めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

シンデレラの靴、見つけた!

2015-07-07 15:14:45 | 買い物

都会には、あらゆるものが集まり、その種類と数は
想像をはるかに超えています。
衣食住、様々な物が手に入り、ないものは無いと言う程、
多くの人々が都会に集まるゆえんです。

しかしながら、食べ物類は良いとして、自分が身に付ける物は

なかなかこれと言った物が見つからないのが現状です。
その為、様々な衣類や、靴を買うものの、ピッタリと言った物は
非常に少なく、それを見つけた時は、思わず小躍りしてしまいます。
私が上京してから早30年を越えますが、中々見つからない物に
自分にぴったりの靴です。

いえ、決して高価な物ではなく、何不自由なくストレスを感じないで

履く事が出来る靴です。
と言いますのも、何十年も様々な陸上のスポーツに親しんで来ると
足は、人には見せられない程ゴッつく、しかも変形しています。
元々甲高幅広であった事も有り、まるで、相撲取りの様な足に
舶来の靴や、スマートな流行の靴は全く収まりません。

最近では、幅広や甲高と言った靴も多少なりとも売られていますが、

基本的に、靴底以外のアーチ部分を広げただけで、細かい
足の形状にはフィットしないのが現状です。
その為、そこそこ足に合う靴を買い求め、器具を使って広げていました。
しかし、ただ広げるだけでは足の甲や指に柔らかくフィットせず、
中には半年以上も掛けて補正する場合もありました。

ところが、先日、たまたま遊びに行った街で小さな靴屋さんを

見つけました。何となくぶらりと入ると、私の様な特殊な足に合う
靴が有ると店員が進めます。
どーせいつもの様に靴べらで強引に押し込むか、大きすぎて
紐で絞めつけて履く位と思って、何気なく勧められた一足に
左足を入れてみると、何と!スッと、静かな音と共に吸い込まれました。
エッ!何!!、こんなことは初めてです。
大きさも包まれる様にフィットしていますl。
この心境、まるで、シンデレラがガラスの靴を履いた時の様です。

ようやく数十年ぶりに見つけました。

もう、殆ど諦めていたのに、何か、大きな足かせが外されたようです。
若い頃から、新しい靴を履くと、決まって、足を痛めたり、タコや水ぶくれが
出現し、靴を買う事をためらわせていたのに、信じられない思いです。

現在、慣れた靴を履いていますが、いずれ、新しく買い求める時は

自信を持って買い求められそうです。
人によっては何でもない事が、悩みであったり喜びであったり
探してみればいつか見つかるものです。
犬も歩けば棒に当る、ではなく、私も歩けば靴に当るのかも知れません。


アメ横、それは世界の人々の憩いの場

2014-09-01 15:17:37 | 買い物

月に一度程上野に出向き、アメ横で買い物をします。
あらゆる食品が売られていて、商品の数も鮮度も良くて
外国からの観光客が大量に品物を買い求めています。

立ち並ぶ露天からは、だみ声で叫ぶ市場独特の雰囲気が有り

思わず必要以上に買い求めてしまいます。
しかしながら、勢いに乗せられて買ってしまい、後で考えると
近くのスーパーと大して変わらない事も有り、経験と目利きが
出来るかどうかが問題です。

とは言うものの、様々な種類の食品は、日本に住む世界中の

人々にとっても、自国の食料が手に入る事も有って、
かけがえのない場所でもあるようです。


食はその国の文化を表したりしますが、買い求める食品には

私達日本人にはなじみがないものであったり、思わず後ずさりする
インパクトがある物もあります。

住む地域や国が違うと、言葉や生活が異なり、文化の違いは

海外旅行を一層楽しい思い出にするものですが、中でも
食文化の違いには驚かされます。

幼い頃から食べて来たものが自分の身体と心を育てて行きます。

自分たちにとって閉口するものであっても、海外の国や地域の人にって
大好物であることは珍しくありません。

人と人がお互いに理解し合う事は、太古の昔から難しい問題です。

しかし、この地球上に在る命の糧を得て生きている事には変わり有りません。
それぞれの立場や文化を理解して、お互いの生き方を認める事が
同じ地球で生きていく基本的な術の様に思えます。

市場の中を行き交う様々な民族と、売られる多種多様の食品が

人々の生活と市場の活気を支えています。
あらゆる食品が並べられ、様々な民族の人達がそこに集まるアメ横は、
地球上の人々が争わず笑顔に成れるヒントの様にも思えました。

アメ横の喧騒を離れて少し歩くと大きく空が広がります。

上野公園に隣接した不忍池です。
ここは、半分がボートに乗る人々で賑わう池となっていますが、
半分は緑の大きな葉に覆われた蓮池となっています。

暑い時期は、緑の中にピンクの美しい大輪が花開き、その姿は

お釈迦様の足元を取り巻く花の様で、美しさだけでなく妖艶です。
池を一面に覆う緑の葉の中に隠れる様に艶やかな姿を見せ
誰もがカメラを向けたくなります。


私もカメラを向けていると、美しさを称える様々な国の言葉が聞こえてきます。

しかし、言葉は違っても、花を見る表情は同じです。
アメ横で目的の食べ物を手に入れた時の表情も、花を愛でる表情も
どちらも幸せに溢れた自然の喜びを感じました。
世界の人々が喜びを共有できて、世界中から戦火の音が消える事を
心から願いたいものです。



上野不忍池



美しい蓮の花