めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

激しい運動をしても痩せないのは何故!?

2016-07-19 17:41:21 | スポーツ

飽食日本と言われるようになって、日本人の体形も
欧米並みに大きくなってきたのですが、背丈だけでなく
横幅もそれにつれて大きくなってきているのが、
国民全体の悩みともなっています。

体重の増減と共に体脂肪の数字に目の色を変える人も多く
連日皇居回りを走ったりウォーキングをしたりする人が
絶えることはありません。

また、ダイエット番組は、夜のゴールデン番組の定番であり、
少しでも体重を落とし、外見的に美しい身体を手に入れることが
多くの国民の目的ともなっています。
美味しいものが簡単に手に入り、何でも食べたいという欲望と
その結果訪れる苦しみが人々の心を揺さぶります。

食べたいだけ食べて、しかも太らない美しい体形と言うのが
今の多くの日本人の日常的な夢とも言えます。
しかし、この痩身のための様々な対策は、いずれも失敗するのが
定番であり、常にその体系を維持していると言う事は、
修行僧並みの強靭な精神力があってこそのなのです。

しかし、多くの方々が思っている、運動すれば痩せると言う妄想は
多くの方が失敗することからも、絶対とは言えないのです。
運動をしたから痩せたと思う方も多いですが、たとえ1時間
汗まみれの運動をしたとしても、水分の発汗によって一時的に
体重は落ちても、すぐに元の体重に戻るのです。
しかも、かなりハードな運動をしても、一食分のカロリーとは
比べ物にならない程のカロリーしか使わないのです。

痩せると言うのは、24時間続く基礎代謝が増えることが大切で
運動は筋肉を作りその代謝量を増やすきっかけに過ぎないのです。
つまり、一日中消費する代謝を増やすことがいつも痩せていられる
身体にする方法でもあるのです。

人間の身体は、立っているときも筋肉を使い代謝をしています。
しかし、この時の代謝率は、個人的に著しく異なり、立っているだけで
カロリーが大量に消費されていく人もいます。

これは運動をすることも一つの方法ですが、何時間も続けて動けると
言う人は、アスリート以外では考えられず、一般の方には不向きです。
一番大切な事は、身体の筋肉が、常にカロリーを消費するように
仕向けられることです。

人は、立っているときも、常に、バランスを全身の筋肉を使って取っています。
その指令は、脳から受けた状況判断で、脊椎を通して反射的に行われ、
様々な方向に倒れようとする身体を、まっすぐに立てようとすることにより
筋肉が使われます。

しかし、この筋肉の動きは、バランスを保とうとしないと働かず、
脊椎が正しい立ち方をしていないと有効に働きません。
簡単に言えば、姿勢が良くないと、全身の筋肉は働き辛いのです。
一般にアスリートになると、姿勢がよくなるのは、より沢山の代謝が出来るよう
脊椎バランスが良くなるからです。

人間は、二本足で立つようになってから、脊椎を通して、上半身の重みを
下半身で受ける様にして歩くようになりました。
このとき、全身の筋肉を使うためには、脊椎からの神経がより活発に働くよう
脊椎を正しく立てることが重要なのです。

脊椎は、周囲筋の助けを借り、頭骨や上腕、肩などの重みを支えなければならず
正しいバランスで支えないと、下半身に様々な障害を生むことになります。
その為、脊椎をうまく使い、上体の重さをバランスを取りながら支えるのです。

常にバランスよく上体の重みを支えると、体中の筋肉を使う様になり、
全身の代謝量が増える事になるのです。
歩いているときも、立ち止まっているときも、正しく脊椎を通して上半身の
バランスを感じていると、脊椎から常に全身の筋肉に指令が伝わり、その結果
基礎代謝量が増えて痩身に繋がるのです。

1,2時間苦しい運動に耐えても、残りの時間を筋肉が動かない状態では
痩せないのが当たり前であり、逆に、日常的にしっかりとバランスが取れていると
基礎代謝が常に高く、太る心配が何のです。

美しくクラッシクバレーを踊る人たちが、素晴らしいプロポーションを維持して
より強靭なバネで演じられるのも、常に、脊椎のバランスを保っているからであり
バランスがいい事から、脳からの指令が脊椎を通して体中の筋肉を動かし、
その結果、何時間も美しい身体を維持できているのです。


