めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

カラスに襲われる!

2015-06-16 13:06:26 | 初夏

新たにウォーキングを初めて一週間に成ります。
お天気の関係上、毎日という訳にはなりませんが、
それでも、早朝から、ヒンヤリとした空気の中を
ゆっくりと呼吸しながら歩き出すと、目覚め時の
身体の重さが、風と共に抜けていく様です。

目黒河畔の、気持ちの良い緑のトンネルを進むと

直ぐに、最近キムタクがドラマで撮影する橋の
袂から公園の中を進みます。
この近辺は沢山の植物が植えられていて、
ただ歩くだけでなく、季節季節の花を愛でるのも
楽しいものです。

以前は、早朝から2時間以上歩いて、東京湾まで出たり、

また、都内を大きく廻ったりもしたのですが、久し振りに
ウォーキングシューズを履くと、歩くと言うより、散歩です。
しかも、ポケットにはカメラを忍ばせているので、歩く時間の
半分はレンズを覗いています。

今朝も、一時間ほどの散歩道、初夏の植物を眺めながら

カメラ片手に歩いていると、目の前に何か動くものがいます。
近づくと、突然かん高い声で鳴きます。
良く見ると、金網越しに一羽のカラスがばたついています。
少し小さいかなと思いつつ、写真を一枚と近づいていくと
突然、頭の上で、図太い鳴き声がします。

ふと、目を上に向けると、金網の一番上に、2羽の大きな

カラスがいて、大きく口を開け、私を威嚇しています。
しまった!! この時期は、カラスの繁殖の時期であり
親ガラスがナーバスになって危険な状態であり、時々
通行人がカラスの巣の近くを歩いて襲われているニュースが
テレビで流れます。

瞬間、やばい!! と思ったのもつかの間、

二つの影が覆い被さるように向かって来ました。
遠くから見ると、差ほど大きく見えないのですが、
羽を一杯広げて、口を大きく開けて向かってくるカラスは
まるで、中生代の翼竜のようです。

ともかく逃げなければと散歩道を急ぎますが、

鳥のスピードには敵いません。2度3度と急降下してきます。
いつもなら、ゴミ置き場等に居るカラスは、威嚇すると
直ぐに逃げるのに、子を守ろうとする親ガラスには通じません。
頭すれすれにバサバサと羽音を立て襲って来ます。

しばらくすると、低い木立が有り、そこに逃げ込めば大丈夫と

頭を低くしながら飛び込むも、敵もさるもの、林の中まで飛び込んで
直ぐ近くの枝にとまり、大声を上げ威嚇します。

何とか逃げ切ったものの、カラスの脅威をまざまざと見せつけられました。

その後、何とか家に帰ったものの、カラスは人の顔を見分けると言います。
通行人も、襲われる人は、同一人物で有る事が多いと言われます。
明日からのウォーキング、一体どうなる事やら、自然の美しさに見とれつつも
自然の驚異にちょっと心配です。


目黒川に動く黒い大きな影!?

2015-06-11 13:51:20 | 初夏

雨の多い日々が続きますが、それでも、時たま、良いお天気になります。
今日も夜には雨模様となりそうですが、太陽が出ている間は、少なくとも
濡れずに済みそうです。
少し早い目に起きて、まだ、サラリーマンが行き交わない目黒河畔に
ウォーキングに出かけました。

