメリカの真似をして暴利を得て来た
日本の中核を成す企業の方々の幻想に過ぎません。

どんなに頑張っても、あの頃の日本には戻れないのです。
と言うよりも、今の若者達や、将来の日本社会の中心になって行くと思われる若い世代は
日本経済のこれまでの在り方に対して批判的な考えが多いのです。
一部の人達が独裁的に資源や食料を浪費する世界が、如何に無駄であり、多くの人々の
利益を損っているかが解っていて、日本社会の在り方自体に大きな不満を抱いています。
例え食料が足りなくても、経済力に任せて世界中から食料を輸入して、大量消費すれば
大丈夫とするこれまでの考え方が、どれ程、地球にとって、そこに生きる人間を含め
あらゆる生き物にとってマイナスであるかを懸念しているのです。

簡単に言えば、高度成長期と現代は、全く違った時代であり、地球の状態も、人間社会の
在り方も過去の時代とは比較できない程変わってしまっているのです。
ネット社会は、世界中の出来事を瞬時に伝える事が出来、あらゆる情報を開示する事が
出来る様に成ったのです。
これまで、一部の人の情報であったり、一部の人達の独占であったものが、白昼の元に晒され
特定の人達が多くの人達を支配すると言う、従来の社会の在り方が成り立たなくなって
いるのです。

大多数の人達の利益を少数に人達に集め、経済的に格差を持った社会を作ろうとしても
その魂胆が簡単に社会に拡散すれば、当然、これまでの様な莫大なる利益を得て地位を成して
生きていた人達の存在が否定される事と成るのです。
豊かな人達によって作られて来た、彼らに都合の良い絶対正義は、多くの人達によって
過去の遺物として処理され、新たなる日本社会を望んでいる事は明らかなのです。

既にIT部門の発達は、あらゆる社会システムを変えていて、国民の多くは、国の方針に従う
と言うよりは、より便利なⅠT社会に従って生きていると言っても良いのです。
その為、経済的に豊かに成る事を求めると言うより、ITによって利便化されたさた社会で
自由に生きて行く事を望む若者が増えているのです。

高度成長期に膨大なる利益を得た方々が現在の日本を牛耳っている一方、コンピューターが
普及した後この世に生まれた若い世代がITを使って、多くの利益を得る様に成って来ました。
過去の時代の富裕層とは違った新たなる支配者層が生れているのです。

ただ、昔から地球の食料や資源を独占する事で成り上がって来た富裕層とは違って、
近年の若い資産家たちは、あらゆる情報を冷静に判断し、自分達の独占が、人々の不満を
呼ぶことが、様々な社会不安を呼ぶことを知っています。
彼らの望む世界、それは、どんなに豊かな生活を行っていても、あらゆる世代に理解される
報復を生まない世界です。

現代社会の最も大きな問題は、社会格差が、一部の人だけを豊かにして、貧しい人達を
より苦しめている事です。膨大なる利益が世界中の人々に共有される事無く、更なる利益と成って
豊かな人達に流れている事です。
この現実が、世界中で起こるあらゆる紛争の根源と成っていて、どんなに圧力を与えて阻止しようと
多くの人々怒りと憎しみを抑える事は出来ないのです。

人類の歴史は、多かれ少なかれ、独裁者たちの略奪と独占で作られて来ました。
戦いによって勝者と成った者が、敗者から全てを奪う権限を持ち、戦いの後は、勝者の豊かな暮らしと
敗者たちの悲惨な暮らしが有りました。
この事は、近代化が進んだ現在の世界に於いてもその根本は変わらず、常に、争いが繰り返され、
テリトリーの拡大と共に食料と資源を奪い合う事実は変わりません。

しかしながら、今や、世界の食料も資源も尽きつつあるのです。
特に食料は、全人類を賄うにはあまりにも少なく、多くの国々で食糧難と成りつつあるのです。
そんな中でも、世界を牛耳る先進国は、多くの発展途上国から、膨大なる食料と資源を搾取し
今以上の豊かな国を目指しているのです。

日本もその例外ではなく、いまだアメリカの対外政策に従い、戦後半世紀以上になるものの
日米の関係は、何だ変わる事無く親方と子分でしか有りません。
しかも、現在の親方は、極めて利己主義であり、周囲の人達や世界の国々の人達に耳を貸しません。
アメリカファーストと言うより、トランプファーストであり、自分が世の中の基準であるような
我儘を通り越した、悪態ぶりです。

