めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

一生続く愛と喜びを求めて

2016-06-02 15:16:54 | お月見

人を愛すると言う事は、美しい事であり、誰もが望みます。
また、愛されることは、何にも増して、喜ばしい事です。
しかし、解っていても、時にこの気持ちが薄れ、愛情よりも
憎しみが勝ることもあるのです。

山よりも高く海よりも深い愛情で結ばれた二人が、
月日が経つにつれ、思いは、何の変哲もない、
平坦なつまらない砂漠へと変わってしまう事もあります。

目を合わせるだけで、手先が触れるだけで、電撃の様に

時めきが走った事が、まるで嘘であるかのように、
何の感情もわかない、むしろ、その場にいる事すら
拒んでしまう人間の心情は、あまりにも深く難解です。

しかし、こんな極端な感情はともかく、私達が生きて行く時、
二人の気持ちは、この間を止まることなく行き来して行きます。
人生には様々な波が有る様に、男女の間には、想像もし得ない
局面が訪れるものです。

当然、家族が生まれたり、仕事が上手く行ったりと、心踊る場面も
用意されているのですが、御互いの気持ちが理解できず、
辛い思いをしなければならない時期もあるものです。
愛情が強ければ憎しみも強いと言われる様に、この二つの感情に
御互いの理性が追い付いて行かない場合も多々あるものです。

とは言っても、楽しい時はともかく、嵐が訪れた時に、いかに対処し
新たなる未来に進んで行くかが問題です。
しょせん男女は、全く違う生き物と言っても良いのですから、
悪く言えば、全てが受け入れられると言うのは、少なからず本能の
偉大なる力と言う事も出来るのです。

本能のままにお互いを受け入れ、欲を満たした途端、多くの動物の様に
離れ離れと言うのでは、非常に寂しいものです。
人間が人間である所以は、相手の気持ちを思いやることが出来る事です。
これは、自分にとって何の利益が無くとも、相手が喜ぶ事に因り
喜びを感じられるのです。

特に、自分にとって、相手の魅力が感じられなくなったとき、
動物ならば、次なるパートナーを求めるのでしょうが、
人間は、相手の存在の価値観を自分の喜びとして感じられるのです。
そのため、動物の様に、繁殖の時期が去っても、御互いにペアと成り、
人生を歩んでいくのですが、この時、御互いに、オスとメスの価値が
下がって行っても、いつまでも慈しみ合う事が出来るのが人間です。

人類の素晴らしいのは、自分の欲望を満たす事だけでなく、
自分以外のものの喜びを理解し、その助けが出来る事です。
特に、誰かが病に伏した時、自分の痛みの様に気づかい、
苦しみを取り去る為に様々な努力をします。
この事は、人がこの地上で生きて行く為の大切な行いとも言えます。

しかしながら、現代の様に、何もかもが個人的に手に入る世の中と成り、
一人でも生きて行けるようになると、他者への幸せを願う気持ちが薄れ
対人的にも周囲の人々を察する事が出来なくなってしまうのです。

食料や物が無い太古の昔は、どうしてもお互いに助け合わないと生きて
行く事が出来ませんでした。
そのため、御互いに協力し合いながら、生活を支えてきました。
自分一人では何もできなくとも、多くの人々と力を合わせれば
進歩できることを身を持って知ったのです。

この事は、対人関係のみならず、自分たちの食料を与えてくれる
大自然に対しても敬意を払う結果と成り、自分以外の人や自然と
一緒に生きる事に因り、人々の心も成長して行ったのです。

しかし、現代社会に於いて、誰しも誰かの力を借りなければ
生きていけないと言う訳ではなく、一人でも生きていける環境が
生まれたのです。

経済的な支えが有れば、人に頼ることなく生活が出来、自分の欲望を
優先できる人生が送れるようになったのです。

この事は、個人の自立として喜んでいい様にも思えますが、
集団生活を行ない、御互いに関わり合いを持って生活している事を考えると
様々なトラブルが生まれて来るように思えます。

一番の問題は、心の問題です。

人は、この世に生きている価値観を、自分自身では中々実感できないのです。
誰かの為になっている、誰かを支えていると言う心境の時は生甲斐を感じ
他の誰とも関わり合いを感じなくなると、周囲が人で囲まれている事から
より一層孤独感が増してしまうのです。

