めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

火山列島日本の宿命

2014-09-30 15:35:06 | 自然災害

子供達が幼い頃から、東京近辺の山に登り、
少し大きくなると、アルプスや八ヶ岳に出かけて
家族全員で大自然を満喫したものでした。
最近では子供達も社会人となり、一緒に出掛けることは
殆ど有りません。

山は何度同じところに行っても、同じ風景で迎えてくれて

大自然の素晴らしさに感動したものです。
しかし、時に、山は、私達の想像を絶する姿に豹変します。
私達人間のサイクルとは異なった、地球規模の長大な時間で
その歴史を刻みます。

そんな場に遭遇したとき、私達人間の力は無に等しいものです。

動かざること山の如し、と言われますが、その山が動いた時、
その絶大なる力、恐ろしさは想像を絶するものでしょう。

私の家族も、毎年長年に渡って北アルプス、南アルプス

八ヶ岳と登ってきました。
しかし、御嶽山と乗鞍岳は名山とはいえ、いつもリストから外し
いつの日か登れれば良いと位思っていました。

何故かと言うと、どちらも3000mを超える名峰ですが、

車で途中まで行ける事も有り、ふもとから力を合わせて登ると言う
我が家の方針で登る山ではなかったからです。
この、誰でも登れる、途中まで車やバスで行けると言うのが
毎年の登山リストから外された理由でもありました。

でも、この、高山でありながら誰でも登れる山が動いたのです。

以前にも噴火した歴史があるものの、何年も静かで、噴火の
兆候すらなければ、安心して登山を楽しめると誰もが
信じて疑わなかったでしょう。

火山の噴火のサイクルは、たとえ何年休んでいても、

人の歴史に例えれば、以前の噴火が昨日の出来事と言っても
過言でない程と言われます。

電子機器の発達により、東日本大震災の時と同じく、

沢山の記録がニュースで流されています。
当事者ならずとも、その恐ろしさは画面から伝わって来ます。

災害列島日本と言うフレイズが当たり前になってきた昨今、

誰もが次の犠牲者となるか解からない時代となってきました。
今回恐ろしい目に遇った方々の中にも、数週間前広島であった
多くの人を飲みこんだ地滑りに驚き、心を傷めた方もいたのでは
ないでしょうか。

今や日本丸は、嵐の大海に乗り出したかのように、様々な試練が

襲いかかり、木の葉の様に大波に翻弄されています。
しかし、一体どこに向かっているのか、船長の指示も二転三転し
国民は未来の日本に夢を持つことすらできなくなっています。

いつまでも穏やかだった昔の航海を夢見ていないで、

たとえ荒れた海であろうと、国民をしっかりと守り、新しい未来に
導いてくれるリーダーが欲しいものです。


秋の便り

2014-09-29 16:55:21 | 

少しずつ寒くなってるとは言え、お天気の良い日には
まだまだ半袖で歩いている人が目立ちます。
この時期、何を着て行ったらいいか、迷う方が多く
夏と秋の両方のファッションが見られます。
しかしながら、確実に朝晩の寒さは増していて、
就寝時に窓を開け放つことも無くなりました。

蝉の声が聞こえなくなった目黒河畔は、急に静かになり

木々の間を流れる風も、思いのほかヒンヤリとしています。
春夏秋冬楽しませてくれる桜並木は、ちらほらと黄色い色が
緑の中に目立ち始めてきました。

ギラギラとした夏の日を反射していた濃い緑の並木道が

ことのほか少し色褪せて、黄緑色の様に見えます。
河畔の手すりにもたれて、ぼんやりと川面を眺めると
みどりの中に、秋の便りが見えます。

しばらく歩いていると、突然、鼻の奥をくすぐる、甘ったるい

蜜の様な香りが漂って来ました。
小学校の校庭の周りに植えられたキンモクセイの花です。

近づくと、私の周囲を包むように、甘くまとわりつきます。

春先に咲く花に黄色が目立つように、この時期、桜の葉と
キンモクセイが秋の訪れを目と鼻から感じさせてくれます。

少し坂道を登って行くと、真夏の焼けるような日差しに

ユラユラと砂漠の炎の様に見えて、突然汗が噴き出した
揺れるマンションのが、季節が変わると、何故か弱弱しく
枯れて行く夏草の様に映っています。

同じものでも、四季の移り変わりは、私達の気持ちを

いつの間にか変えてしまう様です。
これから秋も深まれば、黄色が目立っていた桜も、
赤く紅葉してきます。
更には、より気温が下がると、その変化を教えてくれる
様々な花や木々が私達の目を楽しませてくれます。