自分の考える利益しか信じる事が出来ず、世界を、自分が思うが儘に作り替えようとしているかの
独裁的な政治を行っています。
日本は、こんな身勝手な人間に従って生きて行かなければ成らないのでしょうか。
トランプの考えで、日本人は本当に幸せに成れるとするのでしょうか。

とは言っても、政治家を始め多くの経済界のリーダー達は、この我儘なトランプの考えに
首までどっぷりと浸かっているのが現状なのです。
国民の利益と言うより、自分達の利益が得られるから、この理不尽な親方に従っているのです。
日本は、既に、国の未来を、他国の独裁者に委ねてしまった人達によって動かされているのです。
国民がどんなに不満を述べても、国民から得られる利益より遥かに美味しい話が、アメリカとの間で
取り交わされているのが、大多数の日本国民の不幸と言えます。

アメリカの傘下に居なければ、日本の防衛は成し得ないとするリーダー達の本音は、アメリカの傘下で
守られていれば、自分達の利益が得られるとするのです。
国民の為、国民の幸せの為と言うのは、いわゆる、選挙演説の様なものであり、国民が投票権を持って
次回の政治家を決める事から仕方なく行っているパフォーマンスに過ぎません。

日本の豊かな人達やリーダー達の多くは、国民一人一人の幸せというより、国民から吸い上げる利益と
アメリカを始めとする豊かな国々からもたらされる膨大なる利益にしか関心が無いのです。
いまや、世界は、究極の個人主義に成っていると言えるのです。
誰かと協力してお互いに利益を分かち合うと言うのではなく、少しでも他人より多くの利益を上げ
自分自身の生き方を貫くと言うのが、個人的にも国家としても有るのです。

政治家と言うのは、多くの人々の代表として、自分を支えてくれた人々を幸せにすると言う使命を忘れ
得られた地位を利用して、更なる利益を得る事を目的としているのす。
そんなことは無いと言われるならば、戦後いつまで経っても、無くならない、たとえ氷山の一角としても
日本のトップの人達の見苦しい姿は、自分の利益しか考えていない事実ともいえます。

人類の中で、その最も自らの欲望を前面に出して多くの人達を苦しめているのが、トランプと言えるでしょう。
本当にアメリカの事を考えていると言うより、自分の理想とするアメリカを作ろうとしているに過ぎず、
膨大なる利益を目論んでいる商人の姿そのものといえます。
本当に彼が、アメリカ国民だけでなく、日本国民の事を考えていると誰が言えましょう。

しかし、この傾向は、世界のトップの事だけでない事が一番の問題と言えます。
現在の人類は、多かれ少なかれ、この消費経済社会に於いて、同じような感覚で生きているのです。
たまたま、トランプが目に付きますが、世界中の人々の心には、少なくともトランプと同じような
我儘な心があるのです。

ただ、違うのは、自分の周囲の人達も、同じように豊かに幸せに成りたいと思っている事を知っていて
自分の幸せだけでなく、周囲の人達も幸せである事が大切と考えているのです。
しかしながら、人は、人の上に立つようになると、自分だけの幸せを求めやすくなるものです。
差別やいじめ、格差は、上に立つ人によって生まれます。

より自分の存在価値を高める為には、より低いと見なせる人がいる事が大切と言えるのです。
誰もが同等の幸せ満足というのには、満足できないと言う気持ちが人間の心の中にあるのです。
自分だけしか持ち得無い物、他人より秀でたものを持つことが心の満足と成る傾向が有るのです。
これは人の持つ悲しい性質であり業でも有るのです。

何故、誰もが嫌う戦争が無くならないのか、どんなに信頼し合っている仲間同士で有っても、
醜く争う事が有るのか、幸せであるのにあえて不幸な関係と成ってしまうのか、この人間の持つ
矛盾した特性は、人類が持っている、生き物の中では特異な性質なのかもしれません。

とは言え、出来る事なら、他人と争わず、周囲の人達と幸せに生きて行きたいものです。
その為に、私達人類は、多くの学問を身に付け、様々な人間関係を築いて来たのです。
社会的地位も財産も、人間として、幸せに生きる為に有ったはずです。
人に憎まれたりする為に身に付けたものではなかったはずです。

現代人は、豊かな文明の中にありながら、幸せに成らんと作り上げた環境で
自らを苦しめる結果になってしまったのです。
今や、全人類は、これまでの生き方に対して、地球から手厳しいお仕置きを受けているのかも
しれません。
自らを反省して、人類のみならず地球のあらゆる生き物が存続できる道を考える時間を
様々な惨禍を通して与えられているのかも知れません。
しかしながら、この機会を、更なる暴挙へ進めようとしている輩がいる限り、
私達人類は、かつての恐竜が辿った運命から逃れられないのかも知れません。




