めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

五月病に負けないで

2014-04-30 15:20:34 | 新生活

朝からすこし冷たい雨が降っています。
すっかり緑に変わった桜並木も、華やかに咲き誇ったツツジの花も
薄暗い雨雲の下で色を失っています。
狭い日本とは言え、行楽地で天候に恵まれるかどうかは、休み後の
仕事にも影響を及ぼします。
しっかりと遊べて食べて楽しめれば、行き帰りの渋滞が有ろうとも
翌日からは仕事に頑張れると言うものです。

とは言うものの、私の様にこの時期仕事をする者にとっては、この時期は
休めると言うより、仕事相手の休みにより何となく間が抜けてしまって
身体は習慣で働いても、頭はオフといった状態です。
普通どうり日曜日は休んで都内や周辺の観光施設に行ったりするのですが、
連休の日曜日はやはり大混雑に見舞われ、楽しめず早々に帰宅する事も
珍しくありません。

ところで、5月ともなれば、新入社員や新入生がそろそろ新しい環境に慣れて
新たに頑張ろうとする時期でもあるのですが、残念ながらこの時期、夢破れ
戦線離脱してしまう新人も出てきます。
五月病としてニュースにもなるのですが、若い人だけでなく、ベテランや上司も
実は疲れ果ててしまう事も多いのです。

つまり、若い人も先輩たちも、同じ問題を抱えてしまうのです。
様々な理由で精神的に参ってしまうのですが、なかでも、一番多いのが
自分の想像、思いと現実が違っている事に気づいたときに起こりがちです。

学生の時の想像と実際社会に出た時のギャップ、ベテランたちの新人への
過剰の期待が落胆に変わる時、お互いに大きな挫折感を覚えます。

今の社会は自由競争社会であり、より高度で優秀な人材が求められます。
それゆえ、誰もが爪先立ちになりがちで、ちょっと風が吹けばふらふらします。
誰よりも大きく見せようと頑張るが故足をすくわれがちとなります。
新人はそれまで横になってゴロゴロしているような生活をしていて
突然つま先立ちはしょせん無理なのです。

一番理想は、大地にしっかりと足の裏を着けて立っている状態です。
つまり、何処にでも動いていけて、何にでも対処できるのです。
新入社員は時に背伸びしなければならない様な会社を選ぶことがあります。
また、会社側も背伸びした学生を選んでしまう事が多々あります。
おたがいに、五月病の原因となりやすいものです。

もし、不安になったり、ストレスが溜まってきたら、
一度カカトを下して等身大で頑張ってみましょう。
また、先輩方も、過度な要求をしないで、新人の許容量を見極めて
アドバイスしてみましょう。お互いに歩ける高さで頑張りましょう。

それでもダメなときは、膝をまげて身の丈をグッと低くして構えましょう。
同じ身の丈の連中を少し下から眺めると、自分の不安定感が良く解ります。
しばらくすると、足腰のバネで大きくジャンプする事も出来ますよ。


美しく新鮮に保つには

2014-04-29 14:15:17 | グルメ

いよいよ待望のゴールデンウイークとなり、各地の観光地から
楽しいニュースが伝わってきます。
この時とばかりに観光商戦も火花を散らし、遊びに行く人達だけでなく
迎え入れる地元の方々も増々ヒートアップしていきます。
私も、できたら爽やかな初夏の風を受けて、素敵な観光地に行って
家族で美味しい物を沢山食べてみたいものです。

先日、旅に行けない事もあたって、仕方がないので、仕事が終わった後

家族でお寿司屋さんに行ってきました。
値段もリーゾナブルで新鮮なお店とあって、並んで席に着くまで30分以上、
元々並ぶのが嫌いな私は、こんなに並ぶのなら別のお店でも、、、と
思う程でした。でも、家族の意見は全く逆で並ぶのも楽しんでいるかのようでした。

ようやくカウンターに並ぶと、早速注文、目の前を流れる寿司の皿には目もくれず

誰もが職人さんにその場で握ってもらいます。
何を頼んでも美味しいのですが、最近の寿司ネタは殆ど輸入物と言われます。
名前こそ日本名ですが、高級寿司店以外は輸入物なしでは成り立たないと言われます。

