羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

本日の朗読練習 畳

2023年09月23日 11時41分47秒 | Weblog
朝日新聞be 「はじまりを歩く」は「畳(京都市)」。
散歩のたびに、畳屋さんの前を通る。
ある日、店先に並べてあった畳敷きのサンダルを買った時に、畳表でつくったコースターをもらったことを思い出した。
お彼岸のお中日だから休みかもしれないと思いつつも、開いててほしいと祈りながら高円寺の商店街を南に小走りで向かった。

  新聞記事と畳表のコースター

「何に使うんですか」
説明すればするほど、相手にはわからない話。
朝日カルチャーの野口体操講座でスタニスラフスキー・システムの「音の瞑想」に引き続いて、勝手に私が加えている「触覚の瞑想」で、畳表のコースターを味わってもらうためなのだが。
かいつまんで話をして、10数枚を売ってもらった。
これで全員に一枚ずつ手渡して味わってもらえる!

写真は目の細かさ、色合いが異なる3枚を新聞の上にのせて撮ってみた。
先週に引き続き、勝手に拡張した「五感による瞑想」の準備も整った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野口三千三の恋文

2023年09月23日 08時18分58秒 | Weblog
ちょう去年の今頃だった、と思う。
野口ノートを解読していたとき、山本安英主演の『夕鶴』を観た感想が書かれている一文に目がとまった。
というより心がとまった。

最大限の賛辞が綴られているが、これは恋文。

滅多に、いや、まったくといった方が正しい。
情というものが感じられないノートの記述の中に、突然あらわれた「つう」への恋慕。

何度も何度も読み返した。
「先生、よかったですね。女に恋する・・・・」

『歩いてきた道』山本安英 今朝から読み始めた。

込み上げるものがある。
淡々とかかれている山本の文章に、野口の人生を重ねるというか、相対化して人と時代を読んでいる自分に気づいた。

泣くようなところではないのに、涙で活字が曇ってしまう。

それって嬉しいことだった。
それって切ないことだった。

神様は、この瞬間のために、48年前に私を野口体操に出会わせてくれたのに違いない。
そう思えた。

先生、よかったですね。
そうつぶやいてページをめくった。

 昭和23年弘文堂と1994年中公文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする