我が家にネズミが出没してもう一週間になるが
あれから一体どうなったのか、悪戦苦闘の日々を
書いてみよう。
襖の端は見事に丸く食い破られ、部屋の中には
見たくもない黒いマーキングをまき散らされ、
我が物顔に走り回られた奴に、我々人間が
黙って見ていた訳ではない。
当然大きく開けられた襖の穴は大急処置として
ガムテープで塞いだのだが、翌日目が覚めると
見事に貫通してガムテの破片があたり一面散乱。
早速買ってきたネズミ獲り機を仕掛けるが、
買った店の店主に勧められた餌をぶら下げて
仕掛けるが、どこに置いても一かじりもしていない。
そうこうしているうちに、庭の片隅に小さな穴を
発見。どう見てもネズミの穴に間違いない。
早速穴の前にネズミ獲り機を仕掛ける、
今度は美味しそうなバターたっぷりのパン。
焼きたての匂いが絶対奴の鼻を虜にするはずだ。
そしてその夜仕事から帰ってくると、なにやら
妻の様子がおかしい。庭のネズミ獲り機に動く
ものがあるらしい。懐中電灯で照らして確認する
事さえ怖くてできないと言う。
ヨシッ!!やった! ついにこの日が来た。
小さい頃からネズミ退治に目の色を変えた私にとって
久し振りにワクワクする瞬間だ。
懐中電灯を片手に庭に下りていくと、ガサガサと
不気味な音がする。家ネズミ、ドブネズミ、クマ
ネズミ、いったい正体はどれだ。
目を皿の様に見開いてライトを照らすと、奴は
一匹ではない。どうやら二匹掛かっている様だ。
胸の高鳴りを抑えながら近づくと、何やら茶色い
物体が二つ暴れている。
ネズミ!?
光の中に浮かび上がったのは、なななんと、、。
スズメが二匹、しかもよく見れば巣立ち間もない
小雀だ。
全身の力がため息と共に抜けた。
あれから、日に日に秋らしい天気となり、少し
朝夕がひんやりとする。
我が家にネズミの気配が全くなくなった。
いなくなったのか息をひそめているのか判らない。
だが、妻の恐怖に日々はおさまったようだ。
秋の夜長をゆっくり楽しむ生活が戻ってきた。
あれから一体どうなったのか、悪戦苦闘の日々を
書いてみよう。
襖の端は見事に丸く食い破られ、部屋の中には
見たくもない黒いマーキングをまき散らされ、
我が物顔に走り回られた奴に、我々人間が
黙って見ていた訳ではない。
当然大きく開けられた襖の穴は大急処置として
ガムテープで塞いだのだが、翌日目が覚めると
見事に貫通してガムテの破片があたり一面散乱。
早速買ってきたネズミ獲り機を仕掛けるが、
買った店の店主に勧められた餌をぶら下げて
仕掛けるが、どこに置いても一かじりもしていない。
そうこうしているうちに、庭の片隅に小さな穴を
発見。どう見てもネズミの穴に間違いない。
早速穴の前にネズミ獲り機を仕掛ける、
今度は美味しそうなバターたっぷりのパン。
焼きたての匂いが絶対奴の鼻を虜にするはずだ。
そしてその夜仕事から帰ってくると、なにやら
妻の様子がおかしい。庭のネズミ獲り機に動く
ものがあるらしい。懐中電灯で照らして確認する
事さえ怖くてできないと言う。
ヨシッ!!やった! ついにこの日が来た。
小さい頃からネズミ退治に目の色を変えた私にとって
久し振りにワクワクする瞬間だ。
懐中電灯を片手に庭に下りていくと、ガサガサと
不気味な音がする。家ネズミ、ドブネズミ、クマ
ネズミ、いったい正体はどれだ。
目を皿の様に見開いてライトを照らすと、奴は
一匹ではない。どうやら二匹掛かっている様だ。
胸の高鳴りを抑えながら近づくと、何やら茶色い
物体が二つ暴れている。
ネズミ!?
光の中に浮かび上がったのは、なななんと、、。
スズメが二匹、しかもよく見れば巣立ち間もない
小雀だ。
全身の力がため息と共に抜けた。
あれから、日に日に秋らしい天気となり、少し
朝夕がひんやりとする。
我が家にネズミの気配が全くなくなった。
いなくなったのか息をひそめているのか判らない。
だが、妻の恐怖に日々はおさまったようだ。
秋の夜長をゆっくり楽しむ生活が戻ってきた。