めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

横浜夕焼け散歩

2012-07-18 16:18:35 | 日記
横浜に午後からぶらり散歩。
中目黒から東横線に乗って20分ちょっと、みなとみらい駅を
降りると、そこは潮の香りがする歴史のある港町。
百年以上前から海外との貿易で栄えた横浜は、東京に
無いエキゾチックな雰囲気がある。


自宅から30分ほどで行けるこの街は私のお気に入りで、一番
好きなのはたそがれ時の海に浮かぶ美しい夜景だ。
快い海風に吹かれいつものコースをカメラ片手に歩いていると
仕事でカリカリしていた気持ちがいつの間にか消えていく。


中華街で軽く食事を摂って店を出ると、西の空が茜色に染まっている。
日没と共に黒くシルエットになっていたみなとみらいのビル群に灯りが
灯る。遊園地の大観覧車が色とりどりのイルミネーションで華やかに
彩られる。いつもの様に黄昏時の写真を何枚も撮って横浜土産を
少し手にして遅くならない内に帰宅。


帰ってからくつろぎながら今日撮した写真を眺めながらお土産の
幾つかを早速開いておもむろに口に入れると、見てきたばかりの
美しい夜景が脳裏に蘇る。
また楽しい思い出の1ページが刻まれた。また行こう横浜へ。

災害列島

2012-07-13 15:07:49 | 日記
梅雨になってから全国で大雨の被害が出ている。
現在も九州から四国にかけて記録的な豪雨が
大きな被害をもたらしている。
東京は幸い今のところ雨による被害はほとんど
無いようだが、毎年日本中で起こる天変地異が
決して人事ではないことを肝に命じていなければ
ならない。

そんな私も過去に辛い経験がある。
あれは遠い昔の事、しかし今でも鮮明に覚えている。
私が小学校の低学年の時だった。日本列島を巨大な
暴風雨の渦で包み込んでしまう程の大きの台風で、
前日から今までに経験したこと無いような大雨と
風が吹き荒れていた。本州に上陸したのは夜の六時過ぎ、
家が吹き飛ばされるほどの風で大きな土台柱がギシギシと
音を立て、雨戸は吹き破られるかと思うほどだった。

午後の10時過ぎの事だった。台風の中心が過ぎて少し
辺りが静かになってきてた。もう大丈夫だろうと思い
取り敢えず雨戸や玄関の確認に家中を見回っていいると
玄関の入口の隙間から黒い水が溢れるように入ってきた。
突然父が叫んだ。堤防が切れた!
その後は皆をたたき起こして無我夢中、二階に上がりきる
まで一分も無かっただろう。雨戸が突然破れ、畳が浮き上がった。

あっと言う間だった。ニ階の窓を開けると外は大海原。
懐中電灯で照らすと濁流の遥かかなたまで家がない。
窓の外に繋がっていた商店街が消えている。
その間にも濁流がニ階の窓に迫る。

翌日自衛隊のヘリコプターの音で目が覚めると、外は快晴。
しかし、昨日まであった城下町の街並みは茶色い濁流に
押し流されて見るも無残な姿になっていました。
私の町での死者は300人を超え、昨日まで遊んでいた同級生も
帰らぬ人となってしまいました。

あれから数十年が経ちますが、未だにその凄惨な災害現場は
脳裏に焼きついています。
あれから日本中に何度いや何十回こんな苦しみがあったのだろう。
災害の後は月日が経てば、何事も無かったかのように復旧する。
だが、幸い命が失われないで生き残った人達も心にいつまでも
忘れることのできない辛い思い出が残るものです。
この日本で生きていること生き残っていることが、誰もが
本当に良かったと思えるような国になって行く事を心から
願わずにはいられない。






渋谷の新名所

2012-07-03 13:52:06 | 日記
日曜日にどこに行くかあてがなかったので渋谷をぶらつくことにした。
前回は息子に連れられてお台場巡り。一人で都内を散歩することが多いが
家族で行く時は何故かパターンが似ている。前回は息子とカラオケから
始まったが、今回もただ相手が妻に変わっただけでやっぱり始まりは
カラオケで渋谷から。幸い我が家からはすべて30分以内の距離にあり、
渋谷といえ全く意気込みがない。ほとんど普段着の格好で、遠くから
綺麗に着飾って遊びに来る人たちには見苦しいかもしれないが、何処に
行っても緊張感ゼロなのは少し反省すべきなのかも。

二時間ほど二人で懐かしい歌やちょっと前に流行った、今の若者に
言わせればダッセー!と言われそうな歌をほとんど自己満足で歌って、
昼過ぎに渋谷駅周辺をぶらぶら。

ちょいと見上げると、最近出来た、ヒカリエ、というショッピングビルが
東口にそびえている。近年都内にできるこの手のビルはほとんど内容が
決まっていて、行かないでも大体察しが付くのでオープンから全く足を
運ばなかったのだが、渋谷近辺もほとんど行き尽くしているので、話の
種にでもと思って冷やかし程度に覗いてみることにした。

ちょっと複雑な地下街を抜けるとそこは多くの客で混雑した食品街だった。
ともかく人が多い。地階からぶらぶら歩きながら上の階へ進んでみた。
今までのショッピング街とどう違うのだろうかと見比べながら各階を
二人で覗いてみると、駅ビルやデパートの食品街とかなり違っている。
買わなくても見ていて楽しい。それは消費者の目を釘付けにする派手な
演出と色彩のマジックだ。それは色とりどりのお花畑に迷い込んだような
食べることというよりも見て楽しむ食品街になっているようだ。味と量で
訴えるのではなく、華やかな美しさという点を強調したことが人々を
惹きつける大きな要因であることは間違いない。

そんな訳で我々も夕飯を鮮やかな盛りつけのお弁当になってしまった。
どこかレストランで夕食でもと考えていたが、見事にヒカリエの術中に
はまってしまった。  
自宅に帰ってお弁当を開きよく見てみると、そんなに大したものではない。
沢山の具が色彩を考え見た目のボリュームを考え本当に上手く盛られている。
色合いとして入れている野菜類や果物類を除くと、この値段では近くの
商店街の惣菜の方がはるかに栄養的にも満足できるものだ。
では、なぜ我々は手をだしてしまったのか。それは我々がただ生命を維持する
為にだけ食事をしているのではないからだ。日本料理を見れば一目瞭然、
我々日本人の心には美しいものを好んで食する文化が根付いているのだ。

だが、それにしても簡単にそんな単純な手に引っかかってしまうのだろう。
この次こそは絶対余計な食べ物には手を出さないようにしよう。
ただでさえメタボを心配して食生活を送っているのに、こんな魅力的な
ゾーンが都内に増えることは意志が弱い私にとってはいい迷惑だ。