毎日飛び込んで来る様々なニュースに気持が沈みがちです。

少なくとも、気持ち休まる日本の四季は無くならない様
美しい自然を守って行きたいものです。



濃い緑が、やや黄緑色に



黄色い秋の手紙

甘く香るキンモクセイ



揺れるマンション群


結婚、それは男の修羅場

2014-09-27 15:50:36 | 結婚

大恋愛で結ばれようが、お見合いで結ばれようが、
男にとって、結婚生活はバラ色とは言えない様です。

女性が様々な社会条件で結婚をためらうものの、

一度、自分の愛の巣も見つけると、一転して
乙女が女と変わり、生活の中心となって行きます。

これは、動物界においても自然の成り行きであり、

行く末は、亭主元気で留守が良い、と言う程に
変化していく場合もあります。

女性が結婚すると、一人でいる時よりも確実に

行なわなければならない事が増え、子供が出来ると
その活動量は独身とは比較にならない程です。
それゆえ、女性の大変さや、負担を多くの
メディアが取り上げるのですが、
実は、男にとっても、様々なプレッシャーが
圧し掛かって来ます。

一見、食事から選択まで、妻がしてくれることで

男は楽になり、社会的にも良く見られがちですが、
その中身は主婦の外見に見える大変さと異なり
奥が深いものです。

中でも、自分の母親が同居している時は複雑です。

家の中に女が二人、そして、男は自分だけ。
このパターンのトラブルが意外に多いのです。

父親と同居で、妻が1人と言う場合は、

殆どトラブルは起こりません。
数々のご意見はあるかと思いますが、
母と妻と言う関係は、文字の様にはならず、
メンタル的には、二人の女がいる事が問題です。

古い日本の家庭においては、この場合は

殆ど問題になりませんでした。
何故なら、亭主は母親がいようが妻がいようが
一家の長は常に男だったからです。
つまり、どちらも、亭主の意見に絶対だったからです。

時代が変わって、近年は、亭主も男も、以前に比べ

本当に優しく、いや、弱くなりました。
恋愛当時も結婚してからも、主人公は女性です。
また、親子間においても、母親にべったりの男が
結構増えて、男性で女子に頭が上がらない
マスオさんが増えたのです。

しかし、マスオさんが尽くす女性が一人の時は

問題ないのですが、2人になると、理屈では説明が
とても難しい女の戦いとなるのです。

解りやすく言えば、今の彼女と元カノが同居して

2人に媚びへつらう男が要る様なものです。
優しい彼も、もう一人優しくする女が出てくれば
トラブルになるのは明らかです。

この点が男女の大きな違いでもあるのです。

一見、母親との二世代の幸せな同居ですが、
仲良くしていこうと思う本人同士には、いつも
心の中に爆弾が在るのです。

ここで、優しい男はどちらにも優しく接します。

こうすれば家庭内が静まるとおもいますが、
残念ながら、火に油を注いでいるのです。

大人の二人は、心の中でお互いに

マウンティングを行ないながらも、
とても楽しげに生活を進めて行きます。

最初は妻と母親の優しい対応に喜ぶ夫ですが、

何年も経ってくると、その内戦をひしひしと感じ
増々自分の立場の低さを感じるのです。

私も男ですから、こんな時のアドバイス。

女性達には、しっかりと意見を言い、
2人の立場を確認させることです。
そして、その時こそ一家の長である大人の
毅然とした態度が必要です。
もちろん、その前に二人の意見は、誠意をもって
とことん聞いてあげるのが前提です。


結婚情報一杯、でも、自分が見えない若者

2014-09-26 12:48:29 | 結婚

ネットが世界に広まり、今や、私達の生活はSNS無くしては成り立ちません。
特に、若い人たちにとっては、生活の一部と言うより、全てと言っても
過言ではありません。

仕事においても、友人との情報交換も、遊びにおいても必要不可欠といえます。

瞬時にあらゆる情報を得る事が出来、世の中のスピードは劇的に変化しました。
中でも、対人的な情報は、かつてのアナログメディアに比べ、長足の進歩で、
本屋で買う数十冊の情報が一瞬の元に手に入ります。

その為、居ながらにして得られる情報は、一般情報から専門知識まで膨大です。

誰にも情報が手に入れれるようになると、この事が、ネットを利用する人々に
共通の価値観と共有性を生みました。

沢山の知識と情報が自分だけでなく誰にでもあるという事は、便利なようで危険です。

その情報を共有している時は安心ですが、一度その外に出るとなると、新たに自分が
求める場所を見つけるのは至難の業です。

中でも、ネットでの繋がりの仲間たちは、安易に相手の内部に入り込めるため

相互監視の元、新たなる問題も多く発生しています。
そんな中で、男女の恋愛事情は複雑かつ成立しづらくなってきています。

恋愛、結婚に関する情報は頭の中に一杯で、その情報の中に自分の未来を見つけようと

男女ともに暗中模索します。
ノウハウから専門的な情報まで、あらゆる事を考え、情報に相応しい自分の行動を
見い出そうとします。

しかしながら、誰もが思う理想の恋愛や結婚は、いわゆる統計学の様なもので

決して自分に当てはまるものでは有りません。
年収、容姿、性格、学歴等、多くの若者には情報から得た自分の求めるリストが並びます。

実際にそんな夢の様な相手が居るわけない事は解っているのですが、

なにしろ、一日中ネットに支配されているのですから、いつの間にか誰と付き合っても
査定リストが思い浮かぶのです。

確かに、世の中は生き辛く、不況が続き生活は大変です。

その反面、社会はどんどん進み、追い付いていくのに精いっぱいな人が殆どでしょう。
しかし、世の中は著しく変わって行きますが、これは生活がより便利になって行っただけで
人々の心はあんまり変わってはいないのです。

