めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

架線事故で大混乱

2015-04-13 17:15:25 | 乗り物

昨日は、カメラの修理に午前中に出かける事となっていました。
写真を撮ることが私の趣味の一つでは有りますが、長年使い慣れた
カメラのレンズに汚れが目立ち、専門家に掃除してもらう事となりました。

都内でも、修理となると、大手メーカーとはいえ、専門店は少ないものです。

予約の時間に間に合う様に家を出ようとすると、テレビに交通機関のトラブルが
映し出され、そこはこれから出かけようとする場所の近くでした。
列車を走らせるための架線の鉄柱が倒れ、山手線と京浜東北線が止まって
大混乱となっていました。

幸い、地下鉄で行く方法が有り、どうにか駅にたどり着く事が出来ました。

しかしながら、駅周辺は、列車を利用できない人たちで溢れ、駅構内も
周囲の道路もいつになく人で溢れています。

ともかく、カメラを修理する店に急ぐのですが、最近地下鉄に乗って行った事が無く

JRの駅の近くの地下鉄出口から街に出ると、そこは見た事も無いビルの底でした。
近年、駅周辺の開発が進み、以前見た街並みと一変してしまっていたのです。
予約時間までに修理店まで行き着かなければならないのに、完全に迷子です。

駅の周囲をぐるぐる回り、やっとのことでたどり着くと、時間ぎりぎりと言う状態です。

どうにか間に合い、修理が出来るまでの1時間ほどを新しく変わった街中を
ブラブラと歩いて見ました。

東京は、ほんの数か月すると街並みが変わってしまう事も珍しくありません。

この地は、3年振りに降りたちましたが、どう見ても違う街に感じてしまいます。
目新しいショップを覗きながら、駅周辺を歩き、最近多くの人々で賑わっている
駅裏までやって来ると、沢山の外国観光客が改札周囲で立ちすくんでいます。

彼等は、今の駅の状況が全く分かっていません。

切符を買うと、改札を抜けて行きます。駅員に止められるも、何故止められるのかも
解っていない様です。しかも、説明できる駅員が居ません。

英語がフランス語がドイツ語が、更には中国語、韓国語、ラテン語が飛び交います。

多くの方が、日本の観光と買い物に来たようですが、この事態を理解出来ていません。
中には、日本の電車の正確な運行を期待していたのに、信じられないと言う顔です。
混乱は夕方まで続いていたようです。今後、オリンピックも控えているのに
日本の受け入れ状態にいささか不安を感じました。

しばらく街中を散歩していると、突然、声を掛けてくる初老の方に振り返ると、

誰かの名前を言って、私に親しげに話しかけて来ます。
数年ぶりに会って驚いたと言い、何か昔話を盛んに私に喋り始めました。

しかし、私には全く記憶が有りません。しかも、話の内容は私とは全く違う人のものです。

彼は私の事を知っている様に喋りますが、私には、何のことか理解できません。
その後、散々話した後、その方は、突然、私の顔をまじまじと覗き込んで
人違いだったのかな?と一言いって去って行きました。

カメラを修理店から受け取り、地下鉄の入り口に向かうと、人混みに押される程です。

しかし、今日は本当に疲れました。どこに行っても人だらけ。
幸い、架線のアクシデントで怪我をする人も無く、交通機関の乱れで済みましたが、
数時間列車が止まっただけで、これ程混乱するとは思いませんでした。
来るべき大震災の時、一体都民はどうなってしまうのか。オリンピックの時以上に
心配になってしまいました。