朝起きは三文の徳、と言われますが、歩いていると様々な光景に出くわします。

先日は、テレビでお馴染みの有名人が、公園の小路を散歩していました。
側には、幼い子供を連れて、普段とは全く違った普通のお父さんでした。

一瞬、ハッ!と思いましたが、例え有名人であっても、私達と同じ思いです。

自然の中で、静かに子供と散歩したいものです。そのまま、知らぬふりで
すれ違いました。

東京に居ると、様々な方に遭遇します。映画やテレビで見る有名人が、ごく普通に

街の中で出会います。また、ドラマ等の撮影は、至る所で行われていて、
現に流れている番組の撮影が行われている事も珍しくありません。

そんな時、当然多くの人の注目を集めるのですが、撮影が、見学者の行動により

中断される事も有ります。スタッフによる、整備も大変で、まだまだ、マナーの無い
人達の行動が目に付きます。

しかし、仕事ならばいざ知らず、プライベートとなると、こういった人たちの行為が

有名人たちの心を傷付けます。
彼等とて人の子です。休みの時は、私達と同じで、自分の時間を大切にしたいのです。
有名なのだから仕方がないと言われる方もいますが、私達に素晴らしいパフォーマンスや
演技を見せてくれる時、沢山のエネルギーを画面を通して与えてくれているのです。

普段、その使い切った気力を充てんする為にも、人と関わらない時間が必要です。

ヨーロッパの王室の関係者が、気楽に商店街に出向いたり、食事に行ったりする
光景がテレビで流れる事が有ります。
一国の王子や王女が、気楽に街の商店に入ったり、街中を歩いたりしていても
周囲の人々は、騒いだり、むやみに近づいたりはしません。
例え、有名人であろうと、一国の王子であっても、同じ人間として接すると言う
マナーが培われているからです。
日本は、世界で指折りの経済大国となりましたが、そういったマナーの点でいうと
今だ三流国と言えます。

今日のウォーキングでは、自然の営みを発見しました。

河畔を歩いていると、数名の方々が、川の中を覗き込み、指をさしています。
私も、ウォーキングを止め、一緒に覗き込むと、白く濁った川面に、少し黒みがかった
ひょうたんの様な形の影が有ります。

良く見ていると、ゆっくりと変形して、丸くなったり、長細くなったりします。

川面までが高い為、何なのか確認が出来なくて、いつも持ち歩いているカメラで
グッと引き付け撮ってみると、何とそれは、3㎝前後のボラの子供達です。
普段この時期ニュースとなるのは、15センチ程に育ったイナと呼ばれるボラの子です。
こんなにも小さなものは初めてです。

春に生まれたボラの子供達が、川や海の浅い水域を群れ成して泳ぐ姿は、

ニュースで取り上げられるのですが、あまりの小ささに、目を疑ってしまいました。
でも、この数万匹にもなる群れのほとんどが、より大きな魚達の餌となって、
ほんの数匹が大人になる事により、食物連鎖のバランスが取れているのです。

しかし、ニュースになる時は、決まって、水質が悪化して、口を水面から出している

川幅いっぱいのボラの群れです。そして、そのほとんどが、酸欠状態で死んでしまいます。
私達人間は、地球の大きな食物連鎖の中で生かせれているにも関わらず、その
命の繋がりを断ち切る行為を長きに渡ってしてきました。
その結果、自らが多くの自然破壊を生み、生きにくくなっている事を考えなければ
成りません。
地球上の多くの生命が、人間だけでなく、生まれて死ぬまで、自然の摂理の中で
生きていける様な環境を目指していけたらと、小さな命を眺めながら思いました。

         

ゆっくりと変形する影




数万匹のボラの子供


鬱陶しい梅雨の空

2014-06-06 13:14:15 | 初夏

ついに関東地方も梅雨入りとなり、朝からしっかりとした雨が
途切れることなく降り続いています。
この時期は少し憂鬱になりますが、日本の自然にとって
もし梅雨の雨が無くなったら、我々の生活も非常に厳しい状態を
覚悟しなければならなくなってしまいます。

空梅雨の場合は、各地で水不足が心配されますが、都会人にとって
取水制限で水が自由に使えなくなる位しか頭に浮かんできませんが、
この時期の雨が夏から秋にかけての農業生産に大きな打撃を与え
引いては私たちの生活に暗い影を落としていく事は明らかな事です。