いつも前向きに物事が進んでいる時は良いのですが、仕事が思うように

上手く行かなかったり、病に伏した時、自分の存在を気遣う人がいないと
心に大きなダメージを受けやすいのです。

近年、働く女性の自立が目立ってきた所為か、働きたいし子供も欲しいと言う

女性たちが増えてきました。
特にキャリアウーマンと言われる方々が、両方を求め結婚する場合が
多くなっています。
一人でも多くの女性が結婚出来る事は喜ばしい事なのですが、
もう一つの傾向は、いざ子供が出来ると、その先は男を必要としない
新しいタイプの女子が増えて来た事です。

この事は、動物に多く見られる、生殖のみの雄を求める場合に似ています。
子供が出来ると離婚し、シングルマザーで子供を育てる事にステータスを
感じる方が居るのです。
確かに、個人的に自立できる芸能人にその様な女性が多く見られますが、
いかにも動物的で、一番大切な、異性と共に苦しみと喜びを共有する
大切な心の成長を見失ってしまう様に思えます。

より楽で楽しい生活を望むのが普通なのかも知れませんが、

人との関わり合いは、特に男女の関わり合いは、非常に奥が深く
何故、多くの人が長きに渡って人生の伴侶を求めるかの大切な訳が
解っていないのです。

私達の人生は、誰もが、波瀾万丈、様々な出来事に遭遇するものです。

そんな時、御互いに相手の力を借りなければ乗り越えられない事が
幾つも訪れるのです。
何も言わなくとも、側に存在するだけで、苦しみが癒され、辛い時を
乗り越えられることもあります。
それ程にも、人の力は大きいのです。

その大きな力は、何処から生まれるのか、それは、御互いの深い愛情です。

ラブラブの時の、自分の心に一杯溢れていた相手の存在が、いつの間にか
見えなくなったときも、相手に対して変わらぬ愛情を注げることが、
御互いに相手から人生の山を乗り越えられる力を貰う事ができるのです。

人を好きになり愛するようになると言う事は、全てを受け止め全てを慈しむ

と言う事です。
自分の周囲の人々に、心から愛情を注ぎ、いつも見守る気持ちが続く時、
自分の存在価値を人々から愛情を持って知らされるのです。


中目黒の桜の見方

2016-03-29 16:12:12 | お月見

昨日は、夜の急な雨と雷に驚かされましたが、
都内全域と言う訳ではなく、全く雨が無かった地域が
多くあった様で、これから暖かくなるにつれ、今年も
ゲリラ豪雨に悩まされそうです。

所で、そんな気象変化から、多少桜の花への影響を
心配したのですが、今年は、開花宣言の後、寒気が
流れ込んだ事もあり、もう一週間に成ろうとしているのに
いまだ2~3分の咲きであり、この事が幸いしたのでしょう、
咲き始めた桜にはほとんど影響が無く、雨に濡れた
目黒河畔の遊歩道は、しっとりとした空気と、朝日の
美しい輝きに、早朝から多くの観光客が見られます。

中々咲いてくれない桜とは言え、今週末には、例年通り
美しい桜のトンネルを見せてくれると思います。
とは言え、最近の情報誌やマスコミの影響で、中目黒周辺の
交通事情は増々酷くなっています。

まだ満開とは言えないものの、周辺に集まる観光客は
日に日に増える一方で、中目黒駅には、沢山の交通
警察官の姿が見られ、週末にかけての大混雑が
予想されます。

何十年もこの地に住む者として、多くの方々に
目黒川の桜を見て頂きたいのですが、近年の
異常とも言える観光客の増え方に、多少なりとも
不安を感じざるを得ません。

特に、駅から直ぐの河畔は、まるで通勤ラッシュの
駅のホームの様で、とても、のんびりと桜を鑑賞すると
言った状態ではありません。
更に、最近は観光バスの周遊コースと成って居る為
山手通りは、大渋滞であり、せっかくの花見の時間が
少なくなってしまう状態です。