人工頭脳が支配する世界

2016-07-27 17:35:05 | 選挙

もうすぐ都知事選挙です。
はっきり言って、誰がなってもいいのですが、
当選した後、任期の間、どれだけ都民のために
業績が残せ、少なくとも、惜しまれて次の人に
席を譲れることを期待したいものです。

ここ数回の東京都知事に対する期待はずれと

茶番は、どんなに立派な公約を立てようと、
どれ程著名であろうと、何の意味をなさないのです。

今や世界は大きく変わってきているのです。

頂点を極めたリーダーが、民衆を引っ張て行く時代でなく
更には、縦割り社会が物事を決めていく時代ではないのです。
人類の長い歴史の中で、優秀な人材が物事を決め、それを
末端に繋いでいくようなピラミッド社会は、過去のものに
なってきているのです。

選挙で選ばれる人と、それを選ぶ人の差はなく、誰かが

まとめて国政を行って行く時代では無くなって来ているのです。
ネットの発達により、意思の疎通は一瞬にして行われ、あえて
特別な長を作る意味がなくなってきているのです。

多くの人をまとめるのもリードしていくのも、特定の選ばれた

方々でなくとも、全体の意思が瞬時にまとめられる社会が
生まれつつあるのです。
国民を動かすのは、強いリーダーや強い企業ではなく、
人々の思いに答えられる人であれば、誰でもいいのです。

これまで、どれ程の優秀な政治家が国民を幸せにしたでしょうか。

具体的に、国民の期待に応えられた政治家があったでしょうか。
多くの国民から不平不満を受け、しぶしぶ当たり前のことをした
政治家は多くいますが、期待以上の働きをした政治家はいません。

なぜなら、多くの政治家が、口先とは裏腹に、私欲に走るからです。

たまたま、社会的な地位と名誉を勝ち得ただけで、当選した途端
無能になってしまう政治家がいかに多い事か。

強力な独裁者や有能な政治家が生まれたのは、庶民のレベルが低く

彼らに付いて行かざるを得ない状態だから成り立ったに過ぎません。
今や、世界の状況情勢は、瞬時に世界中の人々に伝わり、
どんな出来事も何十億と言う人々が共有でき、知ることが出来るのです。

それまで、強力なリーダーシップや組織がなければ成しえなかった

多くの人々を一気に同じ考えにさせる事が出来る時代となったのです。
つまり、優秀な判断と伝達力が有りさえすれば、世界中を牛耳る事が
出来る時代となって来たのです。

今、一番世界中の人々を興奮させているのが、ポケモンGOという

ゲームです。
世界中に配信されることで、老いも若きも、いかなる国情が有ろうと
いかに争う仲であろうと、同じ気持ちで遊ばせることが出来るのです。
これは、非常に素晴らしい事であり恐ろしい事でもあるのです。

世界中の人々を喜ばせる素晴らしい人材が作り出したものなのですが、

遊びのみならず、世界中の人々が従うシステムを作り上げる程の
人材が生まれたら、その瞬間に世界は変わってしまい、その人たちの
手のひらで転がされる事と成るのです。

この、荒唐無稽の様な事を実際に心配している学者も多いのです。

実は、近年長足の進歩を遂げている人工頭脳がその役目を担う可能性が
あるのです。
今や、人類が考えるはるか先まで考える人工頭脳が作られています。
ゲームとして、チェスなどで戦おうも、世界一のチャンピオンが挑んでも
勝てなくなっています。

数年後には、人工頭脳自らが考え、新たなる行動を自ら取れるようになると

学者たちは断言します。
つまり、私たちよりも優れた人工頭脳が、私たち人類の未来を決めてしまう
という、映画の世界の様な事が現実味を帯びてきているのです。
人類よりも優れた頭脳で、あらゆる分野を進歩される可能性がある反面
無能な人類を破滅させる可能性も無きにしも有らずと言われます。

ここ数年においても、あらゆる企業で機械化が進み、産業ロボットが

殆どの仕事を行っている会社も多くなりました。
全てコンピューターで動かされ、人間がほとんどいない状態で、
様々な製品が高速で作られています。

このコンピューター制御は、人間が行っているのですが、この事さえ

人工頭脳がより的確にスピーディに行う時代が来ると言うのです。
つまり、これまで人によって支えられていた社会的生産が、すべて
機械で行われ、その管理が人工頭頭脳で行われれば、人間の必要性は
無くなってくるのです。