足腰を鍛える時は、姿勢が重要です

2015-11-18 16:09:54 | スポーツ

高齢者の歩行姿の特徴は、背中を丸め、頭を前方に突きだし、
つま先に体重を掛ける歩き方です。
かなり姿勢の良い方であっても、身体の中の上半身の重さは
足の指先側に掛っている方が多く、常に、後足が後方に残り気味で、
次の足を、意識を持って踏み込まないと進み辛くなっています。

今や、典型的の高齢者国家となった日本は、どこに居ても、

どの街を歩いていても、目に付くのは、高齢者の姿です。
確かに、長生きをしている人も多いのですが、心身共に
健康な方は至って少なく、年間の医療費の出費もバカになりません。

ところで、そんな状況の中、最近大きな問題となっているのが、

認知症です。新たなる国民病とも言える高齢者に多いこの病気は
後20年もすれば、国民の10%以上が患うと言われています。
また、高齢者のみならず、若年性認知症も近年多くなりつつあり
大きな社会問題となっています。

その為、中高年ともなりますと、多くの方が、食生活を改善したり

日常的に運動を取り入れたりしています。
しかしながら、それまで運動もしたことが無い人や、にわか知識で
激しいトレーニングをしたりして、体調を崩したり、更に老化を
促進したりしている人も少なくありません。

中でも、足腰を痛める方が増えていて、歩く事すら正しくできないで

見よう見まねでウォーキングをしたり、ジムへ通ったりすることは
非常に危険です。
気になるのは、ダイエットをしたり、運動をしたりして、外見的に
スマートであったり、筋肉質の高齢者が増えた半面、歩いている姿は
相変わらず歳相応で、いずれまた身体を壊しかねないか心配です。

運動をしていなくても、街を歩く高齢者の姿に、いずれ歩く事に

支障をきたす時期が来ることを想像させます。
多くの方が、歩行とは足を使って歩いている思っていますが、
歩くという事は、脊椎の反射によって、意思の赴くままに
考えずに身体を移動させる事であり、一歩一歩考えながら
足を運ぶのでは有りません。

スポーツをしている人をつかまえて、今、どの様に左右の足を動かして

運動したかを尋ねれば、誰もが怪訝そうな顔になり、質問者の
頭を疑うでしょう。
つまり、歩けると言うのは、思ったところに、足の心配をしないで
何処でも移動できるという事です。

多くの方の間違いは、スポーツをしている人を見ると、目に映る

各身体のパーツを一生懸命動かしていると思いがちな事です。
演じた人の様に動いている人は、かなり自分の身体が動かず
頑張って動かさなければならない状態の人で、皆さんが感動する
エキスパートは、頭に描くイメージに対して、体中が反射的に
演技をしていて、思った通り反射的に動いてくれるように
練習を重ねているのです。

高齢者になると、足腰がスムーズに動かなくなり、若者の様に

自由に動く様になりたいと、足を訓練し、見た様に動かそうとします。
しかし、この事が最も危険な事で、意思を持って、下半身を動かすと
意識が無くなったり、別の事を考えると、途端に足が動かなくなり
転倒したり怪我をしたりするのです。

大切な事は、頭で思ったことが、反射的にできなくなって、足が

思い通り動かなくなるのであって、高齢になったからと言うのではなく
動けない条件で歩くから、思い通りに歩けないのです。

重要な事は、足の働きは、脊椎からの反射機能が大きく影響していて

身体のバランスや、足の裏の感覚が無いと、足は動かないのです。
運動も大切ですが、運動が出来る条件を作らなければなりません。
一番大切な事は、脊椎が頭と肩、腕の重さをバランスよく支え、
柔軟性を持って、大地から伸びている事です。

前に倒れても、後ろに反っても、脊椎のバランスは失なわれ、

多くの反射機能が使えなくなります。
スポーツをする人や、スタイルが良い人は、決まって、脊椎がしなやかに
上方にバランスを取りつつ伸びています。

この事が、上半身と下半身の筋肉を繋げ、様々な運動機能を作るのです。

特に、高齢者に多い、前方への傾きは、上半身の重みが、歩く前足の
指側に掛り、膝と腰を痛めやすくなります。
その為、身体は、前方に支えを欲しがり、杖やカートを必要とするのです。

私達は足の強さで歩いたり立ったりしているのではなく、頭からの指令と

脊椎の反射で必要な歩幅や強さを作りながら、その都度反射的に
状況を感じ取って動いているのです。
足腰を丈夫にしたいと思ったら、先ず、脊椎から頭骨に繋がるバランスを
作ることを考えないと、効果がないばかりか、怪我の原因と成ります。


筋肉と神経を衰えさせない

2015-09-01 17:20:28 | スポーツ

いつまでも若くありたいと思い、自分自身では、日常的には
差ほど老化を感じないのですが、一度スポーツをしてみると
頭の中と現実に大きなギャップが有ることを感じます。

数か月前から、早朝ウォーキングを行ない、この暑い夏も
どうやら乗り切ったのですが、十年程前の時の運動状況と
この夏のコンディションが随分変わったのを実感しました。

何しろ、最初の一か月は、自分の身体が、他人の身体の様で
思う様に進みません。
しっかりとウォーキングが出来るようになるまで、一か月を要し、
時おり入れるサーキットトレーニングのランニングとなると
まるで、ヒモで吊るされたマリオネットの様に、身体がバラバラに
動き、全く走るリズムが取れません。

仕方なく、左右の足のリズムを考えながら動かすと、
更に運動はぎこちなく、挙句の果ては、走る事すらできなくなります。
頭の中は、しっかりとしたシュミレーションが出来ているのですが、
実際動いてみると、こんなはずでは無かったと思う次第です。

長い間トレーニングをしてきた事から、自分の得意分野に関しては
殆どスキルダウンは感じないのですが、単純な歩く走るが問題です。
二日に一度程のペースで歩いて見ますが、相変わらずの動きが
二か月続きました。

ようやく身体が、以前の60%程なったのが、ほんの2週間前です。
しかし、いまだ、違和感のある身体に四苦八苦の状態です。

よく、学生当時スポーツに親しんだお父さんが、息子や娘の運動会で
徒競走に出場すると、決まって、コーナーでもんどりうって転倒します。
少しでも、運動から遠のくと、人間の機能は途端に衰えます。

更に悪い事に、老化というものが降りかかって来ると、その酷さは
倍増します。
頭の中は、相変わらず若いのに、身体はしっかりと衰えている
と言うのが現状でしょう。

私達の身体は、多くが反射機能で動いています。
筋肉の衰えと言うより、反射機能の衰えと言った方が良いようです。
若い頃は、思っただけで全身が適切に動きます。
しかし、年を重ねると、各パーツに命令をしなければならなくなります。
特に、下半身に命令しなければならなくなると、見た目も老化します。

筋肉が老化したと多くの方が嘆きます。
しかし、実際は、運動機能をつかさどる神経機能が衰えるのが先です。
大切な事は、いつまでも歩ける為に、下半身を動かす運動神経の
働きを高めておくことです。

一番足腰が鈍くなる原因は、姿勢に在ることを知っておきましょう。
若くても、姿勢が悪くなると、運動能力が落ち、怪我をしやすくなります。
その為にも、脊椎の頭骨に対するバランスを保つ様にしなければなりません。

骨盤から脊椎を通して頭を真っ直ぐバランスを取り、様々な運動をします。
脊椎は、いつもユラユラと揺れて、頭と肩のバランスを保ちます。
上半身を固定すると、下半身の反射が悪くなり、歩いたり走ったりが
苦手と成ってしまいます。

スポーツ選手が、格好良くて、美しい上半身をしているのは、
単に運動をしたからではなく、脊椎バランスが良くなったから
運動が良くできる様になったのです。

高齢になって、身体が衰えたからと言って、むやみにジムに行って
部分的な筋肉を鍛える前に、身体のバランスを整える事を考えましょう。
昔から、背中を見れば年齢が解ると言われます。
それは、背中が丸いから年を取っていると言うのではなく、
頭が前方に落ち、脊椎が傾いていると、下半身の反射が悪く
一歩一歩命令して動かなければならなくなり、全身がギクシャクして
年寄りに多い歩き方になるからです。

しかしながら、昔運動をしていたからと言って油断してはいけません。
筋肉は、数日使わなければ、衰えて来ます。
定期的に、筋肉に刺激を与え、脳と身体のバランスを取る為に
脊椎をしっかりと伸ばし、頭を高くして運動する事を心がけて下さい。


若返りのポイントは、頭の位置に有り

2015-08-26 13:48:48 | スポーツ

今朝、早くから、妻にトラブル発生です。
起きてくると、何やら、首周りが変です。
どうやら、寝ていて寝違えたのでしょう、首が思う様に回らず、
特に、上を見ようとすると、痛くて、目だけしか動きません。

借金で首が回らないとはよく言いますが、実際に自分の首が

何だかのトラブルで動かなくなると、動作が非常に不自然です。
私も、今まで何度か同じような症状になった事が有りますが、
安静にしていたり、湿布をしたりして経過を見守る事しか出来ず
しばらくの間は、何をしても気持ちが重くなってしまいます。

ところで、ただでさえ高齢になると、頭が前方に突出しがちです。

私の両親も御多分に漏れず、かなり高齢者体型が見られます。
最近では、その頭が出た形で上半身が凝り、自分の頭の重さで
苦しんでいます。

スポーツを行なう時も、私達の頭の位置は、非常に重要です。

私達は、両足で立っている様に思えますが、頭の位置が身体の
中心からずれてくると、途端にパフォーマンスが落ちてしまいます。
特に疲れてくると、直立筋の働きが弱くなり、頭が前方に落ちて
背中が丸くなって来ます。

私達の足は、無意識の内に、上体のバランスを感じながら、

反射的に足を進めています。
普段歩くときも、かなり激しいスポーツをする時も、頭の位置を
正しく置く事は重要です。

体幹や下半身の力で身体を動かしているのですが、この時

頭が脊椎の上で、垂直方向にバランスが取られていないと
脊椎反射が上手く行われず、下半身を意思を持ってしっかりと
頑張って動かさななければならなくなります。
この下半身に意思を持ち、一歩一歩足を運んでいるのが
実は高齢者なのです。

高齢になって来ると、誰しも体力の衰えを感じ、下半身の弱体化を

感じる様に成ります。
すると、衰えを無くし強固にするために運動をしなければいけないと
様々なスポーツに挑戦し始めます。

しかしながら、どのスポーツの分野を見ても、高齢者の運動は、

何もしない高齢者よりも活発で健康そうに見えるのですが、
実際は、やはり、動作がギクシャクした重々しい運動なのです。

これは、高齢で筋力が無いからと思ってしまう方が多いのですが、

実は、高齢者の方がずっと若者よりも筋力が強い場合が
かなりあって、力が衰えただけではない事が解っています。

一番の老化の原因は、反射神経の衰えが著しく、動くために

頭を使って身体に命令しなければならなくなっている事が多いのです。
その為、歩くときも、左右の足を意識して、一歩一歩動かしているのです。

この、反射神経が多く関わっているのが、スポーツです。

頭は、次に何をしようかと考える場所であり、イメージを作ります。
それに対し、反射的に目的を達成する様に身体が動く事が大切です。
この時、一番大切な事は、脊椎の周囲の筋肉に異常な緊張が無く
脊椎が柔らかく動ける状態にある事です。

これが、実は、頭を大地に対して垂直にバランスを取る事です。

この時、身体は、頭の位置を前後左右に変える事により、その下の
筋肉を目的の為に、反射的に使えるのです。

しかし、頭が、特に前に傾いたままでは、背中や腰、更には、

脊柱周囲の筋肉がいつも緊張していて、頭の思いが、脊椎から
身体に伝え辛くなってしまうのです。
この、緊張が長く続くと、増々、下半身の反射は悪くなり、挙句の果ては
高齢者の様に、歩くたびに、自分の足に力を入れなければならなくなります。

スボーツのパフォーマンスが優れてくると、どの分野の方々も

見た目美しいスタイルと成り、誰もが憧れる存在と成って来ます。
これは、スポーツを頑張ったから、と言うよりも、脳と身体の関連が
スムーズに行われ、イメージどうりに動く事が出来る様になったからです。

つまり、頭の位置が安定して脊椎の上にバランスよく置かれ、

反射機能がよくなり、その結果、力強いスピーディなパフォーマンスが
容易くできる様になったのです。

誰でも、高齢になれば体力の衰えが気になります。

しかし、運動をすれば若返り、体力も付くと考えるのは早急です。
先ず、正しい姿勢で、バランスよく動き、体中の機能が、反射的に
動けるようにすることが大切です。

朝のウォーキングをしていて、高齢者に目立つのは、一生懸命下半身を

鍛えようと、足腰に力を入れたり、スピードを出す為に前傾に成ったりして
増々ギクシャクとした動きになっている方がとても多く見られます。

頑張る事もたいせつですが、頑張らないで反射的に動ける身体は

もっと大切です。
第三者から見て、自分が美しく歩いたり走ったりしているか、想像しましょう。
歩いた距離、時間、スピードも気になるかもしれませんが、美しい歩き方
走り方は、若さの象徴でもあることを知っておきましょう。


二の足を踏むウォーキング

2015-06-17 15:10:16 | スポーツ

早朝ウォーキングは、健康の為に良いだけでなく、
自然の美しさや生き物たちの驚きの生態が見られたりと
思いがけない楽しみが発見できます。

昨日は、カラスの恐ろしさを知りましたが、今朝早く起きたものの

何となく出ずらく、自宅で早朝トレーニングとなりました。
カラスは、テリトリーを持って生活している為、あの家族は
あの近辺に居ると思われます。

となると、頭のいいカラスの事、また襲われないとも限りません。

でも、子供が無事巣立つまで待つ訳にはいかず、かといって
親ガラスは私の顔を忘れてくれる保証は有りません。
とは言うものの、こんなレアな体験は滅多にできません。
頭の中には、またもや襲われたときのシュミレーションをしている
もう一人の自分が居る事もあり、怖いもの見たさの困った性格が
余計なアクシデントを呼びそうで、家族から、また、こっ酷く
説教されることになるかも知れません。


これから次第に暑さが増して、早朝でも汗ばむ日が多くなりそうです。
多くの人が、ウォーキングをしたり、ジョギングをしたりしていますが、
一緒に歩いていると、様々な歩き方の方を見つけます。
仕事柄多くの方々の歩き方や運動の仕方に関わってきた関係上
その姿が気になってしまいます。

自分のウォーキングだけに集中していればいいのでしょうが、

どう見ても、ほとんどの方が、健康になると言うより、筋肉を傷めたり
関節を痛めたりする運動をしている様に見えてしまいます。

一番目立つのは、足腰に力を入れて、地面を蹴る様に前かがみで

歩いている人たちです。一見、スピードが出て、運動になっている様に
思えますが、私から見ると、前の足に、体重を突っ込み過ぎていて
膝と腰を痛める原因になりやすい歩き方です。

この様な歩き方は、前足に強い力が掛かり、、膝、足首、腰に

必要以上の緊張が生まれます。
動物も人も、歩くときは、足の裏がセンサーの役目をしていて
全体重が掛る前に、地面の状況を把握します。

人の歩行運動では、開脚したとき、ちょうどバランス的には重心が

真ん中で、足の裏全体が地面をキャッチします。
この時、アスリートは瞬間的に地面の状況をキャッチします。
そして次に膝の部分が引き寄せられ、それから重心が乗ります。

この間は非常に短い時間で、意識できない程ですが、その間に

地面の状況を脊椎から脳に伝え、次に重心が乗る指令が
反射的に身体に伝えられます。

高齢者や、地面を蹴って歩いている人は、この指令が頭に伝わらず

足の地面へのタッチと同時に体重を乗せようとして、前かがみになります。
この運動が、高齢者に足腰のトラブルが増える原因であり、
スポーツをする人の怪我に繋がりやすくなっているのです。

様々な分野で、地上でスポーツをする人は、脚を広く開いて構えています。

それは、どちらの足へも重心を移せる準備を足の裏で行っているのです。
身体のトレーンイングも大切ですが、足の裏の感覚が鈍くなると、
あらゆる運動から、家庭生活に至るまで、運動機能が損われます。

ウォーキングが優れているのは、足の裏が地面に接触する感覚が

ゆっくりであり、ジョギングに比べて、身体の神経機能を発達させやすいからと
言えるのです。
素晴らしいアスリートは、重心が足の上を滑る様に抜けて行きます。

高齢者がつまづいたり、転んだりする時、二の足が出なかったと

言う時が有ります。
これは、次の足と身体が同時に出てしまい、地面をしっかりと感じないで
体重がコントロールされずに転倒したのです。
私達は、日頃、様々な物を持ったりつかんだりしますが、無意識のうちに
そのものの感触を感じ取って、必要な力で動かしたり持ったりしています。
この事が足の裏にも当てはまり、上半身が様々なスポーツにより
複雑に動いても、足の裏がその時の地面や床を感じ続けられる人が
良いパフォーマンスを創れるのです。