お腹一杯食べて帰宅、久しぶりの御寿司に大満足でした。

しかしながら、最近の寿司ネタについて気になって調べてみると、
この日食べたもので本当に日本近海で取れたものは3分の1にもなりません。
食品の流通技術の発達により、世界中から送られてきたものでした。

もし、同じものを日本近海に限って食べると、この日の御代は3倍をこえていました。

今や私たちの食生活は世界中から輸入される食品なしでは成り立たなくなっています。
流通技術や食品添加物の利用により、多くの食品が安く手に入る様になりました。
でも、この喜びは、多くの化学物質を体内に取り込むことになっている事も
知っていなければなりません。
何しろ、日本人の身体から検出される化学物質の量と種類は
世界のトップクラスと言われますから。


ゴールデンウイーク

2014-04-28 15:11:57 | 高齢化社会

ゴールデンウイークに入って、各地の行楽地は多くの人々で賑わい
家族の為に渋滞を覚悟で出かけるお父さんの奮闘が続きます。

私は、仕事の都合上、いつも祭日はありませんが、この時期
都内は交通量が減って、車の流れもスムーズで、何処も行けなくとも
街中ののんびりとした雰囲気がとても気持ちいいものです。

連休と言っても私達と同じく仕事や何かの都合で都内にいる方も多く
誰もが連休は休みとは言えません。

サラリーマンの方は朝早く出かけますが、私の出勤は昼ごろ、そして
帰りは真夜中というリズムで30年以上働いてきました。
そんな訳で、昼ごろ出かけると、バスも電車もお年寄りばかりが目立ち、
この国は本当に高齢者で溢れている事が良く解ります。

ところで、最近気になる事、それは、お年寄りに対するマナーが
人によって随分違う事です。、
以前は、高齢者が目の前に立っていても席を譲ろうともしない若者が
目に付いたのですが、最近は、子供連れの家族の親が、子供たちを
席に座らせたまま、子どもの前にお年寄りがいても全く気に留めないで
スマホの画面に目を向け続けているのを見かけます。

また、乗車してくる時、一緒に乗ってくるお年寄りを押しのけて
子どもと共に席を取る親、どう見ても立っているには辛そうなお年寄りが
子どもの注意を促そうと、話しかけても全く無視している子供達、
そんな時、席を替わろうと立つのは決まって同じようなお年寄りばかりと、
見ていて、腹立たしくなる光景を目にします。

でも、若くてもお年寄りが乗車して来ると、直ぐに気づいて席を立とうとする
学生さんも多くいます。
よく、若い人は、、と我々ベテラン組はぼやきますが、若い人と言うより
マナーが在るか無いかの違いであるようです。

若い人は経験不足や勉強不足という理由も考えられますが、
高齢者のマナー違反も結構多く見られます。

狭い日本に多くの人がひしめき合って生きています。
誰もが気持ちよく生活していけるにはいったいどうしたらいいか
あらゆる世代で、その時その場で一番適切な行動に移れる様に
日頃から心の余裕をもって生きていきたいと思います。


見た目に騙されないで!

2014-04-25 15:05:56 | 環境問題

オバマ大統領と阿部首相の会談は、共同声明にも至らず
日米の関係は一層複雑で混沌としたものとなってきましたが、
そんな事はお構いなく、自然は次のステージに移っています。
連休を前に、緑のカーテンは色合を増し、華やかなコントラストの
初夏のツツジはその存在を見せつける様に輝いています。

昔のお花畑と今の美しい花達の違いを以前書きましたが、
つい先日、自宅を出るとき、突然黄色っぽいものが眼前を
通過しました。思わず振り返ってみると、数年ぶりに見る
アゲハチョウでした。緑の垣根の上をふわふわと飛び交う姿は
まるで妖精の様で、瞬間長年都会で溜まっていた身体の汚れが
消え去ってしまうような感動でした。

幼い頃は、今の時期、何処を見渡しても、花弁が舞っているような
蝶の姿が見られました。
種類も数も花の数に負けず、春は花だけでなく昆虫たちの季節
でもあったのです。

そんな風景が変わったのは、大量の農薬が使われ始めた
1960年代からでした。
高度成長と共に、農産物の生産向上の為に、日本中で
DDTを始めとする沢山の危険な農薬が散布されました。
今ではほとんど禁止されている劇薬が、普通に住宅の近くで
ヘリコプターなどによって大量に散布されたのが思い出されます。