ただでさえ働くところが少なくなって、若者たちの働き口が減っているのに

未来は、とんでもなく人々が働けない時代となってしまうかもしれないのです。
ならば、仕事は機械と人工頭脳にさせて、人間は遊んで暮らせると思うのは
楽観的であり、究極の生産性を求め、無駄を排除する人工頭脳が
私たち人類を無駄と決めたら、その時こそ、私たち人間の未来は無くなるのです。

せっかく選挙で選ばれた人たちが、民意を反映しない、いや出来ないと言うなら

すでに政治家は必要でないとも言えるのです。
人々は、遠く離れていても、瞬時に意思の疎通が出来る世の中です。
何をするか、リーダーを決めなくてもできる時代がやって来るのです。
この、究極に便利な時代が、私たち人類にもたらすのは、一つ間違えば
私たち人類を滅ぼしかねない事も考えていないといけない時代なのです。


政治に私欲が有ってはならない

2016-06-20 13:23:52 | 選挙

現職都知事の辞任と共に、18歳以上の国民が投票する事となって
次第に政界も慌ただしくなって来ました。
都内にも、連日選挙カーから立候補者の弁舌が流れます。

しかしながら、毎回の事ながら、私達と政界の方々との間には

白々とした空気が流れるのは、一体どうした事でしょう。
国の政治を司る大切な人達を決めなければいけないのに、
例え選挙権を持って一票を投じる事が出来るにしても、これ程までに
気分が高まらない行事は有りません。

民主主義国家として、世界でも名立たる国家であるはずの日本は、

言葉とは裏腹に、どれ程の人が国民が主体の国であると思っている
でしょうか。
国民の権利義務として、我々の代表を選び、私達の民意を戦わせ
より豊かで幸せな国を作ることが目的であったはずなのに、
いつの間にか、リーダー達のスタンドプレーと公私混同、私利私欲が
普通に成ってしまいました。

政治家になることが、単に、社会的地位を得るためのステータスと成り

私達の本当の気持ちを政治に反映できない、形だけの政治家が
見るからに多くなりました。
政治家と言うより、まるでテレビに出てくる評論家の様に、弁舌巧みに
言い訳や言い逃れだけが上手くなり、本来の仕事に期待が持てない
知識ばかりで実行が伴えない政治家がどれ程多くなっているか、
国民の期待が具現化される事が無くなるにつれ、私達の関心も薄れ
選挙すら足が向かない国民が増えているのです。

私達は、小さい頃から有言実行と言う事を教えられ、自分が決めた事を

最後まで成し遂げる事を強く求められました。
子供の頃は純粋にこの教えを守り、何事に対しても一生懸命頑張り、
その結果、期待された事が成されると、周囲から暖かい祝福が得られ
自分なりに成長した事を実感したものです。

しかしながら、更に多くの期待を担う方々が、一度政界に入ったとたん

自らの公約も信念もどこかに消え失せ、自分が生きる道を求める為の
努力のみに心を奪われています。
全ての人がそうとは言いませんが、少なからず、自らの熱意は薄れ、
長いものに巻かれながら、自分のテリトリーを確保する事に
専念しているのが情けなく思われます。

政界に入れば、誰もが、そのおどろおどろしい怪物たちの世界で

生きて行く事は解っていたはずです。
しかし、誰もが、多くの国民を背にしている責任があるはずです。
何故当選できたのか、自分の実力と思っていたら大間違いです。
沢山の支持者のお蔭で、多くの国民のお蔭で、当選できたのです。
常に国民の思いを背負っていると共に、政界の怪物たちと戦う力も
与えられているのです。

ところが、政界に渦巻く圧力に屈して、さらには、私達の思いを忘れて、

私利私欲に走る方々がいかに多いか。
毎年、マスコミを騒がせる政界の大物の不祥事が氷山の一角で
有る事は誰もが承知の事なのです。

とは言え、誰かが政治をしなければこの国は成り立って行きません。

政界の闇は、太古の昔から存在する根絶しがたい事実では有るのですが、
少しでも浄化をすべく戦っている方々が居るのも事実です。
しかし、巨大な欲が渦巻く政財界は、容易く変えられる物でも無く
殆どがなしの礫とも言えるのが残念です。