ただでさえ輸入に頼りがちな日本経済で、国内生産が落ちてくると
自国の事と考えがちですが、最近では温暖化の影響で地球規模の
干ばつになる事も珍しくありません。
となると、各国も余った農業生産物を輸出する余裕がなくなってきます。

元々平地に恵まれない我が国は、過剰な人口増加に農業生産が追い付かづ
もし、海外からの輸入が途絶えれば、それは私たちの死活問題になります。
そう考えると、この鬱陶しい梅雨の時期というのは、私たちの食の未来を
約束してくれる大切な時期であることが解ってきます。

また、私達は、この雨が陸上の生物にとって大切だと思いがちですが、
もう一つ大切な役割を果たしているのが、河川からの海への大量の
真水の流出です。元々広い大洋から蒸発してできた雲から世界中に
沢山の雨を降らせているのですが、この真水の海への循環が大切です。

日本においても、春先に多く生まれる海洋生物は、春から夏にかけての
プランクトンや小魚の増殖によって大きく育っていきます。
特に汽水域や浅い海では、ミネラルを含んだ真水が流れ込み、
沢山のプランクトンが増殖します。海へ流れ込む山からの大量の水と
ミネラルが多くの海産物を育てているのです。

私達は大雨が降ると、河川の増水に伴う被害を心配しますが、
それ程多くの雨が海に流れ込むことが実は海洋生物にとって大切であり
海の資源を絶やさない条件でもあるのです。

私達の環境は、一つとして無駄は無く、私たちが生きていくには
全てのサイクルが途切れることなく、密接につながっている事が必要です。
私達は太古の昔から自然を生活しやすいように作り変え、地上の主として
繁栄してきました。しかしながら、私たちの繁栄は今も昔も変わらず
この大自然の大きな流れの中で生きてこそ続いてきたと思います。

あらゆる環境の助けによって生きてこれたことを忘れない様に、
自分たちの勝手な欲望のみで自然を破壊し続けると
いつか恐竜の様に絶滅の時を迎えてしまうかもしれません。
このジトジトした鬱陶しい雨も、私たちの命の元であると考えると
すこしは気持ちが晴れて来るのではないでしょうか。


暑い夏に備えて

2014-05-17 13:34:08 | 初夏

五月の中旬ともなると、爽やかな青空というより、ギラギラとした太陽が眩しく、
気温もぐんぐん上昇して、思わず日陰を探してしまいます。
私の仕事場にも冷房が入るようになり、いよいよ夏の暑い季節がやって来ます。
しかしながら、この時期、体調を崩す人が増えてきます。

本来ならば春から夏への身体の順応期にあたるこの時期、体温が外気に奪われない様
働いていた自律神経が、突然の冷房で寒さを感じてしまい、冬の時期の体温を逃がさない
体調に戻してしまいます。

これからの時期、体温が速やかに放出されるように変わっていくはずの所、冷房により
身体の中に熱が残りやすくなってしまいます。
特に仕事で社外に出る男性は暑さをより感じ部屋の温度を下げることを望みます。
しかし、室内で仕事をしている女性は身体が冷えやすく、夏に向けての冷房戦争が
勃発します。

面白い事に、冷房が良く聞いた職場は男性群が実権を握っていることが多く、
少し高めの室温の場合は女性の気持ちを配慮した職場が多いものです。

しかしながら、省エネや節電をうたって、最近では夏場においても、以前より
少し高めの冷房設定を行っている会社も多いものです。

これから、どこに行っても室内では冷房が欠かせなくなりますが、
夏場に体調を崩しやすい人や、食欲不振に陥る方々は、
出来るだけ外の気温に慣れて、身体を夏型に変えるとともに
夏こそ運動量を増やし、筋肉の量を増やす事をお勧めします。

自律神経には、外気に触れることにより、夏になったことをしっかりと自覚させ
筋肉には血流を良くさせて発汗を促すようにすれば、夏バテになることもなく
余り冷房に頼らなくても乗り越えられると思います。 

 


目の前のものを五感で感じよう!