その様な訳でもあり、何とかお花見を楽しんで頂きたく
目黒川の桜を満喫できるコースをご紹介します。

先ず、公共機関を使って、中目黒まで来ることは
良いのですが、お花見を駅前の目黒河畔から
始めるのは最悪のパターンです。
大混乱に巻き込まれ、お花よりも人ごみを見るばかりで
疲れるだけと思われます。

スタートは、山手通りを渋谷方面に北上しましょう。
500m程歩くと、目黒川に到着します。
バス停で言うと、菅刈小学校という所からです。

目黒川がかなり狭くなっていて、両岸からの桜の枝が
交差して美しい光景が見られます。
50メートルほど川を下ると、赤い橋が掛っています。
ここが第一ビューポイントです。
赤い橋と桜が見事にマッチして、桜の写真を撮るには
絶好の場所です。

この橋を起点にして、川下に南下して行きましょう。
幾つのも橋を過ぎるに連れ、様々な桜模様が現れ
周辺の賑やかなお祭り気分と共に最高潮と成ります。

ゆっくりと桜を楽しみながら、中目黒駅のある東横線の
ガードまで来ると驚異的な人ごみに驚かされますが、
この場は、出来るだけ素通りしましょう。

そのまま、南下して行くと、広い世田谷通りに出ますが、
出来るだけ目黒川からそれない様に迂回路を取り、
もう一度川まで戻って来ると、目の前に大きな
共済病院が見えてきます。

これからが、後半の桜めぐりの旅と成ります。
川幅も少し広がり、遊歩道も整備されて歩きやすく
ゆっくりとした下り坂を川の流れに沿って歩きます。

この辺りから、幾つもの橋を越え、川の左右に繋がる
美しい桜の帯を楽しみます。
中目黒の駅から、川沿いに2km程が、ゆっくりと楽しめる
第二のビューポイントです。

最後の目黒新橋まで来ると、左手の方向にJRの目黒駅です。
スタート地点からゆっくり歩いても、1時間程の距離です。
途中には、桜以外にも様々な春の花が咲いていて、
終始下り坂なので、思ったほど疲れないで歩けます。

今週末は一番の人ごみが予想されています。
出来るだけ、ゆっくりと見られる時間を見つけて、
目黒川の桜を満喫して下さることを心から願っています。

    
中目黒駅から山手通りを北上、目黒川に突き当たった
直ぐ50メートル程下流の赤い橋


昼の紅葉、夜のイルミネーションに感動

2015-12-07 19:02:35 | お月見

暖冬のお蔭か、今年は長く紅葉が楽しめます。
都内の至る所で、クリスマスのイルミネーションと共に、赤や黄色の
美しい街路樹が、一層華やかさを増しています。

かなり落葉しているものの、目黒河畔の桜の紅葉も、いまだに健在で
朝陽に透けて、青空に美しいコントラストを見せています。
早朝にウォーキングをしていても、寒風が肌を刺す事はまだなくて、
目黒川を吹き抜ける風も、寒さよりも爽やかさを感じます。

朝から気持ちよく晴れた事も有って、今日は、暖冬に感謝しながら
都内の紅葉の名所を訪ねる事にしました。
自宅から比較的近い所で、自然の灌木に恵まれている所と言えば
新宿御苑です。

ここは、春には園内一杯になる程の花見客が訪れますが、四季折々
様々な植物が私達の目を楽しませてくれます。
春と共に、園内を彩るのが、秋から冬にかけての紅葉です。
今年の様に、中々本格的に寒くならないと、年末近くまで紅葉が楽しめ
クリスマスと紅葉が同時に楽しめる事も珍しくありません。

元々都会の空気は暖かい事も有って、関東一円の紅葉が終わる頃でも
長い間人々の目を楽しませてくれます。
新宿御苑は、新宿駅に近い所と、千駄ヶ谷駅の近くの二か所から多くの方が
入園しますが、私は、比較的人の少ない、公園の裏に当る千駄ヶ谷口か好きです。

入り口には大きなイチョウの木が有って、真っ黄色に色付いた巨木が
青い空をバックにそびえ立つその姿は、華やかさと共に自然の雄大さを感じます。
様々な植物が植えられている林の中を歩くと、木々の間を埋め尽くす枯葉と
植物の根を守るために周囲に撒かれた木材チップで、ふわふわと弾力が有り
まるでウォーターベッドの上にいる様です。

