めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

悲しい海難事故

2014-04-18 15:35:53 | 船旅

寒の戻りの様に今日は朝から冷たい風が吹いています。
もう桜も散ってしまい、次は華やかなツツジの季節と思っていましたが
今日は思わずバックにしまっていたホッカイロを取りだし、ポケットの中に
忍ばせました。

悲しいニュースが伝わって来ました。
お隣の韓国で、沢山の学生の乗った客船が突然沈没、多くの人が亡くなり
行方不明者も多数です。

もう春とはゆえ、海の冷たさはまだ冬と変わらないでしょう。
船内に閉じ込められた多くの方々が、暗い空間で助けを求めていると思うと、
直ぐにでも助けてあげたいと思うのが人情ですが、その救助活動は遅々として
進まず、関係者やご家族の方々の思いは測り知れないものです。

ところで、今回沈んだ船は、日本で作られ、少し前まで日本で就航していたそうです。
日本で使われていた船が海外で新たに使われることは珍しい事ではなく、
今回もそんな日本船が痛々しい船底を海面に見せているのを見て
複雑な心境になりました。

と言いますのは、かつて私が良く学生の時に利用した、鹿児島から沖縄への
航路に就航していた客船が、東南アジアで沈没し、多くの犠牲者が出ました。
いつも夏休みに利用していた船の名前がニュースで出た時は、ショックでした。

日本から売却された船とは言え、かつて、お世話になった懐かしい客船です。
操舵室に入れてもらって船長になった気分を味わったり、船で、揺れる月を
デッキで寝そべりながら見上げながら、何時間も友と語ったりと、
今でも沢山の懐かしい思いでが蘇ってきます。

あんなに素晴らし航海を与えてくれた同じ船が、多くの方と共に悲しみの船と
なってしまったことに深い悲しみと憤りを感じました。

今回も楽しい船旅で学生たちも沢山の素敵な思いでができたはずです。
もし事故が無かったらこの船の旅は楽しい思い出として一生残ったでしょう。
でも、この船に乗っていたからこんなにも悲しい事故に遭ってしまったのです。
アクシデントだと言えばそれまでですが、これが避けられる事故であったなら
本当に残念です。これから多くの原因が解って来るでしょう。

でも、亡くなられた方々は戻っては来ません。
1人でも多くの生存者が見つかる事を心からお祈りいたします。
そして、二度とこんな悲劇が起こらない様、心底お願いしたいものです。