めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

遅れてきた大輪の花

2014-05-05 20:54:03 | 連休

季節の移り変わりは早いもので、都内の緑地帯を埋めていた
鮮やかなツツジの花も一雨ごとに色褪せはじめました。
自宅の近くの山手通りに見事なツツジが咲き誇っています。
しかしながら、最近その勢いに影が出始め、いたるところで
原色の花弁が白く変色しています。

そんな中で、ずっと葉だけが目立つ大きな株が有りました。
周囲のツツジが一斉に色づいている時、蕾はみられるものの
その一角だけは大きな緑の塊となっていました。

時々、ほとんど花が咲かずに緑の葉だけに覆われたツツジが
ありますが、ほとんどの場合、翌年には華やかに咲く株と入れ替えられ
花の時期には途切れることなく原色の大きな帯となって楽しめます。

そんな中で、四月に入ってからほとんど花らしい蕾が無くて
大きな緑の塊だった株が、他の花たちが色褪せた中で、
なんと、今や満開の美しさを主張していました。

今まで咲き誇る花たちを目立たせる為だけの様に緑の葉だけが
目立っていたのに、その株の大きさと花の付き具合に驚きました。
人間には大器晩成という言葉がありますが、この株は、まさに
最後になって一番目立っています。

最近、教育の所為か、いい子供たちが目立っています。
勉強もスポーツもよくできて、はきはきと自分の意見を主張します。
大人顔負けの子役も芸能界では人気です。
とは言え、町の子供たちも、芸能人も皆伸び伸びとしていて、
良い面ばかりが目立ちます。公園も町中も本当に綺麗になりました。
でも、今の日本は何から何まで何故か表向きばかりが目立ち
多くの人々は爪先立て耐えています。 

植物にも人にも個性があり、育ち方花の付け具合は違うはずです。
しかし、皆同じ時期に同じ花を咲くことを要求されています。
植物もいろんな時期に咲くから、一年中楽しめるのです。
その咲く時期を待ってあげられる社会が豊かで余裕のある
成熟した大人の国を作っていくのではないでしょうか。

若い人たちが若い時にしか抱けない夢を断念しなければならない
寂しい社会が少子化を生んでいます。
何十年に渡って出生率が下がってい行くというのは異常です。

後20年もすれば、今の高齢者が急激に減っていくでしょう。
そして、今働き盛りの人々が高齢者の仲間入りになっていきます。
その時、新しい高齢者たちを今度は誰が支えて行くのでしょう。

外ずらばかりを取り繕う国家では将来が危うくなると思います。
本当に美しく強い国家になるには本質も見失ってはいけません。
上っ面だけで喜ぶような国民を育てない様、日本丸を動かしている
執行部に苦言を呈したいものです。 







 



 

 

 

 

 

 

 



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