めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

世界の支配者が変わる

2019-01-20 12:01:49 | 社会

今やネットの拡大は、かつての世界の勢力図を変えてしまいました。
ほんの少し前まで、世界は軍事力で支配され、軍事力の強さが
世界の富を自由に出来るものと信じられていましたが、
軍事力すら支配してしまう、新たなるネットの世界が急速に
広がっています。

軍隊のみならず、国の経済、更には国家間の関りすら全て
ネットによりコントロールされる時代と成ってきたのです。
瞬時に世界の情報を集め配信できるネットの世界は、もはや
国境の存在すら無くし、ネットを屈指すれば、世界経済だけでなく
軍事力すら支配することが出来る、これまでの人類の歴史では
考えられないような世界が始まっているのです。

ある意味、本当に国境のない世界が始まっていて、支配者は
世界中を網羅する巨大なネット網をコントロール出来る者であり
それは、国々のリーダーでも国民でもないのです。
AIを頂点とした全ての人類を支配する社会が始まっていて
これまでの世界の支配者すら脅威に思う程の勢いです。

世界の指導者たちは、国の経済や軍事力をネットの力を持って
支配しようとしましたが、いつの間にかにネットによって
自分達が支配されるようになって来たのです。
今や世界の指導者たちは、自国のネット力が世界を支配するとして
如何に世界の覇者となるべく、軍事力以上に注目しています。

中国とアメリカの摩擦も、かつての軍事力での戦いと言うより
軍事力すら支配してしまうネットの力を、いかに優位にするかで
揉めていると言えるのです。
国境を超えるネット支配は、自国のネット圏を他国に支配される
と言う、敵対国に自国の経済、軍事等、全ての機密を知られる
可能性もあり、ネットの覇者と成れるかがこれからの世界を
支配できるかどうかと言えるのです。

国境を越えて世界中の人が繋がり平和な世界と成ればいいと
かつて人々は願ったものですが、国境を越えた繋がりが
持てるような世界と言っても、世界中の人が平等と言うのでなく
世界中の人が支配される巨大ネットの世界と成るとは、誰もが
想像すらできなかったと言えます。

この巨大ネット社会を司る人間が、次の世界を牛耳るとあって
今や、世界中のリーダー達は、その存在に注目し、いかに自分の
国に取り込むかを目論んでいます。
新たなる年を迎えて、いかなる世界が待っているのかと思うと
昨年までの事を考えれば、今年はどれ程の災害に苦しめ
られるのだろうかと心配するも、自然災害よりはるかに
人類の未来を左右するAIが創り出す社会が心配と言えます。

今や中国を中心とした巨大ネット網とアメリカを中心とした
これまで世界を支配してきたネット網がしのぎを削っています。
既に民間に於いては、お互いのネット網が深く関わり合い、
国のリーダーたちの不安を他所に、お互いにいかに巨大利益を得るかで
目に見えない所で争っています。

しかしながら問題は、日本の立場と言えます。
これまでアメリカと東アジアの軍事力のせめぎ合いの盾となって
何とか存在意味を示してきましたが、両国の間に入って、いかに
国益を得るかネット社会における日本の立場は非常に複雑です
軍事的にアメリカのしもべとなる事で、様々な利益を得て来たと
言えるのですが、アメリカが中国の勢いに押されている事から
今後どのような立場を取っていけば良いか、これまで以上に難しい
選択を迫られています。

しかしながら、すでに民間に於いては、中国のネット会社と関わり
深く繋がり合っている会社も少なくなく、アメリカとの関りを
重視する日本政府の不安をあおっています。
ネットは世界中の情報を瞬時に入手できる一方、あらゆる情報を
持ち出される可能性が有り、ネット社会は、個人のみならず
国家に於いても重要機密事項が漏洩する可能性が高いのす。

この便利さの反面、自分の生活のすべてを監視されたり
情報を奪われたりする可能性があるのが、ネット社会に於ける
両刃の剣と言えるのです。
しかし、この便利さと危うさを人間がコントロール出来る間は
まだしも、更なるネットの発達が、支配者を人間から機械に
変える可能性があるのです。
映画の世界の様な、人類が機械に支配される時代が来るかも
知れません。
異常気象や天変地異によって人類が滅びるかもとする以前に
私達は、思いがけない支配者の登場によって、これまでにない
新たなる人類の歴史を刻むことになるかも知れません。

 



 



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