めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

美味しいハゼの天ぷらを食べたーい!

2013-07-28 20:28:05 | 日記
今日はいよいよ江戸前のハゼを使った天ぷらだ。
日中の猛暑を避けて朝早くに出発。

釣り場に到着すると、満潮から潮が引き始めた所で
何やら大漁の気分。
早速仕掛けを準備。数年ぶりに高なる興奮。
ボインとにそっと餌を投げ入れると、直ぐに
竿先がブルブルと震える。
竿を立てると10センチ程の天ぷらのネタだ。
まだ朝の早いうちなのでアタリが多い。
今年生まれた5センチ程のデキハゼが続いた。

久しぶりの汽水域は面白い。
潮が動き始めると様々な生物がドラマチックに
目の前を行き交う。
釣りをしながら水面を眺めていると、何やら
キラキラ光る魚らしきもの。
よく見ると、アユの群れだ。更に水面を大量の
ボラの群れが横切る。これらの稚魚の群が急に消えると
10メートル程先に海鵜が顔を出した。
目の前を巨大なコイが波打ち、沖でスズキがジャンプする。

1時間程するとパッタリとアタリが無くなった。
陽は高く昇り、ジリジリと真夏の太陽が照り付ける。
岸の近くは水底が見える様に潮が引いてきた。
もう釣れないのか、仕方なく餌を瓦礫の入れてみた。
その時のだった。
竿先が大きく曲った。少しやり取りをすると、
上がって来たのは最近では見た事がない巨大なハゼだ。
一握りあるその魚体は十分食べ応えある大きさだ。
その後満足出来るサイズが数匹続き、陽も高くなって
身体中から水分不足の悲鳴が聞こえて来たので
大漁に胸を張りながら帰宅となった。

帰り道、久し振りの江戸前のハゼが食べられる。
夕飯で妻がホクホクのハゼの天ぷらを美味しそうに
食べる姿が目に浮かぶ。
帰って魚をあらためて見て見ると、ちょと変。
普通のハゼの倍はあるその姿は貫禄十分。
だが少し体が黒くて顔が可愛く無い。
ハゼも生息する場所はによって体色変化がある。
ひょっとしてアイツか?
嫌な予感がして図鑑で調べてみた。
何とそいつはやっぱり、ウロハゼだ。
つまりハゼ釣りの外道、ダボハゼだ。
普通5センチ程度だがこんなにも巨大になるのだ。
かくして我が家の江戸前天ぷら計画は思いもしない
皮算用で終わってしまったのだ。

高いウナギに変わるもの、それは?

2013-07-27 14:21:37 | 日記
またまた今日も暑くなってきた。
昨日はやたらと湿度が高く、敷布団のシーツが
身体にまとわりついて寝苦しかった。

窓を開けて寝ていると、庭から熱風が入ってくる。
4~5度低ければ草木を通り抜ける風が、快く部屋の
中を適度の冷風となって気持ちいいが、朝から
30度を超える猛暑になってくると、今度は熱風と
青臭い草の香りが逆に暑苦しさを増してくる。

最近の天気は日中に嫌という程高くなり、夕方には
まるで熱帯のスコールの様な集中豪雨と雷がやって来る。
暑いだけでなく湿度も熱帯雨林並みに上がるとあって
我々の体力を著しく減退させる。

こんな時昔だったら美味しいウナギで精力を付けて
乗り切るのだが、残念ながらウナギがいよいよ絶滅
危惧種になって庶民には程遠い存在になろうとしている。

それでも食べたさにウナギ料理専門店に行こうもなら
高級レストランに行った位の出費を覚悟しなければ
ならない。そこで考えてみた。暑い夏に食べると
美味しいのが冷たいソーメンとテンプラだ。

あくまで私の好みであるが、ソーメンだけでは体力が
持たない。タンパク質と野菜類が欲しい。
ソーメン食べる時、テンプラが横にあると良い。
野菜は手に入る、タンパク質は魚が欲しい。
買うとなるとまたちょっと出費してしまう。

そこで考えた。夏に昔からあったテンプラのネタ、
それはハゼだ。ハゼは魚屋さんに滅多に売ってない。
白ギスとかイカ、エビは買えるにしても、自宅で、
天ぷら屋さんで食べる江戸前のハゼのテンプラが
たべたい。となると、今や自分で釣って来るしかない。
江戸前と聞けば今や料亭や専門店に行かないと
食べられないイメージがある。でも、自宅で
江戸前のハゼのテンプラが食べたいのだ。

頭の中はもう高級天ぷら店にいる気分だ。
明日は朝から都内のポイントに出かけよう。
皮算用にならないよう、次回はいい報告が
出来る様今から夢心地だ。

集中豪雨に思う:

2013-07-25 18:12:47 | 日記
二日前の集中豪雨で目黒川に警報が出たのを知って
姉が静岡に住んでいるのに心配して電話してきたのには訳がある。
私達兄弟はかつて大災害に見舞われた恐ろしい経験があった。
それは今を遡る事数十年前、我々がまだ小学校だった頃に体験した
命がけの出来事だった。

幼い頃住んでいた所、三重と愛知にまたがる大河のデルタ地帯だった。
その日、今まで経験したことない程の台風に襲われた故郷は、
昼間から屋根瓦が飛ばされる程の突風が吹き荒れ、誰もが家の中で
震えながら嵐が過ぎ去るのを待っていた。

