めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

桜はいいね!

2012-04-19 18:04:16 | 日記
今年もあっという間に桜狂想曲が終わった。
まだかまだかと待ちわびたあの寒い日々が遠い過去の様に思える。
毎年のことながら、始まるまでの期待と過ぎ去った後のほの悲しさは
一体何なのだろうか。真っ黒の枝から突然淡いピンクの花びらが現れ
みるみる大きな薄紅色の絨毯に変わっていく。この驚きのパフォーマンスは
とても人間にはマネのできない素晴らしい大自然の営みだ。
冬が例年に無く寒く続いた為か、今年の桜の開花は多くの人たちに
喜びに包まれた感動を与えたと思う。
しかしながら今年の目黒川は花見客が多すぎた。本当に桜の花を愛でるには
報道も少し控え、シーズンに入る前にマナーを促す番組を考えてもいいのではと
途切れることを知らない人波を見ながら思わずにはいられなかった。


川面に棚引くピンクのショール


妖艶な夜桜


川面に流れるピンクのベール

桜狂想曲

2012-04-12 20:55:45 | 日記
今年は例年に無い寒さで桜の開花が遅れ気味だったけど、気が付いたらあっという間に
ピンクの花弁が風に吹かれて雪の様に舞っている。
硬く口を閉ざしていた蕾が日一日と色合を増し、数日もしない間に可憐な春の美しいピンクの
帯を川面に広げている。

しかしながら今年の目黒川の花見は異常だ。マスコミがその美しさを多くの番組で取り上げたり、
インターネットで全国的に紹介されたりして、その結果信じられない程の花見客が殺到してしまった。
のんびり静かに花を愛でるなどと言うことは程遠い状態で、まるで朝のラッシュアワーの様な
とても立ち止まって見ることは不可能な事態となっていた。

とくに土曜日曜の中目黒近辺は道路が大渋滞、駅から桜並木までは交通規制、まるでパンダを見るように
一定のスピードで歩き続けるのを強要される、お花見とは言えないうんざりとした光景だった。

それでも前日や数日前から場所取りが行われ、あの見苦しいブルーシートが美しい桜を台無しにしていた。
あの飲んだり食べたりするためだけの全くセンスの無い敷物はどうにかならないものだろうか。
毎年多くのシートが使われるのは分かっているのだから、業者ももっと環境にマッチした色や生地を
考えられないのだろうか。世界に誇る美しい桜並木があの無粋なシートで台無しになっていることは
日本人の恥と思える。

一週間程の狂想曲が終わると、あんなに砂糖に集るアリの様に押しかけていた人たちは全く桜に興味を
示さず、残ったゴミと陣取りした道にこびりついたガムテープが空しさをかきたてます。

もうすぐ美しい新緑の季節がやってきます。ピンクのトンネルが緑の爽やかな森に変わっていきます。
一年を通じて目黒川の自然を愛して下さい。秋の紅葉は春にも勝る美しさです。
日本中の自然が人々の心と共に生きていきます。自然を愛でること、自然を慈しむことが出来る様
未来にこの宝物を伝えていきたいものです。