例え政権が変わっても、社会情勢が一気に変わって、庶民が安心して

生活できる環境が出来る事は不可能と言えるのですが、選挙を通じてのみ
民意が伝えられる現在の日本に於いては、一人でも多くの私達の心を
代弁してくれる政治家を送り込む事が大切なのです。

ただ、便利に成っただけで、幸せを感じられない日本社会は、経済的に

豊かにしたとしても、しょせん、経済を動かしている方々のみが豊かになり
庶民は、単に消費者として存在しているに過ぎないのが現状です。
戦後、私達日本人は、沢山の尊い命と財産を失いました。
着の身着のままで、ともかく食べていける事を考え、経済的に豊かに成ることを
日本の復活と考えました。

そして、世界で一番働く民族として、高度成長を遂げ今に至りました。

生活は豊かに成り、何もかもが便利になりました。
しかし、幸せになったかと言うと、大きな疑問が浮かびます。
経済的に豊かに成って、何でも手に入ると思っていたのに、それ程にも感じず
更なる触手を伸ばし、ありとあらゆるものを手中に収めても、心が満たされない
安心した生活が送れない多くの方が増えています。

マスコミが薦める豊かな生活を手に入れても、本人にしてみれば、自分が全く

変わっていない事、心の中は少しも安らぎが得られていない事が、逆に
ストレスを増している方々も多いのです。
日本のリーダー達が、経済的に豊かに成れば、日本の未来は明るいと
思っている限り、庶民の生活は苦しくなる事が解っていません。

近年の経済政策は、なぜ、失敗ばかりしているのか、
それは政治を司る方々と、それを支える企業を豊かにすることが
前提にある経済政策だからです。
何を提案しても、そこから得られる収益はすべからく一部の人のみを豊かにし
一般の国民は、それを助ける様なシステムに成っているからです。
豊かな人はより豊かに、貧しい人はより貧しくというカラクリが、今の日本経済です。

マスコミに出てくる方々は、単に評論家ばかりであり、自分たちの意見を述べる事に
終始するだけで、この世を憂いても批判しても、現状を変える力は有りません。
何故なら、その番組を動かしているのも、一部の人達なのですから。

事に因ると、もうすでに、日本民族は精神的には滅びているのかも知れません。
国の代表、人々の前に出てくる方々も、全てが持論を述べるだけで、誰もが
国の未来を憂いている事は無く、わが身を守ることを前提にスケジュールを
こなしているいるに過ぎません。

私達国民は、一部の人々の生活を豊かにするために生きている駒では有りません。
彼らが欲する日本を作る手助けをする為に苦しい人生を送っているのではないのです。
誰もが未来を描き、幸せを勝ち取る権利を持っているのです。
人の上に立つと言う事の意味をはき違えている方々が、私達の美しい日本と人々を
蔑にしているのです。

本当に国民が必要としている事に常に気を配り、現実化する事を試みるリーダーが
何故出てこないのか。
民主主義国家に住む人々の一番の政治的関わり合いである選挙が、これ程にも
価値が薄れないがしろにされている現状は、いくらメディアを通じて人々に啓蒙しても
本質が変えられない限り、いつまで経っても変わるものでは有りません。

今や全国で頻発する天変地異、それに伴う多くの被災者、国を挙げての救難活動
が続けられています。
人々の生活と命を守るために、全国からの援助が人々の心に寄り添います。
しかし、この禍に対しても、私達の生活の根本が変わらない限り、本当の意味での
復興事業とはならないのです。

更には、長年に渡って、苦界から抜け出る事の出来ない沖縄県民は、
単に戦争の犠牲者と言うのではなく、国家からも国民からも見捨てられ続けた
日本国際大の被害者でもあるのです。
この様に、政治は、何を目指して国民を守るかがはっきりしていないと、
単に、目先の援助や人々の苦渋の生活を強いるだけで、何の役目も果たせず、
己の欲を満たすだけの政治屋を多く生むのみと成ってしまうのです。

ところで、国の政治に大きな影響を与える大企業の役割は、更に重要であり、
日本国民の未来を決めかねない事を常に考えていなければならないのです。
商人として利益を得る事は大切ですが、国を動かす程の規模ともなれば
国民を幸せに導く義務も有るのです。
私達国民を本当に豊かにする商品なのか、単に、自分たちの利益を上げるだけの
一部の人間だけの利益の為に国の政治に関わることは有ってはならないのです。

これまでの大戦の陰には、いつも巨大企業の影がうごめいていました。
しかし、その結果どれ程国民が幸せになったでしょうか。
自分たちが国民の生活を大きく変えると言う事を心に念じて、国を支える為の
事業展開を考える事が非常に大切と思えます。


