めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

夏が心配、デング熱

2015-06-06 15:22:48 | 伝染病

梅雨を間近に控え、鬱陶しい天気と蒸し暑い日々が多くなりました。
例年のこととはいえ、日常生活に於いては、あまり気持ちよくありません。
梅雨の煩わしさはともかく、数週間もすれば、またあの猛暑がやって来ると
想像するだけで、ため息と共にドット疲れが出ます。

ところで、夏が近い事も有って、東京の代々木公園近辺では、昨年の夏

大騒動だったデング熱対策の為に、都の職員による調査が始まりました。
広大な敷地の中で、昨年被害が有ったと思われる近辺の調査が中心ですが、
モグラたたきでは有るまいし、頭が出たところを気にしていても、何処から
次に発生するかは、正直な所見つけることは不可能と思われます。

しかしながら、何もしないで、また被害が出ると、その時々の言い訳に

なるのではないかと位しか感じられないのは、私だけでしょうか。
近年、温暖化に伴い、日本には様々な海外の動植物が入り込んでいます。
気温の上昇により、それまで熱帯地方でしか繁殖できなかった蚊等の
昆虫が飛来するようになり、南方性の動物が数々侵入するようになりました。

日本在来の生物は、どちらかと言うと、外来種にとても弱く、そのテリトリーを

あっと言う間に侵され、中には絶滅してしまった種も多くあります。
先日、ぶらりと鎌倉に遊びに行った時も、鶴岡八幡宮の周囲の池には
何処を見ても、ミシシッピー赤ガメ、つまりミドリガメの群れが泳いでいて、
水中にはブラックバスも見られるそうです。

更には、境内を歩いていると、周囲の木々の間を、素早い動作で行き交う

生き物を見つけられます。
子供達が、アッ!!、リスだ!リスだ!と騒いでいるのは、よく見ると
日本のリスより一回り大きい、タイワンリスです。
しばらくして目が慣れてくると、境内の至る所の樹木の間に、灰色の影が動きます。

この様に、日本中、様々な外来動物がテリトリーを広げているのです。

在来種が縄張りを追い出され、次第に数を減らしていくのも問題ですが、
外来種の中には、様々な病気も連れてくる場合があります。
その典型的な例が、昨年の代々木公園周辺で発生したデング熱です。
赤道直下に近い国々では当たり前の病気ですが、温暖化に伴い
次第に北上して来たみたいです。

蚊と言えば、もう一つ心配なのは、熱帯で多く発症するマラリア熱です。

この病気は、熱い国にしかない様に思われがちですが、日本に於いても
沖縄の西表島では、昔からすでにこの病気のウイルスを持った蚊が
発見されています。
とはいえ、危険だからとむやみに騒いでも、この外来性の脅威から
逃れられるものでは有りません。

私達にとって大切な事は、事実を正確に知り、その対策を考えながら

日常生活を送り、もしもの時は、その被害を最小限に抑える事です。
私達は、知らないだけで、様々な危険な生物と生活を共にしています。
排除できるものは出来る限り排除し、出来ないものについては、
いかに安全に共存できるかを考えて行かなければなりません。


不可解な妻の実体

2014-09-08 16:04:56 | 伝染病

昨日、朝早く起きて何気なく庭を覗いていると、余り気にはしてなかったのですが、
一連のデング熱の報道に、膝の高さほど生い茂った夏草に目が止まりました。

我が家と代々木公園までは、直線距離にして約5km、彼らにしてみれば一っ飛びです。
蚊の行動半径は半径数十mなんで、もう誰も信じていません。

先ず、ハエ蚊用のスプレーを取り出して、庭中を汲まなく噴霧します。
刺されない様に長ズボンと長袖シャツを身に着け、蚊がとまる猶予を与えない様に
手足をばたつかせながら、粗大ゴミの隙間から、倉庫の下まで、敵の姿は見えずとも
スプレー缶の半分を使う程の勢いです。
どうにか10分程で終了。

朝からのひと仕事の後、ゆっくりと大好きなコーヒーで寛いでいると、
何やら太ももの裏に違和感が有ります。
触ってみると少し膨らんでいます。指先で少し触っていると、次第に猛烈な痒みが、、、!
あんなにスプレーをかけたのに、いつの間にか刺されています。
しまった!  やられてしまったか、、!?

