羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

昨日のコメント「ヒキガエルと米」に……蛇足?

2008年05月31日 09時22分15秒 | Weblog
 Deoa ライヒさんから、昨日のブログにコメントをいただいた。
 野口庭に現れた蛙が、‘何蛙’なのかはわかりません。
 西巣鴨のそのあたりは、「下町の水辺もなく地面もみえない」と似たり寄ったりの地域です。
 ただ、近くには、小学校や中学校といった学校や東大の寮、路地には緑があり、樹木が植えられた都営住宅などがありました。
 いろいろな経路で、蛙のお出ましだったのかもしれません。
 最近、その周辺をたずね歩いたときには、さらに町の様相が変わっていました。

 さて、もうひとつの農業の問題は深刻ですね。
 対談のなかでも《昭和五十年の農業人口が1000万人で、現在が200万人》
《専業農家は30万戸で、あとの200万戸は兼業》という数字を、養老先生が挙げています。
 
 今回の対談でわかったのですが、養老先生が提唱されている「参勤交代」は、これほど農業人口が減っているのに、農水省の役人は減っていないということも問題にしていることでした。
‘パーキンソンの法則’、つまり、《イギリスの海軍省の軍艦の数は何分の一かに減っているのに、海軍省の役人の数は順調に増えている。役人の数は仕事の量に関係なしに年間0・何%の割で増える》というのがあるそうです。
 農水省はそのパーキンソンの法則になっている、という指摘です。

 そこで役所のシステムそのもののおかしさに気づくために、農水省の役人から‘参勤交代’を始めて農業体験してみるといい、ということをおっしゃるわけ。
 実際、都会ぐらしの人間がライヒさんがコメントされた‘石油を食べている’という実感を、どのくらい持てるのでしょうか。
 言われてみれば、なるほど! なのだけれど。
 
 そもそも自分の暮らしのなかで、一年間、交通だけでなく、食料品やその他生きるために必要なものやその流通に、どのくらいの石油代がかかっているのかは、「??????????」です。
 クエスチョンマークの向こうに、オイルマネーの象徴‘ドバイの風景’が蜃気楼のようにたち現れますね。

 話を一昨日、昨日へと戻すと、結局のところ、虫が生きられない状況をつくってしまったら人間も生きにくい都市化は、‘宇宙船のなかで生きているようなもの’。
 いなくなった虫からのメッセージを聞き取ろうということ。
 不在は‘存在の意味’を、逆照射して伝えているわけです。
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