日没後に紀伊半島に上陸した台風は三重県の山間部を抜け北上、
夜九時過ぎには北東に抜けて行った。風も凄かったが台風のもたらした
とてつもない大雨は滝の様に降り続け、雨の音で部屋の中の家族の声が
かき消される位の凄さだった。

10時ぐらいだったろうか、台風も過ぎて風も雨も少し収まって来た。
我が家には隣の親戚も避難してきていて、2家族がまんじりとしない
夜を過ごしていた。台風も去ったこという事で、子供たちも奥の部屋で
寝ることになった。私は玄関に明り取りに置いたろうそくの火を消しに
父と手を繋いで廊下を歩いて行った。玄関に着くと何やら様子がおかしい。
玄関の引き戸の隙間から黒い水が大量に流れ込んできていた。

その時、父が叫んで廊下を走りだした。堤防が切れた!!
二人で奥の部屋まで無我夢中で走ると、全員をたたき起こして2階への
階段を駆け上った。水が入ってくるのを見て1分程だったと思う。
2階から1階を覗いていると、畳が浮き始め、更には雨戸が大きく膨らむ。
その途端真っ黒い水が物凄い勢いで流れ込んできた。
2階の天井まで30センチ程まであっという間に上がって来た。
我々2家族は体を紐で縛りあい、死んでもバラバラにならない様にと祈った。

幸いそれ以上水位は上がらず、翌日快晴の空に自衛隊のヘリを見つけ
助かったことを実感した。だが、この時、昨日まで遊んだ友や近所の人達
そして故郷の人々300名以上が犠牲になった。
あの時、父と私が水の浸入を見つけなかったら、今の自分も兄弟もいない。
無くなった人たちと生かされた我々は紙一重だった。
今でも大雨になるとあの日を思い出すのは生きている意味を忘れない為だろうか。
兄弟共にその日の恐ろしさがいまだに思い浮かぶ。

集中豪雨で目黒川に警報が!

2013-07-24 07:41:27 | 日記
昨日の雨はひどかった。
夕方から突然激しい雨が降り始めてしばらくすると
突然携帯が震えた。姉からのメールだった。
目黒川に警報が出ているけど大丈夫?とのこと。
確かにひどい雨が降っているが、メールで指摘される程
とは思わなかった。ヤフーのニュースを見ると、目黒川の
上流の世田谷区辺りで集中豪雨があつた様で、急激な
目黒川の増水が懸念されて警報が出たようだ。

しかしながら最近の日本の天気は荒っぽい。
地球温暖化の影響かも知れないが、春夏秋冬が暦通り
美しく移り変わっていたかつての日本の優しい気候が
変わって行くと、我々日本人の心も荒んで行きそうで
寂しい。

そう言えばあのノンビリと日向ぼっこをしていた
カメ達はいったいどうしたろうか?
あの激流で海まで押し流されてしまったのだろうか。
いや待てよ、彼らはこの日本の変化に順応して
生きてさた外来生物だ。あんなに大きく育っている
という事は、今の日本は彼らにとって生きやすい
環境なのかも知れない。

我々日本人もこの変化を受け入れていかないと
これからの世界は住みづらくなってしまうのか、
いや、そんな時代には生きたくはない。
だが、こんな事を言っているから、我々はますます
ガラパゴス化して行くのかも知れない。

目黒川のカメ達

2013-07-22 16:25:33 | 日記
昨日は選挙でいつも静かな目黒川周辺は一日中
人通りが絶えなかった。
我々も選挙権を持った日本国民としていつもの様に
投票場に向かった。
はっきり言ってこの選挙でどれだけ我々の生活が
豊かになるか期待はしていないが、少しでも我々の
代表が頑張ってくれることを願って投票した。

選挙を終わって会場から出て来ると、目黒川の水位が
かなり下がっていて、川の中に幾つかの白い砂州が
出来ていた。
何気なくそこを覗くと、何やら動くものがある。
大きな灰色の石の塊の様に見えるそれは、カメだった。
最近河川に多くなったアカミミガメの姿だった。

目黒川でも近年よく見かけるが、昔夜店でカメ釣りを
楽しんだあの小さな可愛いカメが何年もするとこんなに
大きくなってしまうのだ。誰かが捨ててそのまま大きく
成長したのかもしれない。このカメは日本の在来種と
違って、歩道の硬い土に穴を掘って卵を産むことが出来る。
しかも何でも食べる悪食で、日本の在来種の河川生物を
どんどん食べてしまう。ブラックバスとよく似た困り者だ。

しかしながら、のんびりと甲羅を干している光景は
我々人間の慌ただしい日常を笑っているかの様に思える。
汚れた目黒川の中でたくましく生きていく姿は微笑ましいが
彼らとて本来はこんな環境で生きていたいとは思ってない
に違いない。コンクリートの護岸で囲まれた汚れた水の中で
生き続けなければならない運命の中で、時たま現れる砂州の
上での日向ぼっこを微笑ましいとは言えないのかも知れない。

東京のアスファルトジャングルに生きる我々は、本当に
幸せなんだろうか。いつの間にかこの環境に慣らされて
本来の人としての自然な生活を見失ってしまっているのかも、
カメ達の左右に長々と続くコンクリートの巨大な壁が
決して逃げられない刑務所の壁の様に冷たく感じられた。