 


選ばれる人間と選ぶ人間の覚悟

2014-12-05 12:51:04 | 選挙

年も押し詰まって来て、巷は衆議院議員選挙で騒がしくなってきました。
各候補とも、生き残りをかけて必至です。
新しい議員の誕生には興味がありますが、この間、多くの審議が止まり
国政は滞っている事を忘れてはなりません。

はっきり言って、誰が当選しようと、どの政党が躍進しようとかまいません。

しかし、問題は、これからの日本が、この大不況から抜け出て、
誰もが将来の不安から解消されるかであります。

新しい体制が出来て喜んでいるのが議員さんたちだけでは、あまりにも寂しいです。

高齢者問題、少子化問題、雇用問題、福祉問題、等、揚げればきりがない程
直ぐにでも解決していかなければならない問題が山積しています。

今年も日本中で多くの自然災害がもたらされました。

台風から集中豪雨、地震、火山噴火、竜巻と、かつてない頻度で災害が起こっています。
以前は想定外で片付けられていたことが、当たり前の状態になって、
いつ誰が災害に巻き込まれても不思議では有りません。

更には、原発事故の復興が一向に進まないにもかかわらず、喉元過ぎれば、

と言う感じで、今では、原発推進の発言も強くなっています。
日本経済を潤すには、背に腹は代えられないと言うのでしょうか、
数年前に体験した未曾有の大事故も、目先の経済効果をもたらすには
何の戒めにもならないのでしょうか。

原発事故に関しても、不況対策にしても、目先の対応を行なってきたために

何時まで経っても進展がありません。
日本は、何時からこんなにも将来を考えられない政治家が増えたのでしょうか。

誰も信じない公約を、まるで甘い蜜を食べさせるように訴えても、

信じる有権者はもういません。どんなに立派なマニュフェストを並べても
何割も差し引いて聞いているのが現在の国民です。
それ故、新政権が出来ても、不祥事が起こっても、公約を守れなくても
最初から期待していないのですから、、いつも一過性のニュースで終わってしまいます。
その結果、今の、どうにもならない経済状態の日本になってしまったのです。

日本の未来を見据え、私達を自信を持って導いてくれる政治家がいつ現れるのでしょう。

私利私欲を心の奥に隠した、表向きの顔ばかりを気にする政治屋はもう沢山です。
私達が選ばなければならない限られたメンバーに、この期待を出来ないのが残念です。


年末総選挙に想う!

2014-11-22 13:23:20 | 選挙

年末の慌ただしい中、総選挙が行われます。
今の時期に何故、と思われる方も多いと思いますが、
いったい何のための総選挙なのか、ピンとこない人が
多いのではないでしょうか。

執行部の体制固めの為という思惑以外に、いったい

我々庶民にどれだけの恩恵が有るか疑問です。
消費税引き上げを数年先に伸ばすと言う発表に
手放しで喜ぶ人は少ないでしょう。

それよりも、大切な公務を放り出して、選挙に熱を入れる

多くの政治家に明るい日本の未来は感じられません。
マニュフェストの公約が功を奏し、日本の社会は上向いている
と言うのは、生活が潤っている政治家たちと、ほんの一部の
大企業の関連しかないのです。

殆どの中小企業は、今だ青色吐息と言う現状をどれだけ

今の執行部は理解しているか、はなはだ疑問と言えます。
総選挙と言えば、投票率の問題や誰が当選したかを
マスコミは一日中取り上げますが、選挙は当落に関わらず
沢山の費用が掛かるものです。

さぞや議員さんは大変だろうと、優しい日本国民は思うかも

知れませんが、一回の選挙で私達の血税が数百億使用されて
その後使われた資金が私達のために返って来ることは無いのです。

当選のあかつきにはその何倍ものお金が庶民に還元されるという

甘い話は全くなく、様々な利益は、政治家と多くの支援団体企業の
間を行き来するだけなのです。

そんな事は在ってはならないと私達はいつも思うのですが、

何時までも無くならない汚職、企業癒着、国民無視の政治は
マスコミに途切れることなく話題を提供し続けているのです。

今回の選挙は、私達の思いを実現してくれる国の代表を選ぶ選挙です。

今の執行部の地盤固めの為では有りません。
国民誰もが平等で豊かな生活が出来る社会を作れとは言いません。
少なくとも、様々な環境で生きている人たちが、未来に不安を感じないで
笑顔を忘れない国民でいられる事を願っているのです。