羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

母を見守ったぬいぐるみ・・・・月命日

2023年05月03日 19時06分15秒 | Weblog
明日、5月4日は母の月命日である。
2月に亡くなって3ヶ月経つなんて、少しも思えない。

歩いて10数分のところで、まだ生きているような気がしてならない。
母が亡くなった実感が持てないでいる。
理屈ではない感覚なのだ。

毎朝、いちばん最初にお茶をあげる仏壇の中には、父と二人分の位牌が左右におさまっている。
それを見ても現実感が持てない。



このアザラシのぬいぐるみは、母が施設に入所して間もない頃、Nさんからもらった。
呼吸が最後の段階に入ってから息を引きとるまでの6日間、枕元で母を見守ってくれていた。

理由はわからないが、棺に入れることが出来なくて、早々に自宅に連れて帰っていた。

今度は私を見守ってくれているようだ。

朝は「おはよう」
夜は「おやすみ」
抱き上げて印象的な目を見て、挨拶している。

明日はお墓参りに出かけよう。
アザラシちゃんを連れて行こう。
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野口体操の動きについて・・・・Zoomとリアル

2023年05月03日 08時43分39秒 | Weblog
最近のこと、朝カル日曜クラスのレッスンで驚いたことがある。
それはオンライン講座から対面講座に戻られたYさんの動きを見た時だった。
Yさんは、野口三千三先生の時代に体操を始められていて、没後は羽鳥の講座を継続して受講されている。通算すると30年以上の体操経験を持った女性だ。

コロナ禍で、仕事の性質上、朝カルのオンライン講座に移行され、この講座が始まった当初から休むことなく参加されている。

毎回、モニターを通してYさんの動きを見ながら、いつもいい感じで体操されている、と嬉しく思っていた。
時にはお手本を示していただいたこともあった。

さて、2023年4月、久しぶりに対面講座に復帰されたYさんのリアルな「上体のぶら下げ」を見た。
素晴らしい!
野口体操が目指す、からだの内側から生まれる液体的な揺れが、ありありと私の目の前に映し出された。
「モニターでは伝わらなかった!」
「こんなに素晴らしい“上体のぶら下げ”だったのか!」

それからといいうもの、私の目はYさんから離せなくなった。

腕回し、尻叩き、腿の胸付け、無限記号を描く動き、3回しゃがんで立つ動き・・・etc.

どれをとってもすごくいい!
モニターを通した時も良かったのだが、それをはるかに超えているのだ。


「上体のぶら下げ」で示した金属の帯 ゆすることで穴として見える

大きな『?』が私の中にむくむくと湧いてきた。
モニターを通して私は何を見ていたのだろう?
モニターを通して受け手の皆さんは何を見ているだろう?

実際に、オンラインで動く時は、リアルのレッスン以上に、ゆっくり動くことを心がけていた。
その理由は、Zoom画像のコマの連続には、人間の目とは異なる質の粗さがある。そこで動く時には、テンポを遅くすることで、動きの本質が伝わるのではないかと考えていたからだ。

一方、リアルな動きを見たとしても、動きの全部を見ているわけではない。
だとしても、モニターで見たYさんの動きと、目の前でリアルなYさんの動きを見るのとでは雲泥の違いがあることに衝撃を受けた。

この現実をどう受け止めるのか?
遠方の人たちを繋ぐ会議用としてのZoom映像の特性について調べる必要がありそうだ。

『「野口体操」の動きを伝える』という条件の中で、Zoom映像の限界を理解して、そこで何ができるのか?
どのように注意を払ったらよいのか?

実践しながら探っていくとしよう。
まずは、今週末5月6日のオンライン講座を前に大切な課題をもらった。
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