普段、コンクリートやアスファルトと言った、人工の硬い地面の上に慣れて居る為
これ等の林の中も、芝生の上も、本当に気持ちが良くて、歩いているだけで
足の裏からマッサージされている様に感じてしまいます。

園内の至る所が赤や黄色に染められ、そこには沢山の人が集まり、
一斉にカメラやスマホを向けています。
その鮮やかな色合いに誰もが満面の笑みです。
カメラを向ける人、その下で美味しそうにお弁当を開ける人、それぞれが
自然がくれた芸術に酔いしれていました。

夕食を近くのお店で済ますと、辺りはすっかりと日が暮れて、新たな都会の顔です。
歩道は、まるでお祭りの様に思えるほどの人です。
昼間の鮮やかな晩秋の風景から、今度は、人工の煌びやかなイルミネーションが
街の至る所で輝き始めます。

場所を表参道に移すと、参道の並木の全てが沢山の電飾で花が咲いた様です。
歩道は、上を向いたり、写真を撮ったりと、沢山の人々で大混雑です。
並木道の途中から、渋谷に向かう道にエスケープすると、そこは、少し落ち着いた
昔の東京を思わせる佇まいです。

イルミネーションも大人しく、街ゆく人たちも、静かにその雰囲気を楽しんでいます。
30分程歩くと、また賑やかさが戻って来たと思ったら、もう、渋谷の街です。
やはり沢山の電飾で華やかな街並みです。
私達が休みとなると訪れる、勝手知ったる街ですが、さすが、この時期は閉口します。
歩く事すらできない程の人並です。

どうにか、自宅へ続くバスに乗ってようやく帰宅しました。
一日中歩き疲れて、もうグッタリとなりましたが、晩秋の美しい紅葉と華やかな街並みに
充実した一日と成りました。

                             
朝陽に輝く目黒河畔の桜      青い空に萌えるイチョウ    イチョウと紅葉のコントラスト  

                            
映える真紅の紅葉           絵になる美しさ          紅葉のスカート

               
原宿表参道               渋谷ヒカリエのツリー





 


スーパームーンを見た!

2014-09-10 12:45:56 | お月見

スーパームーンを見ました。
夜中に帰宅中、何気なく空を見上げると、ほぼ真正面に
白く光っていました。
一年のうちで一番大きく見えるとの前宣伝を聴いていたため
しばらくじっと見つめていました。
名前からしてかなりの大きさが頭の中では増幅され
いつもとは違うと言う思いで見上げました。

家に帰って、庭から見ると、あいにく目の前のマンションの陰になって
見る事が出来ず、近くの目黒川まで出かけました。
ブログにアップしようと、カメラを向けますが、あまりにも小さい為
もう一度引き返して、望遠レンズを取り付けました。

桜の枝の向こうに白く輝く満月は、古来からの月見という風情ではなく
新しく吹き込まれた、スーパームーンとなってカメラに映ります。
かなり倍率の高いレンズに交換しても、やはり、普通の望遠では
歯が立ちません。しかも、月をアップすると、何処で撮ったのか
周囲の雰囲気は全く無く、ただ記録写真の様で面白くありません。
結局、捕った写真は今一の駄作となり、掲載とはなりませんでした。

私達はいつもこの手のキャッチフレーズに騙されます。
スーパームーンという命名が勝手に頭の中で暴走して、様々な
妄想から眺めてしまいます。
本当は人間の目では、その大きさが計れない程であるにもかかわらず、
勝手に大きく神秘的に創りあげてしまいます。

しかしながら、私たちの生活はこの様な錯覚と妄想に包まれています。
日夜流れるコマーシャルも、デパ地下に売られる思わず買いたくなる
色とりどりの食品も、私たちの想像をかきたてるように演出されています。

とは言うものの、私達は現実の姿を見せつけられる事よりも
少しでも楽しくて夢のある事に心を奪われます。
様々な事に付加価値を付けて、文化は進歩していきます。
時にはその演出に酔いしれる事も大切の様に思われます。

でも、本質をいつも見極める気持ちを忘れない様
時と場合に応じて、人生を楽しんでいく事も大切とも思われます。