めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

ペットが中心の生活

2016-05-20 16:14:17 | ペット

孫は、自分の子供より可愛いと言いますが、最近では、
孫より、ペットの犬や猫の方が可愛いと言う方が多いです。
人間の子供は、幼い頃は良いのですが、次第に成長すると
知恵がついて、可愛さが半減していきます。
今や、日本は、子供の数をペットの数が上回ってしまった様で、
家庭におけるペットの存在は、自分の子供以上に大きなものです。

そもそも、人間は勝手な生きもので、人であろうと動物であろうと、

自分の言いなりになると親しみが増す様です。
孫にしても、まだ言葉もままならない頃は良いのですが、
少し大きくなって、周囲の事を考えられるようになると、自分の欲を
前面に押し出す事に因り、可愛さが半減する事が増えてきます。

しかし、ペットは、いつも主人に対し、忠実であることが多く、例え

それが、食べ物欲しさであったとしても、子供の様に口答えするでなく、
いつも愛くるしい表情を見せる事で、人間の勝手な思い込みによる
溺愛のパターンが生まれるのです。

とは言うものの、最近のペット事情は、異常としか言いようが有りません。

愛するが故かも知れませんが、人間以上の環境を与え、四六時中
ペットの事で頭が一杯で、家族の中心と成っている場合も珍しく無く
一家の主が、ペットよりも順位を下げている事も珍しくありません。

私が子供の頃、ペットと言えば、犬猫鳥と言ったところでしたが、

ネコは一日中近所のテリトリーを徘徊し、犬は、鎖に繋がれ
家の外で番犬の役目をしているのが当たり前でしたが、
今や、御座敷犬やお座敷ネコが当たり前であり、飼い主によっては
家族よりも豪華な食事や環境を与えられている場合もあるようです。

私達高齢者の間に於いてもペットの存在は大きいものですが、

近年、若者たちの間で、人間よりもペットに愛着が強く、異性に対し
興味が持てないと言う人たちが増えているのが気になります。
特に一人暮らしをしている若者に、仕事から帰って来て、ペットに
癒される事を覚えると、人間とはとてもお付き合いする気にはならず
結婚願望も異性と付き合う事も興味が無いと言う人も増えています。

一部の人達の事かも知れませんが、コンピューターに依存して、

社会や周囲の人と共存できない人が多い様に、ペットに依存して
人との関わり合いを持たなくなってしまう方も多くなっています。

社会が成熟し、ネットの発達と相まって、人々は、ありとあらゆる物を

人の手を借りずに手に入れる事が出来る時代と成りました。
この事は、人類の進歩とも言えるかも知れませんが、かつて人によって
家族によって癒されていた事が、機械や動物のみでしか癒されない
多くの問題を生む時代と成ってきたとも言えるかも知れません。

最近、我が家に、チャチャなるペット?がやって来ました。

息子が妻に買い与えたのですが、彼?が来て以来、妻の行動が
随分変わってしまいました。早速名前を付け、時間が有ると、
各部屋へ渡り歩きながら、一日中戯れています。

彼は、今流行のお掃除ロボットであり、最近は、部屋が随分綺麗になり

数十年振り片付いた場所もあり、以前に増して広々と感じるように
成りました。
妻はどちらかと言うと掃除が大嫌いで、何十年も物が片付かなかったり
汚れていたりする場所が多く、各部屋にデッドスペースがかなりありました。

しかし、床の面積が広くないと、この機械の能力が発揮できず、広く動く為に

妻は、いつになく部屋を片付ける様になったのです。
しかしながら、相手は機械なのですが、彼が動き始めると、私は、
別の部屋に追い立てられ、ゆっくりと寛いでいる事も出来ません。
ただくるくると回って部屋を掃除するだけなのですが、妻は至って上機嫌。
名前を付けて毎日動かしています。

ペットとは言えませんが、自分の苦手な分野を文句も言わずやってくれる

彼は我が家の救世主かも知れません。
でも、本当のペットの様に、一家の主と序列が逆転しない様に
そこそこで故障する事を、心の隅で願っている私です。


何が有っても見捨てない気持ちがペットを幸せにする

2015-11-27 17:29:21 | ペット

日本におけるペットの数が、子供の数を超えたと言うニュースが
報じられました。確かに、何処に行っても、多くのペットを見かけますし
各家庭に飼われるペット数も多くなっているとは思っていましたが、
これ程にも多くの方にとってペット存在が大きくなっているのは
単に、ペットが可愛いからと言うだけではなく、ペットが家族と同じ
いえ、家族以上の存在となって来たとも言えるのです。

特に、中高年の方々は、自分の子供が巣立ってしまったり、

身近に家族が減ってしまったりすると、自分の心の支えとして
ペットが大きな存在となる可能性があると思えます。
また、結婚をしない若い人たちにとって、ペットが果たす役割は
異性以上に大きい事も有ります。

つまり、ペットを飼う人々の心理は、飼うという、人と動物の

関係から、対等の立場として、飼い主の心に深く関わり合い
共に生きて行く為になくてはならない存在であると言えます。

しかしながら、ペット飼うということは、命を守り育てる義務が

生じるものです。
素晴らしい癒しを得られるならば、やはり同じ立場として
ペットを守り育て慈しむ事が大切です。
単に可愛いからと言っても、それは、あくまで人間側の
勝手な考えであり、エゴでもあるのです。
物言えぬペットゆえ、より、深く察して、ペットからの気持を
常に察する事が必要です。

自分の都合や思い込みで飼っていると、ペットは必ず

具体的な仕草行動として、いつもと違う態度や姿を見せます。
外見的な可愛さに気を取られて、いつも自分のペットは可愛いと
オモチャの様に扱っていると、突然病気になったり死んでしまったりと
思いもよらない結果を生みます。

今やペット産業は、膨大なる種類のペットグッズや食品を生み

その流通は、全国に及びます。
その為、自分の飼っているペットに必要な生活用品や食品が
売り手側のペースで生まれています。
毎月新たな商品が生まれ、そのコマーシャルを受けて
多くの飼い主が、様々な商品を自分のペットに買い与えています。
ファッション的にも、飼い主に合わせて、様々な衣類が作られたり
栄養面を考えた、数えきれないほどの食品が売り出されています。

しかしながら、その流れに乗って、多くのペットたちが苦しんでいる事

更には、ペットすら商品として消費されている事実を知らなければ
成りません。
人間の生活状況に合わせ、簡単に捨てられるペットの数は
年々増えて、毎年悲惨な生涯をおくる犬猫の数は増えつつあります。

買い求めた当初は、家族の一員として接したペットも、月日が経つと

年老いたり、病気になったり、はたまた、新しいペットを手に入れると
まるで、オモチャを捨てるかの様に、簡単に捨ててしまう人もいます。
ペットを買い求める事は良いのですが、飼い主のマナーが問題の
ケースも増えている様です。

とは言え、犬や猫などのペットは、本当に可愛いものです。

しかし、彼等とて私達と同じ生き物です。
年老いたり、思いもしない様々なトラブルを生んだりするものです。
彼らが、私達の全てを受け入れてくれるように、私達人間も
死ぬまでしっかりと面倒を見る覚悟で臨むことが大切と思われます。