めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

目黒のさんま祭り

2012-09-17 21:03:24 | 日記
毎年のことながら、今年は凄かった。
前日にテレビでこの地域の紹介があったからだろう、 
早朝から長蛇の列が遊歩道に溢れた。
 
朝目が覚めると、開け放したベランダから白っぽい
煙が漂ってくる。当然、今日の洗濯干しはNGだ。
自宅から外に出ると、どこからこんなに人が集まって
来るのだろうかと思う程、道路に溢れんばかりの人の列。
はるか彼方の広場を見ると、まるで野焼の様に白い煙が
緑の桜並木の上にモクモクと上っている。
桜の季節も凄いが、この日は比べものにならない位の人の数だ。

催し物会場には多くの出店が並び、各地から集まった人の波で
見るのも買うのも一苦労だ。
そんな人の中に入って行くのが苦手な私だったが、この日は
どうしても行かねばならなかった。
妻が仲間と一緒に踊るというのだ。そう、その雄姿をカメラに
収める任務を授かったのだ。写真を撮るのは好きな方だから
喜んで引き受けた訳だが、レンズを向けると、なんとショットが
定まらない。テクニックがどうと言うのではない。被写体が
余りにも練習不足でバラバラなのだ。できるだけ多くのショットを
収めてそこから何とか形になるものを選ぶという方法で、数曲の
踊りの中から200枚以上の連写となった。

踊りはいまいちだったが、久しぶりに何人も懐かしい人達と
再会できた事はイベント以上に素晴らしい日となった。 


空を見上げれば、もう秋!

2012-09-10 15:07:35 | 日記
今年の夏も暑かった。
かつて冷夏という農家にとっては寒々とした言葉も
ここ数年は全く耳にしない。と言うより日本のあの
懐かしい夏は一体何処に行ってしまったのだろう。
春夏秋冬を楽しんだ日本人の心は近年の荒っぽい
天候に疲れ果ててしまっている。

久しぶりに、ふと空を見上げてみた。
都会のジャングルの中で、アスファルトから照り返す
灼熱の空気にうんざりとしていたが、そこには何時か
見たあの空があった。

真っ白の入道雲と叩きつけるような雨に驚いた夏が、
いつの間にか優しい微笑みに変わったようだ。

地上はまだ夏草が繁茂し、人々は暑い日差しを避けるように
冷房の効いた建物の中に吸い込まれていく。
だが、日が暮れるにつれ何処からか涼しげな風が
ベランダの葭簀を揺るがせる。