ただ、便利さに翻弄されれているだけで、人の心はそんなに変わるものでは有りません。

違って来たと言えば、人々が自分の心を見失いがちになっているだけの事です。
沢山の情報を得る事は、より正しい判断が出来、自分の行動、未来を決めるには便利です。
しかし、その情報が自分の心を支配し始めると、自らの存在が解からなくなってしまうのです。

人は、魅力的な人に心を惹かれます。あらゆる世界で、人々から羨望の眼差しを受けるのは

自分が求める憧れの姿をその人に見つけているのです。
つまり、私達は、自らの中に見つけられない自分を憧れの人に見出しているのです。

自分には魅力が無いから、容姿がよくないから、お金が無いから、学歴が無いからと

様々なマイナス要因は直ぐに見つけれれますが、自分自身がどんな人間なのかが
しっかりと解っている人はほとんどいないのです。

自分以外の情報にピントを合わせ、自分自身はいつもぼやけている事が問題です。

人は、社会的な姿や外見的な姿を求めてはいません。
それは、ネットから得られる情報と同じで、役にはたっても、本当に自分が求めるもの
または人ではない事を心の中で知っているのです。

素敵な人を見つける事は大切ですが、自分の心のピントがぼけている様では

素敵な人からは愛されることは有りません。
もう一度、本当の自分は何なのか、自分の真の心、姿はどうなのかと言う事を考えると
情報で得られる様々な条件ではなく、自分が求める本当の姿が見えてきます。
また、情報に振り回されない、自分に向き合って誠実に生きている人は
誰からも慕われ、いつも周りに笑顔が絶えません。


結婚できない若者達

2014-09-25 18:36:50 | 結婚

最近の若者たちの晩婚化が目立ち、生涯独身もいとわないと言う
発言も珍しくなくなってきたことに驚かされます。

今の社会情勢が、若者たちに、結婚後の幸せな未来設計を抱かせない事に
単なる少子化問題では語れない深い問題を突きつけています。

結婚をし、子供を育てる事に価値を見出さない若者も多く、現代社会で
家庭を持つことのリスクがいかに大きいかを若者は知っています。

また、一度結婚をしても、今や、日本は離婚大国となっていて、
私の周囲にも何人もの離婚経験者がいます。

もちろん、様々な夫婦間の問題で分かれる事になるのですが、
その分かれる原因が、結婚と同じく、夫婦でいる事のリスクを感じることにより
独り者に戻る方も多いのです。

結婚すると様々な恩恵を国から地方自治体からと受けることも出来ますが、
それにも増して、夫婦として、家族として地域で暮らしていく事のプレッシャーも
多くあるようです。

子どもを持つ喜びよりも、子供を通じての様々な社会との軋轢が
夫婦にのしかかって来ます。
教育を受け、立派な大人になるべく設置されたシステムが
子どものみならず親をも巻き込み、より大きなプレッシャーに苦しみます。

今の日本の結婚適齢者は、多くが学校を通して、親を通して
夫婦で生活をしていく事の苦しさを知っています。
それでも、あえて、自分はもっと幸せな結婚生活をと頑張ろうとするのは
今の高齢者の世代です。
残念ながら、今の若者達にはそんなエネルギーは感じません。

人は一人では生きられないと言われます。
しかし、今の日本は、一人で生きていかざるを得ない環境が有るのです。

2人で生きて行けば何倍も幸せを感じ、何分の一に苦しみを軽くできるのですが、
2人で生きる事の苦しみとリスクを感じさせるのが今の日本の社会です。

今時の若者は、傷つけられるのも嫌ですが、人を傷付けるのも嫌がります。
結婚してお互いが苦しむより、一人でいて生活が出来れば、リスクは
半分で済むと考えるのです。

男も昔の様な典型的な亭主関白と言うのは少なく、家事は二人でして
当たり前と考える者も多いのです。
本当に優しくてよくできた男の子が多くなりました。
女性の意見もよく聞くし、手伝いも進んでする若者が多いです。
しかし、その反面、強い男のリーダーシップを求めている女子も多いです。
様々な事が空回りして、結婚願望が次第に薄れていく様にも思えます。

男性は自分が男性であることをしっかりと自覚して、自分にとって
女性がどういう存在であるのかをよく考え、
女性は、自分が女性であることをしっかりと自覚して、自分にとって
男性がどういう存在あるかをよく考え、
お互いの存在をしっかりと認識し、自分自身の心を育てて行く事が
結婚しようが独身でいようが大切な事と思えます。