2014-04-23 16:16:15 | 初夏

あんなに華やかだった桜の並木が、緑一色の夏模様となり
次にスターの座を射止めたのは極彩色のツツジの花達です。
先週までは、まだ八重桜に人々の視線は流れがちでしたが、
数回の雨と風で一気に形勢逆転、今や沿道のいたるところで
鮮やかな花姿を見せています。

春から夏にかけて、様々な花が私たちの目を楽しませてくれますが、
私達中年の者から言わせますと、一つ違和感を覚える事が有ります。

幼い頃の記憶では、花には必ず蝶や虫が付き物だったのです。
春の蓮華畑や菜の花畑にはモンシロチョウやミツバチが飛び交っていて
絵に描くと必ず両者を描いたものです。

さらには、桜は美しいのですが、その反面、毛虫に悩ませれ、
若葉が出始めると時々落ちてきて恐ろしい思いをしたものでした。
今の季節は、ツツジの上をアゲハチョウが優雅に舞い
春は花だけでなく美しい蝶の季節でもありました。

ところが、桜の木には毛虫がいませんし、ツツジの上を蝶が舞う事も
滅多に見られません。
当然、これは長年に渡る害虫駆除の成果ではあるのですが、
美しい環境が整っていく反面、目に見えない恐ろしい汚染が増えている
という事実がある事を知っていなければならないと思います。

桜についても、登下校時間や出勤時間を除いた一番人通りの少ないときに
駆虫剤を振りかけているのですが、植物にとっては良い事かも知れませんが
その薬剤はそのまま地面に染み込んだり、川に下水と共に流れたりして
水質汚染の一因ともなっているのです。

川の中の余計な生物が死滅して川が綺麗になって一石二鳥と思いきや
残念ながら、農家で使われる農薬と共に川や海の生態系を脅かす原因と
なっている事を知らなければなりません。

今や日本は除菌無菌と言ったことに神経を傾ける国民が多くなりました。
綺麗な環境は、汚れのない生き物が生息できない環境の様に思っている
若い人達も増えています。
潔癖症の余り、外に出ると何も触れられない人も珍しくありません。
余りにも病的な感覚で、社会に適応できない方も増えてきました。

人は、様々な環境の中で、自分以外の者に触れたり触れられたりして
地球上の一生物として生きる術を身に付けて来ました。
五感で感じる事により、生きる意味を見つけ、人としての在り方を感じ
他の物との違いを認識してきました。

同じ空間に生きる生物として他の物を受け入れられる箏が、すなわち
自分たちも生かされていくと言う事を知ってきたのです。

生きるものの中で、どれが上で何が下かという事では無くて
全ての生きるものにはその価値と意味がある事を知らなければなりません。

最近、人や環境に馴染めない方が増えています。
いじめる人もいじめられる人も自分以外の物や人に感じる力が無くなって
暴力に発展したり、シカトして無視をする陰湿ないじめに発展したりして
社会問題ともなっています。

誰もが大学に進み、高度な技術や学問を身に着ける様になりました。
でも、知識ばかり一杯で目の前の人の気持ちすら感じられない若者も
増えています。

桜の花に誰もが感動します。季節季節の花を見て笑みを浮かべます。
何故でしょう、桜は美しいから感動しているのではなく、目の前の
同じ空間に在る桜を感じるから感動するのです。
そのメカニズムは後でいくらでも分析できます。
でも分析した知識では感動は薄くなります。

桜の花の印象を深めるには、見るだけでなく、花弁に触ってみましょう。
ザラザラとした幹に触れてみましょう。ほのかな香りのする花弁に
そっと鼻先を近づけてみましょう。

五感をフルに使って桜を感じてみると、思い出した時心の中には
美しい自分だけの満開の花が咲いているものです。


美しいピンクのカーテンが緑のカーテンに


淡いピンクのトンネルが緑のトンネルに


紅白のおめでたいツツジ


同じピンクでもショッキングピンク