めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

桜の様に

2012-03-28 16:31:04 | 日記
寒かった冬もようやく花の季節にバトンタッチした様で、我が家の前に流れる目黒川も
華やかな季節を予感させるピンクの膨らみが目立ってきました。

この地に住んでもう30年余りになりますが、その風情は大きく変わってしまいました。
当初この季節は今と同じく美しい桜並木に彩られ、たくさんの人たちが春の楽しさを
求めて一日中その美しさに酔いしれたものでした。

桜は今も昔も変わらない美しさなのですが、その環境はずい分変わりました。
まず今見られるような高い護岸は殆どなく、土手の部分が多くありました。
ちょうど今頃は緑に覆われた土手に沢山の土筆が生えて、野生のフキやタンポポの
群落と共に春の景色を楽しませてくれました。土手の斜面に足を掛けながら土筆を
手に一杯取って、ほろ苦い春の味を家族で味わったものです。

もう少し暖かくなると、目黒川に数えられないほどのボラの大群が押し寄せ、渦を
巻くように上流に向かっていく様は、自然の美しさとともに生命の躍動を感じたもの
です。

護岸工事が目黒川全域で始まり、当時の美しい桜の古木はことごとくひ弱な若木に
植え替えられ、護岸は全く降りることも出来ないほどのコンクリートで固められ、
雨が降っても水たまりができない綺麗な遊歩道に変わった時は、あまりの変貌ぶりに
この地を離れようと思ってこともありました。

しかしながら、今ではあの細かった桜の若木も立派な大木になり、目黒川に美しい
桜のアーチを作っています。
川も道も全く変わってしまったけれど、あの桜の美しさは昔のまま変わっていません。
東京の街は毎年大きく変貌していきます。でも桜の美しさと同じく私たちの心も
変わらないことを願って今年のお花見を心待ちにしています。

黄色い悪魔の到来

2012-03-14 13:12:16 | 日記
ついに関東一円に黄色い悪魔が舞い降りてきた。
今年は寒かったせいか、なかなかその存在を感じず
いつもの年よりも穏やかな日々でした。ところが
ここ数日の春めいた天気がついにあの憎っくき悪魔の
ベールを家中に広げてしまった。

朝目が覚めると喉のあたりが腫れぼったい。目の周りが
異物感。まだ私は軽傷だが、我が家の子供たちと妻は
重症患者。見るも哀れな腫れあがった目と流れ落ちてくる
鼻水に四苦八苦している。
政府は成人病対策には力を入れているのに、この病は
幼い子から老人までの幅広い世代で蔓延している、
しかも毎年確実にやってくる、国民病として国の力で
対策を考えてほしいものだ。

我が家の医療費で今やダントツなのがこの花粉関連の
出費だ。しかも、頭がボーとして来ると仕事の能率も
みるみる落ちて来る。この時期には受験を控えた学生が
花粉症かどうかで一生の道が変わってしまう可能性すら
あると思うのです。

大気汚染から海洋汚染、さらには土壌汚染。生活を
豊かにしようとしたことがことごとく自分たちの首を
絞める結果となっていく。便利な生活を求めていった
その先にあったのが花粉より恐ろしい放射能汚染。
かつてあらゆる生物が大絶滅を繰り返してきた地球で
自分で滅亡の道を作っているのが人類の運命なのか。
だとしても、もう少し自分たちの孫たちが、その先に
生きていく未来の人たちが我々の様な苦しみを背負う
事ないよう、今の我々が今行わなければならない使命は
重大だと思う。