もしや、いや、そんなことは無い、万全の注意を払って対処したはずです。
夏場に庭の粗大ごみを片付けている時、5~6ヶ所刺された時でも、赤くはれた両足に
何も騒ぐことは無かったのに。
もしかしたらー、もしかしたらーと私が騒いでいると、妻が冷たく、当ったら良いのにね、と
冗談半分に笑っていました。

人の気も知らないで、と思いながら朝の番組を見ていると、40分ほどして妻の声が、
終わったよー!!
声の方に行ってみると、あんなにうっそうと茂っていた庭の雑草が見事に刈られています。
妻は短パンでノースリーブ、でも、一か所も刺されていません。
何事も無かった様に道具を片付けると、次には忙しく洗濯物を干しています。

一通り朝の仕事が終わると、妻もコップ片手にリビングで寛ぎます。
私の顔を見るなり、今日はよく頑張ったねー! やればできるじゃん!!、と
笑顔で私の顔を覗き込みます。
スプレー片手に朝から家族の為に危険な蚊の退治に頑張ったのに、
一体あれはなんだったのだろう。

そう言えば、先月妻が私の田舎に用事で行った時、母が大きな蜂の巣が二階の窓際に在って、
恐ろしくてベランダに出られないと言っていましたが、次の日、大きな巣を片手に満面の笑みで
写っているスマホの妻の写真に愕然としたものです。

確かあの時、妻に、帰ったら業者に頼むか市の駆除をしてくれる科に連絡するよう言ったはずでした。
本当に向こう見ずというか、怖い物知らずと言うか、妻の行動には、今まで何度も驚かされて来ました。

でも、家にセミやトンボや蝶々が飛び込んで来ると、大騒ぎして逃げ回ります。
結婚してもう30年を過ぎました。
しかしながら、妻の実体は今だ理解できません。


身近なデング熱の恐怖

2014-09-03 12:40:49 | 伝染病

最近、ニュースに取り上げられているデング熱は、少し気になります。
といいますのは、代々木公園周辺は私達夫婦が割と頻繁に歩く場所だからです。

幸い、先月は暑かった事も有って、渋谷近辺にはよく出向きましたが、代々木公園は

行く事も無く安心しましたが、あの近くで働いている友人は複雑な心境の様です。

人から人に感染しないと言うのでホッとはしましたが、この病気は今だ赤道付近で

発症するマラリヤ共に恐れられています。
今回の感染は、代々木公園に行った人たちに限られ、しかも、人どうしの感染がなく
日本国内では数十年ぶりの事とはいえ、日本に今だ様々な危険な伝染病が入り込む
可能性がある事に驚きました。

現在、世界中を恐怖に陥れている伝染病にエボラ出血熱があります。

死亡率が非常に高いこの伝染病は、人から人への感染率も高く
海の向こうの事とはいえ、いつ、日本に入ってくるかもしれません。

遠く江戸時代にも、コロリと言って恐れられたコレラの蔓延が有りました。

沢山の人々が亡くなり、医療設備も無い当時にしてみれば、次々に亡くなる人々に
町中がパニックとなった事でしょう。

また、中世ヨーロッパに於いても、ネズミの媒介によるペストの流行は

ヨーロッパの人口を減少させるほどの勢いでした。

今や日本には世界中の人々が訪れ、世界中から様々な食品も輸入されています。

私たちは安全な日本で暮らしていると思いきや、実は、常に多くの危険にさらされて
生活している事を認識しなければならないのです。

最近我が家の庭にゴーヤの簾が出来、ハーブが元気に育っています。

ところが、困った事に庭の手入れを怠った為に、雑草が一面に伸びてしまいました。
まるで空き地の原っぱの様で、庭に出てハーブやゴーヤを収穫する時も
洗濯物を干したりするときも、大嫌いな藪蚊の襲来を受けます。

しょっちゅう庭に出るわけでないので、気にはしていなかったのですが

今回のデング熱のニュースで急に怖くなりました。
代々木公園までは直線距離にして4キロ程、蚊の飛翔能力からしたら
一っ跳びでしょう。くれぐれもこれ以上広がらない事を願いたいものです。