めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

光の花咲く目黒川

2014-12-15 15:42:44 | LED

次々と大寒波が押し寄せて、今年の年末はいつになく厳しい寒さです。
毎年、暖冬と言われ、東京では冬服は必要ないのでは、と思われた頃が
遠い昔の様に感じられます。

我が家もすでに電気カーペットは必需品となり、家に帰っても薄着でいることは

考えられません。
特に、深夜ともなると、窓から壁から次第に冷えてきて、唯一、暖かい床に身体を
ネコの様に密着させています。
しかしながら、暖かいのは良いのですが、この場所から移動するのが億劫で、
油断するとそのまま朝まで寝てしまう事も有ります。
でも、家の中ばかりに居ては、身体は増々怠けて、いつの間にか
余計な物が身についてしまします。

散歩がてら、寒さに凍り付く目黒河畔に出てみると、意外と人通りは多く、

ウォーキングをしたり、ジョギングをしたり、三々五々沢山の方々が
真冬の風情を楽しんでいます。

つい、一か月ほど前まで、真っ赤に色づいた桜の並木も、今では寒々とした

すっかりと葉を落とした枝を川風に震わせています。
今では完全に葉を落とした桜の枝のバックに薄緑色の目黒川が流れ
鴨たちがノンビリと浮かんでいます。

これから数か月、どちらかと言えば殺風景な並木しか見られないものの

よく観察すると、寒風に揺れる枝には沢山の小さな蕾が付いています。
桜は、冬がしっかりと寒ければ綺麗に咲くと言われます。
この寒さが来年の美しい桜並木を作ってくれると思うと、多少我慢しなければと
ジャンバーの襟を立てながら思いました。

師走の太陽は落ちるのが思ったよりも早いものです。

ついさっきまで明るい目黒川を眺めていたと思ったら、あっという間に
夜の帳が降りてきました。一段と寒さがまし、取りあえず、身体を温めようと
近くの居酒屋に入り、夕飯を兼ねて食事をしました。

一時間ほどして外に出ると、すでに、辺りは真っ暗で、街を飾るクリスマスの

ネオンサインや商店のイルミネーションがとても綺麗です。
少しほろ酔い加減で、目黒川に出てみると、赤紫色やピンクの並木が暗闇から
浮かび上がって幻想的な風景を作っています。

最近、目黒河畔は様々なLEDを使った光のオブジェで溢れています。

今、有名なのは、青の洞窟として売りに出している中目黒のイルミネーションですが、
ここは、先日からあまりにも多くの観光客が殺到し、危険という事で中止となっています。

酔い覚ましに大崎駅近くまで歩くと、目黒河畔の桜並木に飾られた
赤紫やピンクのLEDが光り輝いています。

中目黒も神秘的で綺麗ですが、この周辺の光は、暖色系が多くて、暖かく感じます。
最近の寒さからすると、色合からして私はこちらの電飾の方が好きです。
ほんの数百mですが、観光客も少なく、食後、家族や恋人、友達と歩くには
人波に押されながら見上げる中目黒の青の洞窟よりもお薦めと思われます。



すっかり葉を落とした桜



良く見ると来年の花芽が

冷たい川風に身を丸めて



夜の目黒川が幻想的に光る



一足先に桜の花が?