この事により、昆虫だけでなく、多くの水生動物が死に絶え
その被害は街中で普通に見られる小鳥の死骸に見て取れました。
そんな危険な薬剤が人間に影響を及ぼさない訳が有りません。
我々日本人が食するあらゆるものに農薬のみならず
食品添加物としても使用される劇薬は、日本人の体質を変え
多くの難病を生む原因とも言われています。

今、スーパーでも、デパ地下でも、鮮やかで見るからに美味しそうな
食品が所狭しと並べられています。
どの食品も新鮮に見え、買い求めてもなかなかその鮮度は落ちません。
こんな時、買った食品の裏に書かれた添加物の表示をいったい
どれだけの人が見るでしょうか。

腐らせない為、色落ちさせない為、弾力を増すため、甘みを増すため等
ビッシリト書かれた化学薬品の危険性を知っている人は少ないです。
我々は毎日食品と共に膨大なる量の化学薬品を体内に取り入れているのです。

綺麗な花には毒があると昔から言われていますが、美しく美味しそうな
食品は我々にとって有毒な化学物質によって、その見てくれが保たれている、
そしてその取り込まれた毒素がいつその牙をむくか、我々自身が
モルモットとなっている事を知っていなければなりません。

ちなみに、今を盛りと咲いている躑躅は毒草であることをお忘れなく。
虫も鳥も食べなくて、綺麗に咲き誇っていられる原因でもあるのです。


増々葉の面積を増すヘドラ


綺麗な花には毒があります。


日本の未来に幸あれ!

2014-04-24 16:27:10 | 日本人

先日、日本を訪れている外国人が、日本について驚いた事は
安全であると言う、我々にとっては当たり前の事でした。
多くの旅行者の印象も、やはり日本がいかに世界の中で
安全な国家であるかという事でした。

石油ショックの時も、度重なる消費税アップの時も、さらには、
あの、日本中が震撼した東日本大震災の時も、誰もが冷静で、
東京の様な大都会でさえ、溢れた帰宅困難者が、淡々と
帰宅の途についていました。

国によっては、暴動、強奪、パニックは当たり前なのに、
世界の多くの人々は、ニュースに流れる、駅前に溢れる人々が
誰一人暴れることなく、静かに対処している事に驚きました。
日本人の心の底に流れるお互い同士の思いやりと優しさが
この様な国民性を育てていると思えます。
たとえ、電車の中で財布を落としても、道で私物を落としても
日本では持ち主にそのまま戻ってくる可能性が高いのです。

更に外国人が驚くのが、同じ家庭に神棚と仏壇があったり
宗教に関わりなく、神社や仏閣にお参りしたりします。
宗教戦争が世界の問題となっている中で、日本はあらゆる
宗教がお互いに争うことなく共存しています。

この事は、日本人が古くから人のみならずあらゆる自然の
生き物に慈しみを持ち、心を通わせてきた事によります。
各家庭の中でも、水の神様、かまどの神様、などを崇め
海や川、山にまで神の存在を信じてきた結果でした。
日本人はまず何事も受け入れる事から始まり
信じる事によって文化を育てて来ました。

街中に自動販売機を置いても、壊され略奪されない国は
世界でも珍しいと思います。
更には、無人の野菜販売所が田舎に行けば珍しくなく
それに驚く外人に逆に驚くのが日本人の心理です。

それ程素晴らしい日本を我々はもっと胸を張って
世界にアピールする事が必用なのですが、それすら
ためらってしまうのがまた日本人でもあるのです。

街を歩いていても、電車に乗っていても、少し身体が触れただけで
最初に口にする言葉が、すみません!です。
どちらが悪いでなく、まず自分の否を先に考える日本人は
本当に優しくて謙虚な民族なのです。

ここ数年来日本を襲う数々の災害、さらには、経済不安。
日本中が先の見えない未来に怯えています。
そんな苦界の中にあっても日本人の心は世界の人々に
驚きと感動を与えているのです。
いつまで続くか解からないこの不安な世の中、誰もが
未来に夢を持てなくなっています。
でも、世界は日本人の素晴らしさに期待しているのです。
いつかまた日の出ずる国として世界のお手本に成れるよう
未来を信じて頑張って行きたいものです。