今日は、かねてから計画していた、都内で行われる
集団ウォーキングに参加しました。
青山霊園の近くの公園から、都内を縦断し、お台場に至る
約10キロ程のウォーキングです。
朝から、3つのグループで出発し、総勢3000人の人達が
ウォーターフロントを目指しました。
これほど多くの集団で歩くのは初めてであり、途中を楽しめるのか
多少心配でしたが、マラソンと違って、誰もが観光地巡りの様で
のんびりとした春散歩と成りました。
最初に訪れたのは、有名な青山墓地です。
墓地と言っても、田舎の不気味な雰囲気とは違い、明るくて広くて
中心を貫く道は、左右から桜の木がトンネル状に被さっていて、
桜が綺麗なはずでしたが、ここ数日の寒気の所為で、殆どの枝が
蕾が並んでいるに過ぎず、枯れ枝のトンネルをくぐっている様で
いささか残念、と言った感じでした。
しかしながら、至る所で、早咲きの八重桜が真っ盛りで、墓地とは言え
まるで公園の様な雰囲気でした。
青山墓地を抜けると、早くも麻布の街に入って行きます。
左手に国立美術館を見ながら道なりに進むと、目の前に大きな建物が
門番の様に立ちはだかります。
この界隈の象徴でもある、六本木ヒルズ、言わばヒルズ族の拠点です。
さぞかし各界の盟主が住んでいるのだろうと仰ぎ見ながら六本木を越えると
眼の前に東京タワーがそそり立っています。
高さこそスカイツリーに大きく差を付けられますが、知名度といい、姿といい
登った時の見晴らしといい、全てがスカイツリーを越えていて、あらためて
その素晴らしさを感じます。
東京タワーの御膝元の増上寺の横を過ぎ、そのまま直進すると、いよいよ
東京湾が見えてきます。
護岸に沿って倉庫街を歩くと、目の前に巨大なレインボーブリッジの橋脚が
迫って来ます。
久し振りにこの場所に訪れましたが、湾奥に弓を成す様に掛るその姿は
東京湾のアクセントとして素晴らしい造形美を見せています。
今日は、この橋を歩いて渡ります。
エレベーターで遊歩道まで上がると、目の前にお台場に続く巨大な吊り橋と
湾奥の大都会が見えてきます。
海からそそり立つように、東京の高層建築が立ち並び、その中に象徴的な
赤い東京タワーが目を引きます。
スカイツリーはと言えば、遠くビルの陰に隠れ、余り高さを感じません。
ゆっくりと緩やかな上りの遊歩道を登って行くと、途中に見晴らし台が有り
180度、東京を海から見渡せます。
夜は、八時頃までこの歩道を歩く事が出来るそうです。
夏の暑い夜、海風にあたりながら、夜景を見れば、さぞや美しいと思います。
レインボーブリッジを渡りきってしばらく歩くと、いよいよ完歩と成ります。
3時間弱のウォーキングは、お台場の気持の良い海風の中で
静かな東京湾に浮かぶレインボーブリッジを見ながらフィニッシュと成りました。
普段からウォーキングをしている事から、殆ど疲れる事はなかったのですが、
朝が早かったことから十分な食事が摂れず、ゴール近くのファミレスで
お昼と成りました。
ほんの数時間の春の都内散歩でしたが、今まで気が付かなかった風景や
春の自然を感じられて、新たなる東京を知る事が出来ました。
その後、急いで仕事場に引きかえし、夜まで一仕事です。
妻は、少し疲れた様で、今日は、自宅でゆっくりとくつろいでいる様です。
東京に長く居ても、知らないことだらけです。
また機会を見つけて、散歩してみたいものです。
六本木の象徴、六本木ヒルズ
東京のど真ん中